スレイマン・シソコvsエギディウス・カバラウスカス。シソコのジャブとフットワークがカバラウスカスの爆発力を上回る。カバラウスは無防備にもらいすぎだよな…【結果・感想】

スレイマン・シソコvsエギディウス・カバラウスカス。シソコのジャブとフットワークがカバラウスカスの爆発力を上回る。カバラウスは無防備にもらいすぎだよな…【結果・感想】

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2025年5月10日に赤道ギニア共和国、シポポ・カンファレンスセンターで行われたWBC世界ウェルター級挑戦者決定戦。同級2位スレイマン・シソコと同4位エギディウス・カバラウスカスが対戦、3-0(114-112、115-111、116-110)の判定でシソコが勝利している。
 
 
ビッグマッチが続いた先々週は井上尚弥vsラモン・カルデナス戦以外期待外れもいいところだったわけだが。
 
ライアン・ガルシアvsローランド・ロメロ、デビン・ヘイニーvsホセ・ラミレス。カシメロvsリゴンドー級のワースト試合が2日で3つ(カネロvsスカル含)も生まれるとは思わないだろ。井上尚弥の試合があって本当によかったな
 
今回は僕が密かに楽しみにしていた一戦、スレイマン・シソコvsエギディウス・カバラウスカス戦である。
この試合はWBC王者マリオ・バリオスへの挑戦権をかけてのものだが、どうやらバリオスはマニー・パッキャオとの対戦に進むらしい。
今のパッキャオがどれだけ動けるのかは不明だが、とにかくその勝者と今回の勝者が将来的に対戦するのだろうと。
 

シソコのジャブとカバラウスカスの爆発力の勝負。予防線張りまくりの展望w

まずこの試合の見どころははっきりしていて、シソコジャブがカバラウスカスに通用するか
 
スレイマン・シソコは恐らくジャブとフットワークを駆使したポイントアウト狙いでいく。
左右に動きながらジャブを連打、正面を外しつつ軽打を重ねると予想する。
 
一方のカバラウスカスは鋭い踏み込みと強力な1発が持ち味の選手。
全体的に火力不足気味のシソコにとってこの馬力は脅威である。
 
ただカバラウスカスは完全な前半型で、ラウンドが進むにつれて勢いが落ちる。現在36歳と下降線に入っている可能性も高い。
 
 
要はカバラウスカスが爆発力を発揮してシソコを仕留めるか、序盤を凌いだシソコがジャブを駆使してペースを掴むかの勝負。
勝敗予想はカバラウスカスの判定勝ちだが、シソコが中盤から後半にかけて逆転するパターンも十分考えられる。
という予防線張りまくりの展望である笑
 
ライアン・ガルシアvsローランド・ロメロ、ヘイニーvsホセ・ラミレス、スレイマン・シソコvsカバラウスカス、ウェルター級の楽しみな試合目白押しw 佐々木尽vsノーマンJr.は今しかないってタイミングだったな
 

立ち上がりは受けて立つ気が見えたシソコ。カバラウスカスの馬力を警戒してたんだろうな

そして、展開はそのまんま。
 
前半2、5Rにカバラウスカスがダウンを奪うものの、それ以外はシソコが得意のジャブと機動力を活かして翻弄する。
スコア的にもダウンのあったラウンド以外は大部分をシソコが取ったのではないか。
 
カバラウスカスの判定勝ち予想は外れたが僕の中では納得感がある(何じゃそりゃ笑)。
 
 
ただ、シソコがあそこまでアウトボクシングに徹したのはちょっと意外だった。
 
一応言っておくと最初は受けて立つ計画だったと思う。
立ち上がりから足をグッと踏ん張りパンチを強く打つ意識が感じられる。
カバラウスカスの馬力を警戒してのことだと思うが、ああやって広めのスタンスで構えるシソコを観たのは初めてである。
 
カネロvsウィリアム・スカル。クソつまらねえじゃねえかw 途中ちょいちょい記憶がないぞ。でも格上を食うための作戦としては悪くなかったよね
 

ダウン後から露骨にアウトボクシングに徹するシソコ。追いきれずにジャブをもらいまくるカバラウスカス

だが、2Rのダウン以降は露骨に足を使う流れに。
常に足を止めず、ジャブを(浅く)当てると同時にサイドに動く。
 
カバラウスカスは瞬間的な踏み込みは鋭いが動く相手をじっくり追いかけるのは苦手。
顔面の防御も甘く、テレンス・クロフォードやバージル・オルティスJr.のジャブをまともにもらい続けてKOされている。
今回もシソコのジャブを無防備に被弾しまくり流れを持っていかれてしまった。
 
僕はシソコはもう少し打ち合う、カバラウスカスはもう少し追い足があると思っていたので“肝の部分”で両者がそれぞれ想定を上(下)回った印象である。
 
井上尚弥がダウンを喫しながら8RTKO勝ち。危ねえ! カルデナスと同じ時代に生まれたことを感謝しそうになったよw 「井上はパンチをわざと受けてる」とかいう識者(笑)の謎理論
 

スレイマン・シソコってこんなに打たれ弱かったの? リングの下に落下しそうになってたし

ちょっとびっくりしたのがスレイマン・シソコの打たれ弱さ
2Rのダウンは軽く掠っただけに見えたし5Rなどはロープの間から落下しそうになったほど。
あのパンチであそこまで効くの? と驚いた次第である。
 
もちろんカバラウスカスのパンチ力が想定を超えていた可能性は高い。見えない位置からもらったのもあるとは思う。
それを踏まえた上で、あの効き方はどうなのよ? と。
 
確かにあそこまでガクガクするなら露骨なアウトボクシングも仕方ない。
「スレイマン・シソコはいい選手だが火力不足」だと思っていたが、実は一番の懸念はあの脆さだった? のか?
 

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カバラウスカスは追い足のなさ、ディフェンスの甘さ、前半型という短所が全部出てしまった

カバラウスカスに関しては……。
今回は追い足のなさとディフェンスの甘さ、前半型という短所がすべて出てしまった。
 
特にジャブをあれだけ無防備のもらうのは厳しい。
ダメージらしいダメージはない、はっきりと失速したわけでもない。
ただ、とにかく正面からジャブをもらいすぎ、自身はジャブが出なさすぎである。
 
5Rなどはせっかくダウンを奪ってチャンスだったのに。
正面を外しまくるシソコを追いきれずに途中で焦れるという。
 
いやいやいやいや。
「はあ…」じゃねえんだよ笑
 
そんな態度を出してる場合じゃないっての。
シソコは明らかに効いてるんだからどんどん攻めて倒しきらないと。
 
もともと1発の威力、瞬間的な爆発力に長けるカバラウスカスだが、その反面詰めが甘く決定力に難がある。
あそこまで露骨に足を使われると手詰まりになるのかもしれない。
 
それでも何度か(8R、12R)ギアを上げて流れを引き寄せようとはしていたわけで。
シソコもしんどかったはずだし一瞬動きが止まるシーンも何度かあった。
 
だが、ラウンド後半はどうしても動きが落ちる→無防備にジャブをもらう流れに戻ってしまう。
で、ゴングが鳴ると「やっぱりシソコのポイントかな?」となる。
 
申し上げた通り追い足のなさ、ディフェンスの甘さ、前半型というカバラウスカスの短所がすべて出た試合だった。
 
井岡一翔vsフェルナンド・マルティネスVol.2現地観戦。井岡の工夫とマルティネスの踏ん張り。どうなんだ? 井岡。完全燃焼できたのか? 内山高志の二の舞は回避したのか?
 

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マリオ・バリオスなら勝機はあるんじゃない? 問題はシソコの絶望的な地味っぷりか…

これでスレイマン・シソコがWBC王座挑戦権を獲得したわけだが、マリオ・バリオス相手なら勝機は十分あると思っている。
 
恐らく戦略は今回とほぼ同じ。
フットワークで正面を外しつつ得意のジャブでヒットを重ねる。
豪快に効かされた際はより多く動き回って回復を図る。
明確なダメージを与えられなくても確実にポイントを奪取するやり方。マジで勝てる可能性は高いと思うのだが。
 
5、6月に佐々木尽の世界戦? vsマリオ・バリオスくるか? デビン・ヘイニーvsホセ・カルロス・ラミレス、スレイマン・シソコvsエギディウス・カバラウスカス。そそる試合が続くなオイw
 
問題はこの選手の絶望的な地味さか。
 
バリオスvsパッキャオ戦のアンダーにはセバスチャン・フンドラvsティム・チューVol.2やイサック・クルスの復帰戦が組まれる予定だとか。
これはメインがパッキャオだからであって、シソコのネームバリューでそこまで集められるかは何とも言えない。
 
数年前の亀田和毅のように「挑戦権を保持したまま待たされる→なぜかもう一度挑戦者決定戦の指令が出る」等の不義理すらある? かも?
 
スレイマン・シソコは好きな選手なので何とか報われてほしいですけどね。
 
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