いやだから! ブリージールがワイルダーに勝てるわけねえから。ミスマッチ過ぎるから。って、ブロンズ・ボンバアアアァァァ…!!【結果・感想】
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2019年5月18日(日本時間19日)米・ニューヨーク州ブルックリンで行われたWBC世界ヘビー級タイトルマッチ。同級王者デオンテイ・ワイルダーが指名挑戦者ドミニク・ブリージールと対戦し、1R2分17秒KOでワイルダーが勝利。9度目の防衛に成功した試合である。
DAZNからの高額契約のオファーを蹴り、PBC傘下での防衛路線を選択したワイルダー。
今回の相手は20勝1敗の戦績を持つドミニク・ブリージール。2016年にはアンソニー・ジョシュアの持つIBF王者への挑戦経験もある強豪である。
だが、試合は開始直後から一方的なワイルダーペース。
スピーディで野性的なワイルダーのスイングにブリージールは反応が間に合わず、無慈悲な被弾を重ねる。ガードを高く上げて前に出るも、その間からワイルダーのパンチがたびたび顔面を跳ね上げる展開。
1分20秒過ぎにはワイルダーの連打でコーナーに追い詰められ、あわよくばKOというシーンも。
そして2分過ぎ。
リング中央でワイルダーの右がガードの外側からブリージールの顔面にヒット。
膝から崩れ落ちるようにブリージールがダウンを喫し、そのまま立ち上がれず。10カウントが数えられ、ワイルダーの勝利が決定するとともに9度目の防衛に成功した。
なお、ワイルダーは今後ルイス・オルティスやタイソン・フューリーとの再戦、無敗のアダム・コウナツキらとの対戦話が具体化しており、すべてをクリアすればいよいよIBF王者アンソニー・ジョシュアとの統一戦に進むとのこと。
「ワイルダー陥落! フューリーがヘビー級史上最強でいいよな。オラが町のごんたくれは“パーフェクトな2秒”を与えられず」
ワイルダーvsブリージール? 何だ? その興味をまったく引かない組み合わせは。ブリージールが勝てるわけないだろ
DAZNからの高額契約のオファーを断り、これまでの防衛路線を進む選択をしたワイルダー。
9度目の防衛戦となる今回は、体格的にはタイソン・フューリーにも劣らない巨漢のドミニク・ブリージールである。
などと言っているが、僕は当初からこの試合にはあまり興味が沸かず。
なぜなら、ブリージールがワイルダーに勝てるわけがないから。
正直、今回は2019年4月のワシル・ロマチェンコvsアンソニー・クローラ戦並みの「勝てるわけねえだろ」案件だったと思う。
「ロマチェンコがクローラに圧勝! って、さすがにそうなるでしょとしか…」
動ける2mデオンテイ・ワイルダーvsデカいだけの人ドミニク・ブリージール。
バスケ選手並みのバネと長身で動き回るワイルダーに鈍重なブリージールがついていけるはずがない。
そんなことは2016年のドミニク・ブリージールvsアミール・マンスール戦を観れば明白過ぎるくらい明白。タイトルマッチとはいえ、ミスマッチ感が尋常じゃない組み合わせである。
てか、現時点でもエフェ・アジャグバやアダム・コウナツキの無敗勢の方がブリージールよりも上なんじゃないの? 割とガチで。
同日の井上尚弥vsエマヌエル・ロドリゲス戦でのKO劇がファンの間で話題となっていたが、こっちの試合に関してはそこまで騒ぐようなもんじゃない。
アンソニー・ジョシュアvsドミニク・ブリージールは100回やれば99回はジョシュアが勝つと思うが、今回のワイルダーvsブリージールも100回中95回はワイルダーが勝つ(はず)。
一か八かの右をカウンターで当てるくらいしかブリージールが勝てる要素は見当らないけど、まず当たらないよね。
そんな感じで、組み合わせを聞いた時点でこの試合からはほぼ興味を失っていた次第である。
「ルイスがジョシュアに勝利! 動けるデブが動ける2mに勝利! 19年ぶりの何してくれてんねん案件やな」
ワイルダーの試合はやっぱりおもしろいww デカくて動けるヤツがド派手に勝つのが格闘技の醍醐味なのである
そして、完全なる惰性で試合を観始めたわけだが……。
ブロンズ・ボンバアアァァアア亞亞ああぁぁ……!!!
いや~~~……。
ブロンズ・ボンバーでしたねww
はっきり申し上げると、結末自体はだいたい予想通り。
ドミニク・ブリージールはワイルダーのスイングや踏み込みスピードについていけず、1R後半に豪快な右で撃沈させられた。
この試合でワイルダーがやったのは、
左ジャブを多用して意識させ、反対側から右を叩き込む。
以上!!
ワイルダーが気持ちよく右を振るためだけにすべての時間が使われ、実際にそれが起きてしまった試合。
そりゃそうなるだろというか、ボンクラな僕でもわかるくらい明快な幕切れだったと思う。
「日本で中・重量級に人材が集まらない理由? 逆に何でメキシコでは人材が集まるの?」
ただ、おもしろいww
めちゃくちゃおもしろいww
無限におもしろいww
これぞヘビー級というか、まさにボクシングの醍醐味というヤツ。格闘技の魅力が山ほど詰まった2分強だった。
クッソww
やっぱりアレだな。
デカいヤツがド派手なKOで勝つ試合ってのは問答無用でおもしれえよな。
何だかんだでデカくて動けるヤツが正義ってのはマジだよな。
腹立つけど、41勝40KOの戦績は半端ねえわ。
腹立つけど。
「ワイルダーvsフューリードローww ワイルダーのパンチって何で当たんの? フューリーは2度のダウンから立ち上がる」
実写版ブライアン・ホークがまた炎上したんか…。こういうヤツだと思って放置しておくのがいいんだろうな
ちなみにだが、またしてもワイルダーの発言が炎上したとのこと。
「ボクシングは殺人が報酬になる唯一の競技。その権利を行使する」とか何とか?
どうやらブリージールとは過去に家族絡みで因縁があったらしく、それも影響していたという。
もう、あいかわらずやなコイツww
前回のラジオ番組での「屍を積み上げる」発言どうこうは気持ちよく韻を踏んでいるうちに出ちゃいました感があったが、今回はTwitterか。しかも試合前。
「タイソン・フューリー完全に戻してきやがったなw トム・シュワルツを2RボコしてKO勝利。ヘビー級だけはマンガでいいんだよ」
確かにTwitterの140文字とHIPHOPのリリックは親和性が高いが、
🎼
I came.
I saw.
I seek.
I conquered.
The noise, was loud.
I mute, the volume.
I preach.
I teach.
I does, what I say.
Few, More days;
18th of May.
Been whoop’N, Ass
‘Til This Day!#BombZquad pic.twitter.com/06hj1n5hGA— Deontay Wilder (@BronzeBomber) 2019年5月17日
投稿前にいったん立ち止まって冷静になれないもんなのかww
まあ、結局この人は“言っちゃう側”なんだろうと思って、深く考えずにいるのが一番いいのかな? とは思うが。
僕自身は別に擁護する気もないし、ガタガタ責める気もないわけだが。
「久保隼が徐燦(シュ・チャン)にKO負け。敵地で散り、2階級制覇ならず。久保隼への罵詈雑言が井岡vsノクノイ戦並みに酷過ぎる」
てか、できればもう少しオリジナリティを出してもらいたかったけどね。
「殺人の権利を行使」って、どこのブライアン・ホークだよと。
そんなもん、森川ジョージが20年以上前に使ってるヤツだからww
・拠点がニューヨーク
・野性的なファイトスタイル
・人を殴る才能の塊
・スピード&パワー
よくよく見ると、デオンティ・ワイルダーってまんま実写版ブライアン・ホークだな。
Inner Light (TV edition)
Shocking Lemon
2001/10/24 ¥200
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