岩田翔吉vsレネ・サンティアゴの既視感。試合展開、負け方がジョナサン・ゴンサレス戦とほぼ一緒。試合後のコメントまで同じなのは残念すぎるぞ【結果・感想】

岩田翔吉vsレネ・サンティアゴの既視感。試合展開、負け方がジョナサン・ゴンサレス戦とほぼ一緒。試合後のコメントまで同じなのは残念すぎるぞ【結果・感想】

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2025年3月13日に東京・両国国技館で開催された「U-NEXT BOXING.2」。
現地観戦の感想をあーだこーだと言っているわけだが、今回は岩田翔吉とレネ・サンティアゴによるWBO世界L・フライ級タイトルマッチについてである。
 
オラスクアガvs京口紘人。京口のうまさ、老獪さが荒削りなオラスクアガを翻弄。途中からアウトボクシングに切り替えたのは驚いた。判定については…
 
結果は3-0(118-110、117-111、116-112)の判定でサンティアゴが勝利。


アウトボクシングに徹したサンティアゴがガードを上げて追いかける岩田をさばき切り、有効打の差で明確な勝利を挙げている。
 

3Rからしか観ていない。見逃し配信もスルー。なぜならおもんないから

まず最初に。
僕はこの試合を3Rからしか観ていない。
 
下記で申し上げたように開始に間に合わなかったのが理由である。
 
寺地拳四朗vsユーリ阿久井政悟現地観戦。ユーリの作戦遂行能力と足が動かない拳四朗。拳四朗は過去一出来が悪かった気が。12Rの逆転劇は被弾の仕方の違いが出たのかも? とオモタ
 
見逃し配信があるだろという話なのだが、それも未視聴のまま。
なぜならおもしろくないから
 
いや、すまん。
マジでおもんなかったんですよねこの試合。
 
世界王者と指名挑戦者の対戦なので低レベルなわけはない。
U-NEXTの第2弾に抜擢されるほど注目されていることも把握している。
 
それを踏まえた上でおもんない。
おもんないものをわざわざ映像で観返す気にならない。
 
そういうことである笑
 

てっきり岩田が優勢だと思った。客席(の一部)から上がる声援と下馬評

上述の通り僕は3R(の途中?)から観始めたのだが、最初は岩田が優勢だと思っていた
 
ガードを上げて圧力をかける岩田に対してサンティアゴは足を使って正面を外す。
 
岩田が距離を詰めるたびに客席(の一部)から「おおー!!」という歓声が上がる。
逆にサンティアゴが(軽打を)ヒットするとセコンドが「Yeah!!」と大げさに喜ぶ。
 
客席(の一部)から上がる歓声+岩田優位の下馬評のせいで僕は岩田が押していると思った次第である。
 

実は当たっていない(出してもいない)岩田のパンチ。サンティアゴはパンチは軽いがヒットはしている

ただ、しばらく眺めていて「あれ?」と。
 
確かに岩田は前に出ているものの、有効打はほとんどない。
そもそもガードを上げてにじり寄るだけで手を出していないので有効打以前の話。
 
「岩田のパンチ、あんま当たってなくね?」
「その前にちっとも手を出してなくない?」
 
逆にサンティアゴは忙しなく動きつつもそれなりにパンチを打ち込んでいる。
 
正面を外しながら出すパンチには体重が乗らず足の運びも怪しい。
もちろんダメージを与えるような威力は感じない。
 
だが、少なくとも当たってはいる
 
相変わらず岩田が距離を詰めるたびに声援が起きているが、さすがの僕も岩田が有利ではないことに気づいた。
 
と同時に思い出したのが下記の記事。


岩田が母校の小学生130人を招待したとのこと。
 
なるほど。
この声援はその招待客のものか。
そういうことなら客席の一角から歓声が聞こえる不自然さも納得である。
 
5、6月に佐々木尽の世界戦? vsマリオ・バリオスくるか? デビン・ヘイニーvsホセ・カルロス・ラミレス、スレイマン・シソコvsエギディウス・カバラウスカス。そそる試合が続くなオイw
 

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既視感のある試合。岩田vsジョナサン・ゴンサレス戦とそっくりなんだよね

観ているうちに思ったのが、どうも既視感がある試合だなと。
機動力の足りないファイターが“当てたらすぐに動く”を徹底する相手に振り回される展開。
 
どこで観たヤツだっけ? と思いながら眺めていたところ……。
 
ようやく思い出した。
2022年11月の岩田翔吉vsジョナサン・ゴンサレス戦
 
あの試合もガードを上げて前に出る岩田に対して“当てたらすぐ動く”に徹したジョナサン・ゴンサレスがポイントで逃げ切っている。
 
時おりボディを効かされる→クリンチで時間を稼ぐ流れも同じ。
ロープを背負うと上体を曲げて急所を隠すのもそう。
とにかく左右に動き続ける、足を止めないファイトで12Rを駆け抜けてみせた。
 
ああ、そういうことね。
過去の試合映像ではファイタータイプだったレネ・サンティアゴがアウトボクシングに全振りしていたのが意外だったが、ジョナサン・ゴンサレスを参考にしたわけか。
 
言われてみればどちらもプエルトリコ出身で2024年3月には対戦もしている(ゴンサレスの判定勝利)。
今回に向けて岩田対策を聞いていたとしてもまったく不思議ではない。
 
寺地拳四朗vsユーリ阿久井政悟、オラスクアガvs京口紘人、岩田翔吉vsレネ・サンティアゴ。拳四朗はユーリをKOする? オラスクアガ京口はあえての逆張り。岩田サンティアゴは…
 


 
ニック・ボールがTJ・ドヘニーを10RTKO。感情むき出しの両者。ずっとギスギスしてて新鮮だった。ドヘニーは相変わらずうまかったけど最後はボールの馬力を抑えきれず
 

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ちゃんとサンティアゴが勝ってよかった。同じ負け方、同じコメントの岩田にガッカリしたよ

そして案の定、レネ・サンティアゴが判定で勝利したわけだが。
 
正直、この結果はよかったと思う。
声援の大きさに影響されて「岩田優勢かも?」という思いが最後まで消えなかったこともあり、サンティアゴのパンチが評価されたことに心底ホッとした。
 
なお採点発表の際、レフェリーが間違って岩田の手を上げて一瞬混乱が起きたとのこと。
 
僕はよそ見をしていたせいでサンティアゴの「は?」という表情しか確認できていない。
何が原因かは不明だが、新王者誕生の盛り上がりを考えてもそこは絶対に間違えてはダメである(よそ見してたけど笑)。
 
 
試合後の岩田のコメント。

「正直な気持ちを言うと、これが(本当に)ボクシングなのかっていうの(疑問)は、やっぱり思う。これで勝てるんだと」

「ずっと動いていて(それが)ポイントになるんだなと。ちょこちょこ細かいのを出していれば。(判定の際)プエルトリコ陣営が勝ってるようなリアクションに見えたので」

「初防衛失敗の岩田翔吉、逃げられ判定負けに呆然「これがボクシングなのか」レフェリーが間違えて岩田の手を上げる珍事も」
 
これまた凄まじい既視感があったので調べてみると……。

「自分のボディーが効いたというのは何度もあったのですが、そのへんから向こうがポイントを取るボクシングをしてきた。あれがジョナサン・ゴンサレスのスタイルなんだなと」

「最後終わった時、向こうの陣営が勝ったという雰囲気で『エッ』って思った。これが世界の採点なんだなと。相手のパンチは1ラウンドの時点で全く問題なかった。これは倒れることはないと思った」

「岩田翔吉が痛感「これが世界の採点なんだと」 ボディー攻撃実らず世界初挑戦は完敗」
 
おおう、マジか……。
ほぼ同じことを言ってやがる
 
試合展開も負け方も試合後のコメントもすべて同じ。
これはちょっとどうなんでしょうか。
 
前回はAmazon Prime。
今回はU-NEXT。
これだけのお膳立てをしてもらって、一度目の敗戦をまったく生かせない、敗者の弁も変わらないというのは……。
 
試合がおもしろくなかったこと以上に残念な気持ちになってしまった。
 
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