菅野智之やっぱりいい。脱力省エネの千賀滉大、制球がバラバラ+フォークを狙われた山本由伸。三者三様おもしろかった【2025.6.5感想】

菅野智之やっぱりいい。脱力省エネの千賀滉大、制球がバラバラ+フォークを狙われた山本由伸。三者三様おもしろかった【2025.6.5感想】

今回は野球シーズン中の恒例? となっている「興味ある選手にフォーカスして感想を言う」である。
 
前回申し上げたようにここ最近妙に忙しく野球観戦まで手が回っていない。
 
支配的な山本由伸。ようやく僕の知ってる山本由伸が帰ってきたよw 今年初めて千賀滉大を視聴。確かにいい球を投げてたけどぶっ飛んでいいわけでもなさそう
 
“恒例”などとほざいたものの、かなり久しぶりの選手もいる。
 
具体的には
・山本由伸(ドジャース)
・千賀滉大(NYメッツ)
・菅野智之(オリオールズ)
の3人。
 
菅野は開幕前から「楽しみにしている」と連呼してきたが、不本意ながら間が空いてしまった笑
 

山本由伸

6月2日 vsヤンキース
3.2回96球7安打2奪三振3四死球4失点 6勝4敗
 
まずは今シーズン絶好調の山本由伸。
すでにドジャースのエースと呼べる存在となっているが、この日は4回途中4失点で降板、負け投手に。
 
 
とりあえず今回は立ち上がりから制球が定まらなかったなと。
 
球速こそ出ていたものの、まっすぐは抜け気味でベース板の上での勢いが足りない。
カッター系は引っ掛けることが多く右打者の外側に大きく外れる。
フォームがやや横振りになっていたのかな? と思うが、全体的に左右のブレが大きかった。
 
またヤンキース打線は明らかなフォーク狙いでどの打者もアッパー気味のスイングを仕掛けてきた。
そこに球威不足も相まってなかなか空振りが奪えず1人の打者に球数がかさむ。
で、カウントを悪くしてフォアボール、もしくは外の球を拾われて内野の頭を越えられる悪循環。
さらにキャッチャーとのコンビネーションも悪く、ボールをそらして進塁を許すシーンも。
 
ヤンキース打線のアプローチと本人の不調が重なり今シーズン最短KO。
「まあ、こういう日もあるさ」ということで次回登板に期待しておく。
 
フォークを見極められた山本由伸、相変わらず達人級の菅野智之、徐々に向上している佐々木朗希。佐々木朗希はもう一つ球種が必要? やっぱり早めにMLBに行ってよかったよな
 

千賀滉大

6月1日 vsロッキーズ
6.1回92球2安打7奪三振2四死球2失点 6勝3敗
 
続いてメッツの千賀滉大。
こちらは山本由伸とは真逆の素晴らしいピッチング。
まっすぐの伸びやフォークの落ち方を観た瞬間に「今日はいいぞ」となったことをお伝えする。
 
立ち上がりにいきなりホームランを打たれたものの、あのフォークをああいう打ち方をされたのなら仕方ない。
「やっぱりメジャーはすげえな」とさっさと切り替えればいい。
 
 
そして、今回特にいいと思ったのが5、6回の脱力投球
立ち上がりに比べて力を抜いてスライダーやカッター、カーブ、ツーシームといった変化球を駆使して球数少なく切り抜ける。
ああいう省エネピッチングができるのは長いシーズンを走り抜ける上でめちゃくちゃ有利。
 
千賀の従来のピッチングはまっすぐとフォーク、カッターの3球種でのゴリ押しだが、そこからより成熟したピッチャーになりつつある(僕はゴリ押しの方が好きだけど)。
 
 
てか、千賀滉大は基本的にピッチングの組み立てよりも打者の苦手なコースに苦手な球をひたすら投げ込んでいる感じがする。
データ重視のMLBのスタイルを踏襲して、とにかく大怪我をしないピッチング。
“インプットされたデータ通りに動く”野球ロボットに徹しているのだろうと。
 
もちろんエンターテイメントとして正解かは別の話である。
 
あまり乗れなかったMLB東京シリーズ。大谷翔平は大スターだけど。極端すぎるドジャース野球と偏った報道にうんざりした。平均視聴数2500万人でも野球に興味があるのは…
 

菅野智之

6月4日 vsマリナーズ
7回90球5安打5奪三振1四死球1失点 5勝3敗
 
ラストは僕がもっとも楽しにみしている(だいぶ間が空いたけど)菅野智之。
 
この日はマリナーズ戦に先発し、7回90球1失点で勝ち投手に。
ア・リーグ東地区最下位と低迷するチームでエース級の働きを見せている。
 
いや〜、やっぱり菅野はいいっすね〜笑
山本由伸のような支配的なピッチングではない、千賀滉大のようなぶっ飛んだ変化球があるわけでもない。
 
何度も言うように菅野のスペックはMLB基準ではギリギリ。
まっすぐも変化球も先発投手として勝負できる当落線上だが、すべての球をまんべんなく使えるのが大きい。
 
今回はスプリットの割合を多くしていたが、それが活きたのも高めのまっすぐを見せ球に使えたから(この日は球威があった)。
さらに右打者の外側にスライダー、次にもう一段大きいスイーパーを見せて、意表をついて内角にスプリットを落としたりと左右の使い分けがあまりに自在。
日本時代から引き出しが多いピッチャーだったが、MLB移籍以降も日々アップデートを繰り返している。
 
他の日本人投手同様に5月はやや成績を落としたものの、ここからまた持ち直すことを期待する。
 
 
そしてこれも何度も言っているように、菅野の球がポンポン弾き返されるのだからやはりMLBはとんでもない。
 
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中でも2回にカーブをライトスタンドに放り込んだロウディ・テレズなどはだいぶ面倒臭い。
 
リーチが長く外のボール球にも楽々届く(低打率の)プルヒッター。
外のスプリットを軸とする菅野にとってはやっかいなタイプである。
 
マジな話、ああいう振り回してくる系にパコーンといかれるのはしょうがない。
それを最小限で抑えること、ランナーを出した状況でやられないことが重要なのだろうと。
 

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