ネリ圧勝。アローヨを4度倒し棄権に追い込む。WOWOWがネリの試合を放送するとは。井上尚弥と伊藤雅雪のテンションの低さw【結果・感想】
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2019年3月16日(日本時間17日)、米・テキサス州で行われたバンタム級10回戦。
WBC同級1位で前王者のルイス・ネリと元IBF世界S・フライ級王者マックジョー・アローヨの一戦が行われ、4R終了棄権でネリが勝利。PBC契約後初戦となった試合を圧倒的な強さでクリアした。
開始直後から積極的に前に出るネリに対し、アローヨは左右に動きながら距離をとる。
けん制の右リードを打ち込むアローヨだが、パワフルなネリの前進は止まらない。早々にアローヨはロープに詰められ、近場での打ち合いに巻き込まれる。そして、2Rには先制のダウンを奪われる苦しい展開。
その後もネリは体格差、パワー差を前面に押し出した連打でアローヨを圧倒。計4度マットに這わせて棄権に追い込む。
これで王座陥落後3連勝を飾るとともに、2016年7月から継続する連続KO勝利を10に延ばしたネリ。次戦は6月に予定されており、今後はWBC正規王者ノルディ・ウーバーリへの挑戦を目指すとのこと。
「ルイス・ネリvsロドリゲスはおもしろ過ぎるでしょ。ネリの連打かロドリゲスのカウンターか」
ネリvsアローヨ。実はスペンスvsマイキー戦よりも楽しみにしてました
僕がこっそり楽しみにしていた試合が終了した。
ルイス・ネリvsマックジョー・アローヨ。
本音を言えば、メインのエロール・スペンスJr.vsマイキー・ガルシア戦よりもこちらの方がお目当てだったくらい。
まさかネリの試合をWOWOWエキサイトマッチでO.A.するとは思わなかったので、この日はいろいろな意味で嬉しい誤算だった次第である。
「ルイス・ネリvsマックジョー・アローヨ予想。そろそろ認めようではないか。我々(僕)はルイス・ネリが気になると」
そして、ゲスト解説の井上尚弥と伊藤雅雪のテンションの低さゴルァww
どちらもあまり声を張る方ではないが、それにしてもねww
井上に関しては、2018年大みそかのガキの使いでのはしゃぎっぷりとは真逆。両ゲストのネリ嫌いが丸わかりなのが個人的にだいぶツボに入ってしまった。
カネロのことが大嫌いの村田諒太でさえ、一応ゴロフキン戦のO.A.中は仕事に徹してたからな。
まあ、それだけ山中慎介戦でのルイス・ネリの印象が最悪だったのだとは思うが。
ネリが大きい。こんなにアローヨとのフィジカル差があるのは意外だった
全体を通しての感想だが、とにかく「ネリがデカくてパワフル」。
これに尽きる試合だった。
まず、開始直後にリング中央で対峙した両者を観て「何じゃこりゃ?」と。
上背にそこまで差はないが、肩回りから背中の肉付き等、身体の厚みが全然違う。
パッと見の印象だが、2階級ほどネリの方が大きいように思えた。
いやマジか。
会見で両者が並んだ際にはそこまで感じなかったが、実際にはこんなに体格差があったのか。ネリのリバウンド幅もあるのかもしれないが、それ以上に骨格自体に差があるんジャマイカ?
「ルイス・ネリの馬力。パヤノ善戦もボディ1発で沈む。リバウンドありきのバンタム級なんだろな。見るからにデケえし」
実際の試合展開もそのまんま。
ネリの初弾の右でアローヨがガードごと揺らされ、大きく距離をとりながらリングを旋回。
左右のコンビネーションで対抗するが、奥足重心のせいでパンチに体重が乗らない。ネリはいつも通り上体を動かし、悠々芯を外しながら前進する。
そして、進行方向に先回りするように距離を詰め、無遠慮に腕を振っていく。
僕は今回、アローヨの右がネリに通用するかが勝敗を分けると思っていた。
右リードでネリの前進を止められればアローヨは勝機を見出せる。だが、それができない場合は相当キツい。距離を詰められ、近場での連打に巻き込まれる苦しい展開になるのではないか。
で、結論としてはまったく通用せず。
というより、両者のフィジカル差が大き過ぎるせいでアローヨは防御に手いっぱい。ネリに警戒心を植え付けるまでに至らなかった感が強い。
「亀田和毅vsレイ・バルガス予想。テンション爆上げだけどキツそう…。ポシャった場合は「逃げた」祭り? 日本開催なら観に行きたい」
サウスポーが得意なルイス・ネリ。カウンター狙いのアローヨはやりやすいタイプだったか?
小刻みな右でガードの上を叩き、進行方向に先回りして距離を詰める。
アローヨにロープを背負わせ、ボディの連打。
さらにフェイントを織り交ぜつつ、外旋回の左をガードの裏側から打ち込みダウンを奪う。
相手のパンチに怖さがない分ネリは積極的に前に出ることが可能で、ガードの低さも問題ない。
得意の間合いで思いきり左を叩き込み、ひと回り小さなアローヨを圧倒していく。
いや~、これはキツいなアローヨ。
肝心の右リードが通用せず、距離をとってもあっさり追いつかれる。
逃げ場を塞がれ、体格差で押し込まれ。至近距離で連打を浴び、最後は左フックをドカン。
この選手のフィジカルがあればバンタム級でもいけるかな? と期待していたが、ここまで差があるとは思わなかった。個人的にS・フライ級とバンタム級の間には高い壁があると思っているのだが、今回はそれがモロに出た感じか。
「ネリvsパヤノ。井上尚弥はパヤノに勝ってほしいって? じゃあ僕はあえてネリを応援してみようか。近場での流血戦に期待」
しかも、リング中央で対峙したルイス・ネリの顔面がめちゃくちゃ遠い。
2017、2018年の山中戦でも思ったが、踏み込んでの左がまともに当たるイメージがちっとも沸かない。
うん、この選手はやっぱりサウスポーが得意っぽいんだよな。
オーソドックス相手だとカウンターをもらいやすいが、vsサウスポーの場合は左はショルダーブロックと上体反らしでいなし、右リードは自分の右を当てて叩き落とす。角度的に顔面にクリーンヒットする感じがまったくしない。
そして、パワフルな前進とクネクネディフェンスで距離を詰め、近場の回転力で問答無用にねじ伏せる。
今回はパワー差が顕著だったのもあるが、カウンター狙いのアローヨはタイプ的にもやりやかった気がする。
「スタッツをほじくり返してボクシングの都市伝説を検証する。12Rはみんながんばるから11Rにがんばるべき? 初回は身体が硬い?」
ウーバーリが井上拓真に勝つのが理想的。そのウーバーリに挑戦できれば、ネリの王座返り咲きも見えてくる
なお、ネリの今後については、やはりノルディ・ウーバーリに挑戦するのが一番だと思う。
正規王者のウーバーリが暫定王者井上拓真に勝利し、そのあとに指名挑戦者として王座挑戦する流れ。
サウスポーが得意で、なおかつ日本で試合ができないネリとしては、井上拓真がウーバーリに勝つといろいろややこしくなる。
「井上拓真は軽量級のキース・サーマン襲名ってことでいいよな? ペッチ・CPフレッシュマートに判定勝利で初戴冠」
そして、何となくのイメージではネリ6:4ウーバーリくらい? でネリが有利かなと思ったりもしている。
感情的な話はともかく、あくまでネリ側から見た場合の話。
ついでに言うと、vs井上尚弥が実現すれば普通に井上尚弥が勝ちそうではある。サウスポー、オーソドックスどうこう以前に、根本的にモノが違うんじゃねえかと。
仮に「WBSS優勝選手とWBC王者ルイス・ネリの統一戦が実現!!」となれば大いに注目を集めるだろうし、それが井上尚弥であればなおさら。再び憎悪や私怨の入り混じった議論が展開されることは明白で、ルイス・ネリはそれを養分にしてリングに上がると想像する(違う)。
まあ、ネリもね。
カネロと同様、今後どんなにいい試合をしても「おクスリの力や!!」って言われちゃうからね。とにかく、山中慎介のラストマッチで禁止薬物陽性+体重超過のコンボをやらかしたのはあまりに印象が悪過ぎた。
今回などは完璧に近い試合だったと思うのだが、もはや日本のファンから正当な評価を得られることは金輪際ないのだろうと。自業自得とはいえ、いい選手なだけにもったいないっちゃあもったいない。
「ゾラニ・テテ負傷欠場w 散々待たせてドネアvsステフォン・ヤングて。WBSSしょっぱ過ぎる。二度と真の王者()とか語るんじゃねえw」
ただ、本人はそんなことは気にしてなさそうではあるが。
「王座はく奪後、約7か月で復帰→PBCと契約→米国デビュー→パッキャオに顔を覚えてもらえる」
経歴だけ追えば成功者にしか見えないというww
正直、そこまで優遇するほどの選手とは思えないのだが。
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