ネリvsパヤノ。井上尚弥はパヤノに勝ってほしいって? じゃあ僕はあえてネリを応援してみようか。近場での流血戦に期待【展望・予想】
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2019年7月20日(日本時間21日)、米・ネバダ州ラスベガスで行われるバンタム級12回戦。WBC同級1位ルイス・ネリvs4位ファン・カルロス・パヤノの一戦である。
「ルイス・ネリの馬力。パヤノ善戦もボディ1発で沈む。リバウンドありきのバンタム級なんだろな。見るからにデケえし」
2018年10月のWBSS一回戦で日本の井上尚弥に70秒KO負けを喫したパヤノが再びトップ戦線に挑む。
相手のルイス・ネリは元WBC王者だが、日本の山中慎介とのタイトルマッチで禁止薬物陽性と体重超過により王座をはく奪された経緯がある。
ただ、実力自体は高く、王座はく奪後も順調にキャリアを重ねて現在10連続KO勝利中。前戦からPBCと契約を交わして米国デビューを果たし、近い将来再び世界王者への返り咲きを目論んでいる。
また、WBSSトーナメントに参加中の井上尚弥に挑戦したい意向も示しており、今後の動向に注目が集まる。
なお、この試合はメインのWBA世界ウェルター級タイトルマッチ、キース・サーマンvsマニー・パッキャオ戦のアンダーカードとして開催される。
「村田諒太vsブラント再戦予想。負けたら引退覚悟? 背水の陣で挑む一戦? 勝つにはKOするしかないかなぁ」
パヤノ応援が多いって? 僕はあえてルイス・ネリを応援するぞ。だってネリが勝った方がおもしろいし
ルイス・ネリvsファン・カルロス・パヤノの一戦が近づいている。
この試合は僕がひそかに注目している試合なのだが、世の中的にはどうなのだろうか。
しかも当日はメインのサーマンvsパッキャオ戦をWOWOWが中継するとのことで、ぜひともこの試合も放送してほしいところ。
まあ、井上尚弥が「パヤノを応援する」とコメントした記事を読んだ気もするし、恐らく日本のボクシングファンのほとんどがパヤノに勝ってほしいと願っているのではないか。
なので、僕は今回はルイス・ネリを応援してみようと思う。
別にこれといった理由もないのだが、あえて言うならルイス・ネリが勝った方がおもしろそうだから。
先日、WBCバンタム級正規王者ノルディ・ウーバーリがアーサー・ビラヌエバに勝利し、初防衛を果たしている。その際、試合後のコメントで井上尚弥との対戦を希望したとのことだが、とりあえずは暫定王者井上拓真との統一戦が優先となる。
そして、その勝者に今回のネリvsパヤノ戦の勝者が挑戦するというのが自然な流れ? かな?
僕の勝手な希望を申し上げるなら、ぜひともウーバーリvsネリ戦が観たい。
ウーバーリには何とか井上拓真に勝ってもらって、パヤノに勝利したネリの挑戦を受ける。これが理想的な(僕の中での)流れである。
「井上尚弥がワンパンKO。パヤノを瞬殺ってマジっすかw ロドリゲスだ? いくらでもかかってこいよだね」
なお、ネリvs井上尚弥は正直どちらでもいい。
仮に井上尚弥がトップランクと契約すれば、PBC所属のネリとはいっそう絡みにくくなる。めんどくさい交渉を経てまでやる必要がある試合なの? と聞かれれば、いや、ええんちゃう? と。それよりゾラニ・テテとやるなり階級を上げるなりした方が、井上尚弥としてもよっぽど建設的なのではないか。
勝敗予想はルイス・ネリの8RKO。サウスポーが得意なネリがパヤノをKOして勝ってほしい
話が逸れたが、実際の試合について。
今回の勝敗予想だが、ルイス・ネリの8RKOでいきたいと思う。
僕の希望半分、ガチの予想半分という感じなのだが、どうにかルイス・ネリにはパヤノに勝って生き残ってほしいなと。
というか、この試合はかなり拮抗しそうな気がしているのだが、どうだろうか。普通にパヤノがネリをKOする展開もあるかも? というくらい。
割とガチで、パヤノ得意の近場での流血戦に持ち込めれば十分勝機はあるのではないか。
応援するのはネリだけど。
まず、以前にも申し上げたが、ルイス・ネリは恐らくvsサウスポーが得意。
L字気味の構えから身体を上体を大きく反らすため、角度的にサウスポーのストレートはなかなか届かない。
上体反らしの反動を利用したカウンターで相手を下がらせ、そのまま連打につなげる。バンタム級では体重超過ギリギリのパワフルさを活かし、無遠慮な連打でゴンゴン前に出るスタイル。これがこの選手の勝ちパターンである。
さらに、この選手はサウスポー相手でも関係なく右リードがスムーズに出る。
前後にステップしながら徐々に近づき、身体を伸ばすようなフォームでガードの間を通す。右の連打で突進を鈍らせスペースを確保。旋回するようなステップで奥足めがけて間合いを詰める。
そして、左右ボディから打ち下ろしの左を浴びせ、相手にロープを背負わせる流れ。
「ネリ圧勝。アローヨを4度倒し棄権に追い込む。WOWOWがネリの試合を放送するとは。井上尚弥と伊藤雅雪のテンションの低さw」
上体反らしのクネクネディフェンスと鋭い右リード。この2つを駆使してサウスポーを圧倒するのがルイス・ネリの持ち味である。
好戦的なインファイターのパヤノ。でも、ここ数戦は少し陰りが見られるかな
対するファン・カルロス・パヤノだが、この選手はどちらかと言えば好戦的なサウスポー。
低い姿勢で小刻みに右を動かし、踏み込みのタイミングを測る。
遠い位置から右を出しながら距離を詰め、左をフルスイング。
そして、頭をぶつけるように身体を密着させ、近場で強引に腕を振る。
相手が腕を絡めようがお構いなしのラフさが特徴である。
「しれっとホセ・ラミレスvsモーリス・フッカーだと!? さすが激戦区S・ライト級。これはおもしろい試合になるんじゃない?」
ただ、ここ数試合は持ち前のダッシュ力に陰りが見られ、やや怖さが目減りした印象。
2015年のラウシー・ウォーレン戦では右を連打しながらウォーレンのバックステップに追いつき、左のフルスイングにつなぐシーンが目立っていた。
だが、前回のダミアン・バスケス戦では、踏み込みのレンジが伸びず構えもやや腰高。全体的に下半身のバネが失われつつあるように思える。
ルイス・ネリの右リードとパヤノの突進力。近場での打ち合いでパヤノの右が当たる? かも?
なので、試合の流れとしては、ルイス・ネリの右リードにパヤノがどの程度対応できるかかなぁと。
あの右でパヤノの出足が鈍ればネリの連打が機能するが、パヤノが右をかいくぐって強引に前に出られれば一気におもしろくなりそう。
基本的にネリはカウンター使いではあるが、前に出ながら腕を振ることで力を発揮するタイプ。
前回のマックジョー・アローヨ戦でも、フィジカルでアローヨを圧倒したおかげでギブアップまで持ち込むことができた。
例の山中慎介戦も同様で、山中の左を脅威に感じず無遠慮に前に出たおかげで近場での連打を発動することが可能となった。
そして、今回のパヤノにも同じことができるか? という話。
下の階級から上げてきたアローヨではなく、引退間近の山中でもない。純粋なバンタム級のパヤノをフィジカルで圧倒できるかどうかが今回の見どころになると思っている。
「リゴンドーがフリオ・セハを接近戦でKO。コイツ残り時間の少なさを意識してるっぽい。衰え以上に需要が」
逆にパヤノがネリを下がらせる展開になればマジでおもしろい。
頭突き上等のラフファイトと近場でのぶん回しを目いっぱい発動して、ネリの連打を抑え込めれば。
正直、パヤノにとってネリはやりにくい相手ではないと思うので、うまくいけばパヤノの右フックがネリをダウンさせる流れすらあり得る? かも?
とにかくアレだ。
確実にどこかの時点で打ち合いが発生するとは思うが、そこで相手を下がらせた方が有利になるだろうなと。
で、個人的にはルイス・ネリが打ち勝つことを期待している。
まあ、どんな試合になっても井上尚弥vsパヤノ戦と比較されるだろうけど、今回に関してそれはいいかな。
むしろルイス・ネリにはいちびりの生き様というヤツをだな……。
いちびりにはいちびりとしての矜持があるんだぞってところをはっきりと見せていただきたい(ねえよそんなの)。
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