映画「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」はシリーズ最高かも。ノンストップのドッカンおバカバトルとジェイコブ&リトル・Bの友情ロードムービー【感想】
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映画「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」を観た。
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「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」(2023年)
ドミニク・トレットは妻レティと息子のリトル・Bとともに穏やかな日々を送っていた。
そんなある日、秘密工作組織「エージェンシー」から盗まれたマイクロチップを取り返すよう依頼が入る。
だが今回の仕事はハン、ラムジー、ローマン、テズの4人が担当し、子育て中のドムは参加しないことに。
4人が旅立つ前日、ドムはファミリーを家に集めてバーベキューを催す。そしてファミリーの団結を誓い合うのだった。
その夜。
皆が寝静まった頃に突然の訪問者が。
玄関を開けたドムの前に立っていたのは、かつて恋人エレナを殺害しファミリーをピンチに陥れた凄腕のハッカー、サイファーだった。
腹から多量の血を流し、息も絶え絶えなサイファー。
怒りと戸惑いで混乱するドムだったが、サイファーに大事な話があると告げられ……。
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「ワイルド・スピード」2年ぶりの新作。みちょぱが「過去最高」って言ってたけど、マジでそれだわ
2021年5月の「ジェットブレイク」以来ちょうど2年ぶりの新作となった今回。
すでに次回作が2025年公開予定であることも発表され、主人公ドミニク・トレットを演じるヴィン・ディーゼルにとってはライフワークとも呼べる作品になっている。
僕も本シリーズは第6作目の「MEGA MAX(2011年)」から映画館で観ているが、2019年のスピンオフ「スーパーコンボ」を含めて2年に1度のペースで新作が出るのは文句なしに素晴らしい。
映画「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」感想。雑な導入と後付けニューカマーにドラゴンボール的インフレ。我ながら贅沢になったものであるw
当然、今回も張り切って映画館に足を運んだ次第である(公開から2週間経ったけど)。
率直な感想としては、めちゃくちゃよかった。
宣伝担当の池田美優が「間違いなく過去最高」とコメントしていたが、その通り。全編141分とかなりの長尺だがダレる部分はいっさいない。冗談抜きで過去最高と言っていい出来で、最初から最後まで引き込まれっぱなしだったことを報告する。
ずーっとバトル漬け。中でもサイファー姐さんのキラキラっぷりがたまらなかった笑
何よりよかったのが、ずーっとバトル漬けだったこと。
序盤からレイエス一味にハメられたハン、ラムジー、ローマン、テズの4人がロンドンを走り回る。
ここが前半の山場だろうと思っていたらまったくそんなことはない。
場面がドムの家へと切り替わり、今度はミアとジェイコブがレイエス一味に襲撃される。
で、そのままリトル・Bとジェイコブによるロードムービーに移行。
その直後にはレティとサイファーの肉弾バトル。素敵なお姉さん同士のゴリゴリの戦いに「うぉっほう!!」となるとともに「SKY MISSION(2015年)」でのロンダ・ラウジーを思い出してしまった。
ワイルド・スピード SKY MISSIONなんじゃこりゃww ワイルド・スピードのドラゴンボール化が止まらなくて腹がよじれそうな件
そもそもサイファーパイセンはプロローグ部分ですでに超ド級のバトルをやらかしてますからね。
僕は以前から「ワイルド・スピードはドラゴンボール」「かつての敵がどんどん味方になる」「バトルのインフレが尋常じゃない」と申し上げているが、サイファー姐さんの立ち位置はフリーザだと思っている。
ホブス刑事がピッコロ、デッカード・ショウがベジータだと考えると、強大な組織を従えてファミリーを危機に陥れるサイファーは完全にフリーザである。
そのフリーザが初っ端から瀕死の状態で登場する。この時点で今回の敵がフリーザよりもさらにヤバい(という制作側の狙い)ことははっきりした。
てか今作のシャーリーズ・セロン姐さん、めちゃくちゃ綺麗ですよね。
ミスター・ノーバディの娘役のブリー・ラーソン、エレナの妹役のダニエラ・メルシオールと新加入の女性メンバーもいたが、彼女たちと比べてもセロン姐さんの輝きは群を抜いている笑
「ICE BREAK(2017年)」でのアップの髪型もよかったが、今作のショートカットはさらにいいww
髪の毛がバトルで乱れて片目が隠れた感じや、余裕を見せつつボコられて口から血を出すシーン、その他。適度なエロさと逞しさの同居がガチでたまらない。誇張でも何でもなくダメな部分が一つもなかった気がする笑
ワイルド・スピード ICE BREAK感想。ピッコロさんとベジータさんと悟空さの友情物語。はっはっは、主人公は遅れてくるものなのだよ
原点回帰のドラッグレースが故郷の懐かしさを思い出させる
またレイエスをおびき出すためにブラジルでドラッグレースをおっ始めたのもGood。
もともとワイルド・スピードは街のチンピラが改造車でドラッグレースに興じる話。いつの間にか巨大な裏社会にどっぷりと浸かっているが、本来はならず者と不良警官の奇妙な友情? 物語である。
特にここ最近は南極やジャングルを走る、飛行機や高層ビルから飛び降りるなどはちゃめちゃな展開ばかりが続いている。
なので、今作のドラッグレースは原点回帰の意味でも新鮮だった。
どこまで過激なシーンを追求できるか、バカバカしさを極めるかがエスカレートしていた分、故郷に戻った懐かしさを感じた次第である笑
インフレしまくったおバカバトルこそワイルド・スピードシリーズの真骨頂
いや、もちろんインフレしまくったバトル、極限まで行ききったバカバカしさが悪いと言っているわけではなく。
というより僕がワイルド・スピードに求めているのはそこだったりする。
頭を空っぽにして観られる気楽さ、「今回はどんなバカをやってくれるか」という期待感が映画館に足を運ぶ一番の動機となっている。
ここまでストーリーについていっさい述べていないのがその証拠なわけで笑
数日前に下記を観た瞬間に「これキタ!!」って思いましたからね。
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— ワイルド・スピード (@WildSpeed_jp) May 18, 2023
バカでかい鉄球(爆弾)が街中を転がってる時点で“アタリ”は確定、「これがワイルド・スピードだよ」と言わざるを得ないww
しかもこれ、序盤の序盤という。
レティがバイクでクルッと一回転したシーンは思わず「おお!!」と声が出てしまったくらい。
映画「ユニバーサル・ソルジャー」感想。ジャン=クロード・ヴァンダムとドルフ・ラングレンのピーク。あと、アリー・ウォーカーがいい味出してる
ジェイコブとリトル・Bの逃避行パートが最高。完全に孫悟飯とピッコロだったし次回作での復活が楽しみw
今作で僕がもっともいいと思ったのが、ジェイコブとリトル・Bの逃避行パート。
上述の通り襲撃を受けたドムの家からジェイコブがリトル・Bを助け出す→2人でドムの元に向かう流れになるわけだが、その道中が完全にロードムービーなのである。
最初は「戦闘力は高いがセンスゼロ」の叔父さんにいまいちハマらなかったリトル・Bだが、危機を乗り越えるたびにお互いがお互いを理解し打ち解けていく。
この部分はドラゴンボールで言えば完全に孫悟飯とピッコロの関係である。
何というか、こういう擬似親子の演出は本当にハズレがない。
「ターミネーター2」や「パーフェク・トワールド」等、特殊な環境で出会った2人が一緒に旅をするうちに友情が芽生える流れはあまりに定番。
ここのパートだけでも一つの作品が作れそうなドラマチックさだった。
パーフェクト・ワールドのブッチが予想以上にクズだった。イケイケのケビン・コスナーと力技ロマン映画のクリント・イーストウッドが黄金タッグでアラスカ目指すぜ
で、とどめはアジトから逃げ出す際の車のカッコよさである。
シートを剥がした瞬間のリトル・Bのキラキラした瞳はワイルド・スピードファン全員の気持ちを代弁したと言っていい笑
もちろんジェイコブがあんな終わり方で退場するわけがない。
ハンもジゼルもしれっと復活している本シリーズで“ドムの弟”をポイ捨てするはずがない。
なので、次回作でのジェイコブ復活は100%だと今から断言させていただく。と同時に、リトル・Bとジェイコブがどんな再開を果たすかがめちゃくちゃ楽しみであるw
ホブス刑事復活決定!! ドムとホブス、ジェイコブ、エイムスの“筋肉の共演”が待ちきれない
そして次回作ではいよいよホブス刑事が再登板するとのこと。
数年前からヴィン・ディーゼルとの不仲が表面化、ナンバーシリーズへの出演は2度とないと公言していたドウェイン・ジョンソンだが、下記によるとここ数ヶ月でヴィン・ディーゼルと和解したとか。
「ドウェイン・ジョンソン、“不仲”のヴィン・ディーゼルと「仲直り」したことを報告」
「ICE BREAK」では共演シーンゼロ、「スーパーコンボ」でのジェイソン・ステイサムとの共演等、完全にヴィン・ディーゼルとは距離を置いていたロック様の本編復活。これは素直に嬉しい。
それこそ同じプロレス出身のジョン・シナの起用はドウェイン・ジョンソンへの当てつけだと思ったし、ホブスに代わってジェイコブをピッコロの立ち位置にしようしていたのも何となく感じていた。
ただ、ホブス刑事の存在感は唯一無二。
「MEGA MAX」でのドムvsホブス戦はシリーズ最高のバトルと言っても過言ではなく、ジェイコブがどれだけがんばってもあのインパクトにはかなわない。
そのホブスが戻ってくるのなら期待するなという方が不可能である笑
ドムとホブス、ジェイコブにエージェント・エイムスを加えたガッチガチの“筋肉の共演”が待ちきれないww
12作目の制作を示唆? 確かに風呂敷を広げすぎてエピソードが渋滞してるからな笑
なお、ワイルド・スピードシリーズは12作目まで作られる可能性があるとのこと。
当初は11作目で完結するはずが、制作側が12作目を示唆しているとかいないとか。
いや、わかるぞ。
すげえわかる。
正直、今回の終わり方を踏まえるとあと1作で収まるとは思えない。
ホブスの再登板はもちろん、ジェイコブの生還やジゼルの復活、サイファー&レティコンビとの絡み、ハン、ラムジー、ローマン、テズの動向、デッカード・ショウの参戦、イザベルとテスの2人をどうするか、そもそもドムとリトル・Bは無事なのか(無事に決まってるw)、などなど。
現状、風呂敷を広げまくったせいでエピソードの渋滞が尋常じゃない笑
しかもそのすべてでワイルド・スピードの持ち味であるおバカバトルを繰り広げなくてはならない。
とてもじゃないが、2時間半程度で終わるボリュームではないと思うのだが。
ワイルド・スピード/スーパーコンボ感想。家族愛に溢れたピッコロとベジータがひたすら壊しまくる。ラグビーW杯リスペクトのローテククライマックス
これはアレですね。
シリーズ完結までにヴィン・ディーゼルは還暦を超えそうですね。
第11作目とは別にホブス刑事のスピンオフ第2弾もあるらしいし。
繰り返しになるが、今作「ファイヤーブースト」は個人的に過去最高とも言える出来。
あれだけ様々なバトルを盛り込みつつスピード感を失わずに最後まで突き抜けたのはさすがである。
途中で終わる&次回作に続くパターンには驚いたが、それはそれで悪くない。
風呂敷を広げすぎた感はあるが、残り1作の予定が2作になるなら逆によかったじゃねえかと笑
この余韻にはしばらく浸れそうである。
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