クロフォードよ、お前がNo.1だ(約2年ぶり3回目)。カネロを全局面で上回っての完勝。接近戦で歯が立たないカネロに驚いた。ここまでやられたのはメイウェザー以来じゃない? クロフォードのフィジカルどうなってんの笑【結果・感想】

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2025年9月13日(日本時間14日)に米・ネバダ州で行われた世界S・ミドル級4団体統一タイトルマッチ。同級統一王者サウル・“カネロ”・アルバレスとWBO同級1位テレンス・クロフォードが対戦、3-0(116-112、115-113、115-113)の判定でクロフォードが勝利し史上初の3階級での4団体統一を果たしている。
#クロフォード カネロ下し新王者 前人未到3階級目の4団体統一
ラスベガスで行われた注目の一戦は挑戦者クロフォードが階級の壁を越える勝利で偉業を達成しました。
パウンド・フォー・パウンド1位返り咲きの可能性もありそうです。 https://t.co/NiHQKBqjbb— 日経電子版 スポーツ (@nikkei_sports) September 14, 2025
金儲け目的の階級差マッチと嘲笑交じりに受け取られていたこの試合。
だが、実を言うと僕はめちゃくちゃ楽しみにしていた。
それこそ同日に行われた井上尚弥vsムロジョン・アフマダリエフ戦よりもワクワクしていたほど。
きっかけは下記のPVがカッコよすぎたから。
何だこれ、めちゃくちゃそそるわ。
PVえぐいカッチョいいwONCE IN A LIFETIME
ヤバすぎますね。僕はチョロい人間なのでこのPVでNetflix加入を決めたからな笑
カネロが勝つに決まってるって言われてるけど、案外クロフォードががんばると思ってるんですよね。 https://t.co/uVJdGSaTXD
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) August 28, 2025
あまりのカッコよさに「うおーーー!!」となり、Netflixへの即加入を決めた次第である笑
ところが当日は外出していてリアルタイム視聴はできず。
結果を知った状態でようやく観終わったところである。
武居由樹vsクリスチャン・メディナ。武居が完全に攻略された試合。K-1時代も含めてあれだけ豪快に倒されたのは初めて? 近い位置に安全圏がある、打ち終わりが狙い目とわかってもあの攻撃力を前に躊躇なくやれるのがすごいね
クロフォードにとってカネロはやりやすい相手。でも階級差を考えればカネロでしょ
まず僕の展望は下記。
カネロvsクロフォードもうすぐ。祭りの時間じゃ~!!w 実は井上尚弥vsアフマダリエフ戦よりも楽しみ。PVのカッコよさでNetflix加入を即決した笑
恐らくクロフォードにとってカネロはやりやすいタイプ。
エロール・スペンスJr.をボコボコにしたように「手数が多くない&ガードを上げて圧力をかける」系の相手が大得意だと想像する。
空いたところにスパスパ打ち込んで怯ませる、手を出してくれば同時打ちのタイミングでカウンターを返す。
で、なるべく一か所に留まらない。
スペンスもカネロもどちらかと言えば単発のジャブから組み立てる選手。
クロフォードとしては回転力で勝負される方が嫌なはずで、両者が同じ体重であれば十中八九クロフォードに軍配が上がるだろうと。
だが、階級差を考えればクロフォードがカネロを抑え切れるとは思えない。
クロフォードもそこそこがんばるとは思うが、何だかんだでカネロが馬力でねじ伏せるのではないか。
クロフォードが勝つとすれば判定勝利、前手のパンチでカネロが怯むようなら勝ち筋も生まれる。
と言いつつ、その可能性は相当低い(気がする)。
イメージ的には2019年3月のエロール・スペンスJr.vsマイキー・ガルシア戦と同じ。
技術面ではスペンスに引けを取らなかったマイキーだが、やはりフィジカル差を埋めることはできずに「無茶な挑戦だったよね」となる。
そんな感じでカネロの判定勝利を予想していたわけだが。
クロフォードよ、お前がNo.1だ(1年8か月ぶり2回目)。スペンスを2Rでほぼ攻略、赤子扱いする。スペンスにとっては相性最悪だったかも?
通用したよクロフォード。フィジカルどうなってんの? カネロは接近戦で優位に立てないのは誤算だったはず
いや~、通用しましたね。
ちゃんと通用しましたねクロフォード。
前手のジャブでカネロが止まらない場合はノーチャンスだと思っていたが、しっかり止まっていた。
それこそ警戒心が感じられたのは1Rだけ。
最初の3分間で「あ、これは大丈夫だ」となり、2R以降は明らかに自信を持った立ち回り。
さらに驚いたのが近場の打ち合いでもクロフォードが上回ったこと。
階級差、フィジカル差がもっとも出やすい接近戦で押し負けることなく純粋な技術勝負の土俵にカネロを引っ張り出した。
たとえパンチの精度や回転力で上回っても1発の威力でひっくり返されると思ったのに。
恐らくカネロ本人も接近戦で優位に立てないのは誤算だったはず。
もともとカネロも接近戦のスペシャリストで、上体反らしとカウンター、上下の打ち分けでゲンナジー・ゴロフキンにも対抗してみせた。
カネロvsゴロフキン3。金ヅル同士の3度目の遭遇。「割り切って儲けようぜ」的な乾いた同意があった気がした。ゴロフキンの追い上げに感動したよ
仮に中間距離で後れを取っても距離を詰めれば何とかなる想定だったと思うが、まさかそこでも上回られるとは。
改めてどうなってるんだよクロフォード笑
もうすぐ38歳になるベテランが衰えるどころかフィジカル面で進化しとるじゃねえか。
最終ラウンドなんてカネロがちょっと効いてましたからね。
それができるのはディミトリー・ビボルくらいだったんちゃうんか笑
試合数日前にやたらとデカくなったクロフォードの写真がSNSで流れてきたが、「まあ、腹筋で試合するわけじゃねえから」と斜に構えていた自分の馬鹿さ加減であるw
井上尚弥が参考にしたというのもなるほどだよね。井上よりも洗練されてたし
クロフォードの戦術はめちゃくちゃ単純で、基本は“空いている場所を打つ”“その場に留まらない”。
カネロの初弾に同時打ちでカウンターを被せる。
ガードを上げて距離を詰めてくればその隙間をスパスパ通す。
防御面ではカネロの初弾をガード→すぐさま横に動いて追撃のタイミングを与えない。
で、カネロの攻撃姿勢が整う前に手を出す。
ラウンド後半は足を使って正面を外し、(追い足のない)カネロの攻撃機会を封じつつゴングを待つ。
アフマダリエフに勝った井上尚弥が「クロフォードの試合を参考にした」とコメントしていたが、なるほど確かに。
初弾に必ずカウンターを被せる、サッと横に動いて正面を外すアレはクロフォードとそっくりだった。
もちろん全体的にクロフォードの方が洗練されていたし、これを実質3階級上のカネロ相手にやるのはあまりに異次元。
その点、今まで“KOこそ至上”でやってきた井上はどことなく急造感が抜けなかった。
井上尚弥vsアフマダリエフ。超一流は全盛期が2回ある。フィジカルのピークを過ぎて狂いが生じたところから脱却できるかが一流と超一流の違い。身体の変化を受け入れ、工夫と考え方を変えることでもう一度盛り返す
やれることを片っ端から試したカネロ。ところがクロフォードはすべてに対応してしまう
なお、カネロはカネロでやれることを片っ端からやっていたと思う。
中間距離の差し合いでは敵わないことは序盤で判明した。
しかもクロフォードは自分のパンチにビビる様子がない。
普通にやっていてもズルズルいくだけだと感じたのではないか。
なので途中からアウトボクシングに切り替えたり、ラウンド開始とともに“ダーッ”と前に出て打ち合いに持ち込んだり。
井上尚弥よりもクロフォードの方が洗練されていたと申し上げたが、同様にどうにか活路を見出そうと足掻いたカネロの方が防戦一方だったアフマダリエフよりもはるかによかった。
だが、カネロの仕掛けにクロフォードはことごとく対応してしまう。
アウトボクシングをしてもリーチが長いクロフォードのパンチの方が先に届く。
頼みの接近戦でもカネロが優位に立てないのは上述の通り。
ジャブを出せばドンピシャのタイミングでカウンターが飛んでくる、ガードを上げてにじり寄れば隙間からパンチを通されまくるのも同じ。
唯一左ボディ→右オーバーハンドのコンビネーションが機能していたが、それでもクロフォードに動じた様子はない。
試合後に「1発の強さは2019年12月に対戦したカバラウスカスの方が上だった」とコメントしていたようにある程度の覚悟があれば耐え切れる範疇だったのだろうと(それも大概おかしいけど)。
冗談抜きで全局面でカネロが歯が立たなかったのは2013年9月のフロイド・メイウェザー戦以来。
今のカネロが下降線に入ったとはいえ、である。
カネロvsウィリアム・スカル。クソつまらねえじゃねえかw 途中ちょいちょい記憶がないぞ。でも格上を食うための作戦としては悪くなかったよね
PFPランキングには興味ないけど、クロフォードとウシクが別格すぎて…
僕はだいぶ前にPFPランキングに興味を失っているが、それでもテレンス・クロフォードとオレクサンドル・ウシクは別格と断言させていただく。
出先から帰宅したらカネロが負けとった。
クロフォード結構やるとは思ってたけどまさか勝つとは。PFPにはあまり興味ないんですが、完全にクロフォード&ウシクとその他大勢になっちゃったな。
2人だけ高みに行きすぎて、他がどれだけがんばっても下が霞んで何してるかわかれへん状態ですね。 https://t.co/Cmm0QqDvCr
— 俺に出版とかマジ無理じゃね? (@Info_Frentopia) September 14, 2025
正直、この2人が飛び抜けすぎて3位以下は完全に“その他大勢”状態。
それくらい「ヘビー級とクルーザー級で4団体統一」「ライト級、ウェルター級、S・ミドル級で4団体統一」は意味不明である笑
すげえよオレクサンドル・ウシク。キャリアベストのフューリーに勝利はすげえ。今までウシクに興味なかったけど感動したよ笑
あとの順位はお好きにどうぞ。
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武居由樹vsクリスチャン・メディナ。武居が完全に攻略された試合。K-1時代も含めてあれだけ豪快に倒されたのは初めて? 近い位置に安全圏がある、打ち終わりが狙い目とわかってもあの攻撃力を前に躊躇なくやれるのがすごいね【結果・感想」 2025.09.16
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