井岡完敗やな。ニエテスが凄すぎた。個人的には111-117かな。インファイトで歯が立たないのは予想外だった【結果・感想】

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マカオホテルイメージ
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2018年12月31日、中国・マカオで行われたWBO世界S・フライ級王座決定戦。
同級1位ドニー・ニエテスと同級3位井岡一翔の一戦は、2-1(116-112、110-118、112-116)の判定でニエテスが勝利。見事4階級制覇を達成した試合である。
 
 
序盤から激しいペース争いを繰り広げる両者だが、各局面でわずかにニエテスが井岡を上回る。
たびたびアッパーや右ストレートをカウンターでヒットし、井岡の攻め手を奪っていく。
 
中盤から足を使って突破口を探る井岡だが、冷静に対処するニエテスの牙城を崩せず。
終盤には強烈な1発をヒットするなど流れを掴みかけるシーンもあったが、決め手とはならずに試合終了。惜敗で王座戴冠を阻まれてしまった。
 
2017年大みそかに引退表明してからちょうど1年。
井岡一翔にとっては復帰2戦目での大一番となったが、残念ながら日本人初の4階級制覇はならず。
 
なお、試合後には「今日は僕の日じゃなかったが、これでさらに燃えてきた」とコメントするなど、ニエテスとの再戦に前向きな姿勢を見せている。
 
「井岡一翔vsシントロン予想。シントロンはそこそこよさげだけど、井岡の勝ち方が楽しみですね。パワーでねじ伏せたら最高かな」
 

すごい試合に大満足です。2018年ベストバウトですかね?

まず最初に、すごい試合だった
 
試合前には「2013年のロマゴンvsエストラーダ戦並の好試合になるんちゃうか?」などと申し上げたが、マジでその通り。
高度な技術戦などと呼ぶのもおこがましいというか、僕にはよくわからない細かい駆け引きが山ほどあったのだと想像する。
 
そして、それを踏まえた上で、今回は井岡一翔の完敗だったなと。
 
個人的なガバガバ採点では111-117でニエテス
ジャッジの1人が110-118をつけていたが、割とガチでなくはない。
それくらいニエテスが完勝した試合だったと思う。
 
でもまあ、とにかくナイスファイト。
間違いなく両者ともすごかったし、感動的だった。最後の最後に2018年ベストバウト出ちゃいましたかね。
 
那須川天心vsフロイド・メイウェザー戦のお祭りとはまったくベクトルの違う楽しさに僕は大満足でございます。
 
「メイウェザーvs那須川天心…。すまん、素直に謝る。この結果は予想してなかった。でもこの2ヶ月ホントに楽しかったわ」
 

予想とは真逆の結果。まさか井岡がインファイトで歯が立たないとはね

具体的な感想としては、両者の力関係が見事に予想と真逆だった感じか。
 
戦前の僕の予想は井岡の大差判定勝利。
 
壮絶な距離の奪い合いとペース争いの末に、各局面でわずかに井岡が上回る。
両者にほとんど差はないものの、ラウンドごとに優劣をつけるとすればかろうじて井岡。その積み重ねにより、最終的にはそこそこの大差がついて井岡が勝利すると予想していた。
 
「俺たちの井岡一翔(SANKYO)が大みそかに戻ってくる。日本人初の4階級制覇を刮目せよw ニエテスとマカオで決定戦」
 
で、実際の結果は真逆。
もう、ぐうの音も出ないほどの真逆。
ここまで正反対の外し方しますか? というほどに真逆ww
 
特に、あの井岡がインファイトでここまで遅れをとったことには心底驚かされた。
 
いつも通りガードを上げ、鋭い左を出しながら距離を詰める井岡。
対するニエテスも左ジャブで井岡の前進を迎撃。井岡ほどの鋭さはないが、思った以上に伸びる左がたびたびガードの間を突き抜ける。
初回を観る限り、中間距離でのリードの差し合いはほぼ互角、もしくはやや井岡か。
 
 
そして、距離を詰めた井岡がニエテスの懐でボディ、顔面へ流れるようなコンビネーションを放つ。
 
恐らく井岡はこの位置での攻防に絶対の自信を持っていて、実際ほとんどの試合をインファイトを支配することで勝利してきた選手。
至近距離での回転力と正確性は全階級を通しても一級品。僕もこの位置での差し合いで井岡を上回る選手はほぼいないと思っていた。
 
「俺たちの井岡一翔(SANKYO)が帰ってきたぞ。強豪アローヨに何もさせずに圧勝!! 待たせんじゃねえよボケがww」
 
ところが。
今回のニエテスがそれをやっちまうとは。
 
流れの中で井岡が必ず出す左ボディを確実にガードし、すぐさま右のクロスをカウンターで被せる。
コンビネーションの打ち終わりを狙ってガードの間に左を通し、さらに下からアッパーを突き上げる。
左肩で押し込む井岡に対し、スッと身体を引いてスペースを作り、その瞬間にコンパクトな右を打ち込む。
 
中間距離ではパンチの伸びと踏み込みの鋭さで出足を止め、近場での差し合いでは井岡のコンビネーションに絶妙なタイミングでカウンターを返す。
 
研究と準備、引き出しの多さがケタ違い。
井岡攻略にはリーチを活かしたカウンターが有効なことは2014年のアムナット・ルエンロエンが教えてくれたが、それをほぼ完璧に遂行されたという事実はかなり重い。
 
井岡も終盤はカウンターを被弾した直後に足を踏ん張って強引に腕を振っていたが、正直決め手になっていたとは言い難い。
まさか、この選手が攻め手を失って相手の周りをグルグル回る事態になるとはww
 
「井岡一翔がいれば大丈夫。4階級制覇に向けて大貴ジムで日本復帰。アストン・パリクテとの決定戦か」
 

ここまで完敗するとは思わなかった。自分の得意分野で上をいかれて負けたのは衝撃だよね

マジな話、自分の得意分野で歯が立たない井岡一翔というのはちょっと想像できなかった。
 
パワー負けしたわけでもない。
サイズ差があったわけでもない。
間合いを支配されたわけでもない。
相性云々の話でもない。
 
自分の得意な位置で、自分の得意な攻撃パターンを駆使し、自分の防御を総動員した上で。
全局面で上をいかれて負けた。
 
確かに井岡は打ち終わりにその場に留まる時間が長いとか、間合いを詰めるパターンが少ないなど、いくつか狙い目はあるのかもしれない。だが、そんなのはごく些細なことで、欠点と呼ぶほどのデカい穴でもない。
 
そもそも、これまで井岡のコンビネーションにしっかり対応した相手など皆無だったはず。
繰り返しになるが、僕はインファイトで井岡が遅れをとること自体があり得ないと思っていた。
 
 
いや、すげえなドニー・ニエテス。
「ボディが効いてるから後半落ちる」と再三言われつつ、結局最後まで持ちこたえたしね。
 
僕は完全にこの選手の実力を侮っていたことを謝罪させていただくww
って、誰に?
 
とはいえ、敗れた井岡も再起に前向きとのことで、その点は安心した。
最終ラウンドを観て、「もしかしたらこれが井岡の現役ラストラウンドかもしれんな」などと思っていたので。
 
今後どうするかは不明だが、ぜひまたがんばってもらいたい。
 
「これが井岡一翔じゃゴルァ! って試合だったな。パリクテを10RTKOに下して4階級制覇。今回は厳しいかも? とか言ってスマソ」
 

今回はSANKYOとTBSさまさまだった。井岡一翔の商品価値を見込んでねじ込まれた興行


なおこれは完全に余談だが、今回の興行はホントにSANKYOとTBSさまさまだったんだなぁと思わされることが多かった。
 
リングのど真ん中にはデカデカと「SANKYO」のロゴが貼られ、リング周りも日本企業の広告ばかり。
試合前のスクリーンにも延々とSANKYOのCMが流れ、実況席にはTBSアナウンサー、解説には内山高志と内藤大助。
 
で、実際の試合もセミセミが京口vsブドラー、セミが坂本vsムザラネ、メインが井岡vsニエテスという日本人祭り。中国開催だというのに、メインクラスに中国人選手は皆無という。
 
なるほど。
確かにこれは井岡一翔の商品価値を見込んだSANKYOとTBSがねじ込んだものだったのだろうと。所属ジムとのゴタゴタによって、日本で試合ができない井岡のために用意された舞台なのだろうと。
 
その件についてここであれこれ言うつもりはないが、まあ大変ですよね。
 
「メイウェザーが神である理由。「カネロ戦はイージーだった」。ビジネスはセンスとタイミング。そして、何より意思の強さが必要なのであるw」
 
そして、内山高志ってホントに誰とでも分け隔てなく付き合うよなww
亀田兄弟とも井上尚弥とも山中慎介とも仲よさそうにしてるし。試合中に井岡のことを「カズト」呼ばわりしそうになってたのもちょっとおもろかったww
 
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