田中恒成vsアンヘル・アコスタ予想。過去最強の挑戦者が愛知に来るぞ。ミゲール・コットの秘蔵っ子が期待の田中恒成に挑む
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2017年5月20日に愛知・武田テバオーシャンアリーナで、WBO世界L・フライ級王者田中恒成の防衛戦が行われる。挑戦者は同級ランキング1位のアンヘル・アコスタ。16戦16勝16KOのパーフェクトレコードを誇る強豪である。
「井岡vsノクノイを予想する。てか、井岡圧勝を予想する。今回ばかりはやりやすい相手を厳選した感が」
初防衛戦で過去最強の相手を迎える田中。
今年2月にプエルトリコで行われたアコスタの挑戦者決定戦を視察し、試合後にリング上でアコスタと対面するパフォーマンスを行うなど、この一騎打ちへの機運を高めている。
「田中恒成が激闘の末にアコスタを退ける!! すっげえ試合! アコスタも間違いなく最強の挑戦者だった」
また、2017年末に他団体の日本人王者との統一戦を熱望しており、アコスタに勝てば実現に向けて大きなアピールとなることは間違いない。
「八重樫がサマートレックをパワーで圧倒!! あれ? 肉体改造でもしたか? ここまでパワフルにねじ伏せるとは」
2016年末にモイセス・フエンテスに圧勝して一気に株を上げた“中京の怪物”が、さらなる飛躍を目指してリングに上がる。
骨太路線まっしぐらの田中恒成。今回も期待高まるマッチメーク
大注目の試合が決定した。
田中恒成vsアンヘル・アコスタ。
日本史上最短2階級制覇王者と16戦全勝全KO中の強打者の対決。
もしかしたら、2017年上半期でNo.1のマッチメークではないだろうか。
2016年末にモイセス・フエンテスを相手に豪快なKO勝利を飾り、ボクシングファンの度肝を抜いた田中恒成がまたしても困難な相手を迎える。
「覚醒した田中がフエンテスに圧勝!! “中京の怪物”が絶不調のフエンテスを5RKO。階級アップでパワーが増した田中」
しかも相手の地元であるプエルトリコでの挑戦者決定戦を視察し、リング上でのフェイスオフで盛り上げるという周到さ、思いきりのよさ。
軽量級の市場が確立されている日本において、ここまでファンを意識したPR活動をする選手は珍しい。強豪とのマッチメークを積極的に組んでいく姿勢といい、現在日本でもっとも骨太路線を歩んでいる選手と言っても過言ではない。
2015年末のビック・サルダール戦。
2016年5月のレネ・パティラノ戦。
そして2016年末のモイセス・フエンテス戦。
特にここ3戦のマッチメークは完全にガチだし、それに加えて今回は全試合KO勝利中のアコスタ。若干生き急いでいる感はあるが、それでも説得力はダントツである。
すげえなマジで。
これに勝ったらさらに評価が上がる。もう2017年のMVPでいいんじゃないの?
「5度ダウンのカールソンが山中に敗れる!! 神の左()を活かすための神隠しの右()が冴え渡るww」
ちなみにL・フライ級初戦のレネ・パティラノは弱くないですよ。
「世界前哨戦」と銘打たれて、完全に田中の調整試合の雰囲気でしたが。
冗談抜きで、あの絶不調だったフエンテスよりも普通に強かったんじゃないでしょうか?
「井岡一翔の倒し方? ノクノイ戦の感想を含め井岡に勝てそうな選手を考える。まあ、アイツしかいない」
アンヘル・アコスタは間違いなく過去最強。野性的でパワフルなスタイル。だけど、そこまで怪物ではない?
今回の試合に際してアンヘル・アコスタの過去の試合をいくつか観たが、とりあえず言えるのは間違いなく田中にとっての過去最強。本人も言っているように、統一戦に勝るとも劣らない強豪である。
「藤本京太郎がジョセフ・パーカーに挑戦か? ヘビー級日本人王者誕生の可能性は?」
広いスタンスからの鋭い踏み込み。
前後左右によく動く足。
硬質な拳をオープン気味に振り回す迫力満点の左フック。
下がりながらのカウンター。
一瞬のチャンスに畳み掛ける爆発力。
派手になぎ倒すボクシングに加え、ネコ科の肉食動物を思わせる風貌。
とにかく強気で攻撃姿勢を崩さないスタイルからは、将来的なスターの素質を大いに感じさせる。
しかもミゲール・コットのプロモーション傘下の選手とのこと。あらゆる意味で母国プエルトリコでの期待の大きさが伝わってくる選手である。
「“カネロ”・アルバレス、コットに大差判定勝ち!! 最高峰の技術戦に完勝し、王座獲得!!」
ただ攻撃にメーターを割り振るあまり、ディフェンス面の甘さは随所に見られる。
特に腕を振り回してフックを打つ分ガードが低く、あごも上がる。おかげでカウンター気味のフックが危険なタイミングであごの先端をかすめるシーンは多い。
もう少し踏み込みの鋭い選手なら。
もう少し躊躇なくカウンターを打てる選手なら。
そう思わせる瞬間は意外と目立つ。
「アントニオ・オロスコvsケアンドレ・ギブソン予想。ついに復帰戦キタ!! オロスコさんの栄光への道が再スタート」
恐らく至近距離での防御がスウェーのみであること。しかも身体が突っ立った状態で腕を振り回すことが理由だと思うが、攻撃力が魅力的な反面、中間距離での打ち合いではかなりヒヤヒヤさせられる。
また、躊躇のないフルスイングや一瞬の爆発力は確かにすごいが、それでも井上尚弥ほどの圧倒的なフィジカルは感じない。前後左右に動きはするが、基本的に攻撃は一直線。しかも、そのほとんどが左を起点にスタートするコンビネーション。
正直、用意してきた作戦を無効化するほどの怪物感はこのアコスタには見られない。
「井上vs河野感想。モンスター井上がタフボーイ河野に勝利。これが井上尚弥」
何とも言えないところだが、もしかしたら戦績ほどぶっ飛んだ選手ではないのかもしれない。
「久保隼vsセルメニョ感想。ナイスファイト久保。万全の準備をした上での好試合。え? リゴンドーとやれ?」
勝敗予想は田中恒成の判定勝利。左で突進を止めれば何とかなるんじゃないか?
今回の勝敗予想だが、田中恒成の判定勝利でいきたいと思う。
ただ、それでもアコスタが危険な相手であることに変わりはない。
割とガチで、田中のKO負けという結末もあり得ると思っている。
両者の試合を観ると、勝敗を分けそうなのは田中の左。
前後左右に動いてアングルを変えながら打ち込むスピーディな左ジャブ。あれがアコスタに通用するかどうかがカギになりそうに思える。
「トロヤノフスキー、ワンパンKO負け!! 40秒でインドンゴの左で衝撃ダウンで王座陥落!! 内山vsコラレスの既視感」
コンパクトなフォームで最短距離を突き抜ける田中の左。
それに対し、アコスタの左はオープン気味にやや外旋回の軌道。しかもガードが八の字なので、ド真ん中に大きなスペースがある。
「比嘉大吾vsエルナンデス予想。和製ロマゴン? ちょっと違う気がするけど」
相手の踏み込みをバックステップで避けるのが得意なアコスタだが、恐らく田中のジャブは当たる。
あのジャブでコンビネーションの発動を抑えることができれば、アコスタの踏み込みを躊躇させることができるのではないだろうか。
左ジャブで繰り返し顔を跳ね上げ、アコスタをイライラさせる。
中盤以降、手詰まりになったアコスタが強引に出てきたところに、サイドに回り込んで左フック。これがカウンターで外側から当たれば、うまくダウンまで持ち込めるように思える。
さらにアコスタがグラついた瞬間を狙って高速のワンツー、得意のボディを叩き込めば、そのままコーナーにくぎ付けにすることも可能だと予想する。
田中がアコスタのコンビネーションに巻き込まれるとヤバい。カウンターでうまく足止めできればいいが
懸念材料としては、両者の得意な距離がほぼ同じというところだろうか。
田中のジャブが当たる距離と、アコスタのフック気味の左が当たる距離は恐らく同じ。
そして、突進力や一瞬の爆発力は間違いなくアコスタに分がある。
アコスタが田中の左ジャブの被弾を気にせず踏み込んできた場合、試合の流れはかなりおかしくなる。
「今年一番興味の薄い再戦リナレスvsクローラ。無理ゲー? リナレスのとびっきりの才能がクローラの努力を凌駕」
申し上げたようにアコスタの持ち味は躊躇のないフルスイングのコンビネーション。
田中としては、そのコンビネーションが発動する前に左リードで出鼻を挫きたい。もしくはアコスタがモーションに入った瞬間に1歩踏み出し、打ち終わりにカウンターを狙いたい。
だが、その判断が遅れてアコスタのコンビネーションに巻き込まれてしまうとかなりヤバい。
スピーディでセンス抜群の田中だが、サルダール戦でもわかるように至近距離での被弾は多い。アコスタにフルスイングをさせてしまうと、ガードの外側からフックを被弾してダウンを奪われる可能性はかなり高くなる。
それに加えてあの爆発力。そのままストップまで持ち込まれてしまうことも十分考えらえる。
やはりハンドスピードで勝ると言っても、真正面でのまともな打ち合いだけは避けたいところである。
「タパレスが大森を11RTKOで粉砕。顎を骨折した大森は病院直行する」
田中にアコスタに当たり負けしないくらいの強靭さがあれば勝てる?
一応今回は田中恒成の判定勝利を予想しているわけだが、それもこれもフィジカル面でアコスタに圧倒されないことが大前提である。
アコスタの動き出しと打ち終わりを狙い、正面での打ち合いは避ける。
ハンドスピードの差を活かして踏み込みを躊躇させる。
基本的にこの作戦でいきたいが、それでも最低限正面衝突で当たり負けしないだけのフィジカルは必要になる。
多少左をもらってもどうってことない。
強引に前に出ればパワーで押しきれる。
田中がアコスタにカウンターの脅威を感じさせることができなかった場合、この試合は相当苦しくなるはず。
いくらスピーディな左を打っても、ペチペチパンチでは意味がない。お構いなしに間合いを詰められ、自分の距離で思いきり腕を振られてしまうという最悪のパターンである。
「KO必至? ブルックvsスペンスウェルター級頂上決戦の行方は? パワーとテクニックの最高峰の激突」
要は、田中のフィジカルがアコスタに通じるか。
田中のパンチにアコスタの前進を躊躇させるほどのパワーがあるか。
何だかんだでそこが一番大事になりそうな気がしている。
そして、僕は覚醒した田中の強さに期待したい。
サルダール戦の逆転劇できっかけを掴み、階級を上げたパティラノ戦で覚醒し、その強さをフエンテス戦で爆発させた。田中恒成のポテンシャルがプエルトリコのホープを上回ると信じている。
それでも田中がコテっと負けちゃう可能性もあると思うけど。
年末の統一戦っていります? それはそうと、5月20日が楽しみで仕方ない
てか、仮にこの試合を田中がクリアしたとして、他団体との統一戦って必要ですかね? 2017年末に田口良一or八重樫東との統一戦を目論んでいるとのことだが。
「騙された! 田口がカニサレスを持て余して引き分け防衛。薄氷を踏む展開でギリギリ5度目防衛に成功!!」
いや、普通に田口も八重樫も、アコスタに勝った田中には歯が立たない気がする。
田口はまだかろうじて可能性がありそうだが、八重樫ではケチョンケチョンにされて終わりではないだろうか?
それよりさっさとL・フライ級は卒業して、井岡、ゾウ・シミン、ドニー・ニエテス、アンカハス、アローヨあたりのフライ級戦線に横入りしていただきたい。
「リカルド・ロドリゲスっていい選手だと思う。井上尚弥の苦手なタイプかも? 米国からのオファーがあるってホントかね」
とはいえ、とりあえずは5月20日。
この日は本当に忙しい。
5月6日(日本時間7日)にはカネロvsチャベスのビバ! メヒコもあるし、ケル・ブルックvsエロール・スペンスもある。村田vsヌジカム戦が決まった場合はさらに注目試合が目白押しになる。それこそ目が6つ必要になるんじゃないかってくらい。
「カネロ・アルバレスvsチャベスJr.決定! ビバ メヒコ! 大絶賛の時間だあああぁぁぁ!!」
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