祖母の終末介護の時期にクソ医者が吐いた暴言で傷つき、はらわたが煮えくり返ったお話。パッキャオ「動物以下」←この発言も相当クソだけど、それに迫るクソぶりだよ
僕の祖母は85歳で亡くなっているのですが、その10年くらい前から痴ほうが始まり、ずっと施設に入っていました。
自宅介護では体力的に限界が近づいていたところで施設が見つかったのは恐らく運がよかったのだと思います。
できるだけ週末に面会に行くようにはしていましたが、そのたびに楽しそうな笑顔を見せる祖母の姿に安堵感と安心感を得ることができました。
それから2度ほど別の施設への引っ越しを経て、お値段もお手頃で介護士さんの人数もそれなりにいる施設にたどり着いたわけです。
これは本当に運が良かったとしか言いようがありませんが、この施設が恐らく祖母の終の住処になるのだろうと思っていた次第です。
容態が悪化すると施設を追い出されるって知ってました?
ところが、ある時期から様子が変わり始めます。
結果的には亡くなる半年ほど前からですが、祖母の具合が悪くなり、提携先の病院と施設の入退院を繰り返すようになりました。
ついにはほぼ寝たきり状態となり、柔らかい流動食のようなものしか食べられないまでになってしまいました。
ほぼ寝たきりで自活能力が皆無な状況になった入居者に対し、施設側は何と言うと思いますか?
「出てけ」と言うんです。
「立場的にも制度的にも自分たちの手に負える範疇を超えているので、これ以上いてもらっても困る」と。
そして、新たな施設を紹介するからそちらに移ってくださいと言うのです。
この事務的な対応に多少傷つきはしましたが、比較的順番待ちが少なくて済む施設を探してくれるとのことなので、そこでは「わかりました」と納得しました。
クソ医者の信じられない暴言「あなたがいると病院が儲からないんだよ」
ただ、その話が出た時点で祖母の容態はあまりよくはなく、提携先の病院に入院している時期でした。
毎週末に行く場所が施設から病院に変わり、これまでのような笑顔が消えて苦しそうな祖母の姿を目にしなくてはいけないのは大変辛く、何とか状況が好転してくれればと思っていた矢先のことでした。
いつものように担当の医師(クソ医者)に現在の祖母の状況の説明を受けます。
内蔵がボロボロで、ここから劇的な回復を見込むのは難しいこと。基本的には口から栄養をとるのが難しくなりつつあるので、胃ろうの手術をしてチューブで直接栄養を入れる方法が最もベターであること。正直、胃ろうの手術をしても余命半年くらいだろうということ。
聞いているだけで涙が出てくるような説明に心が引き裂かれそうになります。
そしてそのクソ医者は続けてこう言うのです。
「治る見込みのない患者にベッドを占領されてると困るんですよね」
「介護保険使って居座られるとこっちが儲からないんですよ」
カルテをポイッと投げ、「もう帰って」と追い払うように手をヒラヒラとさせるのです。
あまりのことに呆然としてしまい、その場では二の句が継げなかったのですが、こんな暴言、こんな暴挙が許されるものなのでしょうか。
もともとこのクソ医者は祖母の入院を疎ましく思っていたようで、普段の態度にもその様子がありありと出ていました。もしかしたら治療も手抜きをしていたのかもしれません。
そのせいかはわかりませんが、病院のマネージャーとやらにことの顛末を話して担当医を変えてもらったところ、祖母の容態はみるみるうちによくなりました。
よくよく聞くと、かなりお高い薬を使っていたとのことで、このままいけば胃ろうの手術をして早くに退院できるかもしれない、新しい施設への入所までに間に合うかもしれない。そんな状況まで容態が好転したのです。
常に真摯な態度で接することを理念とする病院の副院長がクソ医者の正体です
結局、その数日後に再び容態が急変して祖母は亡くなってしまうのですが、僕はあのクソ医者の対応が少なからず祖母の寿命に影響を与えたことは間違いないと思っています。
「高齢者が3ヶ月以上入院できにくくなっているって知っていましたか。」
「患者にはとても言えない「病院の真実」前編」
病院側にもこういった理由があることは承知していますが、それを患者や患者の身内の人間の前で恫喝的に言う神経が理解できません。
調べてみると、このクソ医者はこの病院の副院長でした。
さらにこの病院は、
「患者に最良の医療を提供し、常に真摯な態度で接する」
という大層ご立派な理念を掲げた病院でした。
いまだに覚えているクソ医者の実名とこの病院名を晒してやろうかとも思いましたが、今現在は副院長が代わっていて、あのクソ医者の名前がHPから消えていたので止めることにしました。
掲示板にストレスのはけ口を求めたところ、さらなるストレスを被ったお話
祖母が亡くなってから数ヶ月後、ようやく祖母を失った悲しみやクソ医者への怒りも落ち着いてきたところでした。
このあたりで、これまでのことをちょっと愚痴ってみようと思い、どこかのサイトの掲示板に「クソ医者にこんなことを言われました」といった旨の書き込みをしてみました。誰かに聞いてもらいたかったというのもありますが、どうにもおさまりがつかなかった腹いせの意味も正直ありました。
ところがこのささやかな愚痴すらも、わけのわからない自称「頭のいい医療関係者」によって無下にされるのです。
以下はその掲示板での大まかなやり取りです。
細部については忘れてしまったのですが、だいたいの流れをご紹介します。
僕「〜というように、祖母の最期にクソ医者に当たってしまい、暴言を吐かれて傷つきました」
返信A「医師をやっている者です。その医者の対応は間違っていません。病院は慈善事業ではないので、1人の患者よりも病院の経営を優先するのは当然のことです。後、やっかいな患者を拒否するのもある程度仕方がないことだと思います。ちなみに私もあまりに物わかりの悪い患者は診察を拒否した経験があります。病院が合わないと思ったら変えればいいだけです」
僕「あなた、本当に医師ですか? じゃあ、あなたのお名前とあなたの勤務する病院を教えていただけないでしょうか。間違っていないとおっしゃるのであればそれくらいはできるはずですよね。堂々と実名をおっしゃっていただきたいのですが」
返信B「ネットの掲示板は匿名で本音を言えるのがいいのだから、そこで「実名名乗れ」とかって勝ち誇られてもねえ。この医師という人も現場ではすばらしい対応をしているのかもしれないし」
僕「あれ? この自称医師の方は「対応が間違っていない」とおっしゃてますよ? しかも自分でやっかいな患者を拒否したこともあるとも言っている。つまり自分は心から正しいと宣言しているのですが。それなら実名と病院名を公開すれば僕みたいなやっかいな患者が来院するのを防げるし、この医師の言っていることが正しいと思う人が多ければ、病院も繁盛するはずですね。どちらにとってもWIN-WINにしか思えないのですが?」
返信C「こういう医者って嫌ですよね。自分の仕事に不満があるのなら転職すればいいんですよ。日本には職業選択の自由があるのだから」
返信D「医療関係者です。不満があるなら転職すればいいって簡単に言うけど、何もわかっていないのに自分勝手なことを言う人間が多すぎますよね。ね? 医療関係で働くみなさん!!」
僕「うわ〜、言っちゃった。最初に出てきた自称医師の方は「合わないなら病院を変えればいい」とおっしゃっています。近所に病院がない、車がない、施設と提携しているので難しいなど、患者側にも病院を変えたくても変えられない事情があるかもしれませんね。この自称医師の方はそのことをまったく考慮せずに「変えればいい」と言いました。その時点で相手の事情を考慮する必要はないというルールができたと思っていましたが、違うのでしょうか? そうでないなら、まずはこの自称医師の方にキレていただかないと辻褄が合いませんが?」
僕「そういえば自称医師の方があれ以来出てこないんですけど、どうしちゃったのでしょうか。結局ネットでしか吠えられない内弁慶だったのでしょうか。つまんねーな」
だいたいこんなところでしょうか。
他にもあれこれ言われたと思いますが、相手にする必要もないゴミ書き込みばかりだったので割愛しています。というか、忘れました。
僕もだいぶイラついて余計なことまで言ってしまいましたが、あまりにしょーもないヤツが多くて書き込んだことを心底後悔しました。
「高齢化社会を乗り切るために優先席を撤廃しようぜ。んで、30~40代優先席を作ろうぜ」
特にこの自称医師。
こういう頭のいい感じで正論ぶってくる人間が多すぎてマジでイラつきます。
経営的な側面で見れば病院の対応は正しいとか、やっかいな患者にいちいち関わってられないとかそういう話をしているわけではないのです。
身内の介護で精神的に弱っている人間に向かって「儲からないからいられても迷惑だ」という暴言を浴びせて傷つけることが医者として正しい対応なのですかと言っているのです。医療制度や介護制度に不満があるならぶつけるところが違うだろうという話をしているのです。
この自称医師風に言うなら、不満があるなら役所に掛け合うなり選挙に出るなりすればいいのです。患者という最も手頃で暴言を吐きやすい人間にストレスのはけ口を求めることが正しいわけがない。
マイノリティな趣向を持った人に向けたパッキャオの「動物以下」発言にしてもそうです。宗教上正しいとか、自然の摂理がどうとかそういうことではないのです。
自分の趣向がマイノリティであることに引け目を感じている人たちがあの言葉を聞いて傷ついた。そのことを問題だと言っているのです(お、やっとタイトルとつながった)。
終末介護はキツい。周りの人がどんどん敵になっていきます
一応申し上げておくと、介護というのはマジでキツいです。
よく介護現場の厳しさ云々をテレビで紹介していますが、終末介護のキツさも相当だと思います。
何が辛いって、身内の死が迫るに従って味方がどんどん減っていくことがたまらなく辛いです。
サッカーで言うと、試合終了間際にチームメートがどんどん相手チームに寝返っていくイメージです。そして最後は1対21で試合をさせられている感覚です。
もっと言うと観客も審判も敵になります。スタジアム全体が自分の敵という四面楚歌状態で試合終了の笛を待たなくてはなりません。
しかも家族が長生きすればするほど試合終了の笛はなかなか鳴らないので、どんどん追いつめられていきます。家族には少しでも長く生きて欲しいけど、相手の戦力はどんどんアップしてちっとも試合終了の笛が鳴らない。マジで笑えないです。
ちなみにですが、こういう話をインターネットでぶちまけることは悪くないと思いますが、掲示板に書き込むのは止めた方がいいです。マジで僕みたいに後悔することになります。相手をするのもバカらしい粗大ゴミが大量に沸きます。
それなら多少面倒でもブログなりHPなりを立ち上げてパーソナルスペースを確保してからの方が絶対にいいです。それができないのであれば、書き込む場所を慎重に吟味するべきです。
くれぐれもご注意ください。
結局一番いいのは生活保護を受けながら老人ホームに入ること
これは僕が祖母の介護中にあれこれ制度を調べてつくづく感じたことですが、結局のところ一番いいのは生活保護を受けながら老人ホームに入ることだと思います。
年金を払わずに定年を迎えて65歳を超えたところで老人ホームに入所する。そこで住民票を老人ホームに移して家族の資産から自分を切り離す。年金受給もなく、資産もない。これで生活保護受給で老人ホームの費用を払いながら三食つきの衣食住が保証されるわけです。
いい悪いは別にして、冗談抜きでこれが一番勝ち組なのかなと思います。
ガチのクソですけどね。
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