田中将大3ヶ月ぶりの一軍登板で5.2回2失点(自責1)。5月に比べて出力も上がって変化球もキレてた。今年一番よかったけど、QSに届かない。根本的に球威が足りてない。これが田中の現在地なんだろうな【2025.8.7感想】

2025年8月7日に東京ドームで行われたプロ野球読売巨人ジャイアンツvs東京ヤクルトスワローズ戦。
巨人の田中将大が5月1日以来の先発マウンドに上がり、5.2回を投げて3安打2失点(自責点1)。リリーフの船迫が同点に追いつかれたため勝敗はつかず、日米通算199勝目はまたしてもお預けとなった。
【一軍】vs ヤクルト
東京ドーム
(六回) G 2-2 S田中将大投手は味方の失策と四球で出塁を許し、二死一、二塁の場面で降板。
2番手の船迫大雅投手が適時打を許し、この回1失点試合はGIANTS TVで生配信!https://t.co/OFc1noTU7s#新風 #ジャイアンツ pic.twitter.com/Li7fBkjmSs
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なお試合は8回に5番オスナがソロホームランを放ち、ヤクルトが3-2で逆転勝ちしている。
【一軍】vs ヤクルト
東京ドーム
G 2-3 S先発の田中将大投手は6回途中3安打2失点
打線は3安打2得点で連勝ストップ試合詳細は公式サイトでhttps://t.co/Nc6dr8niY6#新風 #ジャイアンツ pic.twitter.com/1aidLEhAez
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田中将大通算199勝目!! 神宮で巨人vsヤクルト戦を現地観戦してきたぞ。まっすぐに力があった田中。でも5回でアップアップになるのもいつも通り。そしてボールがアホみたいに飛ぶ。現地で改めて思った
3ヶ月ぶりの田中将大。スポット登板だとは思うけどここでいいピッチングをすれば…
5月1日の広島戦以来約3ヶ月ぶりの一軍復帰となった田中将大。
初登板で1勝目を挙げて以降は苦しいピッチングが続いており、僕も「これはちょっと厳しいな」と思っていた。
田中将大3回被安打8で3失点、2軍調整決定。根本的に球が遅いよな。晩年の松坂大輔のカッターみたいな困ったときに頼る球種がないのがキツい。モデルチェンジは必須なんだろうけど…
さらに二軍でも抑えたり打たれたりとまちまちだったとのこと。正直、あの感じだと一軍で戦力になるのは相当難しいのではないか。
そんな中、久しぶりに田中が先発すると聞いて「お、投げるのか」と。
あくまで9連戦を乗り切るためのスポット登板だとは思うが、いいピッチングをすれば継続的に登板機会を得られるはず。
当日はウッキウキで視聴したことをお伝えする。
かなり調子がよかった。球の勢いもあったし何よりコントロールがビタビタだったね
感想としては、ぼちぼちよかったのと田中の現在地を再確認させられた試合だった。
とりあえず調子自体はよかったと思う。
まっすぐの球速は140km半ばと5月の登板と変わらないが、ベース板の上での威力が感じられる。
キャッチャーミットに収まる際の角度が前回よりも鋭かった印象。いわゆるオフシーズンから取り組んできた“縦振りのフォーム”ができていたのだと思う。
まっすぐが走れば必然的に変化球のキレも上がる。
スライダー、スプリット、カッター、ツーシームと各球種の威力が一段増していた(気がする)。
そして何よりよかったのがコントロール。
もともと田中は制球力には定評があるが、今回は特にビタビタだった。
スライダーを左打者の外側からゾーンへ、スプリットは外低めに。で、意表をついて膝元にカッターをねじ込む。
ある程度球威があるからこそできるピッチングで、なおかつ投げミスが少ないので球数も少なく済む。
序盤2回までを観て「これは長い回を投げられるのでは?」と思った次第である。
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結局根本的に球威が足りてないよね。今年一番の出来でもQSに届かない
「調子がよかった」「球の威力が感じられた」「序盤2回の時点で長い回いけると思った」などとほざいておいてアレだが、結局は6回を投げきれずに降板。
4回あたりから徐々に怪しくなり、バックに足を引っ張られたこともあってギリギリで勝ち投手の権利を手放してしまう。
表題の通り、やはり田中は根本的に球威が足りていないのだと思う。
確かに調子はよかった。
5月に比べれば出力も上がっていた。
コントロールも安定していた。
誇張抜きで今年一番の出来だった。
そして、その状態でもQSまで届かない。
チーム打率.227の最下位ヤクルト相手に、である。
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申し上げたように序盤はテンポよくアウトを重ねることができていた。
初回をわずか6球で終わらせるなど「これは!!」と思わせるピッチング。
ところがヤクルト打線がボールを見極め始めた4回からガクッとペースが落ちる。
2アウトランナーなしから四球を出すと微妙に制球が乱れ、そこから球数がかさむ。
コースを意識するせいかこれまでよりもボール1個分ほど外れてしまう。
ゾーンに行ってもファールで粘られいちいち仕切り直しを強いられる。
結果、カウントを悪くして根負けする悪循環である。
だいたい3回り目から苦労する。ベテラン投手の典型的な姿だよね
芯を外してカウントを稼ぐことはできるが、最後の空振りが取れない。
なかなか打球がフェアゾーンに飛ばず、打者1人を打ち取るのに苦労する。
そして、それがくるのがだいたい3回り目。
いわゆる球威で勝負できなくなったベテラン投手の典型的な姿である。
何度か申し上げているようにこれは晩年の松坂大輔とそっくり。
技術、経験値を総動員してどうにか試合を作るものの、5、6回前後で限界がくる。
要するにこれが田中将大の現在地なのだろうと。
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ちなみにあそこでの交代は仕方ないと思っている。
ネットの掲示板やSNSでは続投させるべきだったという意見もあったが、現実的にあの時点で田中は限界だった。
投げ終わりに身体が流れてまっすぐがシュート回転する悪癖も出ていたし、もともと100球が目処でもあったはず。
リリーフの船迫が打たれたのはあくまで結果論である。
もう一度くらいチャンスがくるのでは? 今の巨人は先発陣のやりくりが厳しいし
なお、今回の出来であればまたチャンスはくるのではないか。
エース戸郷の調子が上がらず井上温人は不調で二軍行き、グリフィンは肘の負傷で登録抹消されている。
先発陣のやりくりが難しい中で5、6回を2、3失点で切り抜けられるなら全然あり。
少なくともあと1回は先発機会が与えられると予想する。
そうか、今のところ次回登板は未定か。
【巨人】阿部監督、田中将大は「慎重に投げてるのは分かったんだけど」 次回登板は「決まってない。これから」#巨人 #giantshttps://t.co/oQ1ZmNFXCJ
— スポーツ報知 巨人取材班 (@hochi_giants) August 7, 2025
9連戦のスポット要員だったのは理解しているが、そこを何とかもう一度……。
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