日本vsアイルランド予想。日本がこいつらに勝つには? とにかくロースコアでリズムを崩すしかなさそう?【2019年W杯】
2019年9月28日に静岡スタジアムで行われるラグビーW杯1次リーグA組第2戦。日本代表がアイルランド代表と対戦する試合である。
開幕戦でロシア代表に30-10で勝利した日本の第2戦目の相手は世界ランキング2位の強豪アイルランド。第1戦目ではスコットランドをノートライに抑えて27-3で勝利するなど、鉄壁の防御を誇るチームである。日本にとってはここを突破できるかが勝敗の分かれ目となるのではないか。
「日本は奇跡ではなく、アイルランドに勝つべくして勝った。ここまで作戦がすべてハマるとは…!!」
なお、キャプテンのリーチ・マイケルはロシア戦で精彩を欠き、4度のタックルをすべて失敗。23日の練習では控えのグループに参加しており、アイルランド戦では先発落ちの可能性が高いとのこと。
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— スポーツ報知 (@SportsHochi) September 23, 2019
「サンウルブズがチーフスに勝っただと…!? めっちゃ強く見えたな。アウェイで30-15の歴史的勝利」
アイルランドは強いぞ。2018年にはニュージーランドをノートライに抑えてるからな
開幕戦でロシアに快勝した日本が迎える試練。
相手は世界ランキング2位のアイルランドとのことで、目標のベスト8を果たすには避けては通れない一戦である。
ただ、困ったことにアイルランドは強い。めちゃくちゃ強い。
前回のスコットランド戦でわかったと思うが、とにかくディフェンスの鉄壁さがえげつない。
スコットランドの攻めも決してヌルいとは思わないが、トライを奪える雰囲気はまったくなかった。
2018年には世界最強軍団の呼び声高いニュージーランドをノートライに抑えて勝利するなど、安定感という意味では文句なしの世界一と言っていい。
日本としては、この試合はあえて温存してサモア戦、スコットランド戦に全力を尽くすという手もあるが、あまり打算的になるのもよろしくない。
「ライスボウル不要論? 意義? ど素人の僕が解決策を提示してやんよw」
というわけで、今回はこの試合を予想しつつ、どうすれば日本がアイルランドに対抗できるかを適当に考えてみようと思う。
日本が勝機を見出すには? ロースコアの後半勝負だろうな。最少得点差で粘って最後にまくる
表題の通りなのだが、日本がアイルランド戦で勝機を見出すにはとにかくロースコア。
突き放されずに最小得点差で後半に持ち込み、最後の最後で外勝負のワンチャンに賭ける。それくらいしか勝つ方法が見当たらない気がする。
前回の試合もそうだが、ここ数戦のアイルランドは本当に穴がない。特に16-9で勝利した2018年11月のニュージーランド戦はすごかった。
出足が早く、全員の意思疎通がなされたディフェンス。
接点では1発で相手を止め、すぐさまフォワードが集まる。
雨が降っていなかったせいもあるが、先日のスコットランド戦よりもさらに一段上の凄みを見せていたのではないか。
基本中の基本を世界最高峰のクオリティにまで高めたのがアイルランド。ここまで完成度の高いチームを僕は知らない
そして、何よりアイルランドがすごいのが集散の早さ。
テレビの解説も言っていたが、アイルランドのフォワードは倒れてから起き上がるまでがめちゃくちゃ早い。
ボールキャリアに対して1人目が下、2人目が上に入り、必ず2人で倒す。
で、相手を倒すと同時に1人目がクルッと立ち上がり、すぐにディフェンスラインに戻る。
試合をよく観察するとわかるが、とにかくアイルランドは密集にとどまっている選手の数が少ない。なるべく人数をかけずに相手の突進を止め、さっと立ち上がってディフェンスを整える。
攻める側としては、何回フェーズを重ねてもディフェンスが崩れないのでまったく前に進めない。平行移動を繰り返すだけで徐々に消耗させられ、最終的に反則をおかしてボールを奪われてしまう。
「日本がロシアを粉砕。球際とパスワークで差をつけ30-10で勝利。今の日本は強いから安心しれ」
また、バックスのディフェンスは内への意識の高さが段違い。
勢いよく面で出て、一斉に半マークずらして相手を強制的に外に押し出す。そのため試合を通してギャップを突かれるシーンがほとんどなく、常にライン際に追い詰めた状態でタックルを仕掛けることが可能。
身体の大きい相手には2人でタックル、1人目は上、2人目は下。
倒れた選手はすぐ立ち上がり、次のディフェンスに備える。
ディフェンスラインは内だけは抜かれてはダメ。余らせるなら外が鉄則。
ラグビーにおける基本中の基本を愚直にやり続け、それを世界最高峰のクオリティにまで高めたチーム。それがアイルランドの強さ、凄みである。
アイルランド鳥肌が立つくらい凄いわ。
接点での人数のかけ方が絶妙すぐる。
倒れた人間がすぐに立つから何回攻めてもちっともディフェンスが薄くならん。
当たり前を当たり前にやり続ける凄さというか、基本に忠実過ぎて寒気がするくらい。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) September 22, 2019
冗談でも何でもなく、僕はここまで完成度の高いチームを他に知らない。
先日、南アフリカとの大激戦を制したオールブラックスが普通のチームに見えるくらい、アイルランドの安定感は群を抜いていると思う。
ハイテンポでディフェンスを崩し、ショートパントを上げてターンオーバーを狙う。そのくらいしか思いつかん
とまあ、ここまで申し上げた上で打倒アイルランドの方法を考えてみるわけだが……。
とりあえず日本が勝機を見出すにはロースコア。終盤まで最少得点差で粘り、最後の最後に外勝負のトライでまくる。
そこまでははっきりしているのだが、具体的にはどうすれば? という話。
前回のスコットランド戦を観ても、アイルランドに穴らしい穴はほとんど見当たらない。だが、テンポを変えて攻められた場合に多少バタバタする気がしないでもない。試合後半、レイドローに代わって入ったハーフがハイテンポで攻めていたのだが、その時間帯に限ってゲインを切られるシーンが目立っていた。
また、ディフェンスの統制が取れている分、ラインの裏にスペースができることが多い。
なので、流れとしてはスピーディな球出しで縦のラッシュをかけ、相手を後退させておいて外勝負。スタンドorインサイドのセンターからディフェンスの裏にショートパントを上げ、相手のウィングに取らせて素早くタックルを浴びせる。そして、態勢が整う前に人数をかけてターンオーバーを狙う。
キックチェイス→ターンオーバーなど4回に1回成功すればいい方だが、その1回を最初に持ってくるくらいの運がなければこの試合に勝つのは難しい。しかも、そこに至るまでに最少得点差をキープしつつ、フォワードのラッシュをかけられるくらいの余力を残しておく必要がある。
「ダン・カーターが神戸製鋼入りするってよ!! 世界的なプレイヤーが観たければラグビートップリーグがおススメだよん」
はっきり言って困難どころの騒ぎではないが、それくらい今回のアイルランドは手強いですよという話。
仮に日本が勝つのであれば、たとえば13-10とか?
PG2本で6点を挙げ、ラストの攻めでトライを奪ってギリギリ逆転する。わずかに可能性があるとすればそんな感じかなと。
まあ、現実的には10-35or13-40くらいでアイルランドの勝利が濃厚だと思っておりますが。日本は何とかして1トライくらいは取りたいですよね。
無理やり有利な点を挙げるなら、日本の方が試合間隔に余裕があることか。中7日の日本に対し、アイルランドは中5日。この体力の違いが後半の勝負どころで影響すれば……。
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