読まなくても書ける! 読書感想文の書き方例【夏休みの宿題編】8月31日からでも間に合うぞ!

読まなくても書ける! 読書感想文の書き方例【夏休みの宿題編】8月31日からでも間に合うぞ!

読書イメージ
読書感想文って得意ですか?
手っ取り早い読書感想文の書き方を知りたいですか?
読まなくても書ける方法なんてあるわけないと思っていませんか?

あるんです。
お教えしましょう。
極限まで手間を圧縮し、8月31日からでも間に合う読書感想文の書き方を。
なおかつ、そこそこの評価が得られる書き方を。

学生のみなさんにとって、夏休みの宿題の中でかなりやっかいな部類に入るのが「読書感想文」ではないでしょうか。

僕もいやなことは後回しにするタイプの人間なので、夏休みも残り数日を切ったところでようやく本腰を上げるという愚行を毎年繰り返していたタチです。

その中でも、特にどうしようもなかったのがこの「読書感想文」。
夏休みも残り数日。その中で本を一冊読み、なおかつ担任が納得するレベルの感想文を書く。そんなことが凡人の僕にできるわけもありません。

ギリギリまで追い込まれたあげく、苦し紛れに国語の教科書から適当な作品を選んであらすじを書き連ねる始末。

〜〜〜〜〜〜

○○という名前の者がおりました。
○○が××をしていると、それを見た△△が言いました。
「○○はいつも××してるな。だから□□なんだよ」
それを聞いた○○はこう言いました。
「△△はそう言うけど、自分はいつも××をしているときに▲▲なんだよ。だから~」
△△と○○、僕は○○が言うことが正しいと思いました。

それから数日、いつものように○○が××をしていると、再び△△が○○の前に現れてこう言うのです。
「○○、すまない。この前は▲▲と言ったけど~」
それを聞いた○○は優しい目でこう言いました。
「いいんだよ△△。そんなことよりこっちに来て一緒に××しないか?」

僕はこの○○の言葉にとても感動しました。
本当は○○は、△△のことを■■だと思っているはずなのに~

〜〜〜〜〜〜

「あらすじをなぞっただけ」の薄っぺらい文章。担任教師が常々「ダメだ」と言う書き方です。「これは感想文ではない」と、バッサリ切られるパターンそのものです。

とはいえ、国語の授業で「読書感想文の書き方」をしっかりと習った記憶などどこにもない。それなのに「この書き方じゃダメだ」と言われる。
いやいや、なんじゃそりゃ。

こうなったら僕がやるしかない。
読書感想文を書かなくてもいい年齢になった僕が、今まさに無駄な使命感に燃えています。理不尽な読書感想文に苦しむ学生のために、短時間で書く方法を提唱してみたいと思います。

題して「読まなくても書ける! 読書感想文の書き方例」

我ながら最低の字面ですが、気にしないで邁進していきましょう。

まず、今回の方法を実践する上での具体的な条件を記載しておきます。
・スタートは夏休みの最終日である8月31日
・いい成績をとるための方法ではなく「まあまあちゃんとしてる感じ」を出す
・5段階評価の2か3くらいを目指す

といったところでしょうか。

「仕事でのストレスが臨界点に達しそうな会社員のあなたがすべきこと」

担任の目にとまるような素晴らしい感想文を書くのではなく、目指すのはあくまでもまあまあの出来。その他大勢に埋没するための方法と考えてください。8月31日に始めて間に合わせるのだから、あまり贅沢は言ってはいけません。

とにかく無難なフィクションを選ぶ

まず本の選び方ですが、とにかく無難なフィクションを選んでください
といっても「国語の教科書から適当に選ぶ」のはNGです。こういう浅はかな選択は担任に嫌われます。そして目立ちます。

というわけで、このページから選ぶことにしましょう。
青少年読書感想文全国コンクール
そして、その中の課題図書ページから選ぶことにしましょう。

「青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書。
選択の的確さ、無難さ、選びやすさ。どれをとっても一級品です。ここから選んでおけば、まず間違いありません。

次に選び方ですが、必ずフィクションを選ぶようにしてください。
ノンフィクションを選んでしまうと、今から提唱する方法が使いにくくなります。波風立てずに無難にやり過ごすには、わざわざあまのじゃくになる必要はありません。

本は読まない! あらすじだけを把握する

本が決まっても、購入する必要はありません。というより、本を読まないでください

もう一度言います。
読まないでください。
買わないでください。

あなたにそんな時間はありません。

本が決まったら、まずは物語のあらすじを調べます。
タイトルをGoogleで検索するなりAmazonのレビューを読むなりしましょう。
課題図書に選ばれる本です。あらすじ説明くらい必ず見つかります。ブログなどで独自に感想を書いている人がいるかも知れません。

その本がどんな物語なのか。とにかくあらすじを把握することに全力を尽くします。
「作者の伝えたいこと」
「問題提起」
「独特の切り口で鋭く切れ込んだ~」
こういった優等生的見解は必要ありません。ただひたすら内容の大筋を把握するのです。

「中学高校のマラソン大会を廃止する方法←「あの行事の存在が許せない」人のために」

ひたすらその本をディスる

あらすじを把握したら、いよいよ感想文を書き始めます。
繰り返しになりますが、あらすじを把握したからといって、それを書いてはいけません。
あらすじを書いてしまうと、上述した「担任が最も嫌う文章」が完成してしまいます。書きたいのはわかりますが、その衝動をグッと我慢してください。

ではいよいよ本番です。
机に座り、背筋を伸ばしましょう。

そして、ひたすら作品をディスってください

とにかく真っ向から作品を否定しましょう。
何から何まで否定しましょう。

いきなりそんなことを言われてもできないですか?
大丈夫です。
最も簡単なのは設定を否定することです。
「この設定のおかげで、いまいち感情移入ができなかった」
こう言いましょう。

フィクションというのは、言ってみれば荒唐無稽な設定にどれだけリアリティを持たせるかという部分がキモになります。
なので、あえてそこを逆手に取って、荒唐無稽な部分のみにスポットライトを当ててください

そして、「一般常識」というベクトルに当てはめて、あなたの意見を超現実的な視点から述べるのです。
平凡に生きる人代表として、いかに物語の中で起きていることに現実感がないかを平坦かつ淡々とした文章で述べるのです。

自分の本心であるかどうかは関係ありません。
大事なのは、自分の立ち位置がこの作品とは対極にあると明言することです。冷静に、平坦に、超現実的な目線で自分の立ち位置を表明してください。

もしかしたら「解説だけ読んで書いてるだろ?」というツッコミが入るかもしれません。
問題ありません。そういった自体に備えて、先に宣言しておくのです。
「解説には○○と書いてあったのだが〜」
この一文を入れておけばいいのです。

プラスアルファとして、自分の体験をでっち上げるのも効果的です。
青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれるような本です。
どれだけ暗い話だろうと、テーマが重かろうと、物語のどこかに必ず救いがあるはずです。それを否定しましょう。
「僕はこの主人公と同じ境遇におかれた経験がある。だけど、この主人公のような○○はいなかったし、助けてくれる××もなかった。現実的にこんなに都合よく救世主が現れるわけがない」

大丈夫です。
これから先、あなたの人生でいくらでも事実をでっちあげる機会に遭遇します。
アルバイト先の履歴書の「志望動機」欄には何と書きますか? 「社会経験のため」とでも書いておきますよね? 本当は遊ぶ金が欲しいからでしょ?

あらかた作品否定が終わったら、最後にこの言葉で締めくくりましょう。
「自分はクラスメートにこの主人公がいたとしたら、恐らく仲のいい友だちにはなれないだろう」
明確な理由はいらないです。何となくそれっぽく聞こえます。印象操作です。

感想文の例

では試しに、実際に僕が読書感想文を書いてみたいと思います。

作品名は
ぼくの、ひかり色の絵の具

当然ですが、僕はこの物語を見たことも聞いたこともありませんでした。

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一言で言うと、非常に感情移入のしづらい作品だった。

「口下手で話すことが苦手な『ユク』が、素直で明るい女の子の『ハネズ』の励ましによってしだいに絵を描くことの喜びや意味を理解する」
という物語なのだが、口下手で自分を表現するのが苦手な主人公が「絵が得意」という設定が、どうも僕には受け入れることができなかった。

「口下手ではあるが、突出した才能を持つ」という設定は、非常に話を展開しやすいことは理解できる。だが現実的には「口下手で絵も得意ではない子ども」の方がはるかに多いはずである。

物語の中では「絵」という表現方法に救いを見出しているのだが、だったら「絵が得意ではない」だけでなく、「これといって特技を持たない口下手な子ども」はどうすればいいのだろう。まったく救われないではないか。

さらに、素直で明るい女の子の「ハネズ」の存在というのもすんなり入ってこなかった。こんなに都合よく素直で明るい女の子がそばにいるわけがないし、助けてくれるわけもない。

綺麗な物語にしたいのはわかるのだが、口下手で根暗な主人公の周りには、現実的に考えてもっと陰湿で意地悪い人間が群がるのではないのか。そう思わずにはいられないのだ。

・自分の思いを具現化できるほどの絵の才能
・素直で明るい女の子の励まし

これだけ見ると、むしろ彼は恵まれた境遇にいるとすら思えてくる。そして絵を描くことによって徐々に大切な友だちが増えていくという展開。最高に幸せではないか。
はっきり言って羨ましいくらいである。

解説文を読むと、人とのふれあい、関わりの中で自分の世界を広げていく、自分の大切だと思う感性を育てていく。そういったコミュニケーションをテーマにした作品とある。だが少なくとも僕の経験上、こんな都合のいい展開が訪れるとは考えられない。僕自身も口が達者な方ではないが、とりあえず僕の周りには、僕を助けてくれる素直で明るい女の子は存在しない。
最初の設定が現実離れし過ぎていて、どうも僕には刺さるものがない作品だった。

これは仮定の話だが、もしもクラスメートにこの主人公のような男の子がいたら、僕はその男の子と仲良くなるのは難しい気がする。

今回、西村すぐりさんの作品を初めて読んだのだが、残念ながら今のところ別の作品を読んでみようという気にはなれないのが本音である。

もちろん「僕には合わなかった」というだけであって、この作者の作品が好きだという人を否定する気はまったくない。

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いかがでしょうか。
これで大体800文字ちょっと。400字詰め原稿用紙2枚分です。
所要時間もろもろ合わせて2時間弱。
ちょっと偏ってはいるものの、開始が8月31日と考えれば上出来ではないでしょうか。

もっとディスを増やして文字数を稼ぐこともできるのだが、やり過ぎると目立ってしまう可能性があるので、その辺のさじ加減も鑑みた上でこの分量にしてみました。

「哲学の木は撮影禁止にするより、入場料を徴収して商売するべきなんじゃないかと思った件」

実践する上でのコツは、とにかく手抜き感が出ないように、なおかつ尖り過ぎないように。この辺りの絶妙なバランス感覚を大事にして書いてみてください。

いや、もちろんまじめに感想を書くことが一番ですよ?

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