ロベイシ・ラミレスvsラファエル・エスピノサ再戦。慎重なラミレスと圧力を強めて流れを変えたエスピノサ。あそこからが山場だったけどまさかの棄権…【結果・感想】
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2024年12月7日(日本時間8日)に米・アリゾナ州で行われたWBO世界フェザー級タイトルマッチ。同級王者ラファエル・エスピノサと前王者ロベイシ・ラミレスが対戦し、6R12秒TKOでエスピノサが勝利。昨年12月以来の再戦に勝利している。
例によって僕はこの試合をリアルタイムでは観られず。
結果を知った状態でようやく視聴を終えたところである。
また昨年12月の初戦も記憶も薄れていて、今回がどんな試合になるかも想像できなかった。
ロベイシ・ラミレスまさか? の陥落。長身のラファエル・エスピノサが新王者に。アンディ・クルスの化け物感はロマチェンコvsローマン・マルティネス戦を思い出した
ちなみに数日前にロベイシ・ラミレスが「井上尚弥を終わらせる」と息巻いていたのは知っている。
記事を眺めながら「正直、難しいんじゃねえか?」と漠然と思っていたことをお伝えする。
井上どうこう言う前に一回負けた相手に勝てんの?
前回は上背のあるエスピノサにだいぶ苦戦してなかったっけ?
よく覚えてないけど。
で、再戦でも負けたと聞いて「おおう……」となった次第である。
慎重なラミレス。攻めたい気持ちを抑えている感じが伝わってきた
まずこの試合のロベイシ・ラミレスはかなり慎重だった。
長身のエスピノサのジャブが届かない位置で対峙し、打ち終わりを狙って左ボディを打ち込む。
もともと身長差のある両者だが、ラミレスはそこからさらに低い姿勢で潜り込むようにジャブを回避。中に入って1発、もしくは2発打ってすぐに離れる。
常に左右に動いて正面を外し、打ち終わりにその場に留まらないことを意識する。
もともとラミレスは足を使うよりも打ち合いが得意な選手。前回も近場で打ち合うシーンが多かった記憶がある。
ところが今回はその大好きな打ち合いを我慢していた印象。
長身のエスピノサと真正面から打ち合うのは分が悪い(リスクが大きい)ことは前回でわかった。
それを踏まえてのアウトボクシングだったと思うが、攻めたい気持ちを抑える感じが端々から滲み出ていた(気がする)。
強かったロベイシ・ラミレス、厳しかった清水聡、期待通りの武居由樹、期待外れの今永虎雅。放置タイム約2時間、スポーツイベントとしてはクソ中のクソでしたね
エスピノサはラミレスのアウトボクシングを持て余す。ジャブは当たるけど有効打は…
一方のエスピノサはちょこまか動くラミレスを持て余していた。
フェザー級に留まれるのが不思議なくらいの上背、リーチの長さを持つエスピノサだが、瞬間的なスピードはそこまでではない。
出入りと左右の動きを織り交ぜるラミレスにそのつど置いてきぼりを食っていた。
ちょいちょいジャブを当てるものの、全体の有効打はラミレスが上。
遠い位置でボディを打たれ、距離が近づくとカウンターが飛んでくる。
中でも3Rにもらったカウンターの左フックは印象的だった。
4Rからエスピノサが圧力を強めて流れを変える。ラミレスはやむを得ず打ち合いに応じる
だが、4Rにエスピノサが圧力を強めると試合の流れが変わる。
手を出さずに前進することでラミレスにカウンターのタイミングを与えない。
ある程度の距離まで詰めてから手を出す、体格差で押し潰すやり方で強引に打ち合いの状況を作り出す。
3Rの左カウンターでスイッチが入った? のだと思うが、エスピノサのペースアップ以降はラミレスがロープを背負うシーンが明らかに増えた。
ラミレスも連打で応戦するが、序盤ほどパンチに威力を感じない。
距離が近くなった分糞詰まりを起こしたというか。“後退させられながら”“やむを得ず”手を出していた印象である。
サニー・エドワーズ負けとるやないけ! ガラル・ヤファイが6RTKO勝利。って、ヤファイの弟じゃねえか! ボーッと眺めてたらエドワーズがフルボッコにされた…
ここからが勝負!! の局面でラミレスが棄権。エスピノサの肘って尖ってるんですよね
序盤3Rをアウトボクシングで乗り切ったラミレス。
対するエスピノサは4、5Rと圧力を強めてうまく流れを引き寄せた。
そして迎えた6R。
ここからエスピノサがまくるのか、ラミレスが盛り返すのかという局面で突然ラミレスがギブアップ。
レフェリーがラミレスに声をかけ、すぐに両腕を交差する。
それを見たエスピノサがコーナーに上ってガッツポーズ!!
6R12秒、唐突にエスピノサのTKO勝ちが決定したわけだが……。
ラミレスによるとエスピノサの肘が右目に当たって見えなくなったために棄権したとのこと。
「「注意しろと訴えたのに…」名手ラミレスがまさかの棄権負け 右眼窩底骨折でWBO王者に“肘打ち疑惑”が浮上「全く予想外」」
試合後の診断で眼窩底骨折が判明したらしいが、確かにそんなシーンはいくつか見られた。
1Rにエスピノサが左肘を押し当てる仕草があったが、それ以外にも。
5R開始20秒あたりでエスピノサが左フックを打った際に肘が右目を捉えているのだが、恐らく直接の原因はアレ。そこからラミレスの動きが落ちたことからも明らかである。
本人の言う4Rに何があったかは不明だが、どこかで何かしらの不調を抱えたと想像する。
で、その状態で5Rに肘をもらってぶっ壊れたと。
てか、エスピノサの肘ってめちゃくちゃ尖ってるんですよね。
さすがに故意に狙ったとは思わないが、腕を直角に曲げて肘を前に出す仕草はちょくちょくある(気がする)。
もしかしたら自分の身体的特徴を把握した上でやっている? かも?
あえて狙うようなことはしないけど、流れの中で当たるのは仕方ないだろみたいな。
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ラミレスは納得いかないだろうけど3戦目はいらないかな。エスピノサはWBC王者との統一戦が決まれば…
申し上げたように試合自体は“ここから”だっただけにあの終わり方はちょっと残念。
流れ的にはエスピノサが押し切る感じだったが。
と言っても、さすがに3戦目はいらないですけどね。
ラミレス側は納得いかないと思うが、部外者の勝手な意見としては両者とも次の相手を探してほしい。
たとえばエスピノサはWBC王者ブランドン・フィゲロアvsスティーブン・フルトン戦の勝者との統一戦を画策するとか。
スティーブン・フルトンがカルロス・カストロにダウンを奪われて辛勝。戦略をミスったか? 相手が井上尚弥だったら倒されてた気が
そうなるとまたプロモーションの違いが障害になるのかもしれませんが。
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