ライアン・ガルシアがモラレスに大苦戦? Facebook界の切り札アイドルがゼエゼエ言いながらも16連勝を飾る【結果・感想】
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2018年9月1日(日本時間2日)、米・カリフォルニア州で行われたライト級契約10回戦。
S・フェザー級期待のライアン・ガルシアがWBA5位のカルロス・モラレスと対戦し、2-0(98-92、98-92、95-95)の判定勝利。連勝を16に更新した試合である。
序盤からカウンター狙いのガルシアに対し、モラレスはガードを上げて前進。左のカウンターを被せるとともに懐に飛び込み、ガルシアの攻撃を封じる。
ガルシアもハンドスピードを活かしたジャブで対抗するが、スペースを潰され得意の連打につなげない。
パンチはヒットするが威力はなく、モラレスの前進を止められないガルシア。
逆にモラレスのフックを顔面に被弾し、わずかにグラつきを見せるシーンも。
後半怒涛の追い上げを許し、辛くも逃げきったガルシアだが、目標とするジャーボンティ・デービスへの挑戦には懐疑的な意見が多い。
「ライアン・ガルシアがフォンセカに、ホルヘ・リナレスがモラレスに揃ってKO勝利。この対戦はアトラクション的でおもしろい」
ライアン・ガルシアが辛勝。今回はFacebookの配信がスムーズでよかったね
前回からスタートしたGBPのFacebookでの配信。
メインに登場したプロスペクト、ライアン・ガルシアが強豪カルロス・モラレスを迎えうった一戦は、大激戦の末にライアン・ガルシアが2-0で辛勝。
ガルシアのフルスロットルが発動するシーンはほとんど見られず、前戦に続いて消化不良の試合となってしまった。
「期待のライアン・ガルシアを観たのでその印象を。キラキラ七三プロスペクトはデラホーヤさんの大のお気に入り?」
期待のライアン・ガルシアの出来がすこぶる悪かったと話題になっていたこの試合。
数日遅れでようやくFacebookの配信を観たので、その感想を。
まず試合内容の前に、今回は動画がめちゃくちゃきれいだった。
前回のジョセフ・ディアスJr.vsヘスス・ロハス戦でのストリーミングはことあるごとにカクカクしてイラついたのだが、この興行ではまったくそんなことはなく。
最初から最後まで、ほぼノーストレスで観戦を終えることができた。
確かにストリーミングは便利だが、条件によってはめちゃくちゃ観にくい場合もある。
前回は「これ、また観る気がしないぞ」と思うほどの酷さだったが、その部分をしっかり解消してくれたのはよかった。
今後も継続するらしいGBPのFacebook配信には大いに期待しておく(やたら上から目線だけどww)。
オッケーGoogle、Facebookの動画もスムーズにして(んなバカな)。
ジェイソン・ベレスのガルシア対策をさらに進化させた感じかな。1発目の左にカウンターを合わせるモラレス
そして実際の試合についてだが、なるほど確かに。
ボクシングファンの方が酷評していた意味が理解できたというか。
前回のジェイソン・べレスの作戦をカルロス・モラレスがさらにアップデートしてきた感じ。
ジャッジの1人がポイントをドローとしていたが、それもアリと言えばアリかもしれない。
ジェイソン・べレスと同様、ガードを高く構えてじりじりと前進するモラレス。
自分からは極力手を出さず、手が届く位置まで距離を詰める。
そしてガルシアのスピーディな左をガードし、戻り際に一気に懐に侵入。
頭をぶつけにいく勢いで身体を寄せ、近場で強引に腕を振る。
ジェイソン・べレスはガードの上を叩かせながらにじり寄ったが、モラレスは1発目の左にカウンターを被せて距離を潰す。
ガルシアの超絶連打はスピードが乗るまでに助走がいるので、どうしてもある程度のスペースが必要になる。
それを見越したモラレスはガルシアの腕が伸びない間合いをキープし続け、なおかつ自分からはなるべく手を出さない。
ガルシアを焦らして先に手を出させ、そこにカウンターを合わせて連打を浴びせる作戦。
圧倒的なスピードの違いを埋めるには最適な方法に思える。
「ライアン・ガルシアすっげ…。ロメロ・デュノを1RKO。パワフルでスピーディでキラキラのクドい二重の超速連打に驚いた」
と同時に、恐らくジャーボンティ・デービス戦が実現すればこれと似たような展開になるだろうし、デービスはモラレスよりもはるかに器用にこなすはず。しかもデービスはサウスポーなので、得意の左も機能しにくい。
ガルシア自身、デービスとの対戦にやたらとこだわりがあるようだが、盛大にKOされる気配が濃厚な気が……。
カウンターは間に合わず、得意の連打も打てない。モラレスに距離を詰められ糞づまりを起こされる。女性ファンのフラストレーションも溜まる一方
得意のカウンターを狙うも、モラレスが手を出してこないために打つタイミングがない。
焦れて自分から出す左ジャブにことごとくカウンターを合わせられ、そのまま懐に潜り込まれる。
ハンドスピードとパンチの威力を両立するためにベタ足で構えるので、どうしてもバックステップが間に合わない。サイドへの動きも機能せず、モラレスにあっさりと射程内に侵入されてしまう。
ことごとく持ち味を潰され、自分の得意な距離では勝負してくれない。
身体全体のパワーも足りず、棒立ちのまま突進を受け止め糞づまり状態に。
うん、キツいな。
前回のジェイソン・べレス戦以上に厳しい。
この試合でガルシアの超絶コンビネーションが発動したシーンは1度あったかどうか。
恐らくだが、本人が気持ちよく腕を振れた時間帯はほぼ皆無だった気がする。
これまでは固体能力差で圧倒してきたが、相手の強度が上がるにつれて徐々に苦戦が目立ってきた感じか。
そのせいか、ラウンド間にいちいちアップになる女性ファンの表情もいまいち冴えないww
会場全体に充満するフラストレーションが何とも言えないところであるww
めちゃくちゃ苦戦したけど、ガルシアの勝利に文句はない。注目度が高い分いろいろ言われるけど、気長に見るべきなのかな? 顔もかっこいいしね
まあ、それでも個人的に判定結果に文句はない。
あれだけバタバタしつつ、しっかり勝利したことは評価されてもいいのでは? と思ったり。
そもそも、この選手はまだ20歳。
登場シーンや試合前のしぐさを見ると、調子乗りな感じが尋常じゃないのだが、それもしゃーないのかなと。
「サンキューコバレフ、お前はサイコーだった。アルバレスに7RKO負けで王座陥落。クラッシャーの終焉か?」
ここから数戦で挫折を味わうのか、それともこういう苦戦を乗り越えて成長を見せるのか。
何とも言えないところだが、少なくとも才能は間違いなさそう(?)なので、ある程度は気長に待つべきな気がしないでもない。
ここまで好き勝手に言っておいてアレだが。
またカネロ以降、GBPの切り札的存在なので、期待が大きい分いじられやすいのもあるのかな?
何より顔がかっこいいからね。
毎回言うけど、男は顔だからね(切ない)。
ただ、ジャーボンティ・デービスは止めとけ。
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