KNOCK OUT FIRST IMPACTで那須川天心を生観戦してきたぞ。すげえ楽しかったから、その感想を羅列していくぞ

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ノックアウトイメージ
2018年2月12日、東京・大田区総合体育館で行われた「KNOCK OUT FIRST IMPACT」を観戦してきました。


試合結果は以下です。
○高橋一眞-町田光×
判定3-0(50-47、50-46、50-46)
 
○小林愛三-キル・ビー×
判定2-0(49-48、48-48、48-47)
 
○石井一成-ノンロス・バーンジャロンスック×
2R2分15秒KO
 
△宮越慶二郎-重森陽太△
判定1-1(49-48、49-49、48-49)
 
○マサ佐藤-水落洋祐×
3R1分2秒TKO(肘によるカット)
 
○不可思-健太×
判定2-0(50-49、49-49、50-49)
 
○那須川天心-スアキム・シットソートーテーウ×
判定3-0(50-48、49-47、50-48)
 
 
個人的にKNOCK OUT初観戦だったのですが、今回はその観戦記というか、イベントの感想を適当に述べていきたいと思います。
 
なお、言うまでもなく僕の好みがふんだんに含まれます。
どうぞよろしく。
 
「拳四朗忘れんなよ。ロペスとの再戦をボディ一撃で終わらせる。北斗一烈拳炸裂()でパーヘクツ勝利」
 

初KNOCK OUTはめちゃくちゃ楽しかった。試合前の注意事項に「へえ〜」と思いました

まずイベント全体の感想を申し上げると、
「めちゃくちゃ楽しかったっす」
 
会場の熱気、演出やテンポのよさなど。
聞いていた通りの雰囲気だったなと。
 
 
・1大会の試合数を6~8試合に抑えてコンパクトに
・選手によるチケットの手売りはしない
というのを基本方針に掲げ、「身内の試合だけを観るのではなく、イベント全体を楽しんでもらう」ことを目指しているとのこと。
 
その甲斐あってか、フル開放した大田区総合体育館のチケットは完売。


「KNOCK OUT=イベントの時間が短くて観やすい」というのがそのままブランドになり、なおかつ試合数を減らすことで比較的良心的な価格設定が可能になった感じでしょうか(リングサイドの一番高い席でも25,000円)。
 
 
そして、僕がおもしろいなと思ったのが試合前にアナウンスされた注意事項。
天井から吊るされたスクリーンに「観戦マナーについて」の注意事項が表示されるのですが、その内容が「なるほどなぁ」と。
 
その1:寝転がっての観戦は他のお客さまのご迷惑になりますのでご注意ください。
その2:過度に酔っぱらうと他のお客さまのご迷惑になりますのでご注意ください。
その3:会場の様子をSNSなどで拡散してください
 
おお、SNSで拡散!!
注意事項でそんなことを言っちゃうんすね。
 
どちらかと言うと「撮影はご遠慮ください」のイメージが強かったので、これはかなりのインパクトがあります。
 

購入した席は8000円。演出かっこいい。盛り上がりすげー。テンション上がるわー

購入した席は「1Fスタンド」(だったかな?)で、価格は8000円。
 
リングはだいたいこんな感じに見えます。
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まあまあ近いです。
 
で、いよいよイベントスタート。
場内が暗転されて、煽りVが流れます。主役の那須川天心がデデーンと。
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ワクワクしてきますねww
 
選手紹介です。
青コーナーと赤コーナーに分かれて、交互に選手が入場します。
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てか、めっちゃかっこいいww
こんな歓声の中を歩いたら気持ちいいんだろうなぁと。
 
全体を通して、KNOCK OUTは選手をかっこよく見せる演出がめちゃくちゃうまいなと思いました。
 
「SNSで上手にセルフブランディングしているスポーツ選手を挙げてみる。スターになるには試合で勝つだけじゃなく、注目を集める努力が必要なんやで」
 
那須川天心キター!!
会場の盛り上がりも最高潮でございます。
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やべえっす。
テンション上がりますわこりゃww
 

試合の感想:1試合目〜5試合目

そして実際の試合についてですが、僕はキックボクシングやムエタイの勢力図というか、選手についてほとんど知らないです。
 
今回も名前を知っていたのは那須川天心以外では不可思くらい。あとはギリギリ町田光選手の名前を聞いたことがあるかな? 程度です。
 
なので今さらというか、かなり的外れなことを言うかもしれませんが、その辺は気にせずに。
 
○高橋一眞-町田光×
この試合はアレです。とにかく高橋一眞選手がかっこよかったなぁと。
恐らく入場曲がオリジナルだと思うのですが、ノリもよくて耳に残る。三兄弟の長男というのも覚えやすくていい。
 
試合はまあ、普通でした。
高橋選手が相手とのリーチ差を活かして左を当てつつ、うまくポイントアウトした感じでしょうか。
町田光選手はハンドスピードはあったのですが、高橋選手の前蹴りとリーチに阻まれてなかなか近づけなかった感じです。
 
○小林愛三-キル・ビー×
読み方は小林「まなみ」ではなく「まなぞう」です。リングネームだと思いますが、最初は聞き取れなくてちょっと戸惑いました。
 
試合はボクシングベースのキル・ビー選手に小林選手が苦しめられます。
ですが、3Rからキル・ビー選手が失速、小林選手のハイやミドルキックが当たり始めて流れが変わります。
キル・ビー選手も最終5Rに無理矢理ペースアップしますが、最後は小林選手が2-0で逆転勝利。
僕は何となくキル・ビー選手を応援していたので、少しだけ「マジか!!」と思いました。
 
 
○石井一成-ノンロス・バーンジャロンスック×
個人的に今回のベストバウトだったのがこの試合。
というより、石井一成選手ってめっちゃよくないですか?
 
蹴りを出して着地してから、反対の蹴りを出すまでがすげえ速い。
タイプは全然違うけど、小比類巻貴之になれるんじゃないの? この人。知らんけど。
え? まだ19歳なの?
わっか!!
 
相手のノンロス選手も普通に強かったですよね?
「おネエ系」どうこう紹介されてたけど、それはどうでもいいかな。
とにかく両者ともナイスファイトでした。
 
 
△宮越慶二郎-重森陽太△
これまたいい試合でした。
序盤は宮越選手がサイズの違いに苦労しましたが、中盤からミドルとローでうまく崩したなと。
だんだん距離が合ってきて、相打ち上等の打ち合いに持ち込んでからは完全に宮越選手のペースだったと思います。
 
微妙にサイドに回ったり、角度をつけて踏み込みんだり。リーチの長い相手への間合いの詰め方がうまかったのではないでしょうか。
 
ちなみにですが、重森選手の阪神藤浪感が半端なかったっすww
 
○マサ佐藤-水落洋祐×
後退のギアがぶっ壊れた水落選手が、連打をかましながらマサ佐藤選手を追い詰めていきます。
マサ佐藤選手も負けじと連打の合間を縫ってカウンターを打ち込みます。
 
打たれても下がらず手を出し続ける水落選手と、押されながらも要所でカウンターをヒットするマサ佐藤選手。
この日行われた試合の中でも最高潮の盛り上がりです。
 
2Rにマサ佐藤選手の肘? パンチ? が水落選手をとらえ、水落選手の額がパックリ割れます。
ですが、水落選手は気にせず前進を続け、マサ佐藤選手も真っ向から受けて立ちます。
 
そして3Rの序盤、3度目のドクターチェックの末に試合はストップ。とうとう水落選手の出血TKO負けが宣告されてしまいました。
水落選手の突進力は確かにすごいのですが、身体が開き過ぎでパンチの威力が半減している感じでしょうか。
 

試合の感想:6試合「不可思-健太」

○不可思-健太×
僕が知っている数少ない選手の1人である不可思選手。
 
対するは“プロフェッショナルシスト”健太選手
そして、煽りVで笑わせてもらった選手でもあります。
 
てか何だよ「プロフェッショナルシスト」ってww
どうやら健康に悪いとされる日サロ通いを止めて、自分本来の強さを取り戻したらしいです。
「日サロを封印したことで、俺はついに黒いベールを脱いだ」んだとか。
 
いいね、その意識の低さww
そういうの大好きっすわww
 
秋山成勲と波田陽区を足して2で割ったような面構えでそのナルシストキャラww
 
いいぞお前ww
がんがれww
 
「石井慧がイバン・シュトルコフにKO敗戦。石井の天敵だったなぁ。でも石井慧はもっと評価されていいと思うんだよな」
 
ただ、試合自体はすげえクレバーで、開始20秒くらいで「何コイツ、超強くね?」と。
煽りVの中で至近距離で縦肘? を打ち込んでいたのを観て、これは相当やるのではないかと思ったのですが、やっぱりでした。
 
他の選手は基本的に至近距離でのもみ合いでは首相撲と膝、ボディくらい。あまり強烈な1発を打つ術を持たない選手ばかりの中、健太選手の縦肘は異彩を放っていました。
 
フィジカルも強く、不可思選手のローキックをバンバンもらっているのにビクともせず。
上と下のコンビネーションも絶妙で、トーナメントの優勝候補と目される不可思選手を終始圧倒していました。
 
って負けたの?!
 
いや、キックの試合を観慣れてないからよくわからないのですが、これ不可思選手の勝ちなの?
健太選手が優勢だったように見えたのですが……。
 
と思ったら、かなり物議を醸す判定だったとのこと。


健太選手本人も↓


くっそww
この見解もおもろいじゃねえかww
何か悔しいぞww
 
もうアレっす。
自分、完全に健太選手のファンになっちゃいましたww
 

試合の感想:7試合「那須川天心-スアキム・シットソートーテーウ」

○那須川天心-スアキム・シットソートーテーウ×
で、いよいよメインの試合。
那須川天心vsスアキムです。
 
ついにきました主人公。
 
もう入場からヤバい。
会場の空気が一変します。
 
矢沢永吉の「止まらないHa〜Ha」をアレンジしたオリジナル曲? なのかな? に合わせてヒーロー登場。
ファンが振るタオルもYAZAWAロゴをTENSHINロゴに変えたヤツになってる。
 
身長162cmの小さな身体が、スケール感だけでふた回りくらいデカく見えます。
 
いや、さすがだなオイ。
やっぱりメイウェザーvsマクレガーの100億円マッチを観て「こういう試合がしたい」と真顔で言い切っただけあるわ。


そして試合についてですが、多くの方がおっしゃっているようにスアキム選手強かったなぁと。
 
まず、リング上で向かい合った瞬間「スアキムデカいぞオイ」。
あとで調べてみると、那須川選手よりも2階級上のS・フェザー級の現役王者とのこと。
 
しかも、もともとは那須川選手と同じS・バンタムだったのが、相手がいなくて無理やり階級をアップした上で王者になっちゃったという。
 
なるほど。
そりゃあデカいわな。
 
リーチも長く顔の位置も遠い。
スピードでは那須川選手ですが、フィジカル差は顕著でした。
 
ただ、最初の1Rでだいたいの距離感は掴んだ感じでしょうか。
あとはカウンターに気をつけながら出入りでヒットを重ねていけば、普通に勝てる雰囲気が漂っていました。
 
でも、そこはやはり那須川天心。
果敢にKOを狙いにいきます。
積極的に懐に入って連打を浴びせます。
おかげでスアキム選手の打ち下ろしが再三鼻先をかすめ、そのたびに場内からどよめきが起こっていました。
 
KOするには大技か連打しかない。
だが、連打を打つとカウンターを浴びる危険性が高まる。
トリケラトプス拳などを見せる余裕もない。
 
最終ラウンドまで緊張感が続いたのも、那須川選手が自分から倒しにいったからだと思います。
 
まあ、それでも基本的にスアキム選手の攻撃は単発なので、見た目ほど脅威はなかったような気がします。あれで連打が出せる選手だったら、ちょっと危なかったかもしれないですが。
 

初KNOCK OUTは楽しかったけど、一つ不満を言うなら……

繰り返しになりますが、初KNOCK OUT観戦はめちゃくちゃ楽しかったです。
イベント全体での戦略も見えたし、さすがだったなと。
 
・試合数を少なく、値段を割安にしてお得感を出し、
・チケットの手売りを禁止してブランドイメージを維持する
・「井岡に勝ったアムナット・ルエンロエン」のネームバリューで注目を集め、
・階級ごとのトーナメントを開催して次回へのストーリーを演出
 
大会ごとに前進している感が尋常じゃないです。
そりゃ人気も出ますわ。
 
1年で一番寒い時期に、交通アクセスも悪くて飲み食いできる場所も限られている会場で、ダフ屋が出るくらいの盛況ぶり。
これって普通にすごいですよね。
 
客層も老若男女問わず、女性グループや家族連れなど。まんべんなく集める敷居の低さもすばらしい。
 
ただ、一つ不満を言うのであれば、
 
ケツがいてえ。
 
座席の座り心地がマジで最悪です。
 
もともと僕は大田区総合体育館があまり好きではないのですが、その一番の理由がコレ。
座席が固くて狭い。
 
イベントスタートが17:00。
ラストの試合が終わったのが21:00。
 
冗談抜きで、こんなカッチンコッチンの板っきれにまるまる4時間座りっぱなしはキツい。
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しかも隣との密着感もすごくてロクに身動きがとれない。
トイレに立つのもはばかられるし、足をちょっと伸ばすと前の人に膝が当たる。
 
飲み食いするにも、隣に肘が当たらないように気を使うせいでちっとも美味しくないww
しかも人口密度が高くて真冬なのにムダに暑い。
 
座り心地のおかげで試合への集中力が削がれるのは致命的です。
 
ちなみにですが、以前に観戦したバスケットボールのBリーグ。7300円の座席がコレ。
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フッカフカやねん。
まったくケツ痛くなれへんねん。
 
やっぱり7、8000円払うのであれば、このくらいの座り心地は欲しいですね僕は。
 
「Bリーグ(バスケット)とかいうクッソおもしろいスポーツイベント。SR渋谷vs島根を観てきたぞ。現地観戦にはこの説得力が欲しい」
 
なお、シーホース三河の「こたつシート」がちょいちょい話題になってましたが、こういうのもいいですよね。


 
まあ、これ自体は別に新しいものではなくて、2007年にラグビーのトップリーグがやってるヤツなんですよね。
「秩父宮・近鉄花園・ホムスタ「特別チケット」のご案内」
 

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