笠原弘希vsジャック・ジャックムエタイ、吉成名高vsバックチョー・シックンナ、海人vsゲリック・ビレット。シーザー会長の健康が?【𝐆𝐑𝐎𝐔𝐍𝐃 𝐙𝐄𝐑𝐎 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎 𝟐𝟎𝟐𝟒現地観戦感想2024.12.26】

笠原弘希vsジャック・ジャックムエタイ、吉成名高vsバックチョー・シックンナ、海人vsゲリック・ビレット。シーザー会長の健康が?【𝐆𝐑𝐎𝐔𝐍𝐃 𝐙𝐄𝐑𝐎 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎 𝟐𝟎𝟐𝟒現地観戦感想2024.12.26】

先日申し上げた通り2024年12月26日に東京ドームシティホールで開催された「𝐆𝐑𝐎𝐔𝐍𝐃 𝐙𝐄𝐑𝐎 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎 𝟐𝟎𝟐𝟒」を現地観戦している。


もっとも印象に残ったのは第5試合の白川陸斗vs奥山貴大戦だったが、今回はそれ以外について。
 
白川陸斗vs奥山貴大、一点買いで起こしたアップセット。登場時から強者感が漂ってたしタックルへの対処で「ただ事じゃねえぞ」ってなった
 
僕の琴線に触れた試合の感想を言っていく。
 

3分3Rのテンポ感はいいよね。選手がどんどん入れ替わるしダレる時間がない

まず今回はさまざまなルール、選手によるごった煮イベントに興味がわいた&久しくキック(と呼んでいいかは不明)の現地観戦をしていないこともあって足を運ぶことに決めている。
 
結果としてはめちゃくちゃ楽しかった
 
普段僕はボクシングを現地観戦することが多いのだが、キックの3分3Rのテンポのよさは素晴らしい。


ラウンド数の多いボクシングは試合によってはダレることも(よく)ある。
それに対して3分3Rのシュートボクシングやキックはサクサク試合が進む。
選手がどんどん入れ替わるため飽きがこないのもGood。
 
 
またルールもRISE、Knockout、RIZIN MMA、OFGムエタイ、同じシュートボクシングでも肘あり、肘なし、グローブマッチ、OFGマッチと山ほどある。
 
今回は国内外合わせて10の格闘技団体と交渉して選手を集めたとか。
普段はここまでごった煮ではないと思うが、それも含めて年末のお祭り感満載で楽しかった。
 
うん、またキックの現地観戦もしたいですね。
 
 
ちなみにラウンド中に歩き回るバカはどこの会場、競技でも一定数存在します笑
 
原口健飛、チャド・コリンズがトリンダーデに1RKO負け。そのトリンダーデがペッチに惜敗。意味不明&尋常じゃない絶望感のRISE-65kgトーナメント
 

シーザー会長大丈夫か? ちょっとしんどそうで健康が心配になったけど…

第7試合と第8試合の休憩時間にシーザー武志会長の挨拶があったのだが、


 
何かアレだ。
大丈夫か? この人
 
明らかに膝が悪そうな歩き方、リングに上がるのも手を借りている。
トークにもどことなく覇気がないというか。
 
2024年12月現在、69歳とのこと。
まだまだ老け込む年齢でもない気がするが。
 
僕はこの人に何の思い入れもないが、ちょっとだけ心配になってしまった。
 

○吉成名高vsバックチョー・シックンナ×(1R2分57秒TKO)

というわけで試合の感想を。
 
まずは第7試合の吉成名高vsバックチョー・シックンナ戦。
 
吉成名高は初のOFGルールとなる。
これは2025年のONE参戦を見越しているのでは? と言われている。
 
 
なお吉成はRIZINに出たての頃は完全にトイレタイム要員だったことを覚えている。
そこからどんどん名前が知れ渡り、今では(僕が)この人きっかけで現地観戦を決めるほどに笑
 
吉成名高vsプレーオプラーオ感想。キック界の至宝、ボクシングの井上尚弥と並ぶ才能等、賞賛が止まらない吉成も数年前まではトイレタイム要員だった
 
とりあえず、吉成名高は相変わらず強かったなと。
開始直後に上を見せてから出したローが稲妻のようなスピード&凄まじい炸裂音を響かせる。
ガード? カット? されたものの、「パシッ」という音はその前の試合とはまったく別物だった。
 
相手のバックチョー・シックンナのことは当然知らないが、割と強かったのではないか。
吉成の冗談みたいなスピードの蹴りをしっかり防御していたし、ちゃんとローを返してもいた。
ガードの間から右で吉成の顔面を跳ね上げるなど、飲まれている感じはまったくない。
 
などと思っていたら……。
 
ラウンド後半に吉成がギアをアップ。
ミサイルのような踏み込みで襲いかかると、

 
バックチョー・シックンナがロープ際でうずくまる……。

レフェリーの背中に隠れて見えなかったのだが、どうやら膝をぶち当てたらしい。
「お、相手も強いな」「ちゃんとやれてるじゃん」と思った直後だったこともあって思考が追いつかない笑
 
 
ただ、初のオープンフィンガーのせいか若干慎重だった印象。
特にパンチを出すタイミングには万全を期していたというか。
グローブが小さくなったことで防御面が探り探りだったのかもしれない。
 
なお本人は1発もらった直後の「効いてないよ」アピールをまったく覚えていないと言っていたが、いや、絶対嘘だろ
 
「【SB】ラジャ3階級制覇王者吉成名高が初OFG戦で1回KO「面白かったです、めちゃくちゃ」」
 
好青年っぷりが強調される吉成だが、実は我の強い俺様メンタルも持ち合わせていると想像する。
 
 
余談だが、デジタルパンフレットを見ていて吉成名高の肩書きの多さに笑ってしまった笑

 
「「𝐆𝐑𝐎𝐔𝐍𝐃 𝐙𝐄𝐑𝐎 𝐓𝐎𝐊𝐘𝐎 𝟐𝟎𝟐𝟒」デジタルパンフレット」
 


 

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○海人vsゲリック・ビレット×(判定3-0 ※29-26、30-26、30-25)

続いてはメインイベントの海人vsゲリック・ビレット戦。
 
海人は2023年8月に敵地で敗れたティジャニ・ベズタティへのリベンジを第一に考えており、今回のゲリック・ビレットもそれを見据えた相手とのこと。
 
まず両者がリングインして思ったのが「どっちもデカい」
それまでの選手に比べて一回り大きくリングも狭く見える。
「70kgで日本人が勝つのは難しい」という話はよく聞くが、ああいうのを見せられると「なるほど」となってしまう。
 
 
試合については、正直ちょっと危なかったのではないか。
1Rに2度のダウンを奪って「これは圧勝かな?」と思っていると、2Rから微妙に流れが変わる。


 
近場でゲリック・ビレットの打撃をもらうシーンが増え、逆に海人はあまり手が出ない。
 
ロープ際でボディからの顔面で動きが止まり、そこから防戦が続く。
それこそ2R中盤あたりで一瞬効いたシーンもあったと思う。
 
試合後のインタビューで海人が1Rに右拳を痛めたと言っていたが、ああ、だからか。
確かに2R以降は右を強振する場面がほぼ見られない。
ゲリック・ビレットがローやボディを嫌がって上がガラ空きなのに決め切れなかったのもそのせいっぽい。
 
相手のゲリック・ビレットはGLORY3位の肩書き通りの強さだった(と思う)。
2度のダウンを喫してからきっちり盛り返してくるのもさすがだったし、接近戦ではむしろ海人を上回っていた。これがこの階級の層の厚さなのだろうと。
 
 
でもまあ、ぶっちゃけ野杁正明よりは海人の方が可能性はありそうですよね。
 
野杁正明、KANAともに完敗。メクセンに実力負けのKANAと野杁対策を徹底したリウ・メンヤン。野杁は今後厳しそう…
 


 

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×笠原弘希vsジャック・ジャックムエタイ○(判定延長1-0 ※9-10、9-10、9-10。本戦は0-1)

ラストは第10試合の笠原弘希vsジャック・ジャックムエタイ戦。
3Rで決着がつかず、エキストララウンドでジャック・ジャックムエタイが勝利したわけだが。
 
この試合はめちゃくちゃよかったですね。
もっともインパクトがあったのは第5試合の白川陸斗vs奥山貴大戦、僕の中でのMVPは奥山貴大だが、次点は文句なしにジャック・ジャックムエタイである。
あのアウェイの中でよく勝ち切ったと思う。
 
てか、第7試合からアウェイの海外勢が撃破され続けておりまして。
中には急遽のオファーで来日した選手もいたとか。そのせいでいつの間にか「がんばれ」「日本勢に一泡吹かせてやれ」のテンションになった次第である。
 
そしてセミファイナルのジャック・ジャックムエタイがついにやり遂げてくれたという。
 
対戦相手の笠原弘希は笠原三兄弟の長男。
第6試合に出場した笠原友希は以前那須川天心と対戦してTHE MATCHにも出場している。
 
僕は長男の試合を観るのは初めてだったのだが、それはともかくジャックムエタイがんばれと笑
 
朝倉海vsパントージャ感想。完敗でしたね。打撃で後退させられなかった時点で勝機は薄かった。でも爪痕は残した。RIZINファイターにUFCへの道を示したのは大きい
 
こちらも最初のダウンで「ああ、ダメか……」と思ったが、そこから見事に盛り返してみせる。


 
中でもこの左ハイ、左ミドルが多彩で、笠原はこれに対処できずに徐々に流れが変わっていった。


 
最終3Rや延長ラウンドなどは中間距離でのキック、近場でパンチ、肘と全局面でジャックムエタイが圧倒していた印象。

 
もう最高っす。

ホントによくがんばったわ。
 
 
呼ばれればまた日本に来たいと。

おう、来い来い。
めっちゃ期待しとるぞ(適当)。
 
 
あ、ラウンドガールさんの衣装はまあまあエグかったです笑


 

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