イチローと松井秀喜の対談を観た感想。 イチローにとって松井は唯一対等な相手。「イチローVS松井秀喜~今だから話せる本音対談~」(2025年1月5日)
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2025年1月5日にBS TBSで下記の番組がO.Aされたわけだが。
⚾️野球界のレジェンド、イチローと松井秀喜のスペシャル対談が実現!【コメントあり】
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— TVガイドWeb【公式】 (@TVGweb) November 25, 2024
2024年末の「情熱大陸」でのイチローと松井の対談については下記で感想を申し上げている。
僕がMLBを観なくなった理由。単純につまらないよね。熱量がなさすぎて。イチロー「データ偏重によって頭を使わなくてもできる野球になってる」
そして両者の対談に絞った番組が上記の「イチローvs松井秀喜 ~今だから話せる本音対談~」である。
実を言うと僕はこの番組を録画したまま放置していた。
で、先日ようやく観終わったのでその感想を!! と思った次第である。
今さら感が尋常じゃないが、気にせず突き進むことにする笑
内容についての感想は2024年末の「情熱大陸」と大差ない。“可もなく不可もなく”かな
まず内容についての感想は昨年末の「情熱大陸」とあまり変わらない。
極端にデータに偏ったMLB、現役時代のバッティング技術から高校時代の思い出まで。
普段聞くことができない話が満載でおもしろかったが、同時にある程度想像通りでもあった。
少なくとも松井秀喜がホームランを打った瞬間の興奮には遠く及ばない。“可もなく不可もなく”という内容だった。
引退後にメディア出演が激増したイチロー。正直お腹いっぱいになりつつある…
その中で僕が「お?」と思ったのが、イチローが珍しく対等な目線で語っていたこと。
近年のイチローはメディア出演が激増していて、女子野球や高校生との交流以外にも頻繁に公の場に姿を現す。
プレミア12と同時開催された「eプレミア12」の表彰式に突如登場したり、
野球「プレミア12」日本vsアメリカ戦を東京ドームのバルコニー席で観戦してきた。侍ジャパンの観客動員が苦戦してるって?
つい先日もスポーツウェアのイベントで饒舌に語っていた。
またインスタライブで視聴者の悩み相談を受けたり、
競馬チャンネルで武豊と対談したり、
少し前にはユニクロの社長との対談もあった。
現役時代から日本の方を向いてプレーしていたのは何となく伝わってきたが、引退後にまさかここまで露出を増やすとは笑
これだけ出演が多いと「よー出てくるなお前w」「手広くやっとんな」という思いもあったりなかったり……。
正直、僕の中では「もういいよアンタ」の一歩手前まできていることを告白する。
“孤高”と言われていた当時から近しい人間のイチロー評は「おしゃべり好きで気さくなあんちゃん」だった覚えがあるが、マジでその通りでしたね笑
イチローの立ち位置はあくまで「伝える側」。現役時代のストイックなイメージを求められる
イチローがメディアに出演する際の立ち位置はあくまで「伝える側」。
視聴者からの悩み相談を始め、周りに「どうですか?」「この場合はどうしますか?」と聞かれて答えるやり取りが基本となっている。
競馬の武豊やユニクロの柳社長との対談もそう。
これが正しい表現かはわからないが、イチローの立ち位置は常に“一段上”。本人の意思に関わらず求められているのは現役時代のストイックなイメージの延長である。
イチロー引退。スカした言動と態度とは裏腹に人一倍暑苦しくて泥臭いヒットマン。競技性orエンタメなんていう議論が全部不毛に思えるよな
松井秀喜の話を興味津々の表情で聞くイチロー。松井は「巨人の四番」という立場…
ところが松井秀喜との対談では少し様子が違った。
イチローが松井のバッティングに「へえ~」とうなったり、松井の現役最終打席がイチローのマリナーズでの最後の試合だったと知って驚いたり。
それこそ甲子園での5打席連続敬遠などは当時のイチローには絶対起こらないわけで。
特に両者のメジャー挑戦時の話はめちゃくちゃ興味深い。
オリックス(ブルーウェーブ)のドラフト4位、(注目度の低い)パリーグにいたおかげで数年かけてしっかりとメジャー移籍の準備ができたイチロー。
それに対して松井は「巨人の高卒ドラフト1位」「巨人の四番」という立場上、いついかなる状況でも視線はライトスタンド。メジャー挑戦を見据えてバッティングスタイルを変えるなど絶対に許されない。
そのためメジャー初期は外に落ちる変化球にかなり苦労した。
確かにイチローはオリックスにいたおかげでMLB移籍に向けて年単位で準備できたけど、松井秀喜は「巨人の4番」っていう立場上それが許されなかったのはある。
大谷翔平が最初にエンゼルスを選んだのも似たような理由かもしれんね。数年後に名門球団で爆発するために逆算してたと考えるとしっくりくる。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) January 6, 2025
さらに当時のヤンキースはどこまで行ってもデレク・ジーターのチームで外様の松井が主役になることはない。よくも悪くもチームバッティングを意識したことで期待されたほどHRを打てずに終わった。
また松井が全身から醸し出す“格”は自分にはないものだとイチローが言っていたが、マジでその通り。
巨人、ヤンキースという日米の名門球団でプレーする過程で自然と“相応の振る舞い”を身につけていったのだろうと。
イチローにとって松井秀喜は唯一対等に語れる相手。両者だけが共有できるものがあるんでしょうね
相手に質問しているうちにいつの間にか自分のターンにしてしまうのがいつものイチローだ(と思っている)が、申し上げたように今回は少し様子が違った。
普段はすべてをわかったような態度、スカした口調で相手を諭すイチローが。
松井の話を「うんうん」「なるほどね~」と興味津々の表情で聞く様子はかなり新鮮だった。
要するに松井秀喜は日本で唯一対等に語れる相手なのだと思う。
年齢も近く同じ左バッター、どちらも日本ではやることがないくらいの成績を残し、満を持して海を渡った。
その後、大谷翔平が出てくるまでは並び立つ選手が皆無な突出した存在。
つまりイチローにとって松井秀喜は自分と同じ景色を共有できるただ1人の“同格”なのだろうと。
もちろん松井にとっても同様で、メディア出演が少なくあまり本音を言わない松井があそこまでぶっちゃけたのもなかなかすごい。
侍ジャパンが台湾(チャイニーズ・タイペイ)に完封負け。飛ばないボールの弊害が大きいよね。現地観戦もしたし、各国の野球に触れて楽しかった
日米通算4367安打のイチローに、日本人で初めてワールドシリーズMVPを獲得した松井。
両者だけが共有できる思いがあり、同時に相手が抱えていたものを知って素直に驚く。
現役時代はどこかしら本音を隠してピリついた空気も漂っていたが、引退した今は相手を警戒する必要もなくなった。
普段は「すごい人」として持ち上げられる両者が「あ~、わかるわかる」「え? そうなの!?」とはしゃぐ? 様子は改めて新鮮だった。
松井秀喜「カメラが回っていることを忘れるくらい話し込んでしまった、いい時間でした」
あの2人のスペシャル対談、「イチローvs松井秀喜~今だから話せる本音対談~」、BS―TBSで新年1月5日オンエア#イチロー #松井秀喜 https://t.co/fDKUTZOWaG
— 中日スポーツ (@chuspo) November 26, 2024
コメントからも松井の本音がにじみ出ている笑
いわゆる“メディア用”ではなく素の松井というヤツ。
クッソ寒い言い方をすると
「いいもん見させてもらいました」
ですね笑
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