ウケルw これリボリオ・ソリス負けなの? マクドネルが不思議判定発動? で防衛成功。試合後に階級アップを示唆する【結果・感想】

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モナコ夜景
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2016年11月12日(日本時間13日)、モナコのモンテカルロで行われたWBA世界バンタム級タイトルマッチ。
同級レギュラー王者ジェイミー・マクドネルが、ランキング2位の挑戦者リボリオ・ソリスと対戦し、3-0(116-112、115-113、117-111)で判定勝利を収め、5度目の防衛に成功した。

試合は序盤からソリスが積極的に前に出てマクドネルを追い詰める展開。だが、要所でワンツーをヒットさせたマクドネルがポイントをピックし、苦戦の末に判定勝ちを収めた。

鼻血を出しながらも防衛に成功したマクドネルだが、判定結果に会場からはブーイングが聞かれ、非常にフラストレーションの溜まる結果となってしまった。

なお、プロモーターのエディ・ハーンは試合後、マクドネルの次戦以降の階級アップを示唆している。

「ウォーレンがパヤノに雪辱!! マジいい試合!! 階級屈指のテクニシャンがバンタム級最強ファイターとのダイレクトリマッチ」

日本でなじみの深い両者によるタイトルマッチということで、結構注目していました

ジェイミー・マクドネルvsリボリオ・ソリス。

2015年に日本の亀田和毅に連勝したマクドネル。

そして、2013年の亀田大毅戦で体重超過をやらかした上に減量を放棄してコーラをがぶ飲みするという暴挙に出たソリス。結果的にこのときの騒動が、亀田兄弟が日本のリングを追放される直接の原因となってしまった。だが、当のソリスも「コーラがぶ飲み男」という不名誉なニックネームを頂戴している。

ところが、今年3月に行われた山中慎介戦では、王者山中から2度のダウンを奪う大健闘。これで日本での評価も一変し、「コーラがぶ飲み男」から「チャンピオンを追い詰めた強者」に格上げされた選手である。

「山中は海外挑戦を思いとどまるべき? ソリスに2度のダウンを奪われ、よもやの大苦戦」

日本になじみの深い両者の対戦ということで、個人的にそれなりに注目していた試合である。

完璧なマクドネル封じを披露したソリス。マクドネルの弱点をグリグリとほじくる最高の試合展開

試合の感想を申し上げると、
「ソリス負けなの? トンデモ判定発動しよったなww」
といったところだろうか。

少なくとも僕にはソリスの勝ちに思えたのだが。
マクドネルの細かい左のヒットが重視された結果なのだろうか。
ソリスはマクドネルをロープ際に追いつめはしたが、クリーンヒットが少なかったということだろうか。
ソリスにとってはこれ以上ないくらいのベストバウトだったと思うのだが。

というか、実際この日のソリスは普通によかった

いつも通りの広めのスタンスで間合いを詰める。
左手をややルーズ気味に構え、左を出しやすい姿勢を作る。
マクドネルのジャブを右手ではたき、戻り際を狙って左を返す。

ある程度距離が詰まったところで、パンチを出しながら大股で近づく。
マクドネルの軽いジャブを数発もらうが、いっさいお構いなし。
左を打ち込みながら大きく左足を踏み出し、さらに右を出しながら右足を大股で踏み出す。

強引に自分の間合いまで詰めたところでガードの上から左を2発。
さらに左右ボディを打ちこみ、マクドネルが身体を曲げた瞬間を狙って伸び上がるような大振りの左フック。

「バーンズvsレリクとかいう隠れ名試合。疑惑の判定に興味がわかないのはおかしいのかな?」

横に逃げようとするマクドネルの進行方向からボディを打ち込み、逆方向に威嚇の右を見せる。
頭を振りながら圧力をかけ、マクドネルのガードの外側からフックを叩き込む。

対するマクドネルはことごとく打ち終わりを狙われ、次第に手が出せなくなる。
ガードを上げてまっすぐ後退するのでやすやすと懐に入られ、逃走経路をふさがれ袋小路に追い込まれる。
軽いジャブではソリスを足止めすることはできず、ロープを背負った状態から押し返すフィジカルもない。できることと言えば踏み込みの瞬間を狙ったワンツーと、ロープ際で身体をよじってクリーンヒットを避けることくらい。

恐らくソリスはこの試合に向けて相当研究してきたのだろう。
離れた位置ではリーチ差を活かせるが、パワフルに前進してくる相手には脆弱さを露呈する。フィジカル面に弱さがあり、懐に入られると厳しいマクドネルにとって、この日のソリスは最悪の相手だった。

ソリスとしても、山中ほどの攻撃力や河野のようなカウンターもないマクドネルはやりやすかったに違いない。ある程度大胆にいっても、相当のタイミングでカウンターをもらわない限り大丈夫だという判断が働いたはずである。

「井上vs河野予想!! ペッチバンボーン最強説を覆せ。モンスター井上の実力を証明する試合」

これぞマクドネル対策。
研究の成果をバッチリ見せてくれた試合というヤツである。

負けたけど。

「大森がハスキンスに挑戦!! エストラーダ埋蔵金出ました。やりたい放題のくそったれ英国紳士をぶっとばせ」

亀田和毅はこの作戦を実行すれば勝てたんじゃないの? 今さら遅いけど

というか、亀田和毅もこの試合運びができていれば勝てていたと思うのだが。
あの試合を観直してみるとわかるのだが、セコンド? リングサイド? にいる史郎パパの「トモキ!! 距離や! 距離とれ!!」という叫び声がめちゃくちゃ聞こえてくる。

「無策の亀田和毅、マクドネルとの再戦に完敗。ダウンも奪われ王座奪取ならず」

そうじゃねえんだよ史郎パパ。
マクドネル相手に距離をとってちゃダメなんですよ。
あんな短いリーチで周りをグルグル回ってもトモキのパンチは届きませんよ。

今さらごちゃごちゃ言っても後の祭りなのだが、本当にあの試合はもったいなかった。
相手を分析する力と戦術眼に長けた亀田家らしくない作戦ミスである。

といっても、当時の亀田和毅はパワー不足だったことは否めない。ハンドスピードを活かしたペチペチパンチ中心のポイントゲッターにとって、やはりマクドネルは天敵だったということだろうか。

とりあえず先日の復帰戦を観る限り、かなり肉体改造の成果が出ていたようなので今後に期待である。

「いいじゃん亀田和毅。そうそう、これをやって欲しかったんだよね」

マクドネルの勝因が見当たらないww ソリスの出来のよさばかりに目がいって、ただのどんくさいでくの坊にしか見えん

最初から最後までペースを握られ、土俵際に追いやられまくった挙げ句に大差判定勝利を飾ったマクドネル

敗れたソリスが苦笑いでリングを降りる姿が印象的だったが、確かにちょっと笑ってしまうくらいのトンデモ判定である。

モナコ開催ということで、マクドネルの地元とまではいかないまでもエディ・ハーンの興行である。客席にケル・ブルック、実況席にフランプトンがいたようだし、確かにマクドネル寄りの会場だったのかもしれない。

「サンタクルスがキコ・マルティネスにKO勝利!! インファイターのマルティネスを5Rで沈める!!」

まあ、あまり判定にグチグチ言うのも野暮なので止めておくが、ソリスの出来がよかっただけにちょっと不憫に感じてしまった次第である。

一応マクドネル側からもあれこれ見ていこうと思ったのだが、残念なことに全然見当たらないww
というより、ソリスのよさばかりが目について、相対的にマクドネルがただのでくの坊にしか見えないww

もちろんマクドネルがダメだったなどと言うつもりはない。
ただ、ソリスがすばらしすぎて相対的に低く見えてしまったということで。
ただ単に僕の見る目が足りていないだけの話である。

「こんな会場でやっていいの? シャフィコフvsコミー戦がすごい試合だった!! イースターへの挑戦者決定戦」

いや、ホントすまんマクドネル。
今日だけはでくの坊呼ばわりするけど、次はがんばってくれ。
せっかく勝ったんだし。

ちなみにマクドネルは今後、階級アップを目論んでいるとのこと。
いったい誰に照準を合わせるつもりなのだろうか。
S・バンタム級は王者のスケールが一気にアップするイメージだが。

ドネアに勝利したマグダレノは完全に天敵だし、何よりマクドネルとマグダレノでは名前がわかりにくいから止めてほしい。

「波乱のマグダレノ勝利!! ドネアを判定で下して王座初奪還!! 感覚派のドネアがサウスポーへの弱点を露呈」

リゴンドーではお話にならないし、長谷川穂積は相変わらずいつもの余韻に浸っていてる最中。
となるとIBFのジョナタン・グスマン? それともWBAの暫定? レギュラー?

「言うほどいい試合かこれ? 長谷川穂積がウーゴ・ルイスにTKO勝利で5年ぶりの王座奪取!!」

いずれにしてもマクドネルにとっては茨の道である。
このまま無難に国内防衛路線を歩んでいた方が幸せになれるような気がするが。

別にどっちでもいいけど。

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