ウェールズvs日本戦予想!! ラグビーテストマッチ2016。日本勝てるんじゃないのかこれ? 言うほど今のウェールズは強くないぞ?【展望】
ヨーロッパ遠征中のラグビー日本代表は2016年11月19日、世界ランキング6位の強豪ウェールズと対戦する。試合はウェールズの本拠地ミレニアム・スタジアムで行われ、7万人のウェールズファンが押し寄せることが予想される。
前回試合のジョージア戦で28-22と逆転勝利を飾った日本代表。テストマッチのクライマックスとも言えるこの試合で、完全アウェイの中どれだけ食い下がることができるかに注目である。
「日本vsジョージアテストマッチ感想。タックルの精度と両翼の決定力が光った試合。そもそもジョージアがダメ過ぎた」
なお両チームの世界ランキングはウェールズ6位に対し、日本は11位となっている。
勝敗予想は思いきって日本代表の勝利!! ウェールズってそこまで強くない。意外と勝つチャンスはあるぞ
ラグビー日本代表、ウェールズに挑戦!!
2015年のW杯以降、僕の中で若干空気となりつつあるラグビー。
だが、前回のジョージア戦に勝利したということで、性懲りもなくウェールズ戦の予想をしてみたいと思う。
日和見主義と言われてしまうかもしれないが、そんなことは関係ない。ただ純粋に日本を応援する気持ちに嘘偽りなし!! である(やかましい)。
まず最初に勝敗予想だが、日本の僅差勝利でいきたいと思う。
はい。
まさかの日本勝利予想です。
いや、もちろん希望的観測も多分に含まれていることは否定しない。普通に考えればウェールズのダブルスコア勝ちだろう。
だが、このテストマッチでのウェールズの試合を観ると、正直申し上げてそれほど強くない。
「ほら見ろ。今のウェールズはそこまで強くない。日本が勝つタイミングはここしかないというくらいに【結果・感想】」
若手中心の日本代表。
FWの主力メンバーに辞退者が多い。
あまり前向きな情報を聞かない日本代表ではあるが、今回のウェールズ相手であればつけ入る隙は十分あると思う。
なので、思いきって日本代表の勝利予想をぶち上げたい。
20〜30点前後のスコアでの競り合いに持ち込めれば、そのままジャイアントキリングを達成できる可能性は高い。個人的に、それくらいこの試合にはチャンスがあると思っている。
気のせいかもしれないが。
ウェールズのスタイルは日本代表が目指すラグビー。ジョセフHCが理想とするチームに近い
ウェールズのスタイルをざっと観て思ったのは、ジョセフHCが参考にしているのはまさしくこのチームだということである。
密集サイドにFWを配置し、数人でラッシュをかける。
FWが2、3回ラッシュで突っ込み相手のディフェンスを崩す。そこから大きく外に展開して勝負をかける。
ラインを深めにとり、フルバックやブラインドをライン参加させて相手のスペースに走り込む。
また、10m付近ではキックを多用し、相手ディフェンスの裏でセンター陣が競り合う。相手がキャッチした瞬間を狙ってタックルに入り、No.8やフランカー陣が後ろから勢いよくフォローする。
ディフェンス面で言うと、あらかじめ外側のプレイヤーが前に出てボールキャリアを囲むスタイル。インパクトプレイヤーをなるべく早めに見つけ、躊躇のないタックルでスピードにのる前に止める。つまり、外に大きく展開させないためのディフェンスである。
FWの縦突進と相手を囲むディフェンス。
この両輪で相手のペナルティを誘い、PGのチャンスを得て細かく得点を刻む。最終的に30点前後のスコアで粘り勝つことを目標にしたスタイルである。
どうだろうか。
まさしくジョセフHCがやろうとしているラグビーそのものだと思うのだが。
ある意味、SO田村と心中するラグビーではあるが、この先どうなるかが見ものである。
ウェールズにつけ入る隙はある。参考になるのはオーストラリア。日本の快速バックスリーがディフェンスラインを突き破れば絶対にチャンスはくる
今回の遠征でNo.1の強豪ウェールズだが、先ほども申し上げたようにつけ入る隙はある。
というより、このウェールズのスタイルは今の日本とかなり相性がいい。
まず外側のプレイヤーが前に出て相手を囲むディフェンスだが、外展開によるビッグゲインを防ぐことができる反面、アングルをつけて走り込むプレーには脆い。
外側が前に出るということは、当然内側のプレイヤーとの間にギャップを作ることになるわけで、そこにタイミングよく走り込めばゲインを切ることは容易い。
そして、それを見事に実行してみせたのがオーストラリアである。
SOとセンターの裏からFBがアングルをつけて走り込み、トップスピードでゲインラインの後ろに出る。さらに内側からダミーのセンターが素早くフォローに回り、リターンパスをもらう。
一度裏に出られたウェールズ側は後ろから追いかけるディフェンスを強いられ、激しくボールを動かすオーストラリアについていけない。何とかしがみついて動きを止めるものの、ボールを殺すまでには至らず。
前回の試合ではこのパターンで何度もピンチを迎え、実際にトライも奪われていた。
もちろんオーストラリアチームの凶悪バックスリーとセンター陣の力ありきなのは間違いないが、あのディフェンスを崩す攻撃としては理想的だったことも確かである。
そして、日本の持ち味は何と言っても強力なバックスリー。
パワーのヘスケスにテクニックの福岡。抜群の決定力を持つ山田と万能FB松島である。
さらにセンター陣には日本が世界に誇るインパクトプレイヤー立川に加え、先日代表デビューを飾ったラファエレもいる。
「人気? 低迷? それでもラグビー人気が定着しないワケ。ワールドカップでの快進撃を続ける日本代表」
ジョセフHCが標榜する「ボールを動かすラグビー」が実行できれば、冗談抜きでチャンスはある。
ウェールズがどれだけ強豪だろうが知ったこっちゃない。日本のバックス陣がいかにすごいかを7万人のウェールズファンに見せつけてやれという話である。
ウェールズに日本が勝つにはセットプレーの安定が大前提になる。スクラムとラインアウトが安定しないと話にならない
申し上げたように、今回の試合で日本がウェールズに勝つには何と言ってもバックス。特にバックスリーがどれだけウェールズのディフェンスラインを切り裂けるかにかかっている。
そして、それを実行するにはやはりセットプレーの安定である。
前回のジョージア戦のように、スクラムとラインアウト両方で圧倒されるようでは自慢のバックスも見せ場を作ることができない。
「サンウルブズがフォースに大敗。力負けっすね完全に。フォースのゲームプランどおりに進んで理想的に負けた」
見たところ、ウェールズはセットプレーがそこまで安定しているわけではない。
どうなるかはわからないが、前回ほどダメダメな結果にはならないような気がする。というより、そうでなくては困る。
また、ディフェンス面は前回くらいのタックルができていれば問題はない。
ウェールズはジョージアに比べれば組織的なラッシュを見せるものの、ジョージアほどのパワフルさはない。誰が突っ込んでくるかを早めに判断し、芯をずらされないようにタックルに入る。これさえできればそこまで脅威には感じないはず。
さらに、バックスの展開力が持ち味というフレコミではあるが、正直どうってことない。
そこまでスピードがあるわけでもないし、飛び抜けたインパクトプレイヤーがいるわけでもない。大きく外に展開するパス回しが得意なわけでもなく、こちらも前回のようなディフェンスができれば大丈夫だろう。
というか、そこまですごいかねウェールズのバックスって。
とてもじゃないがそうは思えなかったのだが。
それとも僕の目が節穴なだけか?
勝負は前半。スロースターターのウェールズをビビらせろ
長々と申し上げてきたように、今回のウェールズ戦に日本が勝つチャンスは十分ある。
セットプレーで確実にマイボールをキープし、快速バックスリーがいいタイミングでボールを受けることができればトライチャンスは絶対に生まれる。
そして、恐らく勝負は前半。
ウェールズはどちらかというとスロースターターのチームなので、体力のある前半に一気に突き放したい。
開始から20分までに2トライほど奪い、リードを保ったまま後半に持ち込む。
もちろんウェールズが相手なので失点はするだろうが、常にリードした状況でラストまで持ち堪えるのだ。そして、最後の最後で途中交代のヘスケスがパワフルなトライを奪う。
そんな感じでウェールズを倒すとともに、世界ランキングを根こそぎいただければ最高である。
この試合に勝てば、日本でのラグビー熱が再び盛り上がることは間違いない。
2015年W杯の快進撃、リオ五輪でのセブンスと続き、強豪ウェールズにジャイアントキリングをかませば2016年も最高の年だったと胸を張って言えるはず。
「ラグビーセブンスの魅力。メダル獲得できるか? ニュージーランド、フランスに勝利し、フィジーと激突」
ここまでデカいことを言って負けたらすみません。
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