佐々木尽vs坂井祥紀戦。佐々木尽の豪快KOでスカッとしたかったけど。坂井祥紀のディフェンスマスターっぷりが…。“溜め”の大きい佐々木尽と流れるような連打の坂井祥紀【結果・感想】

佐々木尽vs坂井祥紀戦。佐々木尽の豪快KOでスカッとしたかったけど。坂井祥紀のディフェンスマスターっぷりが…。“溜め”の大きい佐々木尽と流れるような連打の坂井祥紀【結果・感想】

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2025年1月24日に東京・有明アリーナで開催されたLeminoボクシング。例によって井上尚弥の試合を現地観戦してきたわけだが。
 
井上尚弥vsキム・イェジョン現地観戦。キムはいい選手だったけど4Rに井上がペースアップしたら…。井上はやっぱりカクカクし始めたよな。グッドマンは久しぶりの右構えだったのに
 
ただ今回、僕が一番楽しみにしていたのはセミファイナルの佐々木尽vs坂井祥紀戦である。

 
最近ネットニュースを見てもSNSを開いてもクソしょーもない話題ばかりでうんざりしていたところ。
佐々木尽の豪快なKOでスカッとしたい願望が強かったことをお伝えする笑


ところが結果は12R判定勝利。ポイントは3-0(116-112、117-111、118-110)ながらも佐々木尽は坂井のディフェンスを崩しきれずKO勝利とはならなかった。


というわけで今回はこの試合の感想を言っていくことにする。
 

坂井祥紀がうまかった。両者は得意な距離が似ていて佐々木尽のスカ勝ちに期待してたけど

まず全体の感想としては、坂井祥紀がうまかった
 
開始早々佐々木尽のフルスイングでどよめきが起きたが、当の坂井は動じた様子もなく。
ガードを高く上げて前進、微妙に芯を外しながらコツコツパンチを当てていく。
 
この両者は得意な距離が似ていて、僕が佐々木尽の豪快なKOを期待したのもそれが理由。
坂井が相手なら平岡アンディ戦のようにヒラヒラとスカされることはまずない。2023年1月の豊嶋亮太同様、スピード&パワーでなぎ倒すスカ勝ちが観られるのではないか。
 
佐々木尽が剛腕で豊島亮太を1RKO。あそこで勝負したら佐々木尽は強いよな。アブラハム・ノバvsアダム・ロペス戦と井上尚弥の次戦についてとか
 
ところが思った以上に佐々木尽のパンチが当たらない。
打つ瞬間に中に入ったり、スルスルっとサイドに動いたり。
当たらないというより微妙にズラされて威力を半減させられてしまう。
 
試合前のPVで「坂井はメキシコで生き残るために徹底的にディフェンスを磨いた」旨のコメントがあったが、マジでそんな感じ。
佐々木尽のぶん回しをあれだけいなす技術? は豊富なキャリアによるものだろうと。
 


 

攻防のつなぎのスムーズさ、流れるような連打は佐々木尽と真逆

また坂井は攻防のつなぎもスムーズで柔らかい。
 
佐々木尽は“グッ”と力を入れる→踏み込んで「せーの」で打つイメージで、動き出しから実際の攻撃までがわかりやすい。
1発の威力、炸裂音は凄まじいが、くるとわかっていればある程度対応も可能になる。
 
逆に坂井祥紀はモーションが小さく連打も滑らか。
“溜め”が少なく流れるようにスパスパ手を出すので読まれにくい。
佐々木尽も途中から鼻血を出していたし、明確に効いたパンチはなくてもだいぶ苦労していたと思う。
 
身体を固めて「うりゃっ!!」と打つ佐々木尽に対して坂井祥紀は相手のよさを消す老獪さが持ち味。
得意な距離が近い&ファイトスタイルが正反対の両者が打ち合う光景はなかなか興味深かった。
 


 

何発ボディをもらってもケロッとして出てくる坂井。顔面を重点的に守ればいいのはデカいよね

そして何より坂井祥紀のボディの強さが……。
 
初回から再三佐々木尽のボディが突き刺さっているのにケロッとして前進を続ける。
観ているだけの僕でもゲロを吐きそうだったのに、本人は失速する気配すらない。この辺はマジで意味がわからなかった笑
 


 
実際、あのディフェンスマスターっぷりはボディの強さも大いに関係していると思う。
 
ボディはある程度耐えられる(自信がある)ので、基本は顔面を中心に守ればいい。
高く掲げたガードは12Rを通して下がることがなく、なおかつそこから最短距離でパンチを出せる。
特に攻撃が単調&単発気味の佐々木尽はタイプ的にやりやすかったのではないか。
 
終盤はさすがにダメージを逃がしきれなくなっていたが、同じくブロック&リターンが得意な豊嶋亮太が1RKO負けを喫していることを考えると坂井の達人っぷりが際立つ。
 
平岡アンディvsバロッソ、佐々木尽vsカミル・バラ、下町俊貴vs津川龍也。平岡アンディのベストバウト。1、2試合目がガラガラすぎて…
 

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佐々木尽は今すぐ世界挑戦しちゃえと思ってるけど、さすがにもう少し攻撃のバリエーションがほしい…

勝利した佐々木尽については……。
正直、何とも言えない。
 
上述の通りこの選手は動き出しの“溜め”が大きく次の一手を読まれやすい。
1発の威力、ロマンはとんでもないが攻撃はやや単調。序盤こそジャブと右を中心に組み立てていたものの、中盤以降は(KOしたい思いが強すぎて)左に依存しまくっていた。
 
なので、今回のように一定以上のディフェンスと身体の強さを兼ね備える相手にはめちゃくちゃモタつく。
どなたかもおっしゃっていたように坂井にパワーがあれば割と危なかったのではないか。
 
下記の記事にもあるようにもう少し攻撃のバリエーションが増えれば。


それこそ2023年4月の小原佳太戦のようにジャブがバシバシ出ればいいと思うのだが。
 
 
僕は「佐々木尽はすぐにでも世界挑戦した方がいい」「ノリと勢いで凸って勝てばバンザイ、負けたらごめんなさいでええんちゃうか?」と思っている。
 
だが、それはあくまで小原佳太戦のパフォーマンスが維持できればの話。
復帰戦のジョー・ノイナイはサウスポー、前回のカミル・バラ戦はなかなかよかったが、ジャブ自体は小原戦ほど出ていなかった(と思う)。
それを受けての今回なので少々物足りなく感じている。
 
佐々木尽の復帰戦がビミョい。ジョー・ノイナイに5RKO勝利。「スタニオニスとバリオスには勝てる」←それを東京ドームで言わんかいw
 
と言いつつ坂井祥紀ほどボディの強い相手もなかなかいない(と思う)ので今のままでも何とかなるか? と思ったり。
てか、もしかしたら手術の影響で以前ほど左を酷使できなくなっている? のかも?
 
どちらにしろ試合前に本人が「ラスボス」と呼んでいた坂井に勝利したことで国内ではやり尽くした感がある。
あえて言うなら日本王者のセムジュ・デビッドが残っているが、今の段階でああいうヌルヌル系とぶつかるのが正しいかは疑問である。
 
 
ちなみに「待ってろ世界!」って言いにくいよね笑

 
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