映画「バッドボーイズ2バッド」感想。すぐに「3」をやらなくてよかった。インフレが止まらなくなるくらいスケールデカ杉ワロタw

映画「バッドボーイズ2バッド」感想。すぐに「3」をやらなくてよかった。インフレが止まらなくなるくらいスケールデカ杉ワロタw

拳銃イメージ
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映画「バッドボーイズ2バッド」を観た。
 
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「バッドボーイズ2バッド」(2003年)
 
マイアミ市警に勤めるマーカスとマイクは、頻発する麻薬シンジケートによる麻薬密輸ルートを突き止めるために取引場所であるKKKの集会に乗り込む。
2人は集会の最中に変装を脱ぎ捨て大立ち回りを演じるも、有力な手がかりを得られず。
 
後日、麻薬王が現れるとの通報を受け、現場を見張る2人。
すると、そこにはなぜかマーカスの妹シドの姿が。彼女は連邦麻薬取締局のおとり捜査官として麻薬王に接近しており、あと一歩のところで重大な証拠を掴む段階まで迫っていたのである。
 
すると、突然取引の金を横取りしようとするギャング団が乱入。シドの救出に入ったマーカス、マイクと壮絶なカーチェイスを繰り広げる。
何とか彼らを蹴散らした2人だが、街に甚大な被害を出してしまう。
 
 
その後、2人は麻薬王の手がかりを掴むために捜査に奔走するが、マーカスは妹シドとマイクの様子がおかしいことに気づき始める。実はシドはマーカスに黙ってマイクと交際中で、マイクはそのことをどのタイミングで打ち明けるかを悩んでいた。
 
 
マーカスとマイク、そして彼らに強引に同行したシドの3人は、KKKのメンバーであるフロイトとともに取引場所に潜入する。
取引が開始されるまでの間、マイクは思い切ってシドと付き合っていることをマーカスに告白するのだった……。
 
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「バッドボーイズ2バッド」は僕を救ってくれた映画。精根尽き果てた状態で観て泣きましたw

漫然と日々を送っていた僕の耳に突如として届いた「2020年「バッドボーイズ」第3弾公開決定」のニュース。


それを受けて、1995年公開の初代「バッドボーイズ」を視聴したというのは先日申し上げた通りである。
 
「映画「バッドボーイズ」感想。主役はウィル・スミスじゃなくてマーティン・ローレンスなんだな」
 
で、今回はその第2弾「バッドボーイズ2バッド」について。
 
ちなみにだが、僕はこの「バッドボーイズ2バッド」を観るのは今回が初めてではない。
 
以前にも申し上げたが、僕は
 
・24時間体制二交代
・月〜土の週6日勤務
・日勤:8:30〜20:00定時
・夜勤:20:00〜5:30定時
・残業はエンドレスで残業代なし
 
という超絶ブラック企業に勤務していた時期があり、心身ともにズタボロになりかかっていた。
 
そんなときに偶然観た「バッドボーイズ2バッド」。そのあまりの気楽さ、お手軽さに溢れる涙を止められず、明日への活力を得たという経験がある。
 
それまでの僕はやたらと理屈っぽい人間で、映画を観るのもいちいち斜に構えて批判的な部分を探すようなヤツ。しかもそれがカッコいいと思うような、はっきり言ってめんどくさい人間だった。
 
 
だが、そういう理屈や批判・批評はあくまで私生活に余裕があってこそ
人間は心身が蝕まれると、思考力が失われて単純化する。
 
上記の超絶ブラック企業勤務によって精根尽き果てた状態で「バッドボーイズ2バッド」を観た結果、あまりの単純明快さによってそのことに気づかされた次第である。
 
つまり、「バッドボーイズ2バッド」はある意味僕にとっての救世主。このままの生活を続けていると自分が壊れるという状態から僕を引っ張り上げてくれた大事な作品と言える。
 
同時に、僕自身の映画の評価基準が「わかりやすさ・ハッピーエンドこそ至上」となるきっかけを作った1本でもある。
 
「バッドボーイズ フォー・ライフ感想。俺たち一生悪友だろ? ベタこそ大正義w グッドメン? なるかよそんなもん」
 

空回ったよね。前作を超えようとして意気込んだ結果、前作のよかったバランスが崩れた

前置きが長くなったが、具体的な感想を。
 
まず率直な感想だが、「若干空回ったな」と。
前作「バッドボーイズ」が本編1時間59分だったのに対し、今作は2時間27分。
すべてにおいてグレードアップしようとした結果、いろいろやり過ぎてバランスが崩れた感が強い。
 
これは実写版「銀魂」でも感じたことなのだが、「前作よりもさらに壮大なスケールで!!」と意気込んだのはいいが、もともとあったいいところまで消してしまうパティーンというのは割と多いのだと思う。
 
「映画「銀魂2」感想。前作を超えようとして空回りしまくったな。詰め込み過ぎて食傷気味」
 
とりあえず、何と言っても今回は主人公2人のキャラクター。
陽気で大雑把な性格だが、妻子持ちで家族愛が強いマーカスと、金持ち・仕事もできる・高身長という3高プレイボーイのマイク。前作ではこの取り合わせが本当にうまく作用していた。
 
普段は適当なところもあるが、やるときはやるマーカス。
正義感が強く仕事もできるが、女好きで無鉄砲なマイク。
この主人公2人がボケとツッコミを行き来しつつ、すばらしい化学反応を起こしていたと思う。
 
ところが今作の「バッドボーイズ2バッド」ではマーカスは完全にギャグ担当に落ち着き、二枚目のマイクはツッコミ役。
シドとマイクの関係に気づかず泳がされる小太りなマーカスの様子は確かにおもしろいのだが、前作の凸凹コンビの絶妙さに比べると「これじゃない」感が否めない。
 
カーチェイスの最中に警察バッジを出して「バッジ? さっさと銃を撃て」とマイクにツッコまれたり、女性カウンセラーにインスパイアされて「ウ〜サ〜」を連呼したり、麻薬「エクスタシー」を誤飲してラリったり。
 
いやお前。
以前はもう少し尖ったヤツだったじゃんか。
体型を含めていろいろ丸くなり過ぎだろ、お?
 
それに対し、無鉄砲さが加速しセクシーさにさらに磨きがかかったマイク。
 
もうアレだ。
主人公が逆転しとるやんけww
 

ラストバトルのキューバはねえわw やっぱり「3」をすぐにやらずに16年空いてよかったな

そして、ストーリーに関しても同様。
 
妹/恋人を助けるためとはいえ、さすがにキューバでのドンパチはやり過ぎだろと。
「国際問題になるのを覚悟で」と言っていたが、いや、マジのやつやん。絶対アカンやつやん。
 
麻薬王ジョニー・タピア役のジョルディ・モリャが見せたサイコパスっぷりは「レオン」のゲイリー・オールドマンを彷彿とさせるほどよかったのだが、果たしてラストバトルのために海を越える必要があったのか。また、その先がキューバでなくてはいけなかったのか。
 
「映画「レオン」感想。「同情も金も要らんから愛をくれ」。マチルダとかいう家なき子が世間知らずの掃除屋さんに求愛」
 
しかも、元デルタ隊員やCIAが協力しているにも関わらず、指示系統の頂点にいるのは市警2人という謎。
 
違うんだよな。
僕の求めてる「バッドボーイズ」はこういうのじゃない。
 
もっとこう、前作のようなこじんまりした感じが欲しいんですよ。「街の裏ボス」的なヤツを追い回して、最後はチキンランで勝負をつけるとか。そういうのってサイコーじゃないっすかww
 
前作のヒットにより潤沢な資金を得た結果、インフレさせ過ぎてパワーバランスが崩れた典型的な例と言える。
 
 
そういう意味でも「3」公開までに16年のブランクが空いたのは逆によかったのかもしれない。
 
もしあのまま間をおかずに「3」制作に入っていたら、さらにスケールアップを図る必要があったことは間違いない。
それこそ「ワイルド・スピード」シリーズのように、街のチンピラ同士のカーチェイスがいつの間にか世界を守るお話になってましたみたいな流れも十分あり得る。
 
壁を垂直に走って降りたり、コンクリートをストンピングで突き破ったり。
さすがに「バッドボーイズ」シリーズが「ワイルド・スピード」並みにドラゴンボール化に振り切っていいとは思えないんだよな……。
 
「ワイルド・スピード/スーパーコンボ感想。家族愛に溢れたピッコロとベジータ」
 
そんな感じで、2020年公開の「バッドボーイズ フォー・ライフ」には大いに期待している。
 
だって、これを観ると少なくとも無茶なインフレはなさそうじゃんか。

 
人生の守りに入ったマーカスと相変わらず武闘派を貫くマイク。2人の価値観が合わなくなり、ついにコンビを解消する流れ。
最初に申し上げたように、観る前からだいたいのストーリーがわかるほどの単純明快さこそが「バッドボーイズ」の魅力であるww
 
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