亀田京之介vsアラン・ピカソ。京之介がんばった。負けても価値が落ちるような試合じゃない。対策がうまくハマって「ひょっとしたら」を感じさせた【結果・感想】

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2025年7月19日(日本時間20日)に米・ネバダ州で行われたフェザー級ノンタイトル10回戦。WBC世界S・バンタム級1位アラン・ピカソと同23位亀田京之介が対戦、2-0(95-95、97-93、98-92)の判定でピカソが勝利した試合である。
亀田京之介、WBC世界スーパーバンタム級1位ピカソに0―2判定負け、セコンド亀田史郎氏「何してんねん!」ゲキ飛ばす
記事はこちら▼https://t.co/jIHg8ayaWt— スポーツ報知 (@SportsHochi) July 19, 2025
亀田京之介vsアラン・ピカソ。
僕の中ではこの日の目玉というか、メインのマニー・パッキャオvsマリオ・バリオス戦よりも楽しみにしていた。
当日は外出の準備をしながらYouTube中継をチラチラ眺めていたのだが、京之介の健闘に思わず釘付けになりそうだった(予定に間に合わなくなりそうだった笑)ことをお伝えする。
そして、帰宅後に改めて観たのでその感想を言っていく。
トップ選手に喰らいつく京之介に感動したよ。またどこかで声がかかるんじゃない?
まず全体の感想としては「おもしろい試合だった」(いつも言ってる)。
申し上げたように今回も亀田京之介はめちゃくちゃ健闘した。
前回のルイス・ネリ戦に続き世界のトップ選手に喰らいつく姿は胸を打つものがあった。
普段の言動やSNSでの振る舞いに対しては「しょーもないなコイツ」と思うことも多いが、前回今回のパフォーマンスは文句なしにすごい。
もともと京之介に悪感情がないこともあって純粋に感動している。
「今後はちょっと考えます」ってことはまさか引退もあり得るのか?
朝早くから見てくれて、
ありがとうございました!俺は結果カマセ犬やったな!
言いたい放題言ってくれ!でも楽しかった!ピカソありがとう!
今後はちょっと考えます! pic.twitter.com/c4d13tv7B1
— 亀田京之介kyonosuke kameda (@box_kyo) July 20, 2025
いや、マジか。
この試合で京之介の価値が落ちることはないはず。
むしろ闘争心むき出しで格上に喰らいつくファイトは主催者にとっても大歓迎なのではないか。
また声がかかることもあると思うのだが。
シャクール・スティーブンソンvsウィリアム・セペダ。セペダががんばった。前手の右が器用な連打型でシャクールとの相性も悪くない。全盛期のアイツならシャクールにも勝てたんじゃ?
ピカソ対策が機能した。先に手を出す&動き回ることでピカソの連打を封じる
今回の京之介はアラン・ピカソ対策をしっかりとしてきた印象。
アラン・ピカソは長身の連打型でジャブを起点にボディ、顔面への打ち分けを得意とする。
リズムに乗ると連打が止まらなくなるタイプなので、カウンター使いの京之介にとってはあまり相性はよくない(と思う)。
亀田京之介vsアラン・ピカソ。ルイス・ネリ戦のがんばりがプロモーターの目に留まったんだろうな。京之介が自分の力で引き寄せたチャンス、勝ったら最高ですね
陣営も真正面の打ち合いでは分が悪いと判断したのだと思うが、とにかく先に手を出すことを意識していた。
ピカソのジャブと同時、もしくはワンテンポ早く左を打ち込み追撃の連打につなぐ。
さらに極力左右に動き続けて的を絞らせない。
1発1発に力を込める&そのつど角度を変えたパンチによってピカソがガードを下せない状況を作る。
先手先手でピカソの得意パターンを封じる作戦である。
序盤の京之介はよかったよね。フィジカル面の優位を活かした立ち周り回り
マジな話、序盤の京之介はかなりよかったと思う。
リング中央で対峙した両者を比べると京之介の方が一回り大きい。
数値上はピカソの方が上背があるが、パッと見京之介の方が明らかに分厚い。
また多少被弾してもケロッとしている京之介に対してピカソはガードしながら“グッ”と踏ん張っているのが伝わってくる。
京之介のフックでピカソが何度かガクッとなるシーンがあったが、純粋なフィジカルに関しては完全に京之介が上回っていた(と思う)。
僕は京之介は中に入られると厳しくなる、ジャブでピカソの前進を止められるかがこの試合の見どころだと思っていた。
そして、そこに関してはよく機能していたのではないか。
佐々木尽vsブライアン・ノーマンJr.戦再視聴。ノーマンがデカい、しなやかでパンチが強い。でも心が折れてないのはいいよね。よくも悪くも“佐々木尽”で勝負するしかないんだし
さすがにあのペースだと最後まではもたない。中盤に足が止まり、ピカソの連打を浴びる流れ
だが、あの動きが最後まで続くとは思えず。
1発1発にかなり力を入れて打っていた上にあれだけ動きながら手を出し続けるのは相当体力を使うはず。
しかも京之介は比較的芯でもらう傾向がある。
前回のルイス・ネリ戦も序盤はフルスロットルで喰らいついたものの、疲労とダメージで徐々に失速→7Rに力尽きた。
亀田京之介vsルイス・ネリ。洗練さとはほど遠い運営と雑多な雰囲気がザ・拳闘だった。やれることをやり尽くした京之介は最高にイカしてた
今回もあそこまでハイカロリーで動き続ければどこかで落ちる可能性が高い。
それを避けるにはやはり体力が残っているうちに1発入れてダウンを奪うしかない。できない場合は徐々に流れがピカソに傾くのではないか。
そして案の定、4、5Rあたりで京之介の足が止まってピカソと正対するシーンが目立ち始める。
パンチはややオープン気味に、顔面は紅潮して辛そうな表情も辛そうに。
ピカソのボディで身体が丸まり「ああ、ここから引き離されるか」と。
正直、後半のどこかでダウンもあり得ると思った次第である。
ラスト2Rの追い上げはすごかった。95-95もなくはない? と思ったよ
ところが8R後半から9Rにかけて京之介が持ち直す。
上下がバラバラになっていたパンチもしっかりと足場を決めた打ち方に戻り、序盤ほどではないにしろフットワークも蘇る。
逆にピカソは全体的に力感がなくなり前に出る圧力も低下する。
得意の連打も京之介のカウンターで寸断され、よく見ると顔にアザが浮かんでいる。
何とも言えないところだが、10Rは京之介のポイント、9Rももしかしたら取れていたのではないか。
たとえば1、2R取れていたとして9、10Rと合わせて4ポイント。
どこかでもう1R取れていれば95-95のドローになる。
ジャッジ1者がつけた95-95が酷評されていたが、僕は案外なくはないのかな? と思っている。
井上尚弥の対戦予定の相手をひと通り眺めてみた。アラン・ピカソ、アフマダリエフ、ニック・ボール。全員いい選手だしおもしろそう。王座を保持したまま階級アップするなら3つは返上してほしいけどね
タラレバをいえるくらいに喰らいついた京之介。局面ごとの上げ下げができれば…
いや、しかし。
ホントに惜しかったな京之介。
純粋な能力ではピカソが上だったが、フィジカル面の優位と立ち回りのうまさでその差を埋めてみせた。
あとは意図的なペース配分、局面ごとの上げ下げができれば……という感じ。
まあ、立ち上がりからフルスロットルで喰らいつく中でそこまでの余裕はなかったとは思うが。
それでも「ああすれば」「こうすれば」とタラレバを言えるくらいにはいい勝負だった。
亀田和毅vsアンジェロ・レオ。和毅は肉薄したけど最後の一歩がデカい。元祖亀田家スタイル(親父のボクシング)がフェザー級王者にも通用したのは感動したよ
9、10Rの追い上げには心を動かされたし、仮にここで辞めるとしたらあまりに残念である。
繰り返しになるが、今回は間違いなく価値が落ちるような試合ではない。また観たいと思わせるパフォーマンスだった。
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