レイ・バルガスvsロニー・リオス予想。亀海vsコット、マクレガーvsメイウェザーもいいけど、この試合も楽しみ【展望・予想】

NO IMAGE

ライブお客さん
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
2017年8月26日(日本時間27日)に米・カリフォルニア州で、WBC世界S・バンタム級タイトルマッチが行われる。
同級王者レイ・バルガスがランキング3位の挑戦者ロニー・リオスと対戦する試合である。
 
 
無敗のレイ・バルガスが初防衛戦を迎える。
しかも、ミゲール・コットvs亀海喜寛と同興行。オスカー・デラホーヤのGBPと契約後、初のリングとなる。
 
相手のロニー・リオスは28勝1敗13KOの強豪。
2014年にロビンソン・カスティジャノスにTKO負けを喫しているが、それ以外は全勝の強豪である。
 
「弱点バレバレやんけ。レイ・バルガスがロニー・リオスに大苦戦。バルガスがわかりやすく弱みを露呈」
 
今年2月にギャビン・マクドネルとの大接戦を制して王座を獲得したレイ・バルガスが、好戦的なファイターであるロニー・リオスを相手にどのような試合を見せるか。
今回も芯の強さを見せつけることができるかに注目である。
 
「ギャビン・マクドネル敗北!! レイ・バルガスがポイントゲームを制して初の王座奪還!! 手がなが〜〜い!! 動きがはや〜〜い!!」
 

レイ・バルガスが防衛戦だってよ。で、GBPと契約締結だってよ。もう日本にくることもなさそうだな……

以前にも申し上げた記憶があるが、僕はレイ・バルガスをめちゃめちゃ応援している。
Twitterのフォロワーさんが話題にしていたのをきっかけで試合を観て、「おお、こいつはええな」と。ちょうどWOWOWエキサイトマッチでもO.A.され、ますます気に入ったという経緯がある。
 
いつか日本に来ないかなと期待していたところ、2016年9月に長谷川穂積がウーゴ・ルイスに勝利。「これでレイ・バルガスが日本で観られるぜ!」とテンションが上がりまくったところ、残念ながら長谷川は引退。英国でギャビン・マクドネルとの王座決定戦に進んでしまった。
 
「言うほどいい試合かこれ? 長谷川穂積がウーゴ・ルイスにTKO勝利で5年ぶりの王座奪取!! すまん長谷川、あんまり感動せんかった」
 
そして今回、オスカー・デラホーヤのGBPと複数年契約を締結したとのこと。
これでジェスレル・コラレス同様、日本で観られる可能性は低くなってしまった。
 
選手の買いどき、売りどきを逃さない嗅覚はさすがデラホーヤだなと思う反面、日本の常連になりそうだった選手がいなくなるのはちょっと寂しい気もしている。
 

勝敗予想はレイ・バルガスの9RKO勝利。でもロニー・リオスは普通にいい選手だと思う。ガードの緩さは気になるが、両腕を全力で振るスタイルはいいよね

今回の勝敗予想だが、レイ・バルガスの9RKO勝利でいきたいと思う。
 
とりあえず、挑戦者であるロニー・リオス。
この選手の過去の試合をいくつか観たが、なかなかいい選手ではないだろうか。
 
スタイル的にはファイタータイプで、思いきり両腕を振り回してのボディを得意とする。
 
身体を丸めてやや猫背気味に構え、ジリジリと間合いを詰める。
自分の得意な距離まで近づいたところで渾身の左を打ち込み、追撃の右。
身体を振りながら相手の退路を塞ぎつつ、打ち下ろし気味の右ストレート。そのまま身体を寄せて左右ボディにつなぐ。
 
特徴としては、とにかく腕を思いきり振ること。
自分の腕が伸びる位置で出すパンチにまったく躊躇がなく、思いきりのよさで相手を下がらせることができる。
コンビネーションが多彩なわけではないが、腕をぶん回すことで恐怖感を植え付けるという典型的なファイターである。
身体の線が太く、首から肩回りが非常にガッチリしていて馬力もありそうに感じる。
 
「グヴォジクすっげえわコイツ。ベイカーを圧倒して6RTKO。内山と井岡とリー・セルビーのいいとこ取りしたようなヤツ」
 
だがその反面、機動力がある方ではない。
特に距離を詰める際の足取りは微妙で、スピードのある相手に翻弄される傾向が強い。
全身に力を込めて腕を振るせいか、狙いを定め過ぎるせいか、パンチを出すまでの溜めも長い。
 
また、ディフェンスも決していいとは言えず、ガード中心の割にガードが緩い
 
恐らくフットワークを使われ、手数で圧倒されると何もできなくなるというのがこの選手の弱点ではないかと思う。2014年のロビンソン・カスティジャノス戦では、まさにそのパターンでTKO負けを喫している。
 
「コラレスゥゥウウ〜〜……。カスティジャノスに大苦戦の末ベルトを守る。負傷判定で3度目の防衛成功。負けに近い勝利ってヤツ?」
 

レイ・バルガスとの相性はすこぶる悪い。出入りとスピードについていけず、手も足も出ない可能性もある?

そして、フットワークのないロニー・リオスにとって、レイ・バルガスは相性的にかなりキツい。
 
上背とリーチを活かした鋭い踏み込みに加え、前後左右へのスピードもある。
身体を目一杯伸ばしたボディやフック。
長い腕をうまく使い、アイスピックのようなパンチを遠目からヒット。打ったらすぐ離れてサイドへ回る。
これをやられると、ガードが緩く追い足もないリオスは手の打ちようがなくなる。
 
レイ・バルガスはカスティジャノスよりもレンジが長く、カスティジャノスよりもスピードもパワーもある。さらに、カスティジャノスよりも手数も出る。
キャリアで唯一敗れた相手より、すべての面で上回る選手。
スペック的にはどう考えても厳しい。
 
「おおう、やっばい。井岡一翔にダラキアンとの指名試合交渉出ました。今回の相手はちょっとマズイんじゃないか? 決まればだけど」
 
鋭い出入りについていけず、射程の外から強烈なパンチをバシバシ打たれる。自分のパンチは当たらず徐々に疲弊させられる展開になるのではないだろうか。
 
そして、ダメージと疲労が蓄積した9Rにガードの間から右フックを被弾。
ガクッと膝が落ちたところにバルガス得意のラッシュを浴びてコーナーに釘付けにされる。
そのまま棒立ちになった様子を見たレフェリーが割って入りストップ。
 
よくわからないが、そんな感じの結末が待っているような気がしている。
 
「WBOAP王座がしょーもないなんてことは絶対ないから。小原佳太がWBOアジア・パシフィック・ウェルター級王座決定戦に勝利」
 

レイ・バルガスの弱点は至近距離での打ち合い。ムニョスやマクドネルにかなり苦労させられてる

では、ロニー・リオスがレイ・バルガスに勝利するにはどうすればいいか。
戦力的には圧倒的に不利だが、その中で希望を見出すには?
 
これはもう明白で、とにかくインファイトに持ち込むしかない。
 
驚異的なフィジカルと攻撃力を持ち、チャンスでは一気に相手を攻め落とすバルガス。また、ときには左を連打して持久走で逃げ切ることもできる。
不器用そうなところを含め、ちょっと井上尚弥とイメージが被る選手である。
 
「井上vsリカルド・ロドリゲス感想。だーめだ、ムリムリ無理無理。無謀な挑戦お疲れロドリゲス。井上はさっさと階級上げなさい」
 
そして、この選手の唯一(かどうかは知らないが)の弱点は、インサイドでの打ち合い。
2016年9月のアレクサンデル・ムニョス戦の1Rや、前回のギャビン・マクドネルの後半など。懐に入って連打を浴びせてくる選手に四苦八苦するシーンが目立つ。
 
踏み込みが鋭く距離も長い。
動きも速く、なおかつ強烈な連打で相手の心を折ることもできる。
 
ただ、その分至近距離での対応には甘さが見られ、自分の長い腕を持て余す傾向がある。基本的に首が長くガードが低いためか、フック系のパンチを顎に被弾しやすい。
 
「レイ・バルガスがムニョスに勝利し、また一歩王座へ近づく。でも見た目ほど圧勝じゃなかったな」
 

ロニー・リオスは相打ち覚悟の右フックでKO勝利を目指そうぜ。左右ボディからの右で豪快にダウンさせろや

ロニー・リオスの狙いはまさにここ。
被弾覚悟で接近戦に持ち込み、左右の強烈なボディから顔面へ右フック。
 
バルガスのボディやストレートに耐えつつ距離を詰め、相打ち覚悟で左右ボディを連打。
バルガスの意識を下に向けておき、意表をついていきなりの右を顎にドカン。
このパターンがハマれば、もしかしたらバルガスがマットに転がるシーンもあるかもしれない。
 
もちろんこの選手のディフェンスのヌルさを考えると、どれだけバルガスの攻撃に耐えられるかがカギになるわけだが、これはもう「がんばれ」としか言いようがない。
 
レイ・バルガスの怒涛の攻めに耐え抜き、あのパワーをフィジカルで押し返す。
残念ながら、それ以外にロニー・リオスが勝てる見込みが見当たらない。
 
「カネロ・アルバレスvsゴロフキン予想。頂上決戦開幕だぜ。若き英雄か、破壊の帝王か」
 

てか、最後はやっぱりレイ・バルガスが勝でしょ。いや、むしろ勝て。そして、ビッグマッチ路線にコマを進めろ

まあ「ロニー・リオスが勝つにはどうすれば」とあれこれ考えてきたが、何だかんだで勝つのはレイ・バルガスではないだろうか。
というより、僕自身がレイ・バルガスのファンなので、ぜひ勝ってもらいたいと思っている。
 
敢えて懸念材料を挙げるとすれば、ここ数戦でやたらと持久走に逃げる姿が増えたことか。
特に前回のマクドネル戦では、ペースを掴んだ序盤のスタイルをあっさりと捨て、5Rから持久走を始めてしまった。
案の定、マクドネルの追い足に苦労させられ、命からがら2-1の判定で勝利したという経緯がある。
 
「亀海がコットをダウンさせる未来が見えた。亀海の大の字KO勝利以外あり得ない。やる前からわかる。やらなくてもわかる」
 
恐らく接近戦への苦手意識が強く、懐に入られることに極端に恐怖しているのだと思う。
もともとの地力を考えれば、ある程度の相手であれば至近距離でも何とかなりそうに見えるのだが。
 
 
そして、仮にこの試合に勝てた場合、できればビッグマッチ路線を歩んでもらいたい。
WBAの久保隼vsモイセス・フローレスの勝者、もしくはその王座に挑戦する? 亀田和毅との統一戦もいい。または、WBOのヘスス・マグダレノというのもアリだ。
 
「亀田和毅が余裕の勝利! イバン・モラレスとの3兄弟対決を制す。てか、世界前哨戦だったのね。世界タイトルマッチはやっぱり久保隼選手?」
 
階級アップしてフェザー級王者たちとの一騎打ちも観たいし、レイ・バルガスに関してはとにかくワクワクが止まらない。GBPとも契約して、マッチメークの幅が広がることにも期待である。
 
だからアレだ。
頼むぜデラホーヤ。
日本で観られそうにないのは残念だが、代わりに楽しい試合をお願いします。
 
「マクレガーがメイウェザーに勝利するには? 世紀の茶番()マッチの勝敗予想。8オンスの影響はどちらに有利?」
 
なお、岩佐と対戦するIBF王者の小國は、どちらが勝っても日本国内での防衛ロードになりそうなので却下。
 
「ボクシング記事一覧リンク集」へ戻る
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 
 

 
 
【個人出版支援のFrentopia オンライン書店】送料無料で絶賛営業中!!