いいじゃん亀田和毅。そうそう、これをやって欲しかったんだよね。エドガー・マルティネスを1RKOで下して再起戦を飾る【結果・感想】

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水道橋イメージ
2016年10月14日(日本時間15日)、元WOB世界バンタム級王者亀田和毅がメキシコでエドガー・マルティネスと対戦。1R1分19秒TKO勝ちを収め、約1年ぶりの再起戦を飾った。

2015年9月に行われたジェイミー・マクドネルとのタイトルマッチ以来、13ヶ月ぶりのリングに上がった亀田和毅。
試合直前に相手がセシリオ・サントスからエドガー・マルティネスに急遽変更になったが、まったく問題なし。見事に1Rでマルティネスを沈め、S・バンタム級転向1戦目をクリアした。
 
「亀田興毅が政令指定都市13個分の視聴数動員ww 「俺に勝ったら1000万円」企画の視聴数が1300万ってどうかしてるぜww」
 
先日協栄ジムへの所属が発表されたばかりの亀田和毅だが、日本のリングに上がれる目処が立ったことで、今後はコンスタントに試合を重ねていくのだろうか。再び世界戦線に食い込むことができるかに注目である。

「亀田和毅日本復帰!! また亀田の試合が観られるぞ。協栄ジム所属でライセンス申請」

亀田和毅勝利!! 階級アップ初戦を満点の内容で飾る

亀田和毅、約1年ぶりの復帰戦を1Rで終わらせる!!

「亀田家の最終兵器」として注目を浴びていたのも過去の話。日本のボクシング界から追放され、マクドネルに連敗を喫したことでリングから遠ざかっていた亀田和毅が再び始動した。

しかもS・バンタム級に上げたことで懸念されたパワー面も特に問題なし。見事なKO勝利で復活を印象づけたという試合である。

今後は日本のリング中心で試合を行っていくのか、これまで通りメキシコを拠点にするのかは定かではないが、強豪揃いのS・バンタム級でどこまで行けるのかに大いに注目していきたい。

「ドネアvsマグダレノ予想!! 世代交代を拒否しろ。フィリピーノフラッシュが無敗の剛腕サウスポーと激突」

パワフルなボクシングでエドガー・マルティネスを追いつめる和毅。いいね!! こういうスタイルが観たかった

開始直後、ガードを上げてどっしり構える亀田和毅。
左に回るマルティネスに対し、進路を遮断するようにさらにマルティネスの左側に回り込む。
進行方向に威嚇の右を打ち込み、最小限の動きでロープに追いつめる。

早くもロープを背負ったマルティネスは長い左で対抗する。
だが両者の距離が近づいた瞬間、和毅のショートの右クロスがヒット!!

たたらを踏んで、コーナーにもたれるように後退するマルティネス。
和毅は無理に深追いせず、これまで通りしっかりと構えて距離を詰める。

フェイントを入れてから再び右のクロス!!
マルティネスは頭を下げてかろうじてこれを避ける。
 
「聖地後楽園ホールに亀田和毅登場!! 強豪マイク・タワッチャイを相手に日本復帰戦。タワッチャイをパワーで圧倒しろ亀田」
 
左のダブルを出しながら身体を押しつけるマルティネス。だが和毅は落ち着いて左足を踏み出し、スペースを潰す。
 
「亀田和毅国内復帰初戦を判定で飾る!! 後楽園ホールに行ってきたぞ。天笠、赤穂も揃い踏みの豪華興行の感想」
 
レフェリーが両者を分け、再びリング中央で対峙。
身体を前後に振り、細かいフェイントを入れてプレッシャーをかける和毅。右のクロスをたっぷり意識させたところで意表をついた左フック!!
これを側頭部に被弾し、マルティネスが仰向けに倒れ込む!!

頭が半分リング外に出た状態で目をパチクリさせるマルティネス。この姿を見たレフェリーがすぐに試合を止める。

1R1分19秒亀田和毅のTKO勝利!!
エルメヒカニート亀田和毅、約1年ぶりの復帰戦で会心の勝利である。

「田中恒成vsモイセス・フエンテス予想! 実は一番楽しみな試合。大みそかに試合が組みにくいだって?」

亀田和毅の第二章。今後もこのスタイルでいけるのであれば期待していいかも?

復帰戦の相手が38歳のロートル。
しかも直前で相手変更。
代替の相手は野球選手のような名前のエドガー・マルティネス。

試合前からアンチの標的になりそうなネタ満載だった亀田和毅だが、試合の内容自体は普通によかったのではないだろうか。

「亀田和毅は日本ランカーと試合しなさい。協栄ジムで練習しなさい。いやいや、なぜそんなことが言えるの?」

しっかりと構えてじっくりプレッシャーをかけ、コーナーに追い込んでからのカウンター。逃走経路を塞ぎ、相手が苦し紛れに前に出てきたところを確実に仕留めるという理想的な試合運びである。

そうそう、僕は亀田和毅のこういう試合が観たかったんですよ。
「距離をとってスピードで勝負」などということはせず、格下の相手をパワーでねじ伏せる。これまでよりもパワフルなスタイルでの勝利は、階級アップを考えるとそこそこ期待していいように思える。
まさに「亀田和毅の第二章開幕」といった内容だったのではないだろうか。

「ロマチェンコ完勝! ウォータースあへあへギブアップで余裕の防衛成功!! 階級アップで覚醒」

まあ、さすがにこの相手に勝っても……。でもこの1年でやってきた方向性は見えたかな

とはいえ、今回の相手はさすがにアレ過ぎた。
エドガー・マルティネスは戦績が18勝13敗(今回で14敗目)1分で、しかも元々2階級下のS・フライ級の選手である。
2013年にアルツール・ビラヌエバと対戦しているが、あっさりと1RでKO負けを喫している。

「マックジョー・アローヨ、アンカハスにまさかの敗北。フィリピンにおけるパッキャオの影響はマジで甚大」

正直、和毅クラスの選手が苦戦するような相手ではないし、2階級下の相手をパワーで圧倒しても何かを証明できるとも思えない。
開始直後にリング中央で対峙した両者を観て、体格差を感じた方は多かったのではないだろうか。
この試合だけを観て「亀田和毅最高!!」と言ってしまうのは早計である。

「無策の亀田和毅、マクドネルとの再戦に完敗。ダウンも奪われ王座奪取ならず」

だが、内容的に100点満点であることは間違いなく、自慢のスピードに亀田家の十八番であるポジショニングと詰めの巧さをミックスしたスタイルは今後に期待を持たせるものだったと思う。
肩周りもひとまわりビルドアップしていたし、階級アップを見据えた肉体改造をこの1年でしっかりとやってきたのだろう。
 
「亀田和毅vsイバン・モラレスはわかるわ~ww はっきりと意思が見えるマッチメークはいいね。3兄弟末っ子対決」
 
後は背の高い相手や、自分より体力のある相手にもあのスタイルを踏襲できるか。あのスタイルを基本にして、試合中にアウトボクシングに切り替えるなどの変化をつけられるか。それができれば、結構いいところまでいけると思うのだが、どうだろうか。

「レイ・バルガスがムニョスに勝利し、また一歩王座へ近づく。でも見た目ほど圧勝じゃなかったな」

日本復帰によって今後どの程度のペースで試合をしていくのかは不明だが、ぜひともこのままパワー強化の方向で進んでいっていただきたい。

今回は本当にナイスファイト。
今後もがんばれ亀田和毅。
親父も元気そうで何よりであるww
 
「こっそり名試合ウォーリントンvsキコ・マルチネス!! 村中vsヤファイの裏で2017年最高試合出たか?」
 

何をやっても批判の的になる亀田。大変だけどしゃーないんだろうな。抜群のネームバリューと引き換えかな

しかし毎回のことなのだが、亀田というだけで批判されるというのは本当に大変だと思う。 
「亀田和毅が余裕の勝利! イバン・モラレスとの3兄弟対決を制す。世界タイトルマッチはやっぱり久保隼選手?」
 
確かに今回のエドガー・マルティネスは正真正銘のかませ犬で、あの相手に勝ったところで何かを成し遂げたなどということはまったくない。
だが、復帰戦にかませ犬をボコるというのは誰でもやっている。別に批判されるようなことでないのも確かである。
よく知らないが、対戦相手が直前で変更になるのもメキシコのリングではよくあることらしい。よく知らないが。

「ウケルw これリボリオ・ソリス負けなの? マクドネルが不思議判定発動? で防衛成功」

そもそも三浦隆司は復帰戦で5勝1敗2分のかませ犬をボコっていたし、和氣慎吾は世界前哨戦なるもので7勝2敗のかませ犬を倒すのに5Rもかかっている。
そして、どちらの選手も批判を受けることなく、むしろ絶賛すらされていた覚えがある。

「ボンバー三浦vsサリドキター!! 好戦的インファイター対決がアメリカで実現」

しかも三浦や和氣が後楽園ホールだったの対し、亀田和毅はメキシコである。普段から日本の選手に対して「海外に出ろ、海外に出ろ」とヒステリックに喚いているわりに、デビューからそれを実践している亀田和毅は批判する。

「和氣慎吾がワルド・サブを5回KOで世界前哨戦勝利!! 後楽園ホールに行ってきたぞ」

僕は別に亀田和毅のファンでもアンチでもないのだが、いまいちそのあたりの感覚が理解できない。
亀田側にまったく問題がないとは言わないし、嫌いなら嫌いで構わない。だが、それなら無視すればいいだけだと思うのだが違うのだろうか。

まあ、これは今に始まったことでもないし、ガタガタ言っても仕方がないのでこの辺にしておく。別に亀田和毅のファンでもアンチでもないし。

ただ、後楽園ホールで和毅が試合をするのであれば観に行くかもしれないですね。
ミーハーなんでww

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