今井達也、村上宗隆、岡本和真のMLB1年目の成績AI予想。かなり納得感のある数字だけどどうすか? 今井には期待してるけど若干過大評価。案外村上よりも岡本の方がやりそうな気が…
先日見つけた記事。
【MLB】米サイトが成績予測 #村上宗隆 は24本塁打、64打点 今井達也は8勝9敗、防御率4・29|東スポWEB https://t.co/zPEV1QEZF6
— 東スポ (@tospo_prores) December 15, 2025
ポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指す村上宗隆、岡本和真、今井達也の1年目の成績をAIが予想したもの。
現在MLBで活躍中の鈴木誠也や吉田正尚、山本由伸と比較してどうなるかの予測記事である。
記事によると3選手とも注目度のわりに数字はシビアであると。
個人的には納得感の高い数字になっているのだが、実際シーズンが始まるとその通りにならないケースも多い。
現に2025年シーズン10勝と予想されていたドジャースの佐々木朗希は適応や怪我に苦しみわずか1勝に終わっている。
米スポーツデータサイトの成績予測システムが佐々木朗希の10勝を予想 日本人6人の2ケタ勝利も#MLBhttps://t.co/1lZK29LQtL
— スポーツ報知 プロ野球取材班 (@hochi_baseball) January 28, 2025
生身の人間のやることなので不測の事態は起きるわけだが、それはそれとして。
今回は村上、岡本、今井の成績予想を眺めつつあれこれ言っていく。
村上宗隆
2026年成績予想:
122試合、打率.227、本塁打24、打点64、OPS.768
村上宗隆は今オフMLBを目指す中で一番の注目選手。2022年に三冠王を獲得するなど現時点で日本一の打者と言っていい。
その村上が満を持してMLBに挑戦するのだから当然注目度は上がる。記事の通り大型契約が確実と言われているわけだが。
正直、提示された数字はぼちぼちいい線いっているのではないか。
以前ちょろっと申し上げた通り僕は日本の打者がMLBに挑戦する際に“右投げ左打ち限界説”を唱えている。
村上宗隆が2025年オフのメジャー挑戦。スタッツを見ながら活躍度を想像する。僕の唱える「右投げ左打ち限界説」を覆してくれ。筒香嘉智の上位互換だけにはなるな笑
今のMLBはピッチャーのレベルが上がりすぎて対応するのは困難を極める。
大前提として利き手のフォアハンドで思い切りしばく必要があるのではないか。
わかりやすいところでは鈴木誠也のようにバットとボールを衝突させるスイング。
逆に利き手が前にあるバックハンド(右投げ左打ち)では力が入りにくくバットコントロールも難しい。これではMLBの投手の球威に負けてしまう。
村上宗隆(や筒香嘉智)のようにバットにボールを乗せる系のスイングではなおさらである。
なので、今回の村上次第で僕の“右投げ左打ち限界説”に答えが出ると思っている。
てか、村上の数字は明らかに筒香嘉智の1年目に影響を受けてますよね。
・筒香嘉智
51試合、打率.197、本塁打8、打点24、OPS.708
筒香の出場試合数51は村上の122試合の約42%。
試しに村上の予想成績(打率、OPS以外)に0.42を掛けてみると、
51試合、打率.227、本塁打10、打点27、OPS.768
筒香よりはマシだがだいぶ悲惨な数字になる。
しかもMLB移籍前年の筒香は三振数が増えていた。これは村上とも共通する部分である。
現実問題として打率2割前半の鈍足&サード守備微妙マンが122試合も使われるかは疑問。
そう考えると、冗談抜きで筒香と似た数字に落ち着くパターンもあるかもしれない。
上沢直之ソフトバンク入りってそこまでボロカス言われる? ソフトバンクの4年10億が破格だとも思わんけど。日ハムはどの程度本気だったの? 筒香を引き合いに出してクサすのも謎
散々ネガティブなことを申し上げたが、本音を申し上げれば村上にはめちゃくちゃ期待している。
打席に立った際の凄み、威圧感は間違いなく日本一。
(僕の好きな)日本野球のためにも活躍してもらいたい。
なお同じ左打ちでも大谷翔平、吉田正尚は完全に外れ値である。
岡本和真
2026年成績予想:
102試合、打率.251、本塁打17、打点53、OPS.765
続いては岡本和真について。
ほとんどの項目で村上を下回るが、打率だけは2分4厘ほど上回っている。
そして、僕はこの打率が重要だと思っている。
いや、ちょっとわかるんですよねコレ。
村上よりも岡本の方が適応できそうな感じ。
爆発力や威圧感は岡本<<村上だが、スイングを観ると岡本の方がやれそうな……。
実際、速いストレートに強い、三振率が(村上よりも)低いというポジティブなデータもあるわけで。
100試合ちょいで打率2割5分前後、HR20弱なら十分通用したと言えるのではないか(契約内容にもよるけど)。
懸念材料はやはり年齢だろうか。
岡本は来年30歳。スイングスピード、アスリート能力が落ちてくる時期に差し掛かる。
鈴木誠也のような5ツール系でないこともあり、生命線の速いストレートへの対応力が低下した場合は……。
なお鈴木誠也の初年度は
111試合、打率.262、本塁打22、打点46、OPS.770
鈴木誠也も岡本と同じ右打者&ストレートに強いのが特徴。上記の予測はまあまあ妥当に思える。
少なくとも2割5分前後打てれば100試合出場は可能だと思うのだが、どうだろうか。
山本由伸、大谷翔平(ピッチャー)、デイブ・ロバーツ采配。連続完投勝利の山本由伸、初回から飛ばしまくりの大谷翔平、カーショーを1/3回で降ろした&トライネンを重用するデイブ・ロバーツ
今井達也
2026年成績予想:
26試合、148回、8勝9敗、防御率4.29、奪三振率8.41
ラストは(僕イチ押しの)今井達也。
マジな話、この数字にもめちゃくちゃ納得感がある。
恐らく今井は現時点で日本一の投手。
村上が日本一の打者なら投手は今井達也が筆頭である。
今井達也がすごすぎる。完全に日本最強ピッチャー。2025年3月の侍ジャパンで「何だコイツ!?」ってなった。今シーズンオフにMLBに行け。チーム成績関係なくいい感覚を掴んだときに行くべきですよ
だが、今の報道のされ方は若干過剰だと思っている。
メジャー関係者の「IMAIはYOSHINOBU YAMAMOTOに匹敵する」旨のコメントを目にした覚えがあるが、はっきり言ってそれはない。今井は山本由伸と比べれば一段落ちる。
日本最終年の山本は成績だけでなく安定感、凄み、格、すべてがずば抜けていた。
あれに並ぶとすれば2013年の田中将大くらい。シーズン後半に失速&試合の中でもムラが目立つ今井はあの域には達していない。
また球種が多彩&すべての球種がスペシャルな山本に対して今井はまっすぐとスライダー、チェンジアップの3球種が基本。最近はフォークも投げているが、ピッチングの幅という意味では山本に劣る。
ドジャースがワールドシリーズ連覇で山本由伸MVP獲得!! でも僕はブルージェイズが勝つべきだとオモタ。こんな舐めたチームがワールドチャンピオンでいいの? フィジカルお化けを9人並べれば勝てるのが野球
その山本ですらMLB初年度は防御率3.00と日本最終年(1.21)から大幅に悪化している。
今井の防御率が1.92(2025年)から4点台前半まで落ち込むことは十分考えられる。
今井と同タイプとして引き合いに出されるのがシアトルマリナーズのルイス・カスティーヨ。
浮き上がる系のまっすぐに空振りを取るチェンジアップ、横滑りするスライダー。フォームを含めて今井と共通点が多い。
そのカスティーヨの2025年の成績が
32試合、180.2回、11勝8敗、防御率3.54、奪三振率8.07
今井よりもイカつい&MLBでキャリアが長いことを踏まえても上記の予測は妥当ではないか。
また僕の唱える”横振りフォームの投手は縦振りよりも適応に時間がかる説”に則っても今井が初年度から無双するとは考えにくい(知らんけど)。
今井達也がポスティングでMLB移籍を目指す!! まあ当然ですよね。コツを掴んだタイミングで行くのがベスト。フィジカルと感覚がバチっと合ったピークの状態が続くのは3年?
とりあえずの目安は菅野智之の1年目、
30試合、1572回、10勝10敗、防御率4.64、奪三振率6.08
を超えることか。
中でも奪三振率は大幅に上回ると予想する。
投球回に関しても、カブスの今永昇太が1年目に144.2回を投げているので今井の148回はまったく問題ない。
とにかく怪我なく1年を過ごせた場合にどうなるか? だろうと。
大谷翔平背番号17 野球 Tシャツ ジャージ ユニフォーム 野球ユニフ半袖
侍ジャパン 番號18 山本 由伸 野球応援 フェイスタオル
今永昇太のピッチングバイブル
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