田中将大3回被安打8で3失点、2軍調整決定。根本的に球が遅いよな。晩年の松坂大輔のカッターみたいな困ったときに頼る球種がないのがキツい。モデルチェンジは必須なんだろうけど…【2025.5.1感想】

2025年5月1日に巨人vs広島戦(東京ドーム)で巨人の田中将大が先発、3回69球を投げて被安打8四死球3、3失点(自責点3)で勝ち負けつかず。
試合後に無期限2軍再調整が決定している。
巨人 田中将大は2軍降格 試合後に阿部監督が明言「しばらくは」期限設けず再調整へ「残念な結果になってしまった」/野球/デイリースポーツ online https://t.co/K0XxsYODjx #侍ジャパン #プロ野球 #NPB #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) May 1, 2025
4月3日の中日戦で日米通算198勝目を挙げた田中将大。
ところが4月17日のDeNA戦では2回6失点で負け投手に。そして2週間ぶりの先発となったこの日も結果を残せず2軍行きとなったわけだが。
僕も今シーズンの田中将大を楽しみにしていたのでこの結果はかなり残念。ここから巻き返せるのかは不明だが、何とか踏みとどまっていただければ。
シーズン前はある程度めどが立ちそうだと思ったけど、下方修正ですかね
2戦連続で結果を残せず2軍降格が決まった田中。
しかも2戦とも立ち上がりに簡単に失点しているのが……。
もう1回くらいチャンスがあるかな? とも思ったが、さすがにそこまで甘くなかった。
試合を観た感想としては、率直に球が遅い。
球速こそ140km半ば前後だがベース板の上での力を感じない。
スライダーはぼちぼちだが決め球になるほどのキレはない。
スプリットははっきり言ってトロすぎる。
やはり初戦の勝利は(絶不調の)中日相手だったのが大きかったっぽい。
オープン戦の登板を観て「ある程度めどは立ちそう」「5~6勝で防御率3点台半ばくらい」と申し上げたが、これは下方修正せざるを得ないか。
山本由伸、佐々木朗希、田中将大、菅野智之2025年展望。菅野にはがんばってもらいたい。日本のエースはすげえんだってことをメリケンどもに思い知らせろw
田中は晩年の松坂大輔ほど摩耗していないのが希望だったけど…
田中はもともと「スライダーとスプリットは一級品なのにまっすぐが平均以下」と言われていたピッチャー。
メジャー時代はまっすぐを見せ球にしつつ右打者にはスライダー、左打者にはスプリットを軸にしていた。
だが加齢や肘のコンディションのせいか、全体的な球威の低下により“平均以下”だったまっすぐがボーダーラインを下回った。それに伴ってスプリットの鋭さも失われ、唯一残ったのがスライダーという状態である。
そして、そのスライダーも「これを投げておけば大丈夫」と言えるほどの球ではない。
上記の展望記事で「今の田中は晩年の松坂大輔と近い」「球威の低下によって1人の打者に球数を食う」と申し上げている。
と同時に「松坂ほど摩耗していないので何とかなるのでは?」とも申し上げた。
俺たちの菅野智之がヤンキース戦で5回無失点3勝目。指摘されていた奪三振率の低さを払拭する8奪三振。高めまっすぐの使い方がよかった。MLB仕様の配球を見つけたか?
松坂には困ったときに頼れる球種(カッター)があった。田中にはそれがない
ところがいざ開幕してみるとここまではボロボロなわけだが、改めて思い返すと松坂大輔にはカッターがあったなと。
日本時代初期はまっすぐとスライダーでゴリゴリ攻めていた松坂だが、日本後期〜MLB時代はあのカッターを多投するようになっている。
晩年の松坂のカッターは130km半ば〜後半くらい。普通のカッターよりも変化が大きくやや沈む軌道で、いわゆる“スラッター”に近い球だった。
この球がバットの芯を外す、ゴロやファールを打たせる等の万能変化球として機能し2018年に6勝を挙げた。
それに対して今の田中には困ったときに頼れる球種がない。
何度も言うようにスライダーはぼちぼちだがウイニングショットになるほどではない。
まっすぐ、スプリットはお話にならないレベル。
どれだけコースを狙っても打者に拾われて楽々外野に飛ばされてしまう。
楽天ファンの方が「近年の田中はずっとこんな感じだよ」とおっしゃっていたが、やはりフォームを改造して多少球速が戻ったところで根本的な解決にはなっていないのか。
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あとはアレだ。
松坂は名古屋ドームが本拠地だったのも大きいよね。
辛うじてカッターが有効かも? モデルチェンジは必須だけど、たった数週間でできるかは疑問
ポジティブな要素を無理やり探すとしたら、今回の登板ではカッターを多め? に使っていたことか。
割合は不明(調べるのがダルい)だが、割と重要なカウント、勝負どころで使用していたと思う。特に左打者の内角に食い込ませるカッターはそこそこ有用だったのではないか。
それでも田中のカッターは変化量が小さく(他の球種と同じく)球威も足りないので決め球にはなりにくい。
ただ、今回のようにカウント球として機能すればある程度楽にはなるはず。
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はっきり言って田中の球威がここから劇的に上がるとは考えにくい。
スプリットもずっとあんな感じだろうし、最低限の球威がない状態で制球力で勝負するなど不可能である。
ところが配球自体はメジャー時代(球威があった頃)とあまり変わっていないという。
要はここから田中が復活するには今のスペックの中でどうやりくりするかを見つけることだろうと。
早急に何とかしなくてはならないのは対左の壊滅的な被打率(.520)。ここを改善しないと今後も同じことの繰り返しになる。
それこそカッターの割合を思いっきり増やすとかね。
桑田2軍監督「ある程度出来上がっている投手だから、勝ち方も知っている。でもモデルチェンジしないと」
【巨人】桑田2軍監督、2軍で復活目指す田中将大に「勝ち方も知っている。でもモデルチェンジしないと」#巨人 #giantshttps://t.co/Imn7x5X1T1
— スポーツ報知 巨人取材班 (@hochi_giants) May 2, 2025
ホントにその通りなのだが、2021年のNPB復帰以降ずっとできていないことをたった数週間でできるかは何とも言えない。
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