エマヌエル・ナバレッテを久しぶりに視聴。ああ、ナバレッテってこういうヤツだったって思い出したよ。チャーリー・スアレスもいい選手だった。思ってたのとは違ったけど【結果・感想】

エマヌエル・ナバレッテを久しぶりに視聴。ああ、ナバレッテってこういうヤツだったって思い出したよ。チャーリー・スアレスもいい選手だった。思ってたのとは違ったけど【結果・感想】

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2025年5月10日(日本時間11日)に米・カリフォルニア州で行われたWBO世界S・フェザー級タイトルマッチ。同級王者エマヌエル・ナバレッテと同級1位チャーリー・スアレスが対戦し8R1秒負傷判定でナバレッテが勝利。初防衛に成功している。
 
だがこの負傷は6Rのスアレスの有効打によるものでは? との議論があり、裁定に不服のスアレス陣営はコミッションに提訴したとのこと。
今後再戦が組まれる可能性が高いようだが、減量が厳しいナバレッテはあまり乗り気ではないらしい。
 
スレイマン・シソコvsエギディウス・カバラウスカス。シソコのジャブとフットワークがカバラウスカスの爆発力を上回る。カバラウスは無防備にもらいすぎだよな…
 

久しぶりのナバレッテ。チャーリー・スアレスには割と期待してたよ

実を言うと僕はナバレッテの試合を観るのはかなり久しぶり。
 
2021年10月ののジョエト・ゴンサレス戦、2022年8月のエデュアルド・バエス戦あたりはうっすら記憶にあるが、それ以降は結果しか知らない。
いつの間にかS・フェザー級でロブソン・コンセイサンと引き分け、ライト級でデニス・ベリンチクに負け、再びS・フェザー級でオスカル・バルデスをKOしていた(バルデスと何回やんねん笑)。
 
アラが出る前に階級アップ→行けるところまで行って壁にぶつかったら戻るムーブはノニト・ドネアやマニー・パッキャオ時代のオールドスクールっぽさがある笑
 
今はどちらかと言えば複数階級制覇<<ベルト統一のイメージなので、ナバレッテ(やレイ・バルガス)の刹那的で強引なキャリアは逆に新鮮だったりする。
 
レイ・バルガスvsオシャキー・フォスター。フォスターは絶対に関わっちゃダメなヤツ。バルガスにとっては初めて遭遇するタイプ。三階級制覇を欲張ったせいで笑
 
一方、挑戦者チャーリー・スアレスはリオ五輪出場経験を持つ36歳(2025年5月現在)。
僕はこの選手を少し前に見つけて「あれ、なかなかいいぞ」となったことを覚えている。
ランキングもWBO1位、近々ナバレッテに挑戦すると聞いて「ナバレッテ意外と危ないんじゃねえか?」と。
 
そんな感じで密かに楽しみにしていたことをお伝えする。
 

意味不明なタイミングのパンチがなぜか当たる。ナバレッテってこういうヤツだったわ笑

試合の感想としては、なかなかおもしろかった
終わり方は微妙、スアレスが納得いかないのはわかるし再戦は組まれるべきだとも思う。
 
ただ、それはそれとして。
試合としておもしろかった。
 
とりあえず思ったのが、
「ああ、ナバレッテってこういうヤツだったわ」
 
やたらとデカいフォーム+妙なタイミングで飛んでくる左右のパンチ。
動き出しが大きくスピードがあるわけでもない。打ち終わりにとんでもなく身体が流れる。
 
でも当たる。
なぜか当たる。
 
打ち終わりにカウンターを合わせればとか、中に入ってボディを狙えばと素人ながらに思うのだが、それをちゃんとやれた選手を僕は知らない(いたらスマン)。
 
今回のスアレスも開始直後は異様に伸びてくるナバレッテのパンチに明らかに面食らっていた。
 
恐らくスアレスの作戦も打ち終わり狙いだったのではないか。
だが、めちゃくちゃ遠い位置から“グワっ”と飛んでくるナバレッテのパンチに「うお!!」となり、打ち合いの土俵に上がらざるを得なくなる。
 
正直、僕が観たチャーリー・スアレスは1Rからあそこまで殴り合う選手ではない。もう少しスマートなイメージだったのだが。
 
尾川堅一がメルチョール・ロダに5R終了TKO勝ち。足を止めて重心を下げる意識だって。WBOのトップ戦線(ナバレッテ、スアレス、マグサヨ)に絡めるといいね
 
どんな相手にも問答無用で自分のスタイルを押し付ける。
なぜパンチが当たるのかわからない、意味不明だがやっぱり強い
 
それがエマヌエル・ナバレッテだったなぁと笑
 

いきなり打ち合いに巻き込まれるスアレス。その中でも意図は感じられたよね

対するチャーリー・スアレス。
申し上げたようにこの選手はもう少しスマートなテクニシャンのイメージだったが、ナバレッテのタフファイト? に巻き込まれていきなりフルスロットルの打ち合いを強いられる。
 
ただ、その中でも打ち終わりと先手を狙う意図は感じられた。
特にナバレッテよりも先に手を出して“前”で止めるやり方はよかった。
 
ナバレッテは1発2発とスイングするごとにどんどん勢いづくのが特徴。
大きな身体、長いリーチで前に出られると手がつけられなくなる。
 
それこそ近場のフルスイングなどは「ラリアットじゃねえか?」と思うほどの強引さ。
それをさせないために先に手を出して攻撃を寸断、すぐさま追撃の連打を浴びせて強引にペースを引き寄せる。
 
もちろんアレをやるには相当体力を使う上に3分間継続するなどまず不可能。
必ずどこかで休みを入れるのだが、そのわずかな時間で攻撃権がナバレッテに移ってしまうのが……。
 
 
6Rにナバレッテが出血するまではナバレッテの攻めが6、スアレスが4という感じ。
中に入ればスアレスの連打が機能するが、そこに至るまでの苦労が尋常じゃない。
いい勝負ではあるが、やはりナバレッテのブンブンファイトが一枚上回っていた。
 
ライアン・ガルシアvsローランド・ロメロ、デビン・ヘイニーvsホセ・ラミレス。カシメロvsリゴンドー級のワースト試合が2日で3つ(カネロvsスカル含)も生まれるとは思わないだろ。井上尚弥の試合があって本当によかったな
 

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ナバレッテの出血は有効打だよね。でもビデオ判定? 協議に時間がかかりすぎですよ

で、問題の6Rのナバレッテの出血について。
 
とりあえずあの出血がスアレスの有効打だったことは間違いなさそう。
リプレイでも明らかにスアレスの左が当たっている(ように見える)。
 
そしてあの出血以降、ナバレッテの集中力がガクンと落ちる。
アクションを起こすたびに左目を拭い、防御の意識は散漫に。パンチを打った後に身体ごと横を向いてしまうシーンすらも。
 
それによって流れは一気にスアレスに傾く。
ところが8R開始早々に試合が止まり……。
あの状況で「傷口が開いたのでもうできません」「あなたの判定負けです」と言われたらそりゃ納得いかないよねと。
 
 
しかもビデオ判定? 協議にやたら時間がかかったのもよくわからない。
以前から何度も言っているが、僕はスポーツにおけるビデオ判定が大嫌い
特にボクシングのようにダメージを与え合う、体力を削り合う競技は中断によって形勢が変わる危険を孕む。
 
重岡銀次朗vsレネ・クアルト。フィリピン選手攻略のお手本のような試合。ビデオ判定でモロニーvsフランコ戦のクソさを思い出した
 
あれだけ時間がかかればナバレッテは当然回復する。
出血でワタワタしていた気持ちも落ち着くかもしれない。
 
そんなもん、スアレスとしてはたまったもんじゃない。
6Rまで積み重ねてようやく流れを引き寄せて。
「さあ、ここから」という段階ですべてをチャラにされるなど冗談じゃないでしょという話。
 
裁定の正確さはもちろん大事だが、そこにこだわりすぎて試合を台無しにしていたら本末転倒だと思うのだが。
 
しかもナバレッテは減量が厳しく再戦には消極的とのこと。
いわゆる今回は一期一会の試合だったわけで。
 
 
 
なお繰り返しになるが、試合自体はおもしろかった。
あーだこーだと言いつつ満足度は高い。
 
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