小國以載vs村田昴期待通りのおもしろい試合。村田の4Rのペースアップ、5Rで勝負ありかな? と思ったよ。試合後の粟生隆寛の何とも言えない表情が印象的【結果・感想】

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2025年5月20日に東京・後楽園ホールで開催された「TREASURE BOXING PROMOTION8」。メインイベントのWBO-AP S・バンタム級タイトルマッチで王者村田昴が元IBF王者小國以載と対戦、6R42秒TKOで村田が勝利し2度目の防衛に成功している。
村田昴、小國以載を6回TKO
S・バンタム級新旧対決にホールわくhttps://t.co/KOCkdhy0LS pic.twitter.com/0ktryImDlc— ボクシングビート (@beat_macc) May 20, 2025
4月末に正式発表されたこの試合。
ジョン・リエル・カシメロが日本を出禁になったことでTREASURE BOXINGは今後どうするのかな? と余計な心配をしていたのだが、なるほど。小國vs村田昴ですか。
ティム・チューvsムルタザリエフ、カシメロvsサンチェス、小國以載vsンギーチュンバ。またロシアのヤバいヤツが出てきた。カシメロは実質ラストチャンスを逃した? “キレイなジャイアン”伊藤雅雪も大変だよな笑
村田昴は現在9勝9KO。28歳という年齢を考えるとそろそろ勝負をかける時期でもある。
元王者の小國に勝ってランキングを上げれば挑戦者決定戦の機会がくるかもしれない。
一方の小國以載は2019年から勝利がなく先日18勝14敗の選手にようやく勝ったところ。この戦績でWBO-APタイトルマッチが組まれることに納得いかない部分もあるが、組み合わせ自体はおもしろい。
そんな感じで久しぶりにリアルタイム視聴した次第である。
相手の長所を出させない小國。でも6Rのストップはちょっと遅く感じたよ
感想としては、期待通りおもしろい試合だった。
自称サウスポーが苦手の小國以載。
2017年9月の岩佐亮佑戦以来のvsサウスポーということで注目していたわけだが。
今回は普通に対応できていたように思える。
特に序盤1、2Rは左をうまく使いながら村田にやりたいことをやらせなかった。
本人のコメント通り3R(2R後半?)から動きが落ちたものの、相手をしっかり研究して本番を迎える&長所を消す持ち味を山ほど発揮していた(と思う)。
6Rのストップが早かったという意見も見たが、僕はむしろちょっと遅いと感じた。
前のラウンドから小國はだいぶ打たれて身体に力も入らない。
終わりそうになったところから何度も盛り返すせいで止めなかったのだと思うが、細かい連打を食い続ける光景は正直おっかない。
僕の中では5Rの後半で勝負ありだったことをお伝えする。
もちろん素人の感想なので頓珍漢かもしれないが。
寺地拳四朗vsユーリ阿久井政悟現地観戦。ユーリの作戦遂行能力と足が動かない拳四朗。拳四朗は過去一出来が悪かった気が。12Rの逆転劇は被弾の仕方の違いが出たのかも? とオモタ
小國のサウスポー嫌いって自分で言ってるだけじゃないの? というくらいいい動きに見えた
申し上げたように今回の小國以載はサウスポーにうまく対応できていた(と思う)。
前に掲げた左を小刻みに動かして村田の右を封じる。
足を踏み出すと同時に左ボディを打ち込み村田を正面から逃がさない。
で、タイミングを測って顔面に右。
リーチの長さと距離の遠さを活かして連打を発動させない立ち回りが機能していた(ように見える)。
僕が観た小國のvsサウスポーは岩佐亮佑戦のみで、それもかなり前なので記憶も薄れている。
序盤の動きだけなら小國のサウスポー嫌いも「本人が言ってるだけじゃないの?」という印象すら受けた。
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内側からの右、前後の出入りに反応が遅れる小國。想定よりも早く接近戦に切り替えた?
だが瞬間的な爆発力、キビキビ感は村田の方が明らかに上。
前後の出入り、内側から通す右を中心に使い始めて以降は徐々に流れが変わっていった。
サイドへの動きにはうまく対応する小國だが、前後の出入りにはやや反応が遅れる。
そのせいで村田のスピードと火力? を真正面からモロに浴びてしまう。
右ジャブで顔面を揺らされ復元が間に合わない。
反撃の態勢が整ったときには村田はすでに射程外にいる。
ダメージと疲労もあってか、しっかりと足を踏ん張って迎撃していた1、2Rに比べて力感がなくなり左も機能しない。
本人のコメント通り確かに「ガクッと落ちた」。
スレイマン・シソコvsエギディウス・カバラウスカス。シソコのジャブとフットワークがカバラウスカスの爆発力を上回る。カバラウスカスは無防備にもらいすぎだよな…【結果・感想】
中間距離の差し合いで形成が悪くなると、小國は今度は接近戦に切り替える。
頭を下げて前進→近場のボディを連打しながら村田をロープに押し込む。
時おり連打で防戦一方になるものの、接近戦で強引に自分のターンを引き寄せるやり方はなかなかよかった(と思う)。
ただ、小國としては遠い間合いで勝負しつつ接近戦を織り交ぜる流れを想定していたのではないか。
ところが早い段階で旗色が悪くなったために前倒しで接近戦に切り替えざるを得なくなった。
正直、3Rの時点で小國はすべての手札を使い切った印象。
4Rに残った力を総動員してKOを狙わないと勝つのは難しいのでは? と思った次第である。
4Rは小國の勝負どころだと思って観ていたら逆に村田がペースアップ。やっぱり5Rで勝負ありだった気が…
一方村田陣営も4Rが勝負と判断したか、開始のゴングからハイペースで連打を浴びせてくる。
前のラウンドで小國の動きが落ちたことを受けてだと思うが、あの判断はめちゃくちゃよかった。
前後の出入りと内側からの右、小國が怯んだところで左右の連打。
時おり反撃を受けて「うっ」となるものの、そこで落ちることなくすぐにペースを戻す。
対する小國は村田に合わせて出力を上げざるを得ない。
自分から勝負にいくというより引き離されないための“受け身”のペースアップ。
そのせいでラウンド後半はさらに足取りが重く、真正面から左をもらうシーンも目立ち始める。
1、2Rに見られたサウスポー対策も機能せずに「やっぱり苦手なんだろうな」という動きに。
唯一有効だったのが接近戦でのボディだが、その位置にたどり着くまでに相当な被弾を覚悟しなければならない。
1発で試合を終わらせるタイプではない分、あの状況からの逆転は難しい。
僕が5R後半で勝負ありだと思った一番の理由がこれである。
ジャロン・エニスvsスタニオニスは相性が悪すぎたな。エニスのディフェンスは盤石ではないけど効いた素振りがまったくない。佐々木尽はこんなヤツにどうやって勝つんだ?
小國のがんばりは胸を打つものがあった。試合後の粟生隆寛の表情が印象的だったよ
申し上げたように試合としてはおもしろかった。
キャリア最終盤で弱点を克服? してみせた小國には心底感服するし、打たれっぱなしの状態から盛り返しす姿は胸を打つものがあった。
さらに試合後の粟生隆寛(村田のセコンド)の表情がめちゃくちゃ印象的。
寂しそうな、今にも涙が溢れそうな何とも言えない表情。
村田昴を勝たせるために戦略を練るのは当然だが、自分と同じ時期に現役生活を送った小國のがんばりに心を動かされないわけがない。
試合内容を含めてマジで濃ゆ〜い一戦だった。
井岡一翔vsフェルナンド・マルティネスVol.2現地観戦。井岡の工夫とマルティネスの踏ん張り。どうなんだ? 井岡。完全燃焼できたのか? 内山高志の二の舞は回避したのか?
これで小國が引退なのかはわからないが、個人的にはもう少しがんばってほしい。
と言いつつ、今回のように若手の踏み台&ダメージが溜まる試合が続くのはちょっと……とも思うが。
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