堤駿斗vsカイス・アシュファク。サウスポーを追いかける動きが井岡一翔そっくり。弟の麗斗もそうだけど堤兄弟ってナチュラルに分厚いよな。上半身のゴツさ、力感が全盛期のカネロと被る。井岡のインテリジェンスとカネロの馬力【結果・感想】

堤駿斗vsカイス・アシュファク。サウスポーを追いかける動きが井岡一翔そっくり。弟の麗斗もそうだけど堤兄弟ってナチュラルに分厚いよな。上半身のゴツさ、力感が全盛期のカネロと被る。井岡のインテリジェンスとカネロの馬力【結果・感想】

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2025年8月16日(日本時間17日)にサウジアラビア・リヤドで行われた132ポンド契約10回戦。日本の堤駿斗が2016年リオ五輪代表カイス・アシュファクと対戦し、3R2分8秒TKOで勝利している。


堤駿斗は現在WBA世界S・フェザー級3位。この勝利で戦績を8戦全勝5KOとし、今後は年内の世界挑戦を目指すことになる。
記事によると12月にリヤドで計画される大型興行、もしくは所属ジム主催の年末興行のどちらかで世界戦を実現したいとのこと。
 
武居由樹vsクリスチャン・メディナ。武居にとっては相性がいい相手? メディナは中間距離で西田凌佑と渡り合った強豪だけど、武居の踏み込みスピードが上回りそうな気がするよ
 

ここ最近国内のボクシングから気持ちが離れている。リング禍やそれに伴うSNS上の言い合いにウンザリしてる

表題の通りなのだが、僕はここ最近国内のボクシングから気持ちが離れている(デカい興行は別)。
立て続けに起きたリング禍やそれに関連してのゴタゴタ、SNS上での言い合い等に心底ウンザリしている。
 
今の状況で当たり前のように興行が行われていることも驚きだし、昨年などは「人が亡くなった試合を年間最高試合とするのは違うのでは?」と言った青木真也に対して井上尚弥がズレまくった反論をしたりと収集がつかなくなっていた。
 
重大な事故が起きた試合が年間最高試合に選出されたのはマズくないか? 誰が何を言おうが公式だけはブレちゃダメ。青木真也の言う対外的な体裁は大事よ?
 
で、挙げ句の果てに一部のボクシングファンが青木の過去の発言を掘り返して一斉攻撃を始めるという。
あの光景はひたすら気色が悪く、同時に諦めもついた。
 
気に入らない人間を凹ますために人の死を利用するようなクズどもとまともな会話などできるわけがない。
僕はアイツらとはマジで生きてる世界が違うんだなと思った次第である。
 
 
そんな中で開催された今回のリヤドシーズン。
海外の興行が日本に比べて“ちゃんと”しているとは思わないが、少なくとも今のメンタルで国内ボクシングに触れるよりははるかにいい。
 
もはや何が楽しくて観ているのかすら謎だがとにかく試合の感想を言っていくことにする。
 

堤駿斗がイカつい。弟の麗斗とともにナチュラルに分厚い。階級アップで力が解放されるタイプだよね

まず試合が始まって思ったのが「堤駿斗がイカつい」

身体つきはもちろん、足取りやパンチの力感、その他。
全体的に力強くフィジカル強者っぷりがえげつない。
この選手は2024年末のレネ・アルバラード戦から一段スケールアップした印象だが、今回はさらにゴツくなった気がする。
 
 
弟の麗斗もそうだが堤兄弟はナチュラルに分厚い
“幹”が太いというか、井上尚弥や井上拓真のようなしなやかさとは違う天然の圧力がある。
胸板や腰回り、肩から腕などあらゆる部位がゴツゴツしていて中にみっちり詰まっている感じ。

 
堤駿斗は2024年4月のアンセルノ・モレノ戦での体重超過で階級アップを強いられたわけだが、恐らくそれがポジティブに作用している。
要は減量をがんばって下の階級に留まるよりも無理のない体重でやる方が力が出るタイプ。
僕の勝手なイメージだが、あの肉厚っぷりはカネロと少し被る。
 
カネロvsウィリアム・スカル。クソつまらねえじゃねえかw 途中ちょいちょい記憶がないぞ。でも格上を食うための作戦としては悪くなかったよね
 
てか、試合が近づくと必ず「カットが〜」「キレッキレの上半身で〜」みたいな話題が出ますけど、別に腹筋で試合するわけじゃないですからね。
 

カイス・アシュファクはハイメ・アルボレダよりも少し落ちるくらい? 堤が強さをアピールするには絶好の相手

対戦相手のカイス・アシュファクは2016年リオ五輪代表の元トップアマとのこと。
 
ただ、僕はこの選手がどのくらいの強さなのかがよくわからなかった。
動きを観た感じでは前回堤がKOしたハイメ・アルボレダよりも少し落ちるくらいかな? と思ったのだが。
 
堤駿斗vsハイメ・アルボレダ現地観戦。階級をアップして力強さが一段増したよな。全身からパワーがみなぎっているというか。「ラモント・ローチに勝てる」発言からも充実度が伝わってくる
 
戦績を振り返ると2022年までは12勝1敗。ところが2023年以降は1勝2敗1分とやや苦戦気味である。
またファイトスタイルはサウスポーのアウトボクサーで13勝のうちKOは5つ。
何となくだが、プロ仕様へのモデルチェンジがうまくいかないまま壁にぶつかったのではないか。
フィジカルで勝負するタイプではないだけに堤駿斗のプレスは相当キツかったと想像する。
 
逆に堤にとってはKOされる心配が少ないのである程度大胆に行くことが可能。
なおかつサウスポーの技巧派ということで現王者ラモント・ローチ、暫定王者ジェームス・ディケンズを想定したファイトができる。
初の海外、サウジでの1発目というイレギュラー? を除けば強さをアピールするには絶好の相手だった。
 

満点の出来だったのでは? 井岡一翔のインテリジェンスにカネロの馬力が上乗せされた

そして、実際の試合もほぼ満点の出来だった(と思う)。
昨年末のアルバラード戦の際に「堤駿斗が井岡一翔化した」と申し上げたが今回もそれは健在。
足を使うサウスポーを追いかける動きが井岡にそっくりだった。


また極力力みをなくしてパンチの“起こり”を小さくする井岡に対し、堤は1発1発をしっかり力を込めて打ち込む。
 
堤駿斗が超強かった。レネ・アルバラードを8RTKO。階級アップで力強さも。井岡一翔vsマルティネス戦の中止で気合いも入ってたんだろうな
 
この相手なら動き出しを読まれてもパワーで押し切れる、フィジカルでねじ伏せられると判断したのだと思うが、アルバラード戦に比べてヌルヌル感が目減りした代わりに力強さはさらに増していた。
 
それこそ全盛期のカネロのような足取り。井岡のインテリジェンスにカネロの馬力が上乗せされて「おいおい、これはちょっとすごいぞ」と。
パンチをもらった相手がワンテンポ遅れてダウンする光景に驚くとともに妙に納得してしまった笑
 
 
ちょろっと申し上げたように上半身がプロレスラーを思わせるゴツさ。


素人なのでわからないが、コンディション調整もうまくいっているのではないか。
 

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年内の世界戦実現を目指す。現地観戦したいから日本でやってほしいね

そして堤本人(と陣営)はこの試合を世界前哨戦と位置付け、年内の世界挑戦を目指すとのこと。
 
なるほど。
これはぜひとも日本でやってほしい。
なぜなら僕が現地観戦したいから
 
金銭的にも交渉力的にもリヤドの方が可能性は高そうだが、そこを何とかがんばっていただいて笑
大晦日の大田区総合体育館なら井岡一翔の復帰戦もありそうだしね。
 
井岡一翔vsフェルナンド・マルティネスVol.2現地観戦。井岡の工夫とマルティネスの踏ん張り。どうなんだ? 井岡。完全燃焼できたのか? 内山高志の二の舞は回避したのか?
 
と言っても「じゃあ誰を呼ぶの?」という話ではあるが。
ラモント・ローチを引っ張ってこられれば最高だが、実際どうなんでしょうか。
ローチはジャーボンティ・デービスとの再戦が消滅したことで階級アップを考えているという記事を読んだばかり。
 
そうなると標的は暫定王者ジェームス・ディケンズか。
ちょうどいいタイミングでローチが王座返上&リヤドよりも好条件を提示できれば……。
 
色々考えると難しいっすかね。
 
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