ジョシュアがポベトキンを鬼KO!! 動ける巨人最強説は今日も健在ですね。ワイルダーorフューリー戦実現します?【結果・感想】

ジョシュアがポベトキンを鬼KO!! 動ける巨人最強説は今日も健在ですね。ワイルダーorフューリー戦実現します?【結果・感想】

ウェンブリースタジアムイメージ
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2018年9月22日(日本時間23日)、英・ロンドンで行われたWBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級タイトルマッチ。同級王者アンソニー・ジョシュアがアレクサンドル・ポベトキンと対戦。7R1分59秒TKOで勝利し、タイトル防衛に成功した。
 
 
ガードを上げ、距離をとって対峙するジョシュアに対し、ポベトキンは序盤から積極的に前に出る。
大振りのフックがガードの外側からジョシュアの顔面を捉えるなど、2R目まではポベトキンが優勢に試合を進める。
 
だが、3Rからジョシュアが距離感を掴み、徐々にポベトキンをコントロールし始める。
再三鋭いジャブがポベトキンの顔面にヒットし、遠い位置で釘付けにする展開が続く。
 
そしてジョシュア優勢で迎えた7R。
左フックからの右ストレートがヒットし、ポベトキンが豪快にダウン。一度は立ち上がったものの、追撃の連打を浴びる。
 
ポベトキンが崩れ落ちるように倒れたところでレフェリーが試合をストップ。ジョシュアの7RTKO勝利が決まった。
 
 
これでジョシュアは戦績を22戦全勝21KOとし、試合後にはWBC王者デオンティ・ワイルダーとの統一戦を希望している。
 
「いやだから! ブリージールがワイルダーに勝てるわけねえから。ミスマッチ過ぎるから。って、ブロンズ・ボンバアアアァァァ…!!」
 

動ける2mの無双は続く。ワイルダー戦はいつ実現するのかね

ヘビー級統一王者アンソニー・ジョシュアの防衛戦。
 
ジョセフ・パーカーの攻撃力を警戒して安全策に終始し、文句なしの判定勝利ながらも消化不良気味だった前回。デビュー以来継続してきた連続KOも途切れ、今回のポベトキン戦は再びスター性を見せつけるための重要な一戦となった。
 
その大事な試合で見事な7RTKO勝利。
しかも、ポベトキンにとってはキャリア初のKO負け。
期待されるデオンティ・ワイルダーとの一騎打ちに向けて、ほぼパーフェクトな試合だったのではないか。
 
「野獣ワイルダーがオルティスを豪快KO!! やべえ、おもしろかったww オルティスは勝たなきゃダメな試合だったな」
 
などと言っているが、個人的な感想としては「まあ、そうだよな」と。
 
常々申し上げているように、現在のヘビー級はワイルダーとジョシュアの2強状態。
 
「動ける2m」が懐の深さを活かして相手の攻撃をいなし、高い位置から鉄槌を振り下ろしているだけでいい。
遠い位置で塩漬けにする作業ゲーを12R継続していれば、判定勝利はほぼ確実。どこかでチャンスがあれば、ペースアップしてKOまで持ち込めばいい。
 
ブランク明けのタイソン・フューリーがどこまで肉薄できるかだが、どちらにしても動ける2mの絶対的優位はいっさい動かない。
 

序盤を優勢に進めたポベトキンはよかった。でも、すぐにジョシュアに攻略されちゃったな……

とりあえず、今回のポベトキンはかなりがんばったと思う。
 
真正面から鋭く踏み込み、外旋回のフックをガードの外からぶち当てる。
 
DAZNで解説していた山中慎介も言っていたが、序盤2Rは間違いなくポベトキンのペースだった。
少なくとも2017年10月のカルロス・タカムよりははるかに可能性を感じさせてくれたのではないか。
 
ただ、ジョシュアが距離感を掴んだ3R以降は、やっぱりいつもの作業ゲーに……。
 
絶えず身体を振って懸命な踏み込みを見せるが、ジョシュアの動きに追いつけず。
遠い位置からジャブで顔を跳ね上げられ、ボディストレートで押し返される。
 
7Rに抜群のタイミングで左をもらい、そのままダウンを喫してジ・エンド。
「お疲れポベトキン。でも、やっぱり動ける2mには敵わないよね」という結末である。
 
というか、ポベトキンのようなあんこ型の選手の大振りのフックっていいですよね。
MMAのイゴール・ボブチャンチンやK-1のマイティ・モーも似たような感じだっけ?
 
ロシアンフックだか、サモアンフックだか。
呼び名はよくわからないが、視界の外側からすっ飛んでくるパンチでの1発KOというインパクトは凄まじい。
 
「ワイルダーvsフューリードローww ワイルダーのパンチって何で当たんの? フューリーは2度のダウンから立ち上がる」
 

デカいだけじゃダメ。デカくて動けることが重要。プライスとジョシュアはそこが決定的に違う

僕は以前から「ヘビー級において、動ける2mは最強」だとアホみたいに連呼している。
 
・身長が2mで、
・それなりにスピードがあり、
・強烈な左が打て、
・12R動き続けるスタミナがある
選手が、長身を活かして鉄槌を振り下ろしていればまず負けることはない。
 
ウラジミール・クリチコが10年以上ヘビー級王者に君臨したように、ボクシングは「デカくて動ける選手が最強」という結論が出てしまっている。
 
今回のポベトキンも一瞬「お?」と思わせてくれたが、やはりジョシュアの「長身+左ジャブ」のハメコンボの餌食になってしまった。
 
特に「動ける」というのがミソで、ここの部分はマジで重要なスペックになる(と思う)。
 
「ヘビー級のビッグマン無双を打破するには? ワイルダー、ジョシュアの2強を打倒するてっとり早い方法を考える」
 
ポベトキンは前回、身長203cmのデビッド・プライスをKOしているが、今回のジョシュア(198cm)には歯が立たなかった。
また、鋭い踏み込みと連打が持ち味のデビッド・ヘイも、ウラジミール・クリチコ(198cm)には何もできずに塩漬けにされた。
 
このプライスとジョシュア、クリチコの違いが、まさに動けるかどうか
具体的には、バックステップからのリターンが効くかどうかだと思っている。
 
2m級の相手を崩すには、懐に入っての打ち合いに巻き込むしかない。
そのためにはまず、彼らの打ち下ろしの左をかいくぐる必要がある。
 
つまり「ダッシュ力+連打」が2m級の懐の深さを上回れるかの勝負。
プライス戦でのポベトキンは、持ち前の踏み込みと連打で見事にこのハンディを超えた。
 
「タイソン・フューリー完全に戻してきやがったなw トム・シュワルツを2RボコしてKO勝利。ヘビー級だけはマンガでいいんだよ」
 
そして、ジョシュアには残念ながらポベトキンの踏み込みは通用しなかった。
なぜならジョシュアには、バックステップで距離をとるバネがあるから。
 
上背とリーチにバックステップを加えたレンジ。ジョシュアやクリチコ、ワイルダーにはこれがあり、ポベトキンのダッシュ力+連打の鋭さを相殺できる。
 
しかも彼らはバックステップ→リターンまでの動作を一連の流れで行うことができる。
中、軽量級では当たり前の動きだが、ヘビー級でここまで機敏に動ける選手は少ない。それも2mの巨体で楽々やってしまうので、190cmそこそこの選手にとっては理不尽極まりない。
 

1度でいいからNBAのトップ選手がボクシングを選んだ世界を観たい。ワイルダーをはるかにしのぐ「動ける2m」に出会えそう?


そう考えると、個人的には1度でいいからNBAのトップ選手がボクシングを選んだ世界を観てみたい
 
別にシャキール・オニールやレブロン・ジェームズのような突然変異の人外でなくてもいい。
NBAのトップレベルであれば、どの選手も動ける(バネがある)2mという条件はワイルダー以上に満たしていると思うのだが。
 
「田中恒成vs木村翔戦の全国生中継がなかったことが問題だけど、CBCテレビが地元のスターを囲い込んだわけではない?」
 
パッと思いつくところでは、GSWのドレイモンド・グリーンとかね。
 
先日も来日して田臥勇太のインタビューに答えていたが、この人のプレーを観ると、割と格闘系に向いている気がしないでもない。

 

 

 
 
 
 
 
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まあ、年俸18億円ももらってるヤツが、わざわざ危険を冒してボクシングに手を出すはずはないのだが。
 
てか、ジョシュアって実はあまり運動神経はよくなさそうですよね。
筋肉はすごいし身体はカッコイイけど、動き自体は結構不器用そうな……。
 
「ダニエル・ローマンがギャビン・マクドネルをKO! い〜い試合でしたね。最初から右のオーバーハンド」
 
って、え?
今回って、意外と判定ビミョかったってマジ?
 
確かにいつもよりも倒しにいってたからね。
 
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