シャクール・スティーブンソンvsウィリアム・セペダ。セペダががんばった。前手の右が器用な連打型でシャクールとの相性も悪くない。全盛期のアイツならシャクールにも勝てたんじゃ?【結果・感想】

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2025年7月12日(日本時間13日)に米・ニューヨーク州で行われたWBC世界ライト級タイトルマッチ。同級王者シャクール・スティーブンソンとウィリアム・セペダが対戦、3-0(118-110、118-110、119−110)の判定で勝利した試合である。
2023年4月に日本の吉野修一郎と対戦したシャクール・スティーブンソンの3度目の防衛戦。
挑戦者ウィリアム・セペダは33戦全勝27KOの強打者である。
と言いつつ当日は予定があってリアルタイム視聴はできず。後日YouTubeチャンネルに公開されたものを観ている。
シャクールにしては珍しく激しい打ち合いになったわけだが、その感想を適当に言っていく。
おもしろい試合だった。確かにシャクールのベストバウトの一つですね
まず全体の感想としてはおもしろい試合だった。
シャクールの試合は安全運転すぎて酷評されることが多いが、今回はそんなことはなく。
むしろセペダの突進を真正面から受け止める姿はかなりエキサイティングだった。
本人によるとこの試合はあえて打ち合いを選択したとのこと。
本当はこういう試合はやりたくないが、それでもキャリアにおけるベストバウトの一つになったと。
「シャクール・スティーブンソン、「ウィリアム・セペダ戦では被弾が多すぎた」と反省 今後は同じ戦い方を続けるつもりはないと語る」
また記事によるとセコンドにはアンドレ・ウォードがいたらしい。
ほほう、なるほど。
アンドレ・ウォードってアレだろ?
下降線に入ったセルゲイ・コバレフに2度勝利して、ディミトリー・ビボルとアルツール・ベテルビエフに見つかる前にさっさと引退したアイツだろ?
リングに上がらなければ未来永劫負けることはない。
引き際の見極め、実績を最優先する立ち回りはさすがとしか言いようがない笑
ディミトリー・ビボルvsアルツール・ベテルビエフ再戦。前戦の失速を踏まえてあえてリードされる展開からの逆転を狙ったビボル。勇気と実行力に感服したよ
セペダはがんばった。吉野修一郎よりも強そうだし、打倒シャクールの一番手でしたね
今回のウィリアム・セペダはかなりがんばったと思う。
恐らくこの選手は吉野修一郎よりも強い。今年9月にライト級日本タイトル戦に出場する今永虎雅や村上雄大でも歯が立たないのではないか。
またキャリアでサウスポーとの対戦がめちゃくちゃ豊富。サウスポー同士でもまったく違和感がないと思ったら、テビン・ファーマーに2度、メルシト・ゲスタやジョセフ・ディアスといった強豪にも勝利している。
打倒シャクール・スティーブンソンの一番手だったのは間違いなさそうである。
佐々木尽vsブライアン・ノーマンJr.現地観戦。スピードと正確性がレベチ。全身から漂う強者感。必殺の左が当たっても効かない耐久力。絶望のウェルター級、本当にマイッタ
相性も悪くなかった。手を出し続けてカウンターのタイミングを与えない。吉野修一郎もこれをやろうとしていた?
そして、スタイル的にもシャクールとの相性は悪くなかった(と思う)。
前手の右が器用で近場の連打が得意、身体が強く前に出る圧力も兼ね備える。
シャクールは基本カウンター使いの“待ち”の人なので、手を出し続けてカウンターのタイミングを作らせないことが大事。
ガツガツ距離を詰めて身体を寄せまくり、近場でボディ、顔面の打ち分けで反撃の隙を与えない。
3Rにロープ際でセペダの右をもらったシャクールが一瞬バランスを崩すシーンがあったが、ああやって手を出しまくって防戦一方にするのがこの選手を攻略する一つの方法だと思っている。
しかもセペダがvsサウスポーが得意というのも大きい。
申し上げたようにこの選手は右が多彩で器用。角度的に右ボディ、右フックが当たりやすく、特にボディは有効だった。「足を使う相手を崩すには下から」をそのままやれていたのではないか。
ついでに言うと、これは恐らく吉野修一郎がやろうとしていたことでもある。
だが吉野はセペダに比べて手数が少なく前に出る圧力も足りない。
距離を詰める段階でパンチを浴びまくる→やっとのことで懐に入っても接近戦で歯が立たずに6RTKO負けを喫した。
シャクール・スティーブンソンがジーマーでバイヤーすぎる件。吉野修一郎に6Rストップ勝ち。すでにエドウィン・バレロなら? パッキャオなら? の領域に見える
セペダはがんばったけどあそこが精いっぱいかな。エドウィン・デ・ロス・サントスの作戦はなるほどと思ったよね
表題の通りだが、セペダは能力的にあそこが精いっぱいだったかなと。
シャクールにカウンターのタイミングを与えない、スペースを潰して近場で連打を浴びせる作戦は機能したが、決定的なダメージを与えるには至らず。
被弾前提で距離を詰めるやり方はどうしてもダメージが溜まる。
さすがに後半には馬力が落ちていたし、ひと休みした途端にシャクールの連打で顔面を揺らされるせいでポイントも取れない。
8、9Rあたりで「ああ、ここまでか」という雰囲気が漂っていた。
2023年11月のエドウィン・デ・ロス・サントスは恐らくこれまでシャクールがもっとも苦労した相手。あの選手はセペダにはない踏み込みスピード、回避の間に合わない左ストレートを兼ね備えていた。
シャクール・スティーブンソンvsロス・サントス前代未聞の手数の少なさ。でも僕はおもしろかったw 突進力のある連打型のサウスポーに可能性を感じたよ
極力コンタクトを少なく、単発の左、瞬間的な連打を駆使してシャクールのカウンターを封じてみせた。
サントスのやり方はなるほどと思ったが、今回のセペダはまったくの逆。
近場に長く留まる分自分のパンチも当たるが被弾も増える。健闘はしたが完敗には違いない。
もう少し横の動きがあればもしかしたら……とも思うが、どうだろうか。
打倒シャクールで思いつくのはやっぱりジャーボンティ・デービス。でも対戦はなさそう?
シャクール・スティーブンソンを攻略できそうな選手で最初に思いつくのはジャーボンティ・デービス。
エドウィン・デ・ロス・サントスやウィリアム・セペダと同じサウスポーで、サントスと同等以上の踏み込みスピードがある。
また1発で試合を終わらせる左はサントスやセペダにはないもの。上述のサントスの作戦を高次元で実行できると予想する。
ただ、この両者にはあまり対戦の機運が感じられないのと、デービスは相変わらずシャバと塀の中を行ったり来たりしている。
仮に対戦が実現してもベストvsベストにはならない気もする。
ジャーボンティ・デービスvsラモント・ローチ。序盤から集中力を欠いたデービス。覚悟を持ってリングに上がったローチ。まあ調査はするべきですよね
全盛期のアイツなら。何だかんだで僕の中ではアイツがオールタイムベスト
そして今回のウィリアム・セペダのファイトをよりうまくやれそうなのが(全盛期の)ワシル・ロマチェンコ。
近場での連打、ガードの間を通しまくるパンチの精度。
そこに前後左右に動き回る機動力、自分だけが攻撃できる場所をキープするポジショニングが加わる。
セペダはやや正面に立ちすぎたせいで被弾が増えたが、(全盛期の)ロマチェンコであれば。
近場でヌルヌル動いて的を絞らせないことも可能なはず。
僕はS・フェザー級時代のロマチェンコをオールタイムベストの1人だと思っているが、割とリアルにS・フェザー級で両者が対戦すればロマチェンコが勝っていたのではないか。
ワシル・ロマチェンコが引退表明。S・フェザー級時代のロマチェンコは僕の中ではオールタイムベスト。相手を全否定するなぶり殺し俺様ファイトがロイ・ジョーンズを超えた
まあ、微妙に全盛期がズレている上に引退した選手をどうこう言っても仕方ないのだが。
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