ソフトバンクがパ・リーグ優勝。2年連続21回目。シーズン終盤の勝負強さはまさに王者だった。新庄剛志「ソフトバンクが3連敗すれば」→翌日から怒涛の4連勝でマジックゼロ。あの発言が影響してないわけがないよね【感想】

ソフトバンクがパ・リーグ優勝。2年連続21回目。シーズン終盤の勝負強さはまさに王者だった。新庄剛志「ソフトバンクが3連敗すれば」→翌日から怒涛の4連勝でマジックゼロ。あの発言が影響してないわけがないよね【感想】

プロ野球、福岡ソフトバンクホークスが2025年9月27日にベルーナドームで埼玉西武ライオンズと対戦、4-1で勝利し2年連続のパ・リーグ優勝を果たしている。


僕は普段セ・リーグを中心に観ているのだが、ソフトバンクの優勝が近いということで最近はパ・リーグに注目していた。
 
シーズン終盤に強さを発揮したソフトバンクが2年連続でリーグ優勝を飾ったわけだが、今回はそれについてあれこれを。
今年はシーズン前からいろいろと思うところがあったので、それも含めて感想を言っていく。
 
田中将大通算199勝目!! 神宮で巨人vsヤクルト戦を現地観戦してきたぞ。まっすぐに力があった田中。でも5回でアップアップになるのもいつも通り。そしてボールがアホみたいに飛ぶ。現地で改めて思った
 

優勝を決めるまでの数日間、ソフトバンクがめちゃくちゃ強かった。例の新庄監督の発言以降…

まずソフトバンクは優勝を決めるまでの数日間、とにかく強かった
9月24日からの楽天戦に3連勝、ベルーナドームでの西武戦でも勝利し一気にマジックゼロまで駆け抜けてしまった。
 
そのきっかけとなった(と僕が思っている)のが下記。


北海道日本ハムファイターズの新庄監督が本拠地最終戦セレモニーで

「ファイターズ負けてしまいましたけど、喜んでいいものかソフトバンクも負けました。僕たちは1ミリもあきらめてません」

「僕たちが3連勝して、万が一ソフトバンクが3連敗したら逆転です」

と発言。
 
僕はこの発言をリアルタイムでは知らなかったのだが、SNSや掲示板のざわつきを見て「おやおや?」と。
で、情報を漁ったところ上記の発言が出てきた次第である。
 

新庄剛志は人として問題が多い。上沢直之への発言でそう思ったよ

僕は新庄剛志という人間は“人として問題が多い”と思っている。
 
それをもっとも感じたのは今年初めの上沢直之への言葉。

「ちょっと育て方が違ったのかな。ああいう決断をされたのはすごい悲しいし、一緒にやりたかったし。」


上沢直之は日ハムからポスティングシステムを利用して渡米したものの、結果が出ずにわずか1年で帰国を決断。その際移籍先に古巣の日ハムではなくソフトバンクを選んだことで風当たりが強くなった。
それに対して新庄剛志が発した言葉が「育て方が違った」である。
 
この発言があったことで上沢への批判はさらに強まり、誹謗中傷レベルの罵詈雑言が飛び交う状況に。
 

上沢直之のムーブがダサいのは大前提で。新庄の発言は監督と選手の領分を逸脱している

古巣球団に大した金額も残さずポスティング→たった1年でのこのこ帰国した上沢直之がダサいのはその通り。古巣ではなく金満球団のソフトバンクを選ぶ節操のなさは正直キツいものがある。
 
また、何の制約もなくフリーになれてしまう穴だらけのポスティング制度は早急に是正するべき。
 
上沢直之ソフトバンク入りってそこまでボロカス言われる? ソフトバンクの4年10億が破格だとも思わんけど。日ハムはどの程度本気だったの? 筒香を引き合いに出してクサすのも謎
 
だが、それはそれとして。
新庄の上沢直之への発言は監督と選手の領分を完全に逸脱している
 
昨今のSNS事情を鑑みれば、古巣の監督がこう言えば上沢憎しのファン(と呼んでいいかは知らん)が調子づくのは目に見えていた。
1人の選手が過剰な批判、中傷にさらされることは少なからずあるが、その状況を監督が作り出すなど言語道断。この程度の想像すらできないならプロ野球チームの監督などやるんじゃねえ。
 
実際、あの発言は選手会も問題視している。


繰り返しになるが、上沢直之のムーブがダサいこと、制度がガバガバすぎることは大前提で。
監督がいち選手に誹謗中傷が向くような発言をしていいわけがない。そこの想像ができないなどもってのほかだと申し上げている。
 
当時は新庄を擁護するバカが山ほど湧いたが、ここの区別がつかない時点で話にならない。
 

ソフトバンクが怒涛の4連勝で優勝決定。新庄発言の影響は間違いなくあったでしょ

で、例の「ソフトバンクが3連敗すれば〜」発言である。
僕はこれを聞いた際に「あの無神経な人間性なら言いそうだよな」と思ったし、それでも上沢直之への「育て方」云々よりははるかにマシ。
 
ところが、翌日からのソフトバンクがまあ強い
9月26日の楽天戦、0-3とリードされたところから6、7回に2点ずつ取っての逆転勝利。翌27日の西武戦では1-1で迎えた5回に西武先発の高橋光成に集中打を浴びせて3点を奪取。
この2試合の勝負強さはまさに王者だったし、優勝するべきチームの試合運びだと思わされた。
 
今のソフトバンクには2010年代の“手に負えない”レベルの盤石さはない。
特に今年は怪我人が続出してシーズン序盤に最下位に沈むなどかなり苦労している。
 
だが、その中でも勝負どころをわかっているというか。
ここぞの集中力、チームが一丸となるあの感じはやはり王者のそれ。
 
そして、あのブーストに新庄発言の影響があったことは明白すぎるくらい明白である。
 
 
先日、中日ドラゴンズの井上監督が「DeNA藤浪晋太郎の先発試合では右打者を出さない」発言をして見事に押さえ込まれたが、僕はアレを思い出したことをお伝えする。
 
藤浪晋太郎が初勝利。中日が2戦連続で主力を出さず左打者だらけの打線を組んだことへの感想を。井上監督「ベストオーダーを組めない」、藤浪「好きなだけ嫌がってください」。真剣勝負の最中に日和って自分で弱点晒してんじゃねえよ
 

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監督はいらんことを言うな。真剣勝負の最中に隙を見せるな、相手に余計な情報を与えるな

要するに監督がいらんことを言うとろくな結果を生まない。
 
藤浪相手に左打者のみのオーダーを組むのは結構だが、監督がわざわざそれを明言してどうする。
ソフトバンクが負ければ日ハムにも優勝の芽が出てくるものの、監督がそれを公の場で口にする必要はない。
 
真剣勝負の最中に弱みを見せるな、相手に余計な情報を与えるな、無駄にライバルを刺激するな。
その大原則を監督が自ら破って墓穴を彫るなどマジで話にならない。
 
しかも新庄は今回の発言でファンの支持も失った。
人間性に問題があることが広く認知されてしまったのである。
 
ついでに言うと、優勝を決定づける1勝を挙げたのが日ハムからソフトバンクに移籍した上沢直之という。キャリアハイに並ぶ12勝目のおまけつきである。
 
改めて因果は巡ると思わされる出来事だった。
 
今井達也がすごすぎる。完全に日本最強ピッチャー。2025年3月の侍ジャパンで「何だコイツ!?」ってなった。今シーズンオフにMLBに行け。チーム成績関係なくいい感覚を掴んだときに行くべきですよ
 

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改めて砂川リチャードはいいタイミングでセ・リーグに行ったよね

なおこれは余談だが、よく言われるようにパ・リーグはセ・リーグに比べてピッチャーの球が速い。
僕の印象ではアベレージで2km前後。確か2024年の平均球速でもパ・リーグの方が2kmほど速かった覚えがある(ソースは忘れた)。
 
そう考えると、改めて砂川リチャードはいいタイミングでセ・リーグ(ソフトバンク→巨人)に移籍したなと。
 
もともとこの人は一軍レベルのまっすぐに間に合わないのが課題と言われていた。
ところが球速帯が低いセ・リーグに行ったことでそこが解消(?)され、変化球に対応する余裕が生まれた。
後半戦からボールが飛び始めたのも追い風になり、成績を大幅アップさせている。
 
リチャードに期待されているのはデカい1発。
極論、10打数9三振でも残り1打席でHRを打てばOKの人である。
 
速いまっすぐについていけるようになったことでいい意味で開き直ることができたと想像する。
 

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