リカルド・ロドリゲスっていい選手だと思う。井上尚弥の苦手なタイプかも? 米国からのオファーがあるってホントかね【予想・展望】

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2017年5月21日に東京・有明コロシアムで行われるWBO世界S・フライ級タイトルマッチ。
王者井上尚弥が、ランキング2位の挑戦者リカルド・ロドリゲスを相手に5度目の防衛戦に挑む。
 
「井上vsリカルド・ロドリゲス感想。だーめだ、ムリムリ無理無理。無謀な挑戦お疲れロドリゲス。井上はさっさと階級上げなさい」
 
2016年末に河野公平をKOで敗り、名実共に国内最強を証明した井上が5度目の防衛戦を迎える。
相手はランキング2位のロドリゲス。井上を相手にフルラウンド粘った強豪ダビド・カルモナとも互角の試合を見せた好選手である。
 
「ボクシングはテレビで観るものだと確信した夜。有明コロシアムで「ボクシングフェス2016 井上尚&八重樫 W世界戦」
 
秋に米国からのオファーがあることも大橋会長から明かされ、ますます負けられない一戦。日本ボクシング界の期待を一身に背負う“モンスター”井上尚弥にとって、さらなるステップアップのためにも快勝が求められる。
 
「こっそり名試合ウォーリントンvsキコ・マルチネス!! 村中vsヤファイの裏で2017年最高試合出たか?」
 

井上尚弥出陣!! ボクシング界の主役の座を賭けて5大タイトルマッチの大トリを務める

“モンスター”井上尚弥が出陣する。
5月20、21日に有明コロシアムで行われる5大世界タイトルマッチ。その大トリを務めるのがこの井上尚弥vsリカルド・ロドリゲス戦である。
 
村田vsアッサン・エンダム戦や愛知で行われる田中恒成vsアンヘル・アコスタ戦に注目が集まる中、やや影の薄い(?)今回。見事な勝利でボクシング界の主役ぶりをアピールしたいところだが、果たしてどうなるか。
 
「村田諒太vsハッサン・ヌダム・ヌジカム予想。これ普通に勝てるんじゃねえの? 村田がヌジカム(アッサン・エンダム)をゴリ押し圧倒しろ」
 
最初に申し上げておきたいのが、僕は井上尚弥が好きでも嫌いでもない。この選手が勝とうが負けようが、大して気持ちが動くこともない。
しかも「米国からのオファー!!」と言われても、どの程度のものなのかもわからず釈然としない。おかげで、それに関してもあまりテンションが上がっていない。
 
なので、今回はあえてリカルド・ロドリゲスの応援でいきたい。
この選手は井上尚弥に勝つ可能性があるのか。勝つとしたらどんなパターンか。
井上ファンの方は気分を害するかもしれないが、そんなことは気にせず突き進みたいと思う。
 

挑戦者のリカルド・ロドリゲスは言われているよりいい選手だと思う。意外と井上が苦手なタイプじゃないかと

今回の挑戦者であるリカルド・ロドリゲス。率直に言って、なかなかいい選手ではないかと思う。
 
世間的には「井上の圧勝」「勝って当たり前」と言われているようだが、そこまで断言できるものだろうか。過去の試合をいくつか観たが、僕には普通にいい選手に思えたのだが。
 
ガードをしっかりと上げ、身体を振りながら近づく。
相手の攻撃をパリングと上体の動きで芯を外し、じわじわと間合いを詰める。
左ジャブで距離を測り、自分の間合いに入ったところでスムーズな連打。
頭を振りながら相手のパンチを外しつつ、タイミングよくパンチを当てていく。
また、メキシカンらしくボディ打ちもうまい。
 
特に左ボディやフックの鋭さなど、僕の好きなアントニオ・オロスコさんにちょっと近い気がする。よく見たら風貌も少し似ているし。
 
「オロスコ完勝! ケアンドレ・ギブソンをパワーで圧倒する。おお、この勝ち方はいいんじゃないか?」
 
スムーズな連打を断続的に打ち続けられる。至近距離で相手を軸に絶えずポジションを変えるスタイル。近場での打ち合いを得意とする攻防兼備のファイター型。
 
ざっと見た感じ、意外と井上尚弥が苦手な要素を持っていると思うのだが。
 
「WBO5位ロドリゲス一撃KO勝ち、井上尚弥挑戦熱望」
 
前戦の試合後に井上尚弥への挑戦を希望したとのことだが、確かにわかる気がする
ディフェンスの得意なカルモナにはクネクネといなされたが、井上尚弥はカルモナとは違う。至近距離での打ち合いに持ち込めれば、ある程度勝機があると踏んだ可能性は高い。
 

勝敗予想は井上尚弥の9〜10RKO勝利。ロドリゲスはいい選手だし、僕の好きなスタイルだけど勝つのは井上かと

今回の勝敗予想だが、井上尚弥の9〜10RでのKO勝利でいきたいと思う。
 
まあアレだ。
やっぱり井上尚弥が勝つと思いますよ?
 
繰り返しになるが、僕は井上尚弥のことが好きでも嫌いでもない。
そしてリカルド・ロドリゲスはいい選手だし、スタイル的に僕の好みでもある。
 
「村田vsエンダム感想。疑惑の判定負け? 素人がプロに口出すな。やったことがないヤツが語るな」
 
だが、目いっぱいひいき目に見て、リカルド・ロドリゲスがクソほどがんばったと仮定して、それでも試合後半には倒されてしまう気がする。
 
恐らく、リカルド・ロドリゲスのイメージはペッチバンボーンの上位互換。2016年に井上が10RKOで敗った相手だが、あの選手をやや上回るファイターではないかと思っている。
 
「井上尚弥がペッチバンボーンに10RKO勝ち!! 井上が何者なのかがいまだに謎…。すごいのはわかるんだが」
 
要は、井上のコンディションがゴミならあれよりも酷い試合。
井上の調子がよければもっと早いラウンドで決着がつく。
ロドリゲスにKO負けの経験がないことを鑑みると、だいたい9、10Rくらいかなぁという感じである。
 
 
そういえば、井上尚弥は今度は親父さんの手首を破壊したってか?
この人、しょっちゅう身内とかパートナーを破壊してますね。
 
「村中優惜しい!! ヤファイを追い詰めるが、最後の最後で失速。敵地で絶好のパフォーマンスは次につながる」
 

致命的にパワーが足りないロドリゲス。井上の強烈な左とフィジカルに圧倒されて押し潰されるのではないか

勝負を分ける一番のカギとなるのは、やはり井上の左。
リカルド・ロドリゲスが勝機を見出すには、あのハンマーのような左をかいくぐって自分の得意な距離まで近づけるか。井上の苦手な接近戦に持ち込み、コンビネーションを打ち込めるか。すべてはそこにかかっていると思う。
 
そして、残念ながらリカルド・ロドリゲスがその展開に持ち込むことは難しい。
 
高いガードとよく動く上半身。
見るからに太い首とタフそうな身体つき。
ロマゴンほどではないが、スムーズで終わりのない連打。
 
期待を持たせる要素は兼ね備えているのだが、いかんせんパワーが足りない。それも致命的なレベルで。
2016年6月のダビ・キハノ戦をチラッと観たが、決してパワフルとは言えないキハノを押し込むことができない。それどころか、正面衝突でパワー負けするシーンすらも見られる。
 
「田中恒成vsアンヘル・アコスタ予想。過去最強の挑戦者が愛知に来るぞ。ミゲール・コットの秘蔵っ子が期待の田中恒成に挑む」
 
確かにコンビネーションもスムーズで多彩なのだが、とにかく威力がない。1発1発にパワーが感じられず、相手をたじろがせることができない。
前戦でカルロス・ナルバエスをKOした左フックもタイミングは完璧だったが、威力があるかどうかは疑問に思える。
 
そう考えると、やはりこの選手が井上の左をかいくぐるのは難しい。
河野公平やペッチバンボーン同様、間合いを詰める作業だけで疲弊して、自分の距離に入った時点で虫の息。出足のタイミングを測られ、カウンターを豪快に被弾してダウンというパターンではないだろうか。
 
もしくは圧力に対抗するために腕を強く振り、持ち味のコンビネーションのスムーズさが失われるか。
 
どちらにしても、圧倒的なフィジカルによる物量で押し切られそうな気配がプンプンする。
技術的には上回っていても、根本的な個体能力差でねじ伏せられるパターンである。
 
もし井上が試合中に「あそこが痛い」「ここが痛い」と言い出せば、12Rまで長引く可能性もある。だが、ロドリゲスが井上に勝利する画は残念ながらまったく浮かばない。
 
「井岡一翔の倒し方? ノクノイ戦の感想を含め井岡に勝てそうな選手を考える。まあ、アイツしかいないけど」
 

基本的に個体能力差、フィジカルの差で圧倒する試合ばかりの井上。今後の階級によって覚醒するかも? という面については大いに興味がある

まあ、井上尚弥の試合は基本的にそればっかりなんですけどね。
そして僕が井上のことをあまり好きではないのも、同様の理由である。
試合運びに知性が感じられないというか、イキった言い方をすれば「インテリジェンスが足りない」。
 
というか、この選手は言われているより不器用だと思う。
「引き出しが多い」「ボクシングIQが高い」「何でもできる」とはやし立てられるが、ホントにそうか?
 
僕には超人的なフィジカルに依存しているだけのように思えるのだが。
それがいいとか悪いとかではなく。
 
「ジョシュアがクリチコを粉砕!! 圧倒されながらも逆転勝利。怪物元王者を沈めたジョシュアの次戦は?」
 
とはいえ、普段から「フィジカル至上主義」だの「スピード&パワーは大正義」だのと言っている人間が口にするセリフでないのも重々わかっている。
これはもう理屈どうこうではなく、単なる好みの問題である。
 
 
ただ、この選手が階級アップによってこの先どうなっていくのかには大いに興味がある。
Twitterのフォロワーさんもおっしゃっていたが、試合前の写真を見るととにかく上半身の盛り上がりと肩幅がヤバい。あれなら階級を上げれば上げるほど力が解放されそうな気がするのだが。先日のチャベスvsカネロ戦でのカネロのように。
 
「過去最強カネロがヘロヘロチャベスを寄せつけず。体重差マッチを圧勝でクリア。ってか、この試合はアカン」
 
相対的なフィジカルの優位性が失われるデメリットより、減量苦から抜け出せるメリットの方がはるかにデカくなるのではないかという期待である。
 
いまいち好きではない選手だが、今以上のスピード&パワーで身体の大きな選手を圧倒するというのはそそられる。技術云々ご託を並べるより、その路線で突っ切るのもアリではないだろうか。
 
 
ああ、ちなみに井上尚弥に勝てる可能性があるとすれば、山中慎介のゴッドレフトかもしれないと思っております。
でも、山中って右相手だとモロいからなぁ……。
 
「5度ダウンのカールソンが山中に敗れる!! 神の左()を活かすための神隠しの右()が冴え渡るww」
 
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