セルジオ越後「日本のスポーツは技術畑出身の人ばかりが偉くなっていく」←これを聞いてH.C.栃木日光アイスバックスのよさを振り返ってみる

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ホッケーゲームアリーナイメージ
先日、アイスホッケーのプロチーム、H.C.栃木日光アイスバックスでシニアディレクターを務めるセルジオ越後氏のインタビュー記事を読んだことを申し上げた。
 
「僕が「アスリートファースト」という言葉が好きではない理由。それをまさかセルジオ越後が言語化してくれるとは」


「スポーツはフィールドじゃない」
「スポーツはスタンドのもので、スタンドのためにスポーツがある」
 
僕が漠然と思っていたことを見事に言語化してくれていたことにめちゃくちゃ驚かされた次第である。
 
僕がこれまでセルジオ越後氏に抱いていた印象は、
・いつまで経っても日本語がうまくならんおっさん
・安全圏から日本サッカーに石を投げてるガヤ
 
上記のインタビューはこれらの印象を大きく変えるものとなっていた。
 
 
そして今回はその後編。
スポーツの普及活動の重要性や今後の展望、挑戦について語られている。


中でもスポーツの普及活動の部分、
「強化はフィールドに出るための対策であって、普及はスタンドを埋めるための対策」
「日本のスポーツは技術畑出身の人ばかりが偉くなっていく」
「だけど、スポーツの発展は練習法じゃない。そのビジョンをもう少し持って、色々な背景を持つ人を入れたりするのが大切」
という言葉には大いに頷かされた。
 
スポーツをビジネス化する際、その競技に興味のない人間を入れるのがいいというのは僕も耳にしたことがある。
 
競技出身者ばかりで固めると、どうしても視野が狭くなりやすい。
自分たちの当たり前が世間の感覚と大きくずれていることに気づかなかったり、誰かに「それ違うんじゃない?」と指摘されても「我々は今までこうやってきた」「余計な口出しをするな」と意固地になってしまったり。
 
自分の携わってきた競技を愛するあまり、一般的な感覚との乖離に気づかず業界全体が村化しやすい。それを防ぐためにも一定期間での血の入れ換えは必須。むしろその競技に興味のない、まったく知識のない人間の方がより柔軟な対応ができる可能性もある。
 
そして、一番いいのは競技関係者が自分と関わりのないイベント、競技を観に行くこと。
自分のポケットマネーでチケットを買い、自分の時間を使って観に行く。そうすることによってイベント運営における不備や客側の不便など、さまざまなことを客観視できるようになる。
 
 
恐らくセルジオ越後氏は長年の経験から諸々のことを肌感覚でわかっていて、常に意識しながら行動しているのだと思う。
それを踏まえた上で、先日の「H.C.栃木日光アイスバックスvs東北フリーブレイズ」の一戦を思い出すと、なるほどと思わされることが山ほどある。
 
「そうか。あれこれと感想を言ったが、僕は結局セルジオ越後の思惑に思いっきりハマってたんだなw」
 
 
というわけで、今回はH.C.栃木日光アイスバックスのホームゲームのよさを改めて振り返ってみようと思う。
一度しか行ったことがない分際でアレだが、そこは大目に見ていただければ幸いである。
 

H.C.栃木日光アイスバックスのホームゲームのよさ:その1

「チケットが買いやすい」
 
まずはコレ。
いろいろなスポーツイベントに行くとわかるのだが、チケットの値段や購入方法は本当にさまざまである。競技、イベント、チームごとにまちまちで、時々「ん?」と迷ってしまうケースも発生する。単に僕が鈍くさいだけかもしれないが。
 
そして、このチケットの買いやすさはスポーツイベントにおいて意外と重要な要素だと思っている。
 
理想としては、
・購入→支払いまでがサイト内で完結する
・ピンポイントで指定席を選べる
・支払い/受け取り方法が複数ある
 
H.C.栃木日光アイスバックスに関してはこの条件をすべて満たしている。
 
 
ちなみにだが、僕がざっと調べたところアイスホッケーを含めたほかの競技は以下(2020年2月現在)。
 
リーグ主導で全チームのチケットが購入できる
・Bリーグ(バスケ)
・Jリーグ(サッカー)
・Vリーグ(バレーボール)
・トップリーグ(ラグビー)
・Xリーグ(アメフト)
 
チーム/団体ごとに購入方法を提供
・アジアリーグ(アイスホッケー)
・NPB(野球)
・Fリーグ(フットサル)
・プロレス
・格闘技
 
Bリーグ、Jリーグ、Vリーグはリーグ主導かつ指定席をピンポイントで選択することができて非常に便利。特にBリーグ、Vリーグは全チームのHPが同じフォーマットで作られているため、知りたい情報にたどり着きやすい。ここまで徹底されているのはすごいと思う。
 
「宇宙一嫌いな大田区総合体育館でバスケ、アースフレンズ東京Zvs青森ワッツを現地観戦。審判にキツく当たるのはアカン」
 
チーム/団体ごとに購入方法を提供している競技(アイスホッケー含む)は本当にまちまち。
サイト内ですべて完結できることもあれば、チケットぴあなどのプレイガイドへのリンクが貼られている場合もある。また、格闘技関係のように選手から直接購入するのが主流というケースもあったりする。
 
 
その中でもH.C.栃木日光アイスバックスのチケットはサイト内での座席指定、支払いまでが可能。なおかつ支払い方法も銀行振込、カード決済、受け取りも配送、QRコードなど多くの選択肢が用意されている。
 
申し上げたように「ストレスなくチケットの購入/受け取りが可能」というのは意外に重要で、それをチーム単体で実現しているH.C.栃木日光アイスバックスはすばらしい。
アジアリーグの中では東北フリーブレイズも上記の条件を満たしているようだが、その努力には頭が下がる。
 

H.C.栃木日光アイスバックスのホームゲームのよさ:その2

「ファンの雰囲気がいい」
 
続いて2つ目はコレ。
以前にも申し上げたが、個人的にアイスホッケーファンの雰囲気というのはめちゃくちゃいいと思っている。
 
会場への行き方やチケットの買い方など、わからないことをSNSで丁寧に教えてくれる親切な方が多く、会場を訪れる人も家族連れ、1人客、その他年齢層もさまざま。
音楽に合わせて立って応援する人もいれば、普通に座って観ている人もいる。観戦スタイルも人それぞれで自由度が高い。
 
字面だけ見ればごく当たり前の話なのだが、案外これが難しかったりもする。
 
プロ野球のスタンドでは「立って応援してこそ真のファン」と謎の同調圧力がかかることもあるし、応援席で座っているだけでSNSに写真を晒すバカも存在する。
 
観戦経験が少ないのでわからないが、サッカーのゴール裏でも似たようなことが起きているとか。
 
そもそもこんな議論が起きる時点で異常ですからね。
「【緊急企画】本物の応援とはなんなのかを徹底議論!」
 
2019年W杯での快進撃によって「にわかファン」という言葉が定着したラグビーも、実は昔からめんどくさい観客が多い。


その他、格闘技関係では自分の指定席を守らないチンパンジーがいたり、「素人がプロに口出しするな」「プロのすごさがわかれば批評などできなくなる」「つまらない試合など存在しない」などと“アスリートファースト”を曲解したファンの声が聞こえたりもする。
 
「アイスホッケーは集客に苦戦してるってホント? 霧降アリーナを初めて訪れて感じたことを列挙してみる」
 
その点、アイスホッケーの会場は
・誰でもウェルカムな雰囲気
・自由な観戦スタイル
・初見の人間がそこに自然と巻き込まれていく
 
いい意味での村社会というか、風通しがよくいつ誰が来ても受け入れ態勢が整っている感じ。遠目から見て「何か楽しそう」→試しに中に入ってみたらめっちゃ楽しかったみたいな。
 
本当に普通のことしか言っていないのだが、スポーツ観戦のギスギスした部分にうんざりしていた身としては、H.C.栃木日光アイスバックスの雰囲気はかなり新鮮だった。
 
なるほど。これがセルジオ越後氏の言う「地域への貢献」「憩いの場を作る」ってヤツなのね。
 
 
いや、実際にはアイスホッケーにもいろいろあるのかもしれませんが。
 

H.C.栃木日光アイスバックスのホームゲームのよさ:その3

「イベントが楽しい」
 
上記の「ファンの雰囲気がいい」と関連するのだが、H.C.栃木日光アイスバックスのホームゲームは本当に楽しかった。
 
「栃木日光アイスバックスvs東北フリーブレイズin霧降アリーナ現地観戦が最高杉。これで指定席3500円? やっす!!」
 
試合前から縦ノリの音楽が鳴り響き、チアリーダーのパフォーマンスでセレモニーがスタート。場内が暗転されてスモークの中から選手が1人ずつ登場して気分を盛り上げる。
 
また、ピリオド間にもキッズの試合やプレゼント企画、大玉送りなどの観客参加型のイベントが盛りだくさん。試合終了後のヒーローインタビューからファンとの写真撮影まで、極寒の中に放置される時間はほぼゼロ。
 
約2時間半~3時間、終始退屈することなく楽しい気分で会場を後にした次第である。
 
 
何度か申し上げているが、試合以外の部分で観客を退屈させない努力が見えるのはクソほど大事。
試合内容だけに依存すると、どうしても日によって当たり外れは大きくなる。チームの成績がそのまま人気に直結するというのはめちゃくちゃ危険な状態である。
 
もちろんプロチームは勝ってナンボだが、決してそれだけではない。実際には勝敗以外にも運営側ができることは山ほどある(と思う)。
特にアイスバックスのホームである霧降アリーナはアクセスが悪く場内も寒い。負の部分を補うための工夫は必須と言えるのではないか。
 
 
そういう意味で、
・ストレスなくチケットを購入できるシステム
・ファンの雰囲気がいい会場
・観客を楽しませる努力が山ほど感じられるイベント
を指定席3500円というお手頃価格で実現しているH.C.栃木日光アイスバックスのホームゲームはすばらしい。
 
その上、あれだけアクセスの悪い会場で常時7割近い観客を集めているのはめちゃくちゃすごいと申し上げている。
遠いけど。
 
 
以上がセルジオ越後氏の方針、運営に掌の上で踊らされた人間の率直な感想であるww
 
 

 

 

 

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