補強こそ大正義の横浜GRITSがひがし北海道クレインズと対戦。アリーナDJがやかまし過ぎて…【2022.9.17現地観戦感想】
2022年9月17日にKOSÉ新横浜スケートセンターで行われたアジアリーグアイスホッケーGAME No.12。横浜GRITSvsひがし北海道クレインズ戦を現地観戦してきました。
結果は5-4でひがし北海道クレインズが勝利。
ですが、第3P開始直後まで横浜グリッツがリードを奪う大接戦で、過去2年でわずか2勝しかできなかったチームの大きな飛躍が感じられた試合でもあります。
というわけで、今回は今年2月以来2度目となったKOSÉ新横浜スケートセンターでのアイスホッケー観戦の感想を言っていきたいと思います。
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会場には40分弱前に到着。最高気温30度の日のアイスホッケー観戦難しい…
まず入り口で検温を済ませ、場内に入って自分の座席を探します。
座席はコレ↓
背もたれもあって悪くないです。
試合開始まではまだ40分近くあります。
客入りはぼちぼちといったところでしょうか。
スクリーンには横浜グリッツのチアリーダー「GRITS TOPAZ」の紹介が。
試合前からパフォーマンスです。
キレッキレなのはさすがですね。
場内には下記のようなポスターがいくつも貼ってあるのですが、どのポスターも「まったく勝てなかった過去2年をバネに立ち上がった3年目!!」アピールが凄まじい笑
よくわかりませんが「#ぐぐぐ」というのが今期の推しワードらしいです。
チームマスコットのグルーガ。
種族? がいまだに不明なんですが、アヒル……? ですよね……?
選手紹介が終わり、
暗転後に入場セレモニーです。
レフェリーがヘルメットに固定カメラを装着しておる!!
臨場感溢れる映像をお届け!! ってことでしょうかね。
ちなみに「アジアリーグアイスホッケーTV」なるものがスタートしておりまして、2022-2023シーズンの試合はこちらで観ることができます。シーズンプランや各試合を個別で視聴するプラン等、目的にあった支払い方法が選べるようになっております。
スポンサー企業の偉い人とのフェイスオフ。
それが終わるといよいよ試合開始でございます。
なお、この日の神奈川県は最高気温30度と真夏並みの暑さだったのですが、服装には本当に困りました。
当たり前ですが場内はかなりの低温。とても半袖で耐えられるような環境ではありません。
ところが外は歩くだけで汗が止まらなくなるほどの暑さというギャップ。
僕はTシャツ+長ズボン(本当は短パン+ビーサンで行きたかった)に上着を持参したのですが、正直それだけだと結構キツかったです。終わる頃には手先の感覚がなくなりかけておりました。
なるべく荷物は少なめにしたい。
でも、あの寒さを我慢するようなことはしたくない。
9月のアイスホッケー観戦の難しさを知りました笑
マジな話、観戦慣れしている方はどうしてるんでしょうか。
ぜひともアドバイスいただきたい……。
横浜GRITSが別チームレベルで強くなってた。昨シーズンまでは戦術もクソもない状態だったのに
試合の感想ですが、横浜GRITSが見違えるくらい強くなっていたことに驚きました。
「ホームで開幕2連勝」と聞いて相当強くなったんだろうなとは思っていたのですが、実際に生で観ると「いや、すげえな」と。
過去に現地観戦したときとはまるで別のチームというか、すでにトップチームの一つとして機能している印象です。
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具体的には
・ディフェンス:1人目を早めに潰せるようになった
・オフェンス:敵陣でパスがつながるようになった
の2点でしょうか。
あくまで素人目線ですが、これまでの横浜GRITSは戦術らしい戦術を立てられない状態でした。
1対1でまともに勝負できないために引いて守らざるを得ず、おかげで1人目に容易にトップスピードに乗られる→自陣深くまで切り込まれるの繰り返し。
逆にオフェンス面はカウンターによる速攻以外にできることがない。
パックを持ってもスピードに乗る前に進路を潰されてしまい、まともにパスも出せずに戦術もクソもない。
相手側としては、オフェンスはじっくり時間をかけてギャップを探すことが可能、ディフェンスではさっさと前に出てスペースを潰せばほぼ危険はない。
正直、僕のような素人が観ても「イージーゲームだろうなぁ」と思わされるシーンばかりでした。
ただ、最初のシーズンに比べて2年目は大幅な改善が見られたことも事実。
参戦初年度はそれこそ1対1でまったく歯が立たず、コンタクトが発生するたびにコテンコテンとコカされてばかり。根本的なフィジカル面の強化、正面衝突で当たり負けしない馬力を身につけないと試合にならんぞと思った記憶があります。
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で、昨シーズンはこの部分が大きく改善していたのが印象的でした。
初年度のように当たればコケる、無遠慮にトップスピードでぶち抜かれるの繰り返しではない。すべての基本とも言える「立ってプレーする」が確立されていました。
細かいスティックさばきやスケーティング技術等、いわゆる「スキルの向上を目指す」スタートラインにようやく立てたシーズンだったのかなと。
単なる強豪チームじゃねえか笑 新加入のDF2人の活躍が印象的だった
そして迎えた2022-2023シーズン。
上述の通り昨シーズンまでとは別チームと言っても過言ではないほどあらゆる面での充実が見られます。
特に違いを感じたのはディフェンス面でしょうか。
1人目にスペースを与えず早めに動きを止めるのは当たり前。これまではパックを持った相手選手がじっくりパスコースを探す光景が常態化していましたが、この日(今シーズン)はそんなシーンはほぼ皆無でした。
全選手がギャップを作るために動き回り、パックを持った選手は一か所に留まっていられない。
クレインズの余裕のなさを鑑みるに、GRITSのディフェンスは大いに機能していたように思います。
さらに1対1の局面で相手を吹っ飛ばしたり、「おいおい、単なる強豪チームじゃねえか」と思わせる場面すらも……。
オフェンス面も「苦し紛れの縦へのロングパス→通らなければ攻撃終了」というカウンター一辺倒ではなく、しっかりと組織で攻めていた印象です(詳しいフォーメーションはよく知らないっす)。
・敵陣でパスがつながる
・スペースのある位置でノーマークの状況を作る
・ゴーリーと1対1でシュートを打つ
僕が知る限り、これらは以前の横浜GRITSではあり得なかったこと。
それをごく普通にこなしているどころか、実際にリードも奪っているのだからとんでもない成長です。
運動量が落ちた(気がする)第3ピリオドに逆転を許して敗戦を喫してしまいましたが、全体的には素晴らしい出来と言っていい。試合中に何度も「すげえなぁ」「ちゃんとやれてるもんなぁ」とつぶやいていたことをご報告させていただきます(何様?)。
ちなみにこの日一番目立っていた(ように見えた)のは新加入のDF2人。
65番の蓑島圭悟選手と77番のティム・シュープ選手、ともに180cmオーバーの大型DFです。
あらゆるスポーツにおいて“デカくて動ける”は大正義ということでしょうか。
蓑島選手は試合後インタビューにも呼ばれていたし、僕の印象も案外間違いじゃない? のかな?
大型補強によって戦力アップに成功した横浜GRITS。チーム力を上げるには補強が一番。全体的な競技レベルのアップにもつながる
下記によると、今シーズンの横浜GRITSは大型補強に成功したとのこと。
大幅に戦力補強した「横浜グリッツ」、9月10日(土)に新横浜で開幕戦 https://t.co/c3MPPGRhlE #横浜GRITS #横浜grits #横浜グリッツ @yokohama_grits #アイスホッケー #プロアイスホッケー #アジアリーグ #開幕戦 #前シーズン #インタビュー #デュアルキャリア #新横浜 #新横浜新聞 #しんよこ新聞
— 新横浜新聞(しんよこ新聞) (@shinyoko_net) August 29, 2022
海外組(ティム・シュープ選手)の加入、ライバルチームからの引き抜き(蓑島圭悟選手)、学生の有望株の獲得に加えて首脳陣の刷新、などなど。大きな改革によってチーム力が一気にアップしたと。
そうそう。
僕は以前から何度も主張しているのですが、どんな競技でもチームスポーツにおける一番の強化方法は補強。
その中でも抜群の効果を発揮するのがライバルチームからの主力強奪です。自チームの戦力アップだけでなく、自動的に相手の戦力を削ぐことができる二段構えの補強というヤツ。
財力にモノを言わせた補強は嫌われる傾向がありますが、だからどうした。勝利と競技レベル向上を同時に実現するには何だかんだで金満補強こそが最強。これは間違いないと思っております。
アイスホッケー同様、アメフトも裾野拡大がうまくいっているとは言い難いですが、トップ(Xリーグ)のレベルはここ数年で格段に上がっています。
これは各チームが“NFL一歩手前”みたいな海外選手を積極的に連れてきたことが大きい。
力のある選手がリーグに多数加わる→周囲がそれに引っ張られる流れで結果的にリーグ全体の底上げにつながりました。
チームスポーツの競技レベルを引き上げる最短ルートは補強。これは間違いない。
新加入のハイレベルな同僚に引っ張られてチーム、リーグ全体のレベルが上がる。「今は無理だけど数年がんばれば何とかなる」くらいのヤツを連れてくるのがみミソ。ぶっ飛び過ぎてても心が折れる。
ソースはアメフト。
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) March 5, 2022
もちろん長期的な視点で言えば裾野拡大は重要ですが、競技レベルのアップと競技人口の増加は必ずしもリンクしないというのもまた事実だと思っています。
補強ばかりに頼って既存の選手が出番を失うのは本末転倒ですが、“ちょうどいい”補強は間違いなく効果を挙げる。チーム単体だけでなく、リーグ全体に好影響を与えると言えます。
アイスバックスvsレッドイーグルス北海道、全日本選手権現地観戦。こんな劇的な幕切れは初めてでした。横浜グリッツは不祥事のワイルズには負けちゃダメだった
そういう意味でも横浜GRITSの大型補強には好感度しかありません笑
だからアレだ。
今後も立ち止まることなく補強路線を突き進んでだな……。
“日本唯一の首都圏のチーム”“将来的な選択肢が広がる”というアドバンテージは何物にも代えられないわけで。
有力選手を口説くネタとして最大限利用していただければと。
新横浜駅が案外不便なこと、実は都心までのアクセスがクソなことがバレる前にww
横浜GRITSのアリーナDJがハイテンション過ぎてもはやノイズ。いつの間にかクレインズを応援してた笑
これは完全に僕の好みなのですが、横浜GRITSのアリーナDJがやかましくて仕方ない。
試合開始からハイテンションで会場をホットにしようというのはわかるのですが、終盤になるにつれてどんどんボルテージが上がっていくせいでいい加減うっとーしい。
チームが強くなったせいもあるのか、あまりに我を忘れて前のめり過ぎるというか。
前回現地観戦した際は「すげえな」「ノリノリだな」と思った記憶がありますが、この日は「ちょっと行き過ぎちゃうか?」と思ってしまいました。
ハーフタイム中も客席を回って観客を煽っていましたが、動き過ぎてゼーハー(*´Д`)する息遣いがマイク越しに伝わってくる笑
正直、あそこまで行くともはやノイズに近い。
できればもう少し抑え気味に、俯瞰的な要素があってもよかった気が……。
もちろんアレが好きだという人を否定はしない&爪痕を残すという意味ではいいのかもしれませんが、個人的にはダメでした。
おかげで横浜GRITSを応援するつもりだったのに、いつの間にかひがし北海道クレインズを応援していたというね。
【悲報】最高気温30°の日にアイスホッケー観戦に行った僕氏、震えが止まらない(物理的に)。
横浜GRITSを応援しに行ったけど、アリーナDJの絶叫がうるさすぎていつの間にかクレインズを応援してたわ笑#ひがし北海道クレインズ#クレインズ#横浜GRITS#yokohamagrits#アイスホッケー#アジアリーグ pic.twitter.com/97eODt3mQd
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) September 17, 2022
完全に僕の好き嫌いなのでアレですが。