さっそく陥落ミーシャ!! 女子MMAおもしろすぎ?! ヌネスが1R一本勝ちで新女王誕生!! 女子MMAが戦国時代に突入か?【結果・感想】

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ダンベルイメージ
2016年7月9日(日本時間10日)に米・ラスベガスで行われた総合格闘技のUFC200。
メインの女子バンタム級タイトルマッチで王者ミーシャ・テイトが挑戦者アマンダ・ヌネスに敗れる波乱が起きた。

ミーシャ・テイトは2016年3月にホーリー・ホルムに一本勝ちして王座を初奪還したばかり。今回の防衛戦は比較的有利かと思われたが、ヌネスの速攻を防ぎきれずにあっさりと背後に回られチョークでの一本負けを喫する。

「ミーシャ・テイトがホーリー・ホルムに失神KO勝利で初タイトル奪還!!」

絶対女王ロンダ・ラウジーがホーリー・ホルムにKO負けする番狂わせが起きて以来、3人目の女王となったアマンダ・ヌネス。
実力伯仲のトップ同士がしのぎを削る女子MMAの盛り上がりから今後も目が離せない。

「ロンダ・ラウジー失神KO負け!! ホーリー・ホルムが秒殺女王を完膚なきまでに叩きのめす」

立て続けにおもしろい試合が続く女子MMA。若干神試合に慣れてきているのが悩みかww

ロンダ・ラウジーに圧勝したホーリー・ホルムを激闘の末に敗ったミーシャ・テイトを1Rで葬り去ったアマンダ・ヌネスが新女王を奪還!!

いや~、何ですかねこれは。
UFC女子バンタム級おもしろすぎるでしょ。

2015年11月のUFC193でホーリー・ホルムがロンダ・ラウジーに衝撃的なKO勝ちをして以来、UFC女子バンタム級にはずっと注目しているのだが、今回もまたすごい試合だった。

「ロンダ・ラウジーがわかりやすくボブ・サップだった件。ヌネスに48秒TKOか。ちょっとマズい負け方かも」

UFC196でのホルムvsミーシャも白熱した試合だったし、普段あまりMMAを観ない僕もくぎ付けになるほどハズレなしの激戦続きである。

というか、毎回神試合ばかりで若干慣れてきてしまっているのが悩みと言えば悩みかww

「相手いるのか? クリス・サイボーグ姐さんがUFCデビュー戦で圧勝!! 期待以上の結果に衝撃走る」

おもしろいのが当たり前。
次回はよりスリリングに。
まだまだ上があるはず。

こんな感じでどんどん要求が贅沢になっている状態で、もはや普通の判定決着では満足できなくなっているかもしれないww
我ながら勝手な話である。

グラウンドに持ち込みたいミーシャがヌネスの打撃にまったく対応できなかった。打撃とフィジカルのバランスが絶妙なヌネスに完膚なきまでにやられた試合

内容的には、要するに打撃技術に雲泥の差があったという試合だろうか。

「背中を向けて逃げるマクレガーに中指を立てて挑発するネイト・ディアス。しょーもない、悪童が聞いて呆れるわ」

組みついてグラウンド勝負に持ち込みたいミーシャがヌネスの打撃にまったく対応できなかった。
タックルも距離が遠すぎてしっかりと倒すことができず、あっさりスタンディングに戻されてしまった。
もう一歩近づこうと思っているうちに、肩口から最短距離で飛んでくるヌネスのストレートを被弾して足にきてしまった。
タックルを潰され、後ろに回られた時点ですでにかなり効かされていたために反撃する力が残っていなかった。

技術的な部分はよくわからないが、流れとしては概ねこんなところではないかと思う。

前回のホルム戦では、一瞬のチャンスを逃さずに一本勝ちを決めたミーシャだったが、今回は絶え間なく打ち込んでくるヌネスの打撃に完膚なきまでにやられた格好である。

距離感と一発のキレで勝負するスタイルのホルムには、最終ラウンドまで我慢した上で一瞬のチャンスに賭ける作戦で勝利をもぎ取ることができた。
だが打撃とフィジカルに優れ、自ら積極的に出てくるヌネスが相手ではそうはいかなかった。

「ホーリー・ホルムがシェフチェンコに負けちゃった…。やっぱりUFCにはロンダ様が必要だね!!」

恐らくヌネスにはロンダ・ラウジーほどの圧力はなく、ホーリー・ホルムほどのパンチの技術もない。
だが、両方の要素をバランスよく兼ね備えた攻撃型のファイターであるため、相手をグラウンドに引き込んで勝負するミーシャにとっては苦手なタイプだったのだろう。

決して油断していたとは言わないが、多少与し易しと考えていた部分もあったのかもしれない。ホルム戦に比べてやや前傾姿勢で距離を詰めにいっていたように思う。

自分から組みにいくこの日のミーシャと、肩口からまっすぐ打ち込んでくるヌネスのパンチがバッチリ合ってしまった。そういうことなのではないだろうか。

わかりやすいくらい速攻型のヌネス。1Rで仕留められなければガス欠で負け濃厚ww

新女王となったヌネスだが、この選手の特徴は戦績や過去の試合を観ると本当にわかりやすい。

勝つときは1Rで圧倒しての勝利。
負けるときは長いラウンド。

要するに体力がないのだろう。
持ち前のパワー、フィジカルでガンガン攻めるスタイルなのだが、それが驚くほど持続しない。1Rで仕留められなかった場合はガス欠を起こしてグラウンドで支配されてしまう。

試しに2014年に行われたギャット・ジンガノ戦を観たが、もう笑ってしまうくらいのガス欠っぷりである。
試合開始直後は持ち前のゴリ押しスタイルでグイグイ攻めるのだが、1R後半にはすでに肩で息をしている。
そして2R以降は見事に体力切れを起こしてペースがガタ落ち。まるで30km地点の渋井陽子を彷彿とさせる失速である。もちろんそのまま堪えきれずにパウンドを落とされての3RKO負けである。

秒殺勝利orガス欠負け。
まさしく単純明快、簡潔明瞭な短期決戦ゴリ押しファイター。それがアマンダ・ヌネスとう選手だ。

恐らく今回の試合も、1Rをしのぎきればミーシャにチャンスが生まれていたのではないだろうか。打撃につき合わずに大きくサークルしてヌネスの体力切れを狙えば、2R以降にいくらでもグラウンドに持ち込むパターンがあったように思える。
まあ、コンタクトが発生しない状況でヌネスの体力が低下するのかについては何とも言えないところだが。

女子MMAの混沌とした状況がおもしろい。こういう異種格闘技戦のごちゃ混ぜ感は最高にワクワクする

圧倒的なフィジカルを誇るロンダ・ラウジーを打撃とフットワークのエキスパートであるホーリー・ホルムが敗り、そのホルムの一瞬の隙をついてグラウンドに持ち込んだミーシャ・テイトがホルムから大金星を挙げ、さらにそのミーシャにグラウンドに引きずり込まれる前に速攻で攻め落としたアマンダ・ヌネス。

フィジカルのロンダ。
打撃のホルム。
グラウンドのミーシャ。
ガス欠必至、速攻型のヌネス。

何というか、女子MMAのごちゃ混ぜ感は本当にたまらない。
まだ技術形態が成熟しきっていないことが一番の要因だと思うが、一芸に秀でた選手が入れ替わりで王座につく状況はおもしろくて仕方がない。

「ボクシングよりUFCの方が上? もうめんどくせえよ。人気がとか実力がとか、無意味すぎるだろ」

競技レベルが上がり、打撃とグラウンドを高次元で極めたトータルファイターでなければ勝てない男子のMMAもいいが、やはり僕はミーハーなので女子の混沌としたワクワク感に惹かれてしまう。

そして、これは極めて少数派だと思うが、勝ったときのヌネスのキュートな笑顔もなかなかよかったww いわゆる美人格闘家と呼ばれるロンダ・ラウジーやミーシャ・テイトより、ああいう笑顔を見せる選手が割と好きだったりするww

ロンダ・ラウジーはいつ復帰するんだ? そしてミーシャ・テイトは引退するなよ?

今後はロンダ・ラウジーの復帰が待たれるところだが、とにかく女子MMAバンタム級戦線の動向はマジで楽しみである。

後はミーシャ・テイトの去就だろうか。
あれだけ完膚なきまでにやられてしまうと、もしかしたらこのまま引退するのではないかという懸念もある。あの姉ちゃんにはこれからも永遠の2番手としてがんばっていただかなければならないので、何とか踏みとどまってもらいたいところだが。

ああ、ちなみにそれ以外の試合はマーク・ハントvsブロック・レスナー戦だけ観ました。他の試合は観てないっす。選手の顔と名前が一致しないんで。

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