キャリア最短KOの山本由伸、久しぶりの勝利、QS達成の菅野智之、メジャーデビュー2戦目の小笠原慎之介。菅野は勝ったけど綱渡り、小笠原は…これはどうなんだ?【2025.7.13感想】

今回は数日ぶりに野球の話題である。
いつも取り上げているドジャースの山本由伸、オリオールズの菅野智之に加えて先日メジャーデビューを果たしたナショナルズの小笠原慎之介について。
残念ながら結果は出なかったが、実際の試合を観た感想を言っていく。
なおオールスターに選出された山本由伸は登板間隔の関係で試合には出場しないことが決定している。
今井達也がすごすぎる。完全に日本最強ピッチャー。2025年3月の侍ジャパンで「何だコイツ!?」ってなった。今シーズンオフにMLBに行け。チーム成績関係なくいい感覚を掴んだときに行くべきですよ
山本由伸
7月8日 vsブリュワーズ
0.2回41球4安打0奪三振2四死球5失点 8勝7敗
まずはドジャースの山本由伸について。
この日は1回投げきれずに5失点で降板。これは日米合わせてキャリアで最短KOとのこと。
前回のホワイトソックス戦で7回1失点と好投した山本由伸。
僕も「俺たちのヤマモロゥが戻ってきた」と喚き散らしたのだが、次の登板でまさかこんな結果になるとは。
我ながら呪い属性でも持っているのでは? と凹んでいる笑
山本由伸、菅野智之登板試合感想。俺たちのヤマモロゥが戻ってきた。日本一の投手はこうでなきゃいかんw 菅野は正念場ですね。明暗が分かれた両者
感想としては、めちゃくちゃ狙われてたなと。
特定の球種ではなくどちらかと言えばコース。ブリュワーズ打線は真ん中やや外寄りの球にことごとく手を出してきていた(気がする)。
山本由伸のウィニングショットのフォークをヒットにするのは相当難しい。
追い込まれる前に勝負にいくのは一つの攻略法だが、今回はそれがハマった感じ。
いつもは中盤まで温存するスライダーを最初から投げる等、山本にも工夫が見えたものの、そのスライダーをうまく拾われるシーンも。
ただ、調子自体は悪くなかったと思う。
まっすぐのスピードは出ていたし変化球のキレもあった。
もっと言うと、別にはっきりと攻略されたわけでもない。
要するに今回はブリュワーズ打線が一枚上手だった。
そんな感じで、「こういう日もある」と割り切ってさっさと切り替えればええんちゃうか? と思っている。
菅野智之
7月11日 vsメッツ
6回99球4安打2奪三振3四死球3失点 7勝5敗
ここ5試合で一度も6回以上を投げることができていない菅野智之。
開幕当初は好投を続けていたものの、6、7月は一転苦戦が続いている。
その中で今回は久しぶりに6回3失点で勝利投手に。
6回にマウンドを降りる際に起きたスタンディングオベーションがめちゃくちゃ印象的である。
ただ、内容自体はかなり厳しい。
綱渡り状態というか、野手の正面に飛んだ打球も多くどうにかこうにか切り抜けた感じ。
研究され始めた菅野智之。スプリットを見逃される&高めに目付けをされて苦戦。山本由伸は絶好調だった。まともにバットに当てさせなければ高地コロラドでも関係ない
この日の菅野はスライダーの割合を増やし、まっすぐはややシュート気味に。
右打者には横の変化、ベース板を広く使うピッチングで勝負していた。
ここ一ヶ月で各球団の攻略が進み、スプリットを見逃されるケースが激増した。
球威で圧倒できない菅野はボールが先行するとどうしても厳しくなる。
カウントを悪くして苦し紛れにゾーンに投げて打たれるパターンが続いていたわけだが、今回はスライダーを増やすことで有利なカウントを作ることができた。
スプリットをチラつかせながらのスライダーで裏をかき、なおかつ縦変化からの横変化というアクセントを上乗せする。
各打者の戸惑いも感じられたし、この作戦はある程度機能していたのではないか。
だが申し上げたように綱渡りのピッチングだったことに変わりはない。
スライダーも芯で捉えられた打球が多く紙一重で大量失点する危険は十分孕んでいた。
また左打者にはスプリットを投げざるを得ず、根本的な解決には至っていない(と思う)。
と言いつつ、(MLBでの)菅野はもともと打者を圧倒するタイプではない。
この先も工夫を重ねつつ誤魔化していくしかないのかな? と思っている。
俺たちの菅野智之がヤンキース戦で5回無失点3勝目。指摘されていた奪三振率の低さを払拭する8奪三振。高めまっすぐの使い方がよかった。MLB仕様の配球を見つけたか?
小笠原慎之介
7月13日 vsブリュワーズ
4回56球4安打2奪三振2四死球3失点 0勝1敗
7月7日にメジャーデビューを果たした小笠原慎之介。
初登板では2.2回を投げて4失点と結果を残せなかったが、この日は4回56球3失点。これが次につながるピッチングとなったのかは何とも言えない。
だがナショナルズの成績(ナ・リーグ東地区最下位)を考えるとあと何度かはチャンスがありそう。
実際の試合を観た感想は……。
う〜ん、これはどうなんでしょうか。
まっすぐのスピードは90マイルちょい(140km中盤〜後半)。
スライダーとチェンジアップ、カーブと基本構成は日本時代と変わっていない(と思う)が、はっきり言って突出したものがない。
変化球はすべてにおいて“中の下”というか。
辛うじてスライダーがちょっといいかな? 程度。
まっすぐはフォームの割に球が食い込んでくる、手元でピュッと伸びる系の球だが、カブスの今永昇太ほどのインパクトはない。
というより90マイルちょいの球速では勝負球としては全然足りない。
やはり全球種を駆使して勝負するしかないわけだが、いや、どうなんだこれは?
軸となる高めまっすぐに打者がいっさいビビる様子がないのだが……。
去年の上沢直之同様、根本的なスペック不足という結果にならなければいいが。
もちろんサウスポーというアドバンテージを考えれば上沢よりは希望が持てそうだが。
上沢直之ソフトバンク入りってそこまでボロカス言われる? ソフトバンクの4年10億が破格だとも思わんけど。日ハムはどの程度本気だったの? 筒香を引き合いに出してクサすのも謎
まあでも、この選手は本当にいいタイミングで渡米できたなと思う。
カブスの今永昇太、パドレスの松井裕樹が2024年に揃って活躍したおかげで日本人サウスポーの価値が上がった。
その翌年にポスティングしたことで2年契約を結べたというのは大いにある(と思う)。
(マイナー契約→1年で帰国で)散々こき下ろされた上沢直之に比べれば小笠原ははるかに恵まれている。
それらを踏まえてもがんばってもらいたいが、マジでこれはどうなんでしょうか……。
大谷翔平背番号17 野球 Tシャツ ジャージ ユニフォーム 野球ユニフ半袖
侍ジャパン 番號18 山本 由伸 野球応援 フェイスタオル
今永昇太のピッチングバイブル

-
前の記事
日本vsウェールズ第2戦。またしてもクソ試合。あれだけディフェンスがダメ&密集でポロポロすれば勝てないよ。ウェールズは背伸びせずに今やれることを全力でやり切った【2025.7.12感想】 2025.07.12
-
次の記事
記事がありません