笠原弘希vsジャック・ラーチャーノン、樋沼朝光vs伊藤要、風間大輝vs竜也、長谷川平蔵vs久留拓磨。外れなしのSHOOT BOXING 2025 act.2現地観戦。熱戦だらけで楽しかった【2025.4.12感想】

笠原弘希vsジャック・ラーチャーノン、樋沼朝光vs伊藤要、風間大輝vs竜也、長谷川平蔵vs久留拓磨。外れなしのSHOOT BOXING 2025 act.2現地観戦。熱戦だらけで楽しかった【2025.4.12感想】

2025年4月12日に東京・後楽園ホールで開催された「SHOOT BOXING 2025 act.2」を現地観戦してきた。


シュートボクシングを現地観戦するのは今回が2度目。
2024年12月に足を運んだ「-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024」が楽しかったのでまた行くことにした。
 
白川陸斗vs奥山貴大、一点買いで起こしたアップセット。登場時から強者感が漂ってたしタックルへの対処で「ただ事じゃねえぞ」ってなった
 
一応言っておくと、今回は“お目当ての試合”は特にない。
完全に「シュートボクシングを観戦」するためにチケットを購入している。
 
というわけで全12試合(オープニングファイトを入れて13試合)中、印象に残った試合の感想を言っていく。
 
 
てか、シュートボクシングって今年で40周年なんですね。
それに伴い、11月に代々木第二体育館でSB創設40周年記念大会を開催するとのこと。
 
「11.24 代々木で創設40周年記念大会開催決定!」
 
これまた興味を引く話題である笑
 

○長谷川平蔵vs久留拓磨×(判定3-0 ※30-28、30-28、30-28)

青コーナーの久留拓磨はこの日がデビュー戦とのこと。
ところが入場からリングインまでがやたらと場慣れしてい(るように見え)て、デビュー戦と聞いて「え? そうなの?」となった。
 
しかも入場曲が「JOY&PAIN」(紅桜, IO & Zeebra)。
やたらと場慣れした振る舞いに加えて紅桜をチョイスするセンスにあっという間に一押し選手に躍り出ている笑
 
ただ、試合は厳しかったですね。
相手の長谷川平蔵は長身サウスポーで距離が遠い&前捌き? がめちゃくちゃうまい。
前蹴り、前手の右でスペースを確保、ど真ん中からノーモーションの左をスパッと打ち抜く。
 
おかげで久留はなかなか中に入れず、当てたとしても単発のみ。
盤石な試合運びを見せた長谷川が文句なしの判定勝利を挙げている。
 
正直、長谷川平蔵はデビュー戦の相手としてはちょっと強すぎた気も……。
長身サウスポーのテクニシャンは経験値の少ない選手が一番関わっちゃいけないタイプ。
 
久留拓磨は「AMATEUR SHOOT BOXING 2024 〜全日本王者決定戦&ワンマッチ大会〜」の優勝者とのことで、こういうマッチメークになったのかもしれないが。
 


 
シュートボクシングのイベントに観客への配慮を感じる。リングアナのコール省略、パンフレットに時間の記載、チケット購入時の座席指定。団体としての懐の深さ、器の大きさがあるよね
 

○樋沼朝光vs伊藤要×(判定3-0 ※30-23、29-23、30-24)

この試合は何と言うか、妙な中毒性がありましたね。
 
両者ともに38歳のベテラン。通算6勝13敗2分の伊藤要と本職はMMAの樋沼朝光。
どちらもトップ戦線とは言い難い立ち位置で、「これに勝てば次は!!」という試合でもない。
 
だが、客席からは熱量のある声援が飛びまくる。
彼らのこれまでの試合っぷり、決してエリートではない格闘技人生に共感する方が多いと想像する。
 
そして試合は思った通りのドロッドロの乱打戦に。
サウスポー同士、お互いに最初から最後までぶん回しまくり。
 
構えや立ち回りがMMAっぽく、ラウンド序盤の豪打→中盤以降の失速が印象的な樋沼朝光。
効き方、倒れ方にダメージの蓄積を感じさせる伊藤要は再三KO負け寸前まで追い詰められるも、そこから何度も蘇る。
 
どことなくチグハグなファイトながらも両者いっさい怯むことなく腕を振り続ける。
3Rなどは打ち疲れのせいで身体も流れまくりだが、それでも動きを止めることはない。
 
そんな感じで何だかんだ3分3Rを駆け抜けてしまった。
 
いや〜、おもしれえなオイ。
技術の高さやスタイリッシュさだけではない、他の試合と明らかに毛色が違うファイト。
こういうドロドロの乱打戦も格闘技の魅力だと思わせてくれる一戦だった。
 


 
クマンドーイ応援でRISE現地観戦。YURAの強さに戦慄。野性的な宇佐美秀メイソン。会心の勝利で希望を見せた那須川龍心。直後にトリンダーデに絶望する
 

○風間大輝vs竜也×(判定2-0 ※27-27、27-23、26-25)

この試合は個人的に今大会ベストバウト。
倒し倒され、投げあり締めありの大激闘の末に風間大輝が鼻差で逃げ切っている。
 
まず試合が始まってすぐに思ったのが「両者ともに固い」
と言っても緊張で動きが固いとかではなく。
カクカクしているというか、両者ともやや滑らかさに欠ける印象。これだと打撃を芯でもらいやすいのでは? と。
 
で、案の定そういう展開に。
 
特に竜也は頭の位置があまり変わらず棒立ちのまま被弾するシーンが目立つ。
お互いにタイミングがよくカウンターもうまいが、やはり竜也の方が蓄積、消耗が激しい。
 
中でも2R(だっけ?)に風間がダウンを奪った直後の打ち合いはすごかった。
どちらも全弾カウンター狙いで「あと1発もらったら終わる」パンチが何度も交錯する。
 
芯でもらいやすいディフェンスにはハラハラするが、それがベストバウト級の要因にもなっている。
マジで何とも言えないところでございます。
 
 
そうか、よく見たら風間大輝はスーパーウェルター級、竜也はウェルター級なのね。
確かに風間大輝の方が若干デカかったような……。
 


 
中島玲、渡部太基、森岡悠樹、壱・センチャイジムみんなすげえ。KNOCK OUTすげえ。キックすげえ。斜陽なんて嘘だろ? 熱狂しかあれへん
 

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○笠原弘希vsジャック・ラーチャーノン×(延長判定3-0 ※10-9、10-9、10-9 本戦は1-0)

この両者は12月の「-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024」で対戦、延長戦の末に判定でジャックが勝利しており今回は再戦となる。
 
笠原弘希vsジャック・ジャックムエタイ、吉成名高vsバックチョー・シックンナ、海人vsゲリック・ビレット。シーザー会長の健康が?
 
なおジャックは前回ジャック・ジャックムエタイの名前で出場していたが、今回はジャック・ラーチャーノンとのこと。
 
 
試合は前回に続きまたもや大激戦に。
鋭い蹴りで威嚇するジャックに対し、笠原は怯まず前に出る。
1Rの中盤から両者が近場で打ち合う展開に突入する。
 
そして再び笠原が顔から出血。
 
恐らく中間距離〜近い位置の打ち合いではジャックが一枚上手。
(本人曰く100%だった)笠原も延長に持ち込むのがやっとで、延長ラウンドでもヒット数、ダメージともにわずかにリードを許していた(と思う)。
 
ただ、あのシュートポイントが……。
延長ラウンドの投げで笠原が逃げ切ったわけだが、あれはちょっとすごかった。
前回に引き続きジャックを応援していた僕もあの投げはお見事と言わざるを得ない笑
 
この先笠原はOFGマッチ中心でやっていくのか、たとえばONE参戦等を考えているのかは不明だが、とにかく“シュートボクシングルール”でジャックに勝利した。
この実績はかなり大きいのではないか。
 


 
煽りVでの「ミンチにしてやろう」はちょっとおもしろかったw

 

 

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