佐々木尽vsブライアン・ノーマンJr.戦再視聴。ノーマンがデカい、しなやかでパンチが強い。でも心が折れてないのはいいよね。よくも悪くも“佐々木尽”で勝負するしかないんだし【結果・感想】

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2025年6月19日に東京・大田区総合体育館で行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチ、佐々木尽vsブライアン・ノーマンJr.戦を現地観戦してきたのは下記の通り。
佐々木尽vsブライアン・ノーマンJr.現地観戦。スピードと正確性がレベチ。全身から漂う強者感。必殺の左が当たっても効かない耐久力。絶望のウェルター級、本当にマイッタ
5R46秒KOでノーマンが勝利し2度目の防衛に成功したわけだが。
実は配信を未視聴だったことを思い出し、Leminoの解約前に観てみた次第である。
てか、Leminoって改めて継続する気にならないんですが、どうですかね?笑
ラインナップはU-NEXTの下位互換というか。ボクシング以外はマジで「Leminoである必要がない」。
別に月1000円弱ならいいかな? とも思うんですが、いっさい使わないものに金を払い続ける理由もないので。
ノーマンがデカい。会場ではそこまで差を感じなかったけど映像で観るとやヴァイ
まず映像を観て思ったのが、ブライアン・ノーマンがデカい(デカく見える)。
試合後にSNSや掲示板等で「両者の体格が全然違った」という感想を数多く見かけたのだが、会場では正直よくわからず。
映像で観て初めて「あ、ノーマンデカいわ」となった笑
上背はほぼ同じだが肩周りや上半身のゴツさが全然違う。
首から二の腕にかけてボコボコと隆起していて、前日計量と比べて別人レベルで大きくなっている。
ああ、なるほど。
こりゃあデケえわ。
「佐々木尽は世界で勝負するなら階級を下げた方がいい」との声も確かにそうかもしれない。
当日はパンチの効き具合や耐久力の違いに絶望したが、純粋に体格差による影響も大きかったなと。
タノンサック・シムシー念願の世界王者に。クリスチャン・アラネタの左でダウンするも鼻差で逃げ切る。てか、客入り悪すぎるだろ。日本王座戦、OPBF戦の前座で世界戦が組まれても文句も出ねえしな
最初から動きを読まれてた? 佐々木尽はあまり攻撃パターンが多くない&想定内だったんだろうな
そして、最初から動きを読まれていたのもありそう。
試合開始とともに佐々木尽は遠い位置からジャブ、ボディでノーマンを攻める。
これは佐々木尽のいつもの組み立てというか、あの上下の打ち分けで相手を怯ませる→中に入りながらのぶん回しにつなげるのが基本パターンとなっている。
だがブライアン・ノーマンはこの動きにすべて反応する。
左ジャブには同時打ちのタイミングでフック、身体を伸ばしてのボディには打ち終わり、もしくは動き出しに左を合わせにいく。
持ち前の剛腕で対戦相手をなぎ倒してきた佐々木尽だが、攻撃パターンはあまり多くない。
試合後にノーマンがコメントしていた通り「打ち終わりが狙い目」というのは最初からバレていたのだろうと。
で、開始20秒ちょいの差し合いでタイミングを掴み、サクッと最初のダウンを奪う。
佐々木尽の踏み込みスピード、パンチの伸びがノーマンの想像を超えない、予想の範囲内だというのが証明された瞬間だった(気がする)。
佐々木尽vs坂井祥紀戦。佐々木尽の豪快KOでスカッとしたかったけど。坂井祥紀のディフェンスマスターっぷりが…。“溜め”の大きい佐々木尽と流れるような連打の坂井祥紀
確かにあのダウンで狂った感じ。でも、ダウンがなくてもどうだったの? とは思うけど
一方の佐々木尽はあの2度のダウンでペースを乱された印象。
本人のコメント通り出鼻を挫かれたことですべての歯車が狂ったのだろうと。
ただ、仮にあのダウンがなかったとしてどうだったの? とも思う。
最初のジャブとボディ、上下の打ち分けはバッチリ読まれている。
2Rからはガードを上げて圧力をかけるやり方に変えたものの、ノーマンは余裕を持って空いている場所にパンチを打ち込んできた。
しかもガードの間からねじ込むパンチの1発1発がめちゃくちゃ強力。
佐々木尽はこれまでもガードの隙間を打たれるシーンが多かったが、身体の強さ(と覚悟)で乗り超えてきた。
それこそ2024年9月のカミル・バラ戦などは打たれ方がおっかなくて「おいおい平気か?」と思ったほど。
平岡アンディvsバロッソ、佐々木尽vsカミル・バラ、下町俊貴vs津川龍也。平岡アンディのベストバウト。1、2試合目がガラガラすぎて…
だが今回のノーマンはその耐久力をあっさり凌駕した。
パンチを受けた佐々木尽の頭が「ズシン、ズシン」とこれまでにない揺れ方をする。
当のノーマンはそこまで力を入れているわけでもなく全体的にしなやか。
動き出しに“グッ”と力を入れて「せーの」で腕を振る佐々木尽とはスピードと精度がまったく違っていた。
あのスムーズさで狙った場所にピンポイントで当ててくる、芯からぶっ壊す威力はそのままで。
バチバチに打たれる中でも1発逆転を狙う佐々木尽の度胸は確かにすごかったが、それすらもノーマンは落ち着いて対処する。
改めてウェルター級の頂点はレベルが違った。
肩の手術がなくても結果は変わらなかったかも? 配信を視聴してもやっぱり絶望したよ
僕は以前から
「佐々木尽は左肩を手術してから左が伸びなくなった」
「小原佳太戦のジャブが戻ればもしかしたら……」
と言い続けてきたが、配信を視聴した今は「やっぱり難しいかな?」と思い始めている。
やっぱり佐々木尽って肩の手術してから左が伸びなくなったと思うんだよな。
小原佳太戦のこの左が戻ればブライアン・ノーマンが相手だろうがホントに期待していい気がするけど。
CRAZY KNOCKOUT! Jin Sasaki vs Keita Obara Fight Highlightshttps://t.co/JZzhyvaPjs@YouTubeより
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) June 18, 2025
上述の通りブライアン・ノーマンは出だしから佐々木尽の攻撃パターンを読んでいたし、実際想定通りのカウンターでダウンを奪っている。
また佐々木尽がガードを上げて前に出れば鞭のような左で隙間を通しまくり、ロープを背負わされても連打の発動前にスルッと移動してしまう。
怪我をする前の左があれば多少は違ったかもしれないが、あそこまで先読みされている状況をひっくり返せたかは何とも言えない。
純粋なフィジカルに差があり、パンチの威力、正確性は段違い。
その上戦略面でも上をいかれたらちょっとどうしようもない。
映像で観たら別の感想が出るかな? と思ったが、会場での絶望感が蘇っただけになってしまった。
ライアン・ガルシアvsローランド・ロメロ、ヘイニーvsホセ・ラミレス、スレイマン・シソコvsカバラウスカス、ウェルター級の楽しみな試合目白押しw 佐々木尽vsノーマンJr.は今しかないってタイミングだったな
心が折れていないのはいいね!! 結局“佐々木尽”で勝負するしかないんだから
なお本人は試合後もまったく絶望していない、いずれウェルター級王者になれると思っているとのこと。
「絶望はまったくしていない。いつか必ずウェルター級王者に」
佐々木尽が会見https://t.co/6ZwxCRKgc4 pic.twitter.com/jvRoPR8B8P— ボクシングビート (@beat_macc) June 25, 2025
いや、いいんじゃないですかね。
どこまで本音でしゃべっているかは不明だが、まったく心が折れていないのは素晴らしい。
てか、そもそも「何を向上すれば」「どの部分を伸ばせば」みたいなタイプじゃないですからね。
ブライアン・ノーマンに及ばなかったのは「全部」だし、よくも悪くも“佐々木尽”で勝負せざるを得ないわけで。
「ディフェンスがー」とか「パンチの多彩さがー」ではない。
戦略や研究はもちろん必要だが、引き出しやら技術やらを覚えて一番の長所である思い切りのよさが目減りするのは絶対にダメ。
基本の勝ちパターンは今のままで「シン・左フックで絶対倒すマン」にスケールアップするしかない。
佐々木尽の復帰戦がビミョい。ジョー・ノイナイに5RKO勝利。「スタニオニスとバリオスには勝てる」←それを東京ドームで言わんかいw
今回は佐々木尽が通用しなかった。
だったら佐々木尽が通用するまで佐々木尽を伸ばせばいい。
この試合はその第一歩と考えればよろしいのではないでしょうか。
もちろん部外者の勝手な意見です。
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