平岡アンディvsバロッソ、佐々木尽vsカミル・バラ、下町俊貴vs津川龍也。平岡アンディのベストバウト。1、2試合目がガラガラすぎて…【2024.9.3現地観戦感想】

平岡アンディvsバロッソ、佐々木尽vsカミル・バラ、下町俊貴vs津川龍也。平岡アンディのベストバウト。1、2試合目がガラガラすぎて…【2024.9.3現地観戦感想】

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2024年9月3日に東京・有明アリーナで開催された「NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」の感想を言っているわけだが。

 
TJ・ドヘニーがすごかった。警戒心MAXの井上尚弥から6R中2R奪取はとんでもない。差し合い、駆け引き勝負で食い下がる姿に感動したぞ
武居由樹vs比嘉大吾感想。前半武居、後半比嘉の判定には納得かな。いい試合すぎて「どっちも負けんな」になった笑
 
今回はメイン、セミ以外、
・平岡アンディvsイスマエル・バロッソ(WBA世界S・ライト級挑戦者決定戦)
・佐々木尽vsカミル・バラ(OPBF/WBO-APウェルター級タイトルマッチ)
・下町俊貴vs津川龍也(日本S・バンタム級タイトルマッチ)
の3試合について。
 
 
なおこの日は全試合おもしろかった&不自然な時間調整もなく比較的ご機嫌で帰宅できたことをお伝えする(時間はクソ遅かったけど笑)。
 

○下町俊貴vs津川龍也×(判定3-0 ※97-92、96-93、96-93)

まずは下町俊貴と津川龍也による日本S・バンタム級タイトルマッチ。

 
下町俊貴は以前から「武居由樹との対戦が観たい」と連呼していた選手で、武居が階級を変更した際はマジで残念だったことを覚えている。
 
下町俊貴vs石井渡士也戦すごい試合だった。全体の流れは石井。でも下町はよく踏みとどまった。よし、次は武居由樹と(しつこい)
 
一方、挑戦者津川龍也のことはよく知らない。
新人王、日本ユース王者と順当に勝ち進んで日本王座戦を迎えたとのこと。
 
 
試合が始まって思ったのが、津川龍也がデカい
 
身長179cmの下町と向き合ってもそこまで見劣りしない。
BoxRecには172cmとあるが、スラッとしていて数値以上に大きく見える。
 
そして黒い

もはや“どす黒い”と言っていいレベル笑
日焼けサロンなのかナチュラルなのかは不明だが、下町との対比がエグかった(下町は別に色白ではない)。
 
 
試合内容だが、相変わらず下町は長いなと。
遠い位置から身体を伸ばして打ち込む右ジャブがとにかく邪魔くさい。


 
中盤あたりで津川の顔がだいぶ腫れていたが、見た目以上に威力もあるのだろうと。
 

慎重すぎる? 爆発力不足? 決めにいく局面で様子見しちゃうのが…

ただ若干慎重すぎるというか、勝負どころでの火力不足を感じた。
 
いいパンチが当たって津川が怯んでもなかなか決めにいかない。
そのつど離れた位置で様子見してしまう。
 
確かにポイントは取っているし時間をかけて削ればどこかで倒せる可能性もある。
 
だが、それでいいのか? と。
もう一段上にいくにはプラスαが必要になるんじゃないの? と。
 
そう思って眺めていたら、津川の長い右が当たり始め……。


 
8Rに右をもらって豪快にダウン!!


あ~、ほら~。
そうなっちゃうんだよ~(何様?)。
 
 
その後うまくしのぎながら回復、最終10Rは再びペースを取り戻したものの……。


ここぞの局面での決定力、インパクトという意味ではやや(だいぶ)物足りなかった。
 
まあ、もともと減量苦らしいのでギアを上げすぎるとガス欠を起こすのかもしれないが。
 
下町俊貴vs大湾硫斗。下町の試合運びが思ったよりヒヤヒヤした。見切りと上体のみのディフェンスと危険地帯に留まる時間が長いのが…。vs武居由樹は実現なしかなぁ
 

○佐々木尽vsカミル・バラ×(7R52秒TKO)

続いて佐々木尽vsカミル・バラのOPBF/WBO-APウェルター級タイトルマッチ。

 
ウェルター級で日本人初の世界王座を狙う佐々木尽にとってはアピールチャンスの一戦である。
 
 
相変わらず出てきた瞬間にわかるど真ん中の陽キャっぷり

こういう振り切ったヤツがマジで何かを起こすんだろうなという気がする。
 
 
だがこの日の佐々木尽は開始直後から動きが固く、肩回りがガチガチでパンチがいまいち伸びない。


 
おいおい、大丈夫か佐々木尽。
いくら何でも入れ込み過ぎじゃねえか?


などと思ったのだが……。
 
2R以降は適度にリラックスしていつものファイトに戻った印象。


 
前回のジョー・ノイナイ戦と比べてジャブも出ていたし、なかなかよかったのではないか(バラがスイッチするたびに手が出なくなるけど笑)。
 
佐々木尽の復帰戦がビミョい。ジョー・ノイナイに5RKO勝利。「スタニオニスとバリオスには勝てる」←それを東京ドームで言わんかいw
 
そして、とにかく馬力がすごい。
ガードを上げてズンズン前進、ムキムキなカミル・バラをあっさりコーナーに追い詰めてしまう。


 
開始直後は「あれ? 硬いぞ」となったものの、2Rにぐいぐい攻める姿を観て「ああ、大丈夫だな」と。
 
 
とは言え、カミル・バラもちゃんと強かったと思う。
ガードの隙間から何度もパンチを当てていた上にサイドへの動きもよかった。
 
試合前に「カミル・バラは中量級のジェイソン・モロニーかも」と申し上げたが、確かにそんな感じ。
3Rに左フックでダウンを喫してからは「いつまで立っていられるか」に注目していたが、何だかんだで7Rまで粘ってしまった。
 
 
割と危ない角度、タイミングでバラのパンチが当たっているのだが、佐々木尽は持ち前の打たれ強さでケロッとしている。


 
渾身のドラゴンフィッシュブロー。

 
このボディは効いたよね。

 
足を使いながらどうにか粘るバラだが、7Rについに力尽きる。


 

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客席のガラガラっぷりが…。平日の16時台にやっていい試合じゃないでしょ

なお一つ不満を言うなら、客席のガラガラっぷりが残念すぎた
 
ド平日の火曜日開催、井上尚弥の対戦相手が(物足りないと言われている)TJ・ドヘニーということでこの日は空席が目に付いた。
 
特に序盤は客入りが鈍く1、2試合などは悲惨な状態だった。
下町俊貴vs津川龍也戦もそうだが、はっきり言って平日の15時〜16時台に開催していい試合ではない。
 
特に佐々木尽が王座を狙うウェルター級は北米が中心地。
普通の勤め人が働いている時間帯にあんなガラッガラな中でやらせてどうすんねんという話。
 
前回の東京ドーム興行ではアンダーに入れず、今回は中途半端な時間に駆り出すという。


毎回似たようなことを言っているが、せっかく現れた中量級のスター候補を業界全体でプッシュしようという意気込みが感じられないのが何とももどかしい笑
 
井上尚弥vsTJ・ドヘニー正式発表。アンダーに平岡アンディの挑戦者決定戦、佐々木尽のアジア2冠戦。そうだよ、これが井上バブルの正しい使い方だよ笑
 

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○平岡アンディvsイスマエル・バロッソ×(9R2分58秒TKO)

そして最後は平岡アンディvsイスマエル・バロッソ戦(WBA世界S・ライト級挑戦者決定戦)について。

 
この試合は思いっきり予想と逆の結果が出るとともに平岡アンディのベストバウトでもあった(僕の中では)。
 
平岡アンディvsイスマエル・バロッソ、佐々木尽vsカミル・バラが楽しみ。大橋プロモーションのイベントでは久々に納得感がある笑
 
対戦相手のイスマエル・バロッソは40オーバーのベテランながら踏み込みスピードと1発の威力が持ち味のサウスポー。
ディフェンスにやや難のある平岡アンディにとってはあまり得意なタイプではなく、正直どこかでKOされると思っていた……。
 
 
 
衣装がクソカッコいいw

FF7のセフィロスみたいでめっちゃ好き。
 
ちなみにバロッソの入場は写真を撮り忘れました。
 
 
 
試合が始まると、平岡アンディはいつも通り(いつも以上に?)遠い位置で対峙する。
 
低い姿勢から右を伸ばし、チャンスがあれば左ストレート。
バロッソが入ってきたところに右フックを合わせる。
 
特にこの右フックのタイミングが素晴らしく、バロッソの踏み込みをことごとく迎撃してみせた。
恐らく死ぬほど練習してきたのだと思うが、あまりのお見事さにバロッソが弱く見えたほど。


 
平岡アンディはバンザイしながら後退するこれが怖いのだが、この試合ではほとんど見られず。


 
足を開いて低く構えるスタンスを崩さず最後まで安定していた。
 
何度か被弾もあったが大きな問題になることもなく。

メンタル面も相当充実していたと想像する。
 
 
繰り返しになるが、今回は平岡アンディのベストバウト(僕の中では)。2021年10月の佐々木尽戦を超えたことをお伝えする(僕の中では)。
 
平岡アンディvs佐々木尽、栗原慶太vs中嶋一輝。数日遅れで視聴したので感想を。さすがの平岡アンディと栗原慶太の圧勝っぷり
 
うん、マジでナイスファイト。

現WBA王者ホセ・バレンズエラもサウスポーだし、本気で期待していいかもしれない。
 
 
本人よりもパパジャスティスの方がはしゃいでるじゃねえか笑

 
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