映画「バッドボーイズ RIDE OR DIE」感想。おもしろかったけど登場人物が唐突すぎた。クリスティーン? ジュディ・ハワード? いや、誰だ君らw
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映画「バッドボーイズ RIDE OR DIE」を観た。
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「バッドボーイズ RIDE OR DIE」(2024年)
マイアミ市警のベテランコンビ、マイクとマーカスは相変わらずソリが合わない。
長年独身を貫いていたマイクがついに身を固めることを決めたものの、結婚式に向かう道中でもやっぱりトラブルが起きる。
さらに式の最中にマーカスが心臓発作を起こし、その場で意識を失い倒れてしまうのだった。
数日後に病院のベッドで目を覚ましたマーカス。
なぜか臨死体験によって不死を確信したと宣言し、マイクの制止も聞かず屋上の淵に上って両手を広げ……。
元米陸軍レンジャーのマクグラスは今は亡き“バッドボーイズ”の上司ハワードの口座に裏金を振り込み、彼に罪を着せるよう画策する。
まさかの報道に署内が騒然とする中、マイクとマーカスはハワードがそんなことをするはずはないと激しく憤る。
そしてハワードの潔白を証明することを誓うのだが……。
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バッドボーイズの馬鹿馬鹿しさとドタバタっぷりは実家のような安心感があるw
2020年公開の「バッドボーイズ フォー・ライフ」から約4年。
楽しみにしていた作品をようやく鑑賞してきた次第である。
感想としては、なかなかよかった。
相変わらずの馬鹿馬鹿しさとドタバタっぷり。
マイクとマーカスの掛け合いは実家に帰ったような安心感がある笑
特別なテーマがあるわけではない。
人生に何ら影響を与えることもない。
だが、それがいい。
気楽でアップテンポ、適度に感動できる。
「これこそバッドボーイズだよね」という作品だった笑
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スピリチュアルに傾倒したマーカス。旧作でカウンセリングにハマったアレをなぞったのかな?
しかも今作ではマイクの破天荒さは若干抑え気味。
逆に臨死体験を経て悟りの境地? に達したマーカスの意味不明さが群を抜いている。
自分は絶対に死ぬことはないと断言し、マイクの前世を「ロバ」だと言い切る。
で、妻のクリスティーンと自分を天秤にかけた末に自分(防弾チョッキ着用)を撃ったマイクに「お前の来世は靴下だ」「俺が履いてやるから覚悟しろ」と罵倒する笑
マジな話、スピリチュアル方面にインスパイアされたマーカスはちょっと新鮮だった。
確か「バッドボーイズ2バッド」(2003年)でもマーカスがカウンセリングにハマる描写があったが、もしかしたらそこをなぞったのかもしれない。
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てか、バッドボーイズってもともとマーカスが主役的な位置づけだったんですよね。
年月を経てマーティン・ローレンスがふくよかになったせいか、2020年のVol.3では立場が逆転、ウィル・スミスが一番上にクレジットされている。
登場人物が唐突過ぎて…。クリスティーン? ジョディ・ハワード? 誰だ? 君ら
残念な点としては、登場人物が唐突すぎたことか。
とりあえず導入部分がマイクの結婚式だったことには驚かされた。
しかもクリスティーンって誰?
理学療法士とのことだが、え? そんなヤツいたっけ?
前作に出てたのかな? と思って記憶を探ってみたもののいまいち覚えがない。
元恋人のリタ警部は何となく覚えているが、マジでクリスティーンって誰?
もしかしたら前作のラストくらいにちょろっと出てたのかもしれませんね。
また亡くなったハワード警部の娘ジュディ・ハワードも「誰? コイツ」状態。
父を失った怨念と憎悪を“バッドボーイズ”の2人にぶつける面倒くさいキャラだが、こちらもいまいちピンとこない。
あの偏屈でひん曲がったキャラクターはいくらでも使い道がありそうなのに。
それこそポテンシャルは前作から登場したマイクの息子アルマンドに匹敵すると言っても過言ではない。
そういう意味では作中の扱いは明らかに消化不良である。
「バッドボーイズ フォー・ライフ」の感想で「ハワード警部を退場させちゃダメだった」と申し上げたが、殺してはいけないキャラを殺してしまったせいで辻褄合わせに苦労している印象。
バッドボーイズ フォー・ライフ感想。俺たち一生悪友だろ? ベタこそ大正義の最高なヤツらが帰ってきたぞw グッドメン? なるかよそんなもん
そもそも“過去からのビデオレター”とかいう設定自体に無理があるんだよ笑
ちなみにリタの現恋人アダム・ロックウッドはなかなかの三下っぷりを発揮している。
ラストバトルでワニが出てきた際に「あ、コイツ絶対にワニに食われるわ」と思いながら観ていたところ、マジでその通りになったという笑
こういうわかりやすい雑魚キャラは必須ですよね。
主演2人がだいぶ動けなくなっているのが。アップの多さは「ターミネーター:ニュー・フェイト」と同じ
そして、主演2人がだいぶ動けなくなっているのも……。
アクションシーン満載の今作だが、全体を通してアップが目立つ。
要するにウィル・スミスとマーティン・ローレンスが映える動きが難しくなっているのだろうと。
“バッドボーイズ”の2人もすでに50代後半。
1、2作目と同じことをやれと言われてもさすがに不可能である。
「ターミネーター:ニュー・フェイト」(2019年)でもそうだったのだが、アップを多めにすることで俳優陣のトロさをカモフラージュしていると想像する。
これはもう、長寿作品の宿命としか言いようがない。
「ターミネーター:ニュー・フェイト」最高だった。ようやくT2の呪縛から解き放たれた。サラ・コナーのカッコよさに震えて眠れ
中盤辺りでウィル・スミスが全力疾走するシーンがあったが、動きがだいぶひょこひょこしていて何とも言えない気持ちになったことをお伝えする。
逃亡劇にしたのはよかったよね。母親の傀儡だったアルマンドが初めて人の温もりに触れる
よかった点は、中盤から後半部分を逃亡劇にしたことか。
前作で敵役だったアルマンド(マイクの息子)を味方にすることでマイクとマーカスのコンビにひと味加える。
最初は深い溝があったマイクとアルマンドだが、ともに困難を乗り越えるうちに徐々に心を通わせていく。
母親の傀儡としての人生しか知らないアルマンドが初めて人の温もりに触れる。
いがみ合っていた者同士が雪解けに向かう流れはロードムービーの醍醐味である。
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作中最強は間違いなくレジー。実は一番の見どころかもしれん
なお今作で僕がもっとも気に入ったのがレジー。
この人は前作でマーカスの娘と結婚した米軍兵だが、今作ではめちゃくちゃいい味を出している。
レジー役のデニス・グリーンはもともと俳優ではなかったとかで、前作まではひたすら無表情キャラを貫いていた。
ところが今回は……。
マーカス家を襲撃したテロリスト15人を1人で殲滅する大立ち回り。
最後の1人を退治した直後にカメラに向かって敬礼ポーズ。
恐らく戦闘力は作中最強。
義父のマーカスへの敬意を忘れず敵を蹂躙しまくる姿にワクワクしてしまった笑
主演2人が衰えを隠しきれない中、レジーのアクションは完全に頭一つ抜けている(引きの画でも十分映える)。
この部分は今作の隠れた見どころと言えるかもしれない。
『バッドボーイズ RIDE OR DIE』、マイケル・ベイに見出されし才能!ファン感涙の再出演&まさかの大活躍に反響 #バッドボーイズ #ウィル・スミス #マーティン・ローレンス #デニス・グリーン #ジョー・パントリアーノhttps://t.co/HMGOKcn743
— クランクイン! (@crank_in_net) June 26, 2024
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