隣人の騒音問題ってホントにバカにできないのよ。SNSで見かけた隣人ガチャの話題で思い出したこと。疲弊し切った人間がどうなるか知ってる? 「相手にいかに嫌がらせをするか」に思考が向かうんだよ

隣人の騒音問題ってホントにバカにできないのよ。SNSで見かけた隣人ガチャの話題で思い出したこと。疲弊し切った人間がどうなるか知ってる? 「相手にいかに嫌がらせをするか」に思考が向かうんだよ

少し前にSNSで見かけた話題(話題と言っていいかは知らん)。
 
あるアカウントが「隣の家の子どもが“自分の家”の敷地内でサッカーをしているところを隠し撮り→批判的な口調とともにその写真を晒す」

これには当然「自分の家でサッカーをやっているだけで晒すのはおかしい」という批判が殺到したわけだが。
 
よくよく調べてみると、この人は日頃から隣人の騒音に悩まされていたとのこと。
家の前で大声で電話をしたり、道のど真ん中に車を停めて知り合いと喚き散らしたり。
また敷地内でサッカーをしているといってもこちら側(アカウントの人の家)の壁にボールを当ててくることもあると。
 
これらの暴露が本当かウソか、どちらに非があるのかは僕にはわからないので言及するのはやめておくが、それはそれとして。
 
恐らくこの人は(暴露が本当だったとして)相当疲弊していたのだと想像する。隠し撮りした写真をSNSで晒す行為がよくないと理解しつつ、そうでもしなければ精神が持たなかったのだろうと。
 

隣人の騒音に悩まされた経験は僕もあります。ゲラゲラという笑い声が神経を逆なでする

まず隣人の騒音に悩まされた経験は僕にもある。
 
・5階建てマンションの5階住み
・各階に2世帯ずつのマンション
・隣人は大学生
・毎晩友人とゲラゲラおしゃべり(夜中の3時、4時まで)
・僕は平日は仕事で22時頃の帰宅
・朝は6時半起床
・日ごろから会社のじじい(父親と同じくらいの年齢)にパワハラを受ける
 
当時の状況はだいたいこんな感じである。
 
毎日残業で帰宅は22時前後。自分の父親くらいの年齢のじじいにパワハラを受けつつクタクタになって家に帰る毎日。
で、0時~1時に布団に入るわけだが、ちょうどその時間に隣人が友人を連れてドカドカ帰ってくるという。
 
そこからはもう、話し声と笑い声に数時間苦しむ日々である。
 
大騒ぎをするわけではない。
バタバタと暴れることもない。
 
ただ、話し声が絶妙に耳障りでストレスがたまる
特にゲラゲラという笑い声は問答無用に僕の神経を逆なでした。
 
最初は「まあ、こういう日もあるか」と受け入れていたものの、それが2日、3日→毎週続くうちに「おいおい、冗談じゃねえぞ」と。
会社でクソじじいから受けるパワハラと残業だけでもしんどいのに、である。
 
チョコプラ松尾が絶賛炎上中。「素人はSNSで発信するな」「SNSを免許制にしろ」←“素人”って表現がマズかったよな。気に入らないヤツにダメージを与えて「一本取った!!」がやりたかったんだろうけど
 

騒音自体はそこまで気にならない。でも、人の声はホントにキツい

一応言っておくと、僕は騒音自体はそこまで気にならないタイプである。
このマンションも線路沿いに建っていて、最初は「うるせえな」と思ったがすぐに慣れたことを覚えている。
 
だが、人の声は邪魔くさい。
マジで邪魔くさい。
中でも「深夜+他人の笑い声」のコンボはキツい。毎晩ジワジワと精神を削りにくるのである。
 
そして申し上げた通りこのマンションは各階2世帯ずつという。
両隣から苦情がくることもない、僕だけが騒音にさらされる状況は完全に摘みだった。
 

いろいろやることをやったけどダメだった。そもそもヒマな大学生に敵うわけがないんだよなw

それ以降はできる限り静かにさせる努力をした。
・直接言う→そのときだけ静かになるが次の日には戻る
・不動産屋に苦情→注意しておきますとひと言
・大家さんに相談→本人に言ってくれた
・警察を呼ぶ→申し訳程度に注意
 
クソの役にも立たなかったのが不動産屋。
「強制的に退去させることはできない」「こちらから注意します」とほざくだけでまったく意味がない。
もっとも協力的だった大家さんには感謝しかないが、それもしばらく経てば元に戻る。
 
この時期は本格的に精神がやられていて、帰宅自体が憂鬱だったことを覚えている。
 
てか、そもそも敵うわけがないんですよね。
こちらはパワハラ+残業の毎日、土日しか休みがない&朝6時半起きの社畜。
向こうは金はないけど時間と体力だけはある大学生。
 
耐久力勝負になった時点で僕の負け確ですよ。
 
ネガティブな感想を持つのは自由。SNSで発信するのも構わない。でもそれを他人に押しつけるな、作り手、プレイヤーに過度なイチャモンをつけるな。SNS上の不毛な争いって8、9割これじゃない?
 

いかに相手に嫌がらせするかに思考が向かう。Googleで〇〇を調べたり…

休日に家にいても物音がするだけで背筋がブワッとする。
たまたま早く帰れた日も22時を過ぎると首の後ろあたりがざわついてくる。
ちょうど同じ時期にパワハラがエスカレートし始め、いよいよ状況は末期である。
 
その頃になると静かにしてもらおうという気はすっかり失せ、いかに相手に嫌がらせをするかに思考が向かう。
 
・腐った食べ物をポストに入れる
・明け方に大音量で音楽をかける
・ピンポンダッシュ
・ベランダに放水
などなど(やってないけど)。
 
さまざまなシミュレーションを繰り返し、さすがにまずいと思ってとどまるの繰り返し。
Googleで「復讐屋」「復讐代行」と検索して金額を調べたりもした。
 
結局数か月後に引っ越しを決意するわけだが、あの時期は明らかにメンタルがおかしくなっていたと思う。
 

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隠し撮りした写真をSNSで晒す行為が正しいわけがない。でも、バカにできないレベルですり減るんですよ

いや、マジであるんですよね。
正規の方法では難しい、法律が機能していないと感じると思考が“無敵の人”になる瞬間が。
 
先日、高校野球部員の親が息子が先輩から受けた理不尽な暴行をSNSで暴露して大騒ぎになったが、ああいう道連れ覚悟で加害者の人生を終わらせにいく思考はぶっちゃけ理解できる。
実行できなかった小心者の僕が“理解できる”と言っていいかはアレだが、実際そのレベルまで疲弊すると人間っておかしくなっちゃうんですよ。
 
2025年夏の甲子園。広陵高校きっかけで観てるけどおもしろいね。一発勝負のトーナメントで優勝するチームの条件を3つ挙げてみる。僕の中での優勝候補は…
 
それこそ隠し撮りした写真をSNSで晒すのはもっともうまいやり方。
 
もちろんいいか悪いかで言えば悪いに決まっている。
隠し撮りした写真をSNSで晒す、個人(未成年)が特定できる言い回しでプライバシーを暴露するやり口が正しいなどと言う気はない。
 
 
ただ、こういうのはマジでバカにできないですよという話。
僕のような陰キャの凡人が本気で「復讐代行」と検索するくらいには。
 

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