【ラグビー】帝京vsサントリー感想。サントリーは舐めプし過ぎだ。8連覇の学生王者を見下してる暇ちゃうぞ。そりゃ監督もキレるわ。帝京はよかった【2017年】

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全日空大阪イメージ
2017年1月21日にラグビー日本選手権準決勝が東大阪・花園ラグビー場で行われ、トップリーグ王者サントリー・サンゴリアスが学生王者帝京大学と対戦。5トライ4ゴールを挙げたサントリーが54-29で帝京大学を下し、決勝戦へとコマを進めた。

なお決勝戦は1月29日、第一試合でヤマハ発動機に勝利したパナソニックと秩父宮ラグビー場で行われる。

帝京大学ナイスゲーム。トップリーグ王者サントリーを相手に「マジで」勝ちにいっていた

学生8連覇の偉業を達成し、トップリーグのチームに勝利した経験もある帝京大学。来年から日本選手権の学生枠が撤廃されるということで、選手がこの試合に賭ける意気込みも相当だったはず。

だが、やはりトップリーグの壁は厚かった。
前半を同点で折り返した際には「まさか」の期待を抱かせたものの、後半は自力の差を見せつけられての完敗である。

とはいえ、帝京に対しては「ナイスゲーム」のひと言しか思い浮かばない

早めの交代で常にフルパワーを維持する采配。
広いスペースに積極的に走り込む展開ラグビー。
相手の土俵であるモールを押し切ってのトライ。
などなど。

格上のチーム相手に「負けてもともと」などというつもりは微塵もない。明らかに勝利のみを目指して突き進んだ試合だった。

前回の記事でも申し上げたが、帝京には本当にすごいプレイヤーが多い。

「帝京vs東海感想。帝京は小型版オールブラックス? 驚異の8連覇の秘訣を考察する」

ざっと見ても、今すぐトップリーグに行ってもレギュラーになれる選手が何人かいるのではないだろうか。割とマジで。
たとえばNo.8のマクカラン、フルバックの尾崎あたりは中堅チームであれば主力級になれると思う。
そういえばマクカランってロックはできないのだろうか。ロックができるなら大野均の後継者になれるんじゃないのか。
また、フッカーの堀越、センターの矢富もチーム事情によってはレギュラーを張れるような気がする。

まあ、矢富に関しては彼を活かすスタンドがいてこそという感じはするが。
しかも矢富を中心にチームづくりを進めるかというのもまた疑問ではあるが。

でも尾崎も矢富も堀越もまだ3年生か。
やっぱりエグいな帝京。

松田力也やっぱりすげえっす。この選手、これからどこまでいけるんだろうか

そして何よりスタンドオフの松田力也。
たまらないっすねマジで。

僕は前回の東海大学戦までこの選手のことをまったく知らなかったほどのニワカwである。
「この選手はすごい。いずれ日本を背負う逸材だ」と語って赤っ恥をかいた。
だが、それでもめげずに言いたいと思う。
松田力也すげえ。

Twitterのフォロワーさんがおっしゃるには、野球界でいうところの大谷翔平のようなものだとのこと。

あ〜、なるほど。
めっちゃわかる。
普段、まったく大学ラグビーを観ない僕が言うんだから間違いないですよ(おい、調子に乗るな)。

「大谷翔平さんが今すぐにメジャー移籍しないといけない3つの理由」

サントリーの小野晃征は間合いの取り方とパスのタイミングが抜群だが、松田力也は視野の広さとパスセンスに加え、自ら切り込んでスペースをこじ開けるフィジカルがある。ピンポイントのキック力も持ち合わせている。

タイプが違うのでどちらが上というのは難しいが、僕は松田力也の方が断然好きだ。
この前まで知らなかったけど。

とにかくナイスゲーム。
ナイスファイト。

今回で学生枠がなくなるのが惜しいくらいの試合を見せてくれた。
 
「日本vsフランス感想。フランスボロッボロだな。日本もよかったけど、勝てる試合だった」
 

サントリーは帝京を舐め過ぎだ。あんな試合展開で勝とうなんてムシがいいにもほどがある

対するサントリー・サンゴリアス。

こちらはアレだ。
ダメダメですわ。

はっきり言って、帝京を舐め過ぎだ。
学生8連覇を甘く見てんじゃねえよマジで。

僕が特にイライラしたのは前半。

なぜあんなにキックを多用した?
しかも自陣のスクラムからハイパント?
さすがにバカにし過ぎでしょ。

前半が風上だったのはわかる。
この日のグランドは相当強い風が吹いていたことはテレビ画面からも伝わってきた。
それを踏まえた上で、あの試合運びはない

「TMOって必要? テレビジョンマッチオフィシャル不要論を唱えてみる。暴論かな?」

監督を含め、多くの方がサントリーのディフェンスの不甲斐なさを指摘していたが、そうじゃない。
むしろディフェンス面はきっちりと機能していたと思う。
単純に帝京のバックスがすごい。それだけの話である。

というか、風上=キックなどという思考停止ゲームプランなんぞ存在せんからな。

帝京大学のすごさはオールブラックスを彷彿とさせる展開力。そして数少ない弱点は……

前回の東海大学戦ですっかり帝京のトータルラグビーの虜になってしまった僕は、あれから帝京の試合映像をいくつか観てみた。
そこで改めてわかったのが、とにかく帝京のバックスはすごいということ。
スタンドオフの松田を中心に、ラインを深く敷いての外展開にはマジで目を見張るものがある。前回の記事でも申し上げたように、完全にオールブラックスの小型版だ。

セットプレーで松田がフォワードの裏にポジショニングし、ラッシュと外展開の二択を生む。そして、オブストラクションギリギリのタイミングで松田がボールを持ってスペースをこじ開ける。
フォワード、バックス関係なく空いたスペースに次々と走り込み、走力のあるバックスリーで勝負を賭ける。特にフルバック尾崎のランニングスキルは特筆ものである。

逆に帝京の数少ない弱点としては、常々言われている(らしい)スクラム。前回の東海大学もその部分で勝負を賭けてきていたし、今回の試合もスクラムの差が勝敗を分けてしまった。

そしてもう一つ。
僕が帝京のもっとも弱い部分だなと思ったのがラインディフェンスである。
どうもこのチーム、横の動きに弱い
前に出て早めに止めるという意識は強いのだが、その反面アングルチェンジで内側を抜かれるシーンが多く見受けられる。

しかもサントリーは早めの球出しとスペースに走り込むスピーディなラグビーを得意としたチーム。この辺は帝京と若干似ており、横の動きに弱い帝京とは相性がよくないと思っていた。

なのでサントリーとしては、いつも通りスピードを活かした試合運びをしていれば普通に勝てる。
帝京の健闘には期待したいが、点差的には50-10前後でサントリーの勝利。
そんな予想をしていた次第である。

日本最高峰の試合で、相手の得意分野で勝負する愚。相手を舐めるとああいうことになるんだよ

申し上げたように、帝京大学の展開力はトップリーグの王者相手にも引けをとらない。
逆に、スクラムとラインディフェンスに若干の難がある。
それを鑑みるに、サントリーとの相性は決していいとはいえない。

これが僕の戦前の予想だったわけだが、だいたいその通りの結果になったのではないだろうか。
サントリーが帝京を舐めプした以外は

いやマジで。
展開ラグビーが得意な相手に、わざわざキック多用で走るスペースを与えているのだから話にならない。自陣のスクラムからのキックなど言語道断である。

王者の風格?
プライド?
いらないねそんなもん。

相手を舐めた態度で挑むとああいうことになる。
そのお手本のような前半だったと思う。

ハーフタイムでの監督のキレ方も若干ズレてるし。

後半6分に敵陣22mでペナルティを得た帝京がPGを選択したが、要するにああいうことである。
「力を見せつけて勝つ」とか、トップリーグのレベルがどうこうというプレーはマジで必要ない。
学生云々関係なく、この試合は日本最高レベルの試合。自分たちの優位性を活かした確実性を重視すべきなのだ。

まあ、そういう意味ではスクラムで相手の心を折りにいったのはよかったですけどね。

申し訳ないっす。
サントリーのあまりの舐めプにヒートアップしてしまいました。
不快に思われた方がいたらすみません。

ちなみにですが、代表レベルだとサイズ不足が目立つ松島幸太朗も、日本選手権では十分ゴリゴリの部類に入るんですね。

「マジでショック…。日本がフィジーに敗戦。絶対負けちゃいけない試合だった」

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