今井達也がすごすぎる。完全に日本最強ピッチャー。2025年3月の侍ジャパンで「何だコイツ!?」ってなった。今シーズンオフにMLBに行け。チーム成績関係なくいい感覚を掴んだときに行くべきですよ

今井達也がすごすぎる。完全に日本最強ピッチャー。2025年3月の侍ジャパンで「何だコイツ!?」ってなった。今シーズンオフにMLBに行け。チーム成績関係なくいい感覚を掴んだときに行くべきですよ

西武ライオンズの今井達也がすごい。
 
2025年6月17日のDeNAベイスターズ戦に先発、9回123球を投げて被安打2の完封勝利。1試合17奪三振は2004年に松坂大輔が記録した16奪三振を塗り替える球団新記録となっている。
 
僕もこの試合をリアルタイムで視聴していて「マジですげえな」と。
特に圧巻だったのは5回のピンチの場面。ギアを一段上げ、160kmに迫るまっすぐをバンバン投げ込む姿は完全に球界No.1ピッチャーのそれだった。
 
近い将来間違いなくMLB移籍すると思うが、今回はそこを含めてあれこれ言っていく。
 
菅野智之やっぱりいい。脱力省エネの千賀滉大、制球がバラバラ+フォークを狙われた山本由伸。三者三様おもしろかった
 

今年3月の侍ジャパンで「何コイツ?」ってなった。突然変異のモンスターに遭遇した気分

まず僕が今井達也のヤバさに気づいたのは今年3月の侍ジャパンvsオランダ戦。
第1戦の6回から登板した今井が150km後半のまっすぐでガツガツ攻めていく。それも腕をやや下げてテイクバックの小さいリラックスしたフォーム。僕の知っている今井達也とはまったく違う姿に「は? 何だコイツ」となった。
 
実際の試合は下記↓

 
実を言うと2024年は西武ライオンズが弱すぎたせいで今井達也のピッチングをほとんど観ていない。
今井が孤軍奮闘していることは知っていたが、まったく食指が動かなかった。
 
なのであのオランダ戦は完全に意表をつかれたというか、突然変異のモンスターに遭遇した気分だった。
 

今井達也のイメージは小型版ダルビッシュだったけど…。数年間の試行錯誤の結果なんだろうね

僕の中での今井達也のイメージは“小型版ダルビッシュ”
キレのあるまっすぐと縦系のスライダーが得意で、身体のしなりを使って投げる本格派。
ただ、ムラっけが多く好調の日には無双するが、一度崩れると歯止めが効かなくなる。ポテンシャルの高さと好不調の波が大きさが同居するピッチャーという認識だった。

2022年はこんな感じ↓

確かにダルビッシュに似ている。
これが僕の知っている今井達也である笑
 
 
じゃあ2024年はどうなのよ? ということで映像を漁ってみると……。

2022年に比べて腕が下がってテイクバックも小さくなっているが、まだ全体的に力を込めて放っている。今年のようにリリースの瞬間だけ力を入れる領域には至っていない。
 
なるほど。
要は数年にわたって試行錯誤を繰り返してきた結果が今年の姿なのだろうと。
3月のオランダ戦は覚醒した今井達也の初お披露目だったということか。
 

文句なしの球界No.1投手。1試合17奪三振はちょっととんでもない

そして、シーズンが始まると案の定凄まじいパフォーマンスが続く。
 
4、5月は計9試合に投げて5勝無敗、4月の月間防御率0.30、5月の月間防御率0.97とマジで手がつけられない。
6月7日の広島戦では5失点で負け投手となったものの、中9日開けてのDeNA戦で9回123球2安打完封勝利。上記の通り17奪三振の球団新記録を叩き出している。

 
侍ジャパンで「こいつはヤベえ」と思ったそのまんまの無双っぷり。
文句なしの日本No.1投手と断言させていただく。
 
俺たちの菅野智之がヤンキース戦で5回無失点3勝目。指摘されていた奪三振率の低さを払拭する8奪三振。高めまっすぐの使い方がよかった。MLB仕様の配球を見つけたか?
 

シュート気味に浮き上がるまっすぐと逆の軌道で沈むチェンジアップ。さっさとMLBに行くべきでしょ

僕が思う今井達也のすごさは何と言ってもシュート気味に浮き上がるまっすぐ
力感のないフォームや小さいテイクバックはもちろん、低い位置から投げ込むまっすぐの軌道はかなりの希少性である。
 
あのまっすぐで右打者の内側高めを攻めつつ左斜め下に落ちるスライダーで空振りを奪う。真逆の軌道を使い分けることで打者をより幻惑させることができる。
 
下記を読むとコツを掴んだのはやはり最近っぽい。


そして実はめちゃくちゃいいのが全体の10%前後を占めるチェンジアップ
まっすぐとスライダーのゴリ押しだとどうしても球数がかさむが、そこに(スライダーとは逆の軌道で)沈む球が加わることでゴロ率を上げられる。
 
メジャー移籍を見据えるなら省エネピッチングが必須になるが、今後はこのチェンジアップ(とフォーク)の使い方がより重要になると思われる。
 
 
今井達也は能力的には間違いなくメジャーで通用する。
ランナーのいない場面では適度に力を抜く→ピンチの際に出力を上げるやり方はNPB最終年のダルビッシュとそっくり。
数年かけて身体を大きくしているのも恐らくメジャー移籍を視野に入れてのもの。


落ちる球(チェンジアップ、フォーク)の精度が向上した今はまさに準備万端。
チームを優勝させてからなどと悠長なことを言っている場合じゃない。さっさと渡米して力を見せつけてきやがれ笑


いい感覚を掴んだときに行くべきだし、モタモタしていたら全盛期はあっという間に過ぎてしまう。
 
筒香嘉智は2年遅かった。
村上宗隆は3冠王を取った次の年に行くのがベストだった。
 
そういうことである(可能かどうかはともかく)。
 
村上宗隆が2025年オフのメジャー挑戦。スタッツを見ながら活躍度を想像する。僕の唱える「右投げ左打ち限界説」を覆してくれ。筒香嘉智の上位互換だけにはなるな笑
 

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横振りのスライダーピッチャーは適応に時間がかかる? ダルビッシュも相当苦労したしね

懸念材料としては、横振りのスライダーピッチャーという部分か。
 
僕の勝手な印象だが、日本人投手はどちらかと言えば縦振りの方が適応が早い(気がする)。
山本由伸、今永昇太、松井裕樹、千賀滉大。
いずれも縦変化やホップ系のまっすぐを得意とするピッチャーである。
 
一方、菊池雄星や大谷翔平、ダルビッシュ有といった横振りのピッチャーはやや適応に苦しんでいる。
もともとの脳力が高いのでぼちぼちやれるものの、ポテンシャルをフルで発揮するにはそれなりに時間がかかる。
 
中でも(今井と同じ)スライダーピッチャーのダルビッシュはコントロールが定まるまでにかなりの年月を要した。
それこそサイヤング賞のポテンシャルがありながらも適応に時間がかかったせいで時期を逃したまであると思っている。
 
横振りのピッチャーの方が気候やボールの影響を受けやすい気がするのだが、どうだろうか。
 
ちなみに菅野智之や田中将大のように何でもできる器用なタイプはタテヨコ関係なく外れ値です笑
 
田中将大3回被安打8で3失点、2軍調整決定。根本的に球が遅いよな。晩年の松坂大輔のカッターみたいな困ったときに頼る球種がないのがキツい。モデルチェンジは必須なんだろうけど…
 

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メンタル面のムラっけの多さが気になる。うまくいかないと不貞腐れるところが…笑

あとはまあ、うまくいかないときにどこまで辛抱強くやれるか。
 
申し上げた通り今井達也は調子のいい日は無双するが、一度崩れるとあっという間にガタガタになる。
要はメンタルが成熟しきってないのだと思うが、メジャーの舞台でそこがどうなるか。
 
今は能力の高さでぶっちぎっているのでメンタルも安定している。
だが、打者のレベルがNPBとは比べ物にならないメジャーではそうはいかない(と思う)。
 
下記の動画などが顕著で、旗色が悪くなると不貞腐れて黙りこくってしまう

平良海馬が気を使って明るく振る舞っているが、マジでそういうとこだぞと笑
 

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今永昇太のピッチングバイブル