オシャキー・フォスターvsスティーブン・フルトンが謎裁定でWBCライト級暫定王座戦に。これぞホンモノのボクシング!!笑 でも試合はおもしろかった。フォスターのベストゲームじゃない?【結果・感想】
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2025年12月6日(日本時間7日)に米・テキサス州で行われたWBC世界ライト級暫定王座決定戦。WBC世界S・フェザー級王者オシャキー・フォスターとWBC世界フェザー級王者スティーブン・フルトンが対戦し、3-0(119-109、118-110、117-111)の判定でフォスターが勝利している。
日本の井上尚弥と対戦したスティーブン・フルトンがS・フェザー級王者オシャキー・フォスターに挑んだこの試合。
ところが前日計量でフルトンが体重超過で失格になってしまう。
だが、試合はライト級暫定王座決定戦に変更して実施されることに。
このWBCの裁定には当然批判が集まったが、結果はフォスターのワンサイドゲーム。
これでフォスターは2階級制覇(暫定だけど)達成となったわけだが、改めてよくわからない。
先日ジャーボンティ・デービスvsジェイク・ポール戦の中止について前代未聞だと申し上げたばかり。
「3階級制覇王者兼重犯罪者vs迷惑系YouTuberの30kg差エキシビジョンが重犯罪者のDV疑惑でポシャる」など聞いたことがない。
と喚き散らした数日後にさらに意味不明なことが起きるとは。
那須川天心vs井上拓真戦後に「ボクシングだけはホンモノ!!」「他競技はエンタメ!!」と他競技にマウントを取っていた真のボクシングハァン()の間抜けっぷりが改めて際立つ。
井岡一翔大晦日の復帰戦&挑戦者決定戦に思うこと。いつも通り「ボクシングがボクシングしてる」。モンキービジネスの横行と心を動かす熱量が同居するのがボクシング
フルトンはこういう系が苦手? 得意分野で上回られると一気に苦しくなる
表題の通りだが、フルトンはこういう系が得意ではないのだと思う。
まず大前提としてこの日のフルトンは絶不調だった。
身体が重そうで全体的にもっさりしている。
持ち味のキビキビさが明らかに足りていなかった。
2023年7月の井上尚弥戦も(減量苦と慣れない来日の影響で)本調子にはほど遠かったらしいが、今回はさらに悪かったのではないか。
適性階級以前の問題だった気がする。
それを踏まえた上で。
フォスターはフルトンの苦手なタイプだったなぁと。
鋭いジャブと距離の調整、見切りのよさ、踏み込みスピード。
いわゆる自分と特徴が被る相手。
中でも中間距離のジャブの差し合いで遅れをとるとフルトンは一気に苦しくなる。
今回同様、2023年7月の井上尚弥戦でも前手の差し合いで上回られて序盤でペースを持っていかれた。
さらに言うと、2024年9月のカルロス・カストロ戦でもカストロのジャブに大いに苦労している。
スティーブン・フルトンがカルロス・カストロにダウンを奪われて辛勝。戦略をミスったか? 相手が井上尚弥だったら倒されてた気が
逆にダニエル・ローマンやブランドン・フィゲロアといった自分から出てくる連打型は持ち味の機動力とクリンチを大いに活かせる。
ジャブの差し合いで遅れをとると“見てしまう”癖が? あの右がよく当たるよね
スティーブン・フルトンは大雑把に言うとメイウェザータイプだ(と思っている)が、メイウェザーほど上体が動くわけでも見切りがいいわけでもない。
自分と長所が近い相手に上回られるケースはどうしても出てくる。
そして、ジャブの差し合いで遅れをとると“見てしまう”癖があるのではないか。
中でも左のフェイントからの右。
井上尚弥戦でも右の1発が致命打になったし、今回もフォスターの右が再三当たっていた。
外側から入ってくる右が側頭部を捉えるシーンは割と目につく。
井上尚弥vsフルトン現地観戦。人外の超人がようやく人里に降りてきた? よくも悪くもノリと勝負勘の選手なんだろうな。“井上は強化版辰吉”説を久々に思い出した
オシャキー・フォスターのベストゲーム。途中でサウスポーにスイッチしたのもよかった
一方オシャキー・フォスターにとって今回はベストゲームだったのではないか(全部の試合を知ってるわけじゃないけど)。
ジャブの差し合い、見切りからの追撃の右。
長所、短所が似ている相手とがっぷり四つで勝負し全局面で上回った。
これは本人的に最高だったと想像する。
散々Bサイド扱いを受けた上での会心の勝利。
そりゃあノリノリでシャクール・スティーブンソンに突っかかりますよね笑
Blah blah You next!!! Don’t Run No Where Chump🤫 https://t.co/FsmgmGKPAR
— S H⚡️C K (@OshaquieFoster) December 7, 2025
特にオーソドックスとサウスポーの使い分け、試合運びが抜群によかった。
申し上げたように序盤のジャブの差し合いで主導権を握ったわけだが、4Rからは一転して左構えで対峙する。
3Rまでオーソドックスでうまくいっていたのに変える必要あるのか? と思って眺めていると……。
前に掲げた右でフルトンの前進を寸断、ガードの間からジャブとワンツーがスパスパ当たる。
右構えのときよりも圧倒していたくらいで、逆に動きは最小限。省エネも実現しているという。
フルトンがガードを上げてにじり寄ってきたからそうしたのかは不明だが、とにかくアレで完全にフォスターのペースになった。
後半にオーソドックスに戻す。散々圧倒した上で完全に心を折りにきたよね
そして後半9Rに再びオーソドックスに戻す。
そこまでの展開はほぼワンサイド。ロープ際でフルトンがグラつくシーンもあったほど。
その反面、角度的に右1発で形成が変わる可能性もわずかながら感じていた(僕は)。
念には念をというか、ほんの少しの希望すら持たせない畳みかけというか。
オーソドックスでの差し合いはサウスポーに比べると若干燃費が悪い。圧倒しているとはいえフルトンのジャブ、オーバーハンドの右も何度か当たっていた。
ただ、危険度という意味ではこちらの方が確率は低い(と思う)。
右構えで対峙している限り1発で展開が変わる怖さはゼロに近かった(と思う)。
で、最後の2Rでもう一度サウスポーにスイッチ。
散々つるべ打ちにして勝利はほぼ確実な状況で。完全に心を折りにきた印象である。
スティーブン・フルトンがブランドン・フィゲロアに勝利し2階級制覇。フィゲロアは作戦をミスったの? フルトンは出来がよかったし、井上尚弥はよくこの人を圧倒したな笑
上述の通り今回はフォスターにとってはベストゲーム。
はっきり言って井上尚弥よりも圧倒していた(階級やコンディションを考慮せずに言えば)と思う。
WBCの裁定はあまりにアレだが、試合自体は興味深く視聴した次第である。
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