新宿末廣亭での落語がサイコーだった件。18:00以降入場で2500円のお得感よw やっぱり寄席っていいよね【感想】
以前の記事で「落語は楽しい」「たまに気が向いたときに観に行く」と申し上げたことがあるが、先日(2019年8月29日)、久しぶりに東京・新宿三丁目にある「新宿末廣亭」 に行ってきたので、今回はその感想を。
「落語のおもしろさは伝えるな! 寄席に誰かを誘うと間違いなく失敗するぞ?」
なお「たまに落語に行く」と言いつつ、実はだいぶ間が開いている。
前回行ったのは2018年終わりor2019年初旬だった気がするが、はっきりとは覚えていない。記憶があいまいになるくらいのブランクを「たまに」と言っていいかは微妙なところだが、そこはいいじゃないっすかw
ずっと放置していたYouTubeチャンネルをクッソ久しぶりに稼働させる気にもなったしね(関係ない)。まあ、この使い方が適切かどうかは甚だ疑問ですがw
というわけで、適当に感想を述べていこうと思う。
18:00以降の入場で2500円。適度なユルさとフワッとした空気感がいいよね
まずお値段だが、表題の通り18:30の入場で2500円。通常価格は3000円なのだが、18:00以降に入場すると500円安くなる。仕事終わりや思いつきでフラッと行く分には嬉しい価格帯である。
演目については下記の通り。
8月29日の代演情報です。 pic.twitter.com/6AbdREyDvr
— 末広亭 (@suehirotei) August 28, 2019
この日は多少演者に変更があり(毎日必ず代演は発生する)、パンフレットに記載されている人とは違う芸人さんが出てきたりもした。
僕が入ったときは、ちょうどギター漫談のペペ桜井という方が舞台に上がったところ。「夜の部」の中盤から後半に差し掛かる時間帯だった。
新宿末廣亭は全席で313席とのことだが、この日の客入りは7、8割前後。僕の経験上(そんなにないけど)、かなり入った方だと言えるのではないか。
「eスポーツとは? 何それ知らん。と思って調べてみたら盛り上がりがすげえww」
全席当日券で自由席なので、空いている席に座り鑑賞スタート。
適度にユル~い空気と沸点の低い笑いがほどよく心地いい。
そうそう、この雰囲気ね。
こういうフワッとした空気感が寄席のいいところ。
初見だろうが1人鑑賞だろうが関係ない。
前提となる知識も必要ないし、お目当ての芸人さんがいなくてもいい。
どなたでもふっと思いついたときに気軽に入れてのんびりできる。この肩肘張らない感じこそが寄席のすばらしさだと思っている。
ちなみに場内では弁当類を販売しているが、僕は毎回途中のコンビニで飲み物とおにぎり等を買っていくようにしている。
だいたい19:00前後に「お中入り」(休憩)が入るのでそこを利用して小腹を満たすわけだが、15分ほどで再開するためにあまり余裕がない。入り口付近は売店に並ぶ人や煙草を吸う人で結構混むので、できれば席に座ったままパクついた方がいいかなと。
あと、単純に高いしね。
「ご案内」
予定調和の心地よさ。お笑いIQや瞬発力などといったものとは正反対
今回、久しぶりに寄席を観た感想だが、やっぱりサイコーだったなと。
18:30~21:00までの約2時間半、計10人の芸人さんの舞台をたっぷり楽しんで2500円。これは文句なしでお得だと思う。
その気になれば朝から晩までぶっ通しで居座ることもできるし、服装や座席等の細かいルールもない。アルコール類以外なら飲食もOKで、人としての最低限さえ守れば基本的に自由。繰り返しになるが、このユル~い空気感こそが寄席のすばらしさと言えるのではないか。
そして、具体的な魅力としては以前にも申し上げたように「予定調和の心地よさ」かなと。
目の前に大きな穴があります。
「押すなよ? 絶対に押すなよ?(押せよ)」
ドッボ~ン!!
「だから!! 押すなって言っただろ!!(押してくれてサンキュー)」
高度なオチ()を理解するためのお笑いIQや瞬発力といった類のものとは無縁。
クッソくだらないダジャレもポンポン飛び出し、観客側もそれを「ケッ」とは言わずに大笑いする。
M-1やキング・オブ・コントに見られる緊迫感とは正反対というか、こういう沸点の低さにはめちゃくちゃ癒される。
「縦列駐車はこの世に必要ないものである。その理由を説明してやるからよ~く聞け」
そりゃ、おもしろくない噺家さんもいますよ。そういう場合はどうすればいいかって?
一応言っておくと、すべての演目、演者がおもしろいとは限らない。
この日も個人的に「これはないな」と思う噺家さんが2人ほどいた。過去には年齢のせいか声量がまったく足りていない方に遭遇した経験もある。
「すまん、何言ってんのか聞きとれん」
こういう場合に我々オーディエンス()はどうすればいいか。
答えは簡単で、さっさと寝ればいいのである。
「僕がサッカーを嫌いな理由。「悩みがある人間はスポーツをやれば解決する」とかいうスポーツ万能クソ理論」
申し上げたように、寄席はすべての演目がおもしろいわけではない。
だが、演者1人の持ち時間が約15分なので、たとえ合わない噺家さんに当たっても少し待てば終わる。演目も落語だけではなく、漫談やコントなどバラエティに富んでいるため飽きることもない。
この日は「ギター漫談」のほかに「太神楽」(傘回しなどの曲芸)、「紙切り」があり、いずれも山ほど楽しませていただいた。
なので、ここでも気楽に構えていればOK。
おもしろく感じられないのは自分に理解力がないからなどと自らのお笑いIQを卑下する必要性はゼロ。素直に諦めて仮眠に充てるのが大正解である。
なぜなら少し待てば次の人が出てくるから。
次は末廣亭以外にも行きたい。東京ではほかに定席が3軒あります
そんな感じで久しぶりの落語を堪能してきたわけだが、次回は新宿末廣亭以外の場所にも行ってみたいと思う。
東京には末廣亭のほかに、有名な演芸場があと3軒ある。
・鈴本演芸場(上野)
・池袋演芸場(池袋)
・浅草演芸ホール(浅草)
いずれもアクセスもよく定席なので、いつ行ってもいい。
とりあえずは池袋からかなぁなどと目論んでいる次第である。新宿からも近いしね。
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