亀田和毅vsドラミニ、健文トーレスvsKJ・カタラジャ。人をぶん殴る才能しかないガチクズの天才が一発逆転を狙えるのがボクシングの醍醐味だよね【結果・感想】
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2024年8月24日に大阪・吹田市の大和アリーナにて行われた「3150×LUSHBOMU vol.1」。
7月末に3150Fightが消滅、ボクシングと音楽、グルメの融合を掲げる「LUSHBOMU」と合体してスタートしたイベントの第一弾である。
重岡銀次朗vsペドロ・タドゥラン。回転力の違い、vsサウスポーのキャリア、上半身の硬さ。3150fightが今回で消滅だって
僕もこの日は1日自宅にいて、AbemaTVで中継を観ていた。
お目当てはメインイベントの亀田和毅vsレラト・ドラミニVol.2。
さらに今年5月にレイマート・ガバリョを1RKOで下した健文トーレスの試合を楽しみにしていた。
相手は戦績17戦全勝13KOでS・フライ級で王座を狙うKJ・カタラジャとのことで、こちらも注目していた次第である。
というわけで、今回はこの2試合についての感想を言っていくことにする。
ちなみにイベント全体に関しては「まあ、いいんじゃないっすかね」という感じ。
途中で音楽ライブが入るのも適度なアクセントになって悪くない(進行は遅いけど)。
ただ、選手の入場時に毎回放り込んでくるラップがダサすぎる笑
個人的にラッパーと一緒に入場するのが好きではないのもあるが、それを抜きにしてもあまりのダサさに画面を直視できなかったw
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◯亀田和毅vsレラト・ドラミニ×(判定2-1 ※114-113、116-111、113-114)
2023年10月に判定1-2で敗れたドラミニとの再戦。
もともとドラミニはIBF3位アーノルド・ケガイとの挑戦者決定戦が予定されていたが、他団体でも上位にランクインしているケガイがこれをキャンセル。
回り回って和毅との再戦が決まったわけだが。
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試合は開始直後から和毅がガツガツ前に出てパンチを浴びせていく展開。
ドラミニはそれには付き合わずに後退するが、逃げきれずに再三ロープを背負わされる。
ガードを上げて前に出る和毅だが、クリーンヒット自体はそこまで多くない。
時おりいいボディが入るものの、ドラミニのヌルヌルした動きをいまいち捉えきれていない。
逆にドラミニは下がりながらも1発1発の精度は高い。
ガードの間、下からのアッパーやボディ等、そのつど有効打をヒットしていく。
これは前回も思ったのだが、両者の戦力はほぼ互角。
ハンドスピードやディフェンス能力にほとんど差はない。
ボディを含めた近場での馬力、前に出る圧力は和毅。
パンチの精度、当て勘はドラミニ。
という感じ。
前回は両者が離れて勝負した結果、パンチの精度でドラミニに軍配が上がった。
だが終盤に和毅の圧力、ボディに苦しめられてもいた。
それを踏まえて和毅は序盤から前に出たのだろうと。
戦力が拮抗する中、自分の優位な部分を押し付けた和毅がわずかに差をつけた試合と言えるのではないか。
いまいちピンとこない試合だった。相手に慣れられるとグダグダするいつものパターン
ただ、正直いまいちピンとこない試合でもあった。
5Rに倒しきっていれば和毅のベストバウトと呼んでもいいくらいだったが……。
あそこを逃したことでいつものグダグダタイムに突入したというか。
以前から何度か言っているが、和毅はハンドスピードとボディ、ジャブが持ち味だが攻撃パターンがやや単調。
序盤は持ち前のスピードで圧倒するが、距離の詰め方や連打の強弱等のバリエーションが乏しくいったん慣れられるとそこから流れを変えられなくなる。
相手が動きに慣れてくる中盤からグダるケースが目立つ。
今回も序盤は圧力と連打、ボディでドラミニの度肝を抜いてみせたが、5Rのチャンスを逃したことでいつものパターンに入ってしまった。
6Rは攻め疲れで小休止、7Rにやや戻したものの、和毅の連打や圧力に慣れたドラミニにびびる様子はない。
その証拠に後半以降は両者がリング中央に留まる時間が続いた。
前回の負けを踏まえて接近戦で勝負したのは素晴らしい。
本人の言うスタイル変更もうまくいっているのだろうと。
亀田和毅がレラト・ドラミニに判定負け。でもめちゃくちゃ見ごたえがあった。ドラミニの予想以上の強さと想像と真逆の展開
だが流れを変える爆発力、勝負どころで一段ギアを上げる二番底のようなものは相変わらず感じない。
亀田和毅勝ってよかったな。
下がりながらも当ててたのはドラミニの方が多かったし、最後までどっちが勝ったかわからんかった。
中盤から慣れられてグダるところからもう一段ギアが上がらないのはいつも通りだったけど。
ランキング1位と2位の背比べって感じの試合だったけど。
勝ってよかったな。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) August 24, 2024
フェザー級で王座戴冠できるかは何とも言えないが、個人的にはちょっと物足りない試合だったなと。
もちろんドラミニがうまかったというのは大前提で。
まあでも、IBFの王座挑戦権を手に入れたことは間違いないわけで。
亀田興毅には交渉をがんばってもらって何とかタイトルマッチを引っ張ってきてほしい。
それこそ大橋プロモーションに移籍した力石政法が後悔するくらいの大舞台をだな……。
力石政法vsマイケル・マグネッシ。すっげえ二番底。あそこで出力が上がるのはとんでもない。途中までは完全に負け試合だったのに
◯健文トーレスvsKJ・カタラジャ×(判定2-1 ※95-94、96-93、96-93)
そして健文トーレスvsKJ・カタラジャ戦について。
上述の通り健文トーレスは前回バンタム級1位のレイマート・ガバリョにアップセットを起こした選手。
今回からライセンスが復活して日本で試合ができるようになったとのこと。
この試合ははっきり言ってすごかった。
・センスがすごい
・天才だった
等、試合前の煽りVでやたらと持ち上げられていた健文トーレスだが、正直「いつもの誇張表現だろ」と聞き流していたことをお伝えする。
だが実際にはマジでそんな感じ。
中間距離でKJ・カタラジャを圧倒する光景にホンマもんの天才だと思わされた。
KJ・カタラジャはフィリピン出身の選手らしく強烈な右が持ち味。
またジョン・リエル・カシメロやレイマート・ガバリョほど豪快なスタイルではなく「ジャブを出して〜、距離を詰めて〜」といった組み立て? もある。
ただ、純粋な差し合いでは健文トーレスに及ばない。
時おり得意の右が建文の顔をかすめるものの、うまく距離を取られてあと半歩届かない。
恐らく自分より上手い相手、ボクシング脳? の高い選手と遭遇したことがないのだと思うが、自分の思い通りにならない状況に陥った際の振る舞いを知らない感じを受けた。
いや、KJ・カタラジャがダメとかではなく。
それだけ健文トーレスがよかったという話ね。
ルイス・アルベルト・ロペス陥落。アンジェロ・レオの左カウンターでアディオス。亀田和毅の言うロペス対策をまんま実行してたな
“人をぶん殴る才能しかないガチクズの天才”が一発逆転を狙えるのもボクシングの醍醐味
マジな話、この日のMVPは文句なしに健文トーレスである(僕の中では)。
正直、前回のガバリョ戦は一か八かのイメージだったのでこの試合でどうなるかはまったくわからなかった。
トレーニングは決して十分とは言えず、不安もあったが、健文は一点突破で世界1位を攻略しようと策を練った。
「ガバリョはワンツーの打ち終わりにガードが開く。そこに左フックを合わせる」
「愛娘が生まれた2週間後に逮捕…2度の服役を経て世界へ “天才”と称された介護士ボクサー、子どもの名前に込めた思い」
なるほど。
確かにガバリョ戦は伸るか反るかの勝負だったみたいですね。
ただ、今回のように「勝てば世界が見えるかも」というモチベーションを得て一気に仕上げてくるあたり、やはり天才なのだろうと。
“アウトローからの復活劇”みたいな古臭い演出に興味はない。
いい歳こいてシャバとブタ箱をループするなどクソ以外の何ものでもない。
個人的には絶対に関わりたくないレベルのガチクズだが、持って生まれた才能は凄まじい。
こういう“人をぶん殴る才能しかないガチクズの天才”が一発逆転を起こすのもボクシングの醍醐味である笑
建文トーレスめちゃくちゃよかったな。
流れ変えたいとかほざいた直後から圧倒し始めて恐れ入りましたw異様な打たれ弱さも含めて人殴る才能しかないガチクズの天才ってホントにおんねんな。
絵に描いたような社会不適合者がモチベーションによって別人になるってのも天才っぽくていい笑 https://t.co/RcGPqpnizN
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) August 24, 2024
絶対に関わりたくないけど。
ちなみにこの日の活躍度(僕の中で)で順位をつけるなら
1位:健文トーレス
2位:亀田和毅
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最下位:入場時のダサいラッパー
となっている。
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