ゴロフキンvsマーティン・マレー戦11回TKOで13度目の防衛とともに13連続KO防衛に成功【WBA、WBC】

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2015年2月21日モナコにて。
ボクシングWBA/WBC暫定世界ミドル級タイトルマッチが行われ、王者ゴロフキンが挑戦者マレーを11回TKOで下し、13度目の防衛を果たした。これでゴロフキンは13連続KO防衛となり、ダリウス・ミハエルゾウスキーの14連続KO防衛の記録にあと1と迫った。

王者
WBA世界ミドル級王者/WBC暫定世界ミドル級王者
ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)
31勝28KO無敗
vs
挑戦者
元WBA暫定世界ミドル級王者
マーティン・マレー(イギリス)
29勝12KO1敗1分

歴戦の雄セルヒオ・マルチネスからダウンを奪い、フェリックス・シュトルムに善戦した元WBA暫定世界ミドル級王者が、言わずと知れたミドル級最強の呼び声高いゴロフキンに挑む試合。
固いガードと強い身体を持つマレーが、最強王者ゴロフキンを慌てさせることができるか。難攻不落の王者の連続KO防衛をストップできるか。そういった部分が焦点になる試合であった。

蓋を開ければゴロフキンの一方的なたこ殴り

高いガードと強い肉体、屈しない精神力で強者と渡り合ってきたマレーがゴロフキン相手にどういう試合をするか。非常に注目された一戦だったが、蓋を開けてみればゴロフキンの一方的な試合だった。

いつも通りガードを上げてジグザグに近づいてプレッシャーをかけるゴロフキン。早々に相手をコーナーに追い込み、スムーズなフォームでガードの間を通すパンチを的確にヒットさせていく。特に肘の角度を変えてガードの外側からこめかみを打ち抜くフックと、剣道の突きを思わせる小さくて硬質なボディのコンビネーションでマレーを徐々に弱らせていく。

上下の打ち分け、アングル、強弱。

まさしく詰め将棋のような、冷静で無慈悲なボクシングである。

防御一辺倒で倒されないことだけに集中するマレー

一方のマレー。

初回からゴロフキンのプレッシャーに気圧されて手が出ない。ガードを高く上げて自分から下がる。ゴロフキンの距離になるとすかさず飛びついてクリンチ。時折出すワンツーも体重が後ろ足に乗ったままのパンチなのでゴロフキンにはほとんど効果がみられない。

「アブラハム、マーティン・マレーに判定勝利で防衛成功!! 攻防分離型のカウンターパンチャーは今日も健在だったぞ」

まさしく逃げのスタイル。ただ倒されないため、KO負けをしないために最強王者と対峙しているような戦い方に、観客席からも時折ブーイングが聞かれる有様であった。

判定負けより豪快なKO負け

正直な話、この試合には個人的にがっかりしましたね。もちろん挑戦者マレーにです。

格闘技でこういう姿勢ってホントに嫌いですね自分。

ゴロフキン相手に最後まで立ってたことの名誉だか、倒されないプライドだか知りませんけど、そんな逃げの試合する選手ってマジで受け付けないんですよね。プロだろと。おもしろい試合せえよと。

そんなスタイルで逃げ延びて判定負けして、それであんたどーすんのと思うわけですよ。そんな試合でゴロフキンの連続KO止めて、それで価値があるんでしょうか。しかも止めてないし。KO負けしちゃってるし。

それなら腹括って打ち合って、壮絶にKO負けした方がよっぽど潔いし、お客さんの記憶にも残る。で、「こいつの試合おもしれえな」ってなって、次のマッチメークもスムーズに進む可能性があるわけですよ。

というか、たまにワンツー出したりしてましたけど、結構ゴロフキンの顔面捉えてたんですよね。でも後ろに体重乗ったままなのであんまり効果がないというね。いいパンチ持ってるんだから、出せば当たるはずなんですよ。勇気もって前に出れば、もしかしたらが起きたかも知れないわけですよ。最強王者をぐらつかせられたかも知れないんですよ。可能性は低いかもしれないですが。そういう姿勢を見せてくれればね。おもしろい試合だったな〜っていう満足感も得られたはずなんですよね。

結局、プロの選手はお客さんに認められてナンボですからね。

相手に勝つ気がない、ポイントで勝ってるわけでもないのに倒しにいかない選手なんて、そんなんプロとしてどこを観ろというのでしょうか。しかもかませ犬でもなければ調整試合でもない。世界戦ですからね。

何かこう、楽しみにしてた試合だっただけに哀しくなっちゃいました。

いや、すみません。

ちょっと熱くなってしまったのでこの辺で終わりにします。

でもホントに楽しみにしてた試合だったので、ガッカリ感が半端なかったです。また別の試合に乞うご期待ですね。

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